Skip to Content
フッターにスキップ
0%

世界No.1のAI CRMがChatGPTと連携

Agentforce Sales Meets ChatGPT

※本記事は2025年12月17日に米国で公開されたThe #1 AI CRM Meets ChatGPTの抄訳です。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。


SalesforceはDreamforceにおいて、自律型AIエージェントによりCRMを再構築する「Agentforce Sales」を発表しました。営業活動をより迅速かつスマート、効率的に進めるこの新機能は、すでにSalesforce上でのチームの働き方を変え始めています。

現代の業務は単一のツール内だけで完結するものではありません。ChatGPTでの調査や準備、Salesforceでの顧客情報更新、メールやカレンダーの操作など、複数のツールを行き来することで生じる“切り替えの負荷”が、生産性の阻害要因となっています。

ChatGPTは、世界中の知識を活用しながら、分析、創造、課題解決を高速に行える強力なAIとして広く利用されています。Salesforceは今回、この最先端のAIインテリジェンスを企業にとって最も重要な資産である「顧客との関係性」と結びつけます。

ChatGPT上で利用できるAgentforce Salesアプリにより、営業担当者は会話の流れの中で、案件の優先順位付け、アカウントプランの策定、Salesforceの更新までを直接行えるようになります。これは営業チームの働き方を大きく変え、生産性の向上につながるでしょう

Asymbl CEO兼創業者、ブランドン・メトカーフ(Brandon Metcalf)氏

業務を前に進めるためには、どれほど高度なAIであっても、商談パイプラインや顧客との取引履歴、戦略的な優先事項といった、企業固有の文脈を正しく理解している必要があります。Agentforce Salesは、こうした独自の業務コンテキストをAgentforce Salesアプリを通じてChatGPTに直接連携し、信頼できる業務データに基づいた高度な推論をChatGPT上で可能にします。

「Agentforceは、顧客が実際に業務を行っている場所で価値を発揮すべきである」という考えのもと、今回のChatGPTプラットフォームでの提供は、このSalesforceのビジョンを実現する上で重要なマイルストーンとなります。

これは単なるアプリ連携ではありません。CRMの使い方そのものを変える、新しい働き方の実現です。ChatGPT向けにアプリを提供することで、最先端のAIインテリジェンスと、CRMが持つ信頼性の高い顧客データを一体化します。

「Salesforceと連携する前のChatGPTは、会話が途中で止まってしまい、もどかしさがありました」とAsymblのCEO兼創業者であるブランドン・メトカーフ(Brandon Metcalf)氏は述べています。「商談について話すことはできても、前に進めることができなかったのです。ChatGPT上で利用できるAgentforce Salesアプリにより、営業担当者は会話の流れの中で案件の優先順位付けやアカウントプランの策定、Salesforceの更新まで行えるようになります。これは営業チームの働き方を変え、生産性の向上につながるでしょう」

CRMが「会話型」になることで得られる新たな業務体験が、ここから始まります。

1.「コピペ作業」からの解放

従来、営業でAIを活用するには、LinkedInのプロフィールや企業情報などを手作業で貼り付け、コンテキストを入力する必要がありました。

Agentforce Salesアプリでは、必要な業務コンテキストがすでにSalesforce上に存在しています。ChatGPTに「新規で未接触のリードを表示して」と問いかけるだけで、Salesforceから最新のリード一覧を直接取得できます。検索やフィルタリングは不要で、必要な答えを必要なタイミングで得ることができます。

2. CRMと外部知見を組み合わせた高度な優先順位付け

Agentforce Salesアプリは、CRMが持つ顧客データに加え、市場動向やニュースなどの外部情報も考慮し、最適な営業判断を支援します。

例えば販売担当者が最優先で対応すべきリードを尋ねると、単なるスコアだけでなく、パイプラインの状況や外部要因を踏まえ、その時点で最も重要なリードを提示します。顧客データと業務データを外部知識と統合することで、CRM単体やAI単体では得られないインサイトを提供します。

3. 思考のスピードで実行まで

対話は重要ですが、クロージングこそが決定的です。ChatGPT上で提供されるAgentforce Salesの最大の違いは、単に会話するだけでなく、見込み客の獲得から成約まで、ユーザーに代わって実際に行動する点にあります。

  • 煩雑な作業を委任:優先度の低いリードに手動でメールを送る必要はありません。ChatGPTに「@Agentforce Sales、残りの4件のリードをエンゲージメントエージェントに割り当てて」と指示するだけで完了です。Agentforce Salesアプリがリード育成を引き継ぎ、営業担当者は重要な案件に集中できます。
  • レコードを即座に更新:商談後、複数の画面を行き来する必要はありません。「商談をClosed Wonに更新して」と入力するだけで、Opportunityが更新されます。
  • 即座に戦略を生成:アカウントプランが必要な場合も、依頼するだけです。優先事項、KPI、リスク、成長機会を含む戦略プランを生成し、そのままSalesforceに保存します。

4. コンシューマーUIで実現するエンタープライズレベルの信頼性

ChatGPTという親しみやすいインターフェースを使いながらも、データはAgentforce Trust Layerを通じて安全に管理されます。私たちは、安全な双方向のデータ連携基盤として機能します。すべての提案がビジネスでそのまま活用できることを担保するとともに、企業の専有データはお客様自身のものであり、Salesforceのセキュリティ基準のもとで適切に管理されます。また、他のすべてのChatGPTアプリと同様に、ChatGPTは既存の権限設定を尊重し、連携先アプリにおいてユーザーがすでにアクセス権を持つ情報のみにアクセスします。

働く場所に、Agentforceを届ける

今回の発表は、実際に企業が業務を行う場所へAgentforceを展開していく取り組みの第一歩となります。Salesforce、Slack、そして新たにChatGPTといった業務ツール上で、コンテキストの切り替えを減らし、業務の流れの中で実行可能なインサイトを提供することを目指しています。

「ChatGPT上で利用できるAgentforce Salesアプリにより、営業担当者が日常的に使っているツールにSalesforceを直接組み込みます」とSalesforceでAgentforce Sales担当のGM兼EVPを務めるクリス・ビルマイヤー(Kris Billmaier)は述べています。「Agentforce Salesアプリは顧客を理解し、商談を前に進め、実際の営業業務を完結させることを可能にします」

CRMと会話する準備はできていますか?
ChatGPT向けAgentforce Salesアプリのオープンベータ版は、本日より「Agentforce for Sales Add-on」および「Agentforce 1 Edition」のお客様を対象に提供開始します(英語のみ)。対象となるお客様は、ChatGPTのアプリディレクトリからAgentforce Salesを接続することで利用を開始できます。

本記事、または公式に言及されている未提供のサービスや機能は現在利用できないものであり、予定通りに、または全く提供されない可能性があります。お客様は、現在利用可能な機能に基づいて購入をご判断くださいますようお願いいたします。