新しい価格モデル「Flex Credits」により、企業はAIを活用したデジタル労働力をあらゆる従業員、部門、プロセスに拡大することが可能に
株式会社セールスフォース・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役会長 兼 社長:小出 伸一、以下、Salesforce)は、あらゆる従業員、部門、ビジネスプロセスにおけるデジタル労働力の需要の急速な拡大に対応するために、Agentforceの新しい柔軟な価格設定を発表しました。AIの導入はかつてないスピードで進む中、多くのCIOにとってイノベーションのプレッシャーの中でコストを維持・管理することが課題となっています。SalesforceのCIO AIトレンド調査(英語)によると、90%がAIのコスト管理が価値創出を制限していると回答しており、これはCIO.comの最近の報告でも裏付けられています。
組織は、AIエージェントがもたらすビジネス成果と価値創出に応じた価格設定モデルを求めるようになっています。この新しいアプローチにより、チームは小規模からAIエージェントの活用を始め、さまざまなユースケースを柔軟に試した後、その成功を企業全体に拡大することができ、人とAIエージェントがシームレスに連携してビジネスを成功に導くことが可能になります。
この制限のないデジタル労働力へのシフトを加速するため、Salesforce は本日、AI の大規模な導入を実現し、組織がデジタル労働力を拡大し、企業全体で戦略的かつ柔軟生のある投資を実現するために特別に設計された3つの主要な価格設定のイノベーションを発表しました。
1. あらゆるワークフローにAgentforceを拡張するための新しいFlex Credits
何千もの組織が、Salesforceの既存の1会話あたり240円の会話型の価格設定を活用することに成功しています。この度、Salesforceはビジネス成果に合わせてコストを調整できる従量課金型モデルにより、顧客にこれまでにない柔軟性を提供する Flex Creditsを導入しました。Flex Creditsにより、顧客レコードの更新や複雑なワークフローの自動化、ケースの解決など、Agentforceが実行したアクションに対してのみ料金を支払うことが可能となります。これらのアクションは、それぞれ20 Flex Credits(1 アクションあたり12円)しか消費しないため、投資額が測定可能で、よりAIによる価値のある成果へ直接結びつけることができます。
Flex Creditsは、100,000クレジット(60,000円)のパッケージで利用可能です。これにより、企業はAI投資を効果的に拡大、管理し、より深く幅広いビジネス成果を推進することができます。Salesforce Digital Walletを通じて、顧客はAI支出を戦略的に配分して、付加価値の高いユースケースへ充て、AIの取り組みを最適化し最大の効果を得ることが可能となります。
さらに、使用量の傾向やクレジットの消費、需要予測に関する詳細なインサイトを得ることができ、新しいAIエージェントの立ち上げやAI導入の拡大に合わせて、クレジットの供給を積極的に管理することができます。
2. 優先事項の変化に応じて投資をシフトする新しいFlex Agreement
Salesforceの新しいFlex Agreementにより、組織は人とデジタル労働力の両方を管理し、ビジネスの優先事項に応じてユーザーライセンスとデジタル労働力への投資を戦略的にシフトすることができます。この契約により、顧客は予算を最大限に活用し、ユーザーライセンスをFlex Credtisに変換したり、Flex Creditsを新しいユーザーライセンスに変換したりして、新たな価値を生み出すユースケースを検討することができます。Flex Agreementの構造により、組織はAI投資戦略を継続的に調整し、全体の支出効率を高めながら、成長と収益機会を拡大することができます。
3. 新しいAgentforceユーザーライセンスとAgentforce使用量が含まれるアドオン
今日の組織は、Agentforceを積極的に活用してチームの能力を強化し、あらゆる部門で成長とイノベーションを推進しています。顧客は、従業員と協力して業務を行うことに特化したAIエージェントを導入し、営業の日常業務を自動化し、人事の社員研修を効率化し、ITナレッジを迅速に提供し、カスタマーサービスの問い合わせを積極的に解決することに成功しています。
Salesforceの新しいAgentforce ユーザーライセンスおよびアドオンにより、これらの強力な機能をあらゆる社員へこれまで以上に容易に提供できるようになります。従業員向けのAIエージェントの使用量は無制限で、ユーザーあたり月額 (PUPM: Per User Per Month) のシンプルな価格モデルで利用可能です。SalesforceとSlackにAIがシームレスに統合されているため、企業は使用量の上限を心配することなく、あらゆるビジネスの部門でデジタル労働力を活用して、チームを簡単かつ確実に強化できます。
業界アナリストや顧客の声
EngineのCEO、エリア・ウォーレン(Elia Wallen)氏は、次のように述べています。
「Salesforceの新しい柔軟な価格モデルにより、カスタマーサービスや従来のCRMをはるかに超えるさまざまなユースケースにAIエージェントを活用でき、コストをビジネス価値に直接連動させることができます。これは、Salesforceがソフトウェアプロバイダーから、当社のIT組織に深く組み込まれたテクノロジーパートナーへと進化し続けていることを示すものです。これにより、当社はAIエージェントを社内に導入し、そのツールとテクノロジーを活用してビジネス成果を拡大することができます」
デロイトUSのクライアントリレーションシップ開発リーダー、バイスチェアであるキルスティン・ローデス(Kirsten Rhodes)氏は次のように述べています。
「AIの導入はテクノロジーに関する決定であると同時に、ビジネス上の決定でもあります。Salesforceの新しいアプローチにより、組織は現在の目標達成に役立つ投資をカスタマイズできるだけでなく、将来の変化するニーズにも柔軟に対応できるようになります」*
IDCのAIおよびデータ担当GVP 兼 GMであるリトゥ・ジョティ(Ritu Jyoti)氏は次のように述べています。
「柔軟な従量課金型モデルへの移行は、Agentforceの機能が会話ベースの顧客インタラクションをはるかに超える新しいユースケースに拡大する中、組織がAIをより確実に導入するために必要なものです。これにより、企業はAIエージェントのパフォーマンスから得られる価値と投資をより密接に連携させることができます。Salesforceはさらに一歩進んで、顧客がクレジットの使用方法を柔軟に選択できるだけでなく、企業が組織内で『デジタル労働力』の導入を試みる際に、シートとクレジットを相互に交換できるようにしています」
Moor Insights & StrategyのCEO 兼チーフアナリストであるパトリック・ムーアヘッド(Patrick Moorhead)氏は、次のように述べています。
「この新しいアプローチにより、Salesforceとのビジネスはさらに容易になるはずです。特に、自律型AIの進化とAgentforceとのプラットフォームアプローチにより、同社の製品ポートフォリオが拡大していることから、その効果は大きいでしょう。顧客が予算の再配分や未使用のライセンスをクレジットに交換し、そのクレジットをAgentforceへの新たな投資に充てられる柔軟性を提供することは、非常に強力でユニークな取り組みです。これにより、Agentforceの試行や採用の障壁が低下することでしょう」
S&P Global Market Intelligence の一部門451 Researchの著名アナリストであるシェリル・キングストン(Sheryl Kingstone)氏は、次のように述べています。
「当社の調査によると、パーソナライゼーションと迅速な問題解決に対する期待が高まる中、企業は顧客体験の向上のために、自律型AIへの大規模な投資を継続しています。大多数の企業は依然としてライセンスモデルによるテクノロジーの購入を好んでいますが、成果に応じた価格設定を求める声が高まっています」**
価格概要
Flex Credits — Agentforceの利用拡大に応じたアクションごとの支払い
- 100,000クレジットあたり60,000円。
- 1つのAgentforceアクションは20クレジット(12円)を消費。
- Enterprise Edition以上を利用する顧客は、Salesforce Foundationsにより 100,000クレジットを0円で利用可能。
Agentforceユーザーライセンスおよびアドオン — 2025年夏提供予定
- Agentforce for Sales、Service、およびIndustriesの価格は、提供開始時に発表いたします。
- Agentforce 1 Editions for Sales、Service、Field Service、およびIndustriesの価格は、提供開始時に発表いたします。
提供時期
- Flex Creditsは、Agentforceの顧客向けに本日より利用可能です。
- Flex Agreementは、本日より利用可能です。詳細については、営業担当へ問い合わせください。
- Flex Creditsを購入すると、社員向けの新機能「Agentforce for Employees」を本日より利用可能です。
- Agentforce 1 EditionsおよびAgentforceアドオンは、2025年夏に提供開始予定です。
- Flex Payment Modelsは、2025年秋に提供開始予定です。
本プレスリリースやその他のプレスリリース、または公式に言及されている未提供のサービスや機能は現在利用できないものであり、予定通りに、または全く提供されない可能性があります。お客様は、現在利用可能な機能に基づいて購入をご判断くださいますようお願いいたします。
* 法体系の詳細については、www.deloitte.com/us/about をご覧ください。
** 出典:S&P Global Market Intelligenceの一部である451 Research — 急速な変化の中で顧客体験への投資がデジタルエンゲージメントを引き続きサポート — VotE:顧客体験&コマースのハイライト
詳細情報
- 67%のCIOがAIの導入についてより慎重なアプローチを取っている理由に関するSalesforceのCIO AIトレンド調査は、こちら(英語)。
- 90%のCIOがAIのコスト管理が価値の創出を妨げる要因となっていると回答している理由に関するCIO.comの記事は、こちら(英語)。
- Adecco Group、OpenTable、Precinaなどの顧客がAgentforceを活用してよりスマートに規模を拡大し、成果を迅速に実現している方法は、こちら(Adecco Group、OpenTable、Precina、英語)。
- 営業、セールスイネーブルメント、サービスにAIエージェントを拡張することでビジネスへの影響を確認できるAgentforce ROI CalculatorおよびEstimatorは、こちら。
- Salesforce Data Cloudによりリアルタイムの顧客データを結び付けて組織があらゆるタッチポイントで AI を活用したよりスマートなエンゲージメントを推進する方法は、こちら。
- Digital WalletによりFlex Creditsの使用状況をリアルタイムで追跡し、チームが長期的に投資を最適化する方法は、こちら(英語)。
- Salesforce Foundations についての詳細は、こちら。本サービスでは、Agentforceを含む未利用のSalesforceのクラウド製品を無料で利用可能です。
Salesforceについて
Salesforceは、あらゆる規模の企業がAIを活用してビジネスを再構築できるよう支援します。企業向けとして初となるデジタル労働力を生み出すプラットフォームであるAgentforceは、Customer 360アプリケーション、Data Cloud、Einstein AIとシームレスに統合し、制限のない労働力を実現します。これにより人とAIエージェントが連携し、信頼性の高い単一のプラットフォームでビジネスを成功に導くことができます。詳細は salesforce.com/jp をご覧ください。
Salesforceのコーポレートサイトにある「ニュース&インサイト」では、日本向けの最新情報をご紹介しています。詳細は、salesforce.com/jp/news/ をご覧ください。
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