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Salesforce、すべてのマーケターに“AIマーケティングチーム”を提供

Salesforce Puts an AI Marketing Team in Every Marketer’s Hands

AIエージェントがパイプラインの構築、コンテンツの作成、キャンペーンの実行を担うことで、マーケターは戦略の立案、成果の責任、そして本来の「クリエイティブな活動」に集中することが可能に

※本記事は2026年6月3日に米国で公開されたSalesforce Puts an AI Marketing Team in Every Marketer’s Handsの抄訳です。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。


Salesforceは本日、米国で開催された「Connections」にて、マーケター向けのAIチームを発表しました。マーケターと協働するAIエージェントが、パイプラインの創出、コンテンツ制作、キャンペーンの実行を支援します。これにより、マーケターは本来注力すべき戦略立案やクリエイティブな業務により多くの時間を充てられるようになり、顧客の心を動かすストーリーやキャンペーン、ブランド体験の創出を通じて、ビジネス成長を加速できます。

レポートの確認や成果物の完成待ち、部門間の引き継ぎに時間を費やすのではなく、マーケターは分析やクリエイティブのパートナーとなるAIエージェントと協働しながら、アイデアの検証や見込み顧客の評価、キャンペーンの企画・実行、さらには顧客行動の変化に応じた顧客体験の継続的な最適化までを、一貫して進められるようになります。

私たちはこれまで以上に俊敏なマーケティングを実現できるようになりました。よりきめ細かなレベルでの検証が可能となり、パーソナライゼーションの幅も飛躍的に広がっています。その結果、これまでで最も優れた顧客体験を提供できるようになりました。そして、これはまだ始まりに過ぎません

Rawlings、Matt Patston氏

世界No.1のCDPとAgentforceを基盤とするSalesforceは、顧客データと業務データ、コンテンツ、会話、さらにマーケティング、営業、カスタマーサービス、コマースにまたがるワークフローを統合する、唯一のエージェンティックマーケティングプラットフォームを提供します。これらを単一の基盤で連携させることで、AIエージェントは顧客一人ひとりの状況を包括的に理解し、顧客ライフサイクル全体を通じて最適な判断とアクションを実行できます。こうした共通のコンテキスト(背景情報)がなければ、AIは個別のシグナルに反応することしかできず、購入直後の商品を再び提案したり、すでに共有済みの情報を繰り返し尋ねたりするなど、一貫性を欠いた顧客体験を提供してしまうことになります。

すでに多くの企業が、その効果を実感し始めています。スポーツ用品ブランドのRawlingsは、Agentforce Marketingの導入により、キャンペーン作成時間を75%短縮。顧客一人ひとりに合わせたエンゲージメントを実現するとともに、顧客行動に応じたリアルタイムな施策展開を可能にしています。

RawlingsのMatt Patston氏は以下のようにコメントしています。「取引データを生成されたその瞬間に活用し、すぐにアクションへつなげられるようになったことで、マーケティングの可能性は大きく広がりました。私たちはこれまで以上に俊敏に施策を展開できるようになり、より精緻な検証と高度なパーソナライゼーションを実現しています。その結果、これまでで最も優れた顧客体験を提供できるようになりました。私たちの挑戦は、まだ始まったばかりです」

新機能

限界のないパイプライン構築を支援するAIエージェント

マーケターの86%が、AIによって顧客とブランドの関わり方が根本的に変わったと回答しています。最も明確な例の1つが、企業のWebサイト上のAIエージェントです。これは、ブランドがサイトの「閲覧」を「購買」へとつなげる、ブランドにとって極めて重要な瞬間です。

QualifiedのAI SDRエージェント「Piper」は、Webサイト訪問者をリアルタイムで特定・評価し、対話形式で質問に回答しながら購買意欲を把握します。その上で、見込み顧客を最適な営業担当者との対話へ即座にルーティングします。フォーム入力や待ち時間は不要で、商談機会の取りこぼしも防ぎます。

すでに多くの企業が、Qualifiedによる生産性向上を実現しています。EmplifiのCMOであるSusan Ganeshan氏は、次のように述べています。「AIによるリード評価業務の効率化により、より戦略的な業務へリソースをシフトしながら、商談創出数は22%以上増加しました」

新たなプロスペクティングエージェント「Hunter」は、購買意欲を示すシグナルをもとに有望な見込み顧客を特定し、自律的にアウトリーチを開始します。さらに、メールによるナーチャリングシーケンスまで実行するため、営業担当者は見込み顧客の調査や営業メールの作成に多くの時間を費やす必要がありません。その結果、営業チームはより付加価値の高い顧客との対話に専念できます。

これらのAIエージェントは連携しながら24時間365日パイプラインの創出を支援します。また、顧客情報やビジネスコンテキストを共有することで、すべての顧客接点において一貫性と関連性の高いコミュニケーションを実現し、マーケティングから営業へのシームレスな連携を可能にします。

個々の規模に合わせたコンテンツ作成を行うAIエージェント

マーケターの78%が、人手だけでは対応しきれないほど、より高度にパーソナライズされたコンテンツが求められていると回答しています。AIの普及によって顧客の期待が高まるなか、企業には、あらゆるチャネルと言語に対応し、リアルタイムでパーソナライズされた体験を提供できるコンテンツ基盤が求められています。

Salesforceは今週、世界をリードする4,800社以上のブランドに採用されているコンポーザブルコンテンツプラットフォームおよびヘッドレスCMSのContentfulを買収する最終合意を締結したことを発表しました。Contentfulの統合により、Headless 360に単一のコンテンツレイヤーが加わり、企業はチャネルごとに管理する静的なコンテンツから、AIを活用した動的なコンテンツオーケストレーションへ移行できるようになります。マーケターは一度コンテンツを作成するだけで、AIエージェントがあらゆるチャネル、オーディエンス、言語に合わせて最適化・配信できるようになります。

「Agentforce Content Agent」を活用することで、マーケターはキャンペーンの概要を入力するだけで、メール、モバイルメッセージ、SMS、RCS(Rich Communication Services)のメッセージ、さらにはパーソナライズされたプロモーション体験まで、オムニチャネル向けのコンテンツを自動生成できます。コンテンツのローカライズも同じワークフロー内で完結するため、グローバルチーム間の引き継ぎを待つ必要はありません。制作やチャネルごとの展開調整に何週間も費やす代わりに、マーケターはブランドを差別化するアイデアやストーリーテリング、顧客体験の設計により多くの時間を充てられます。

AIエージェントは、顧客やビジネスのコンテキスト、キャンペーンの目的、ブランドガイドラインを踏まえてコンテンツを生成するため、ブランドの一貫性を維持しながら、一人ひとりの顧客にとってより関連性の高いコミュニケーションを実現します。

目標を自律的なキャンペーンへと変換するAIエージェント

顧客の行動は、マーケターが適応するよりも早く変化しています。実際、マーケターの64%が、その変化のペースについていくのに苦労していると述べています。成長を牽引する体験を創出する代わりに、キャンペーンの管理にあまりにも多くの時間が費やされています。

「Agentforce Marketing Goals Agent」は、マーケターにキャンペーンを実行する新しい方法を提供します。ワークフローを管理する代わりに、マーケターはAIエージェントを管理します。マーケターが目標、予算、ガードレール、自律性の制限を定義すると、AIエージェントはそこから先を引き継ぎ、それらの境界内でキャンペーンを作成、実行、最適化します。顧客のコンテキストとライブシグナルを使用して、AIエージェントは各インタラクションに最適なコンテンツ、チャネル、オーディエンス、タイミングを決定し、より良い成果を駆動するために継続的に適応します。

例えば、マーケターがMarketing Goals Agentに対し、「新学期(バック・トゥ・スクール)の需要のピーク時に買い物をする親の間で、減少しているコンバージョンを回復したい」と伝えたとします。AIエージェントはコンテキストとライブシグナルを使用してオーディエンスを構築し、キャンペーンを開始し、最適なチャネルを特定し、メッセージングをテストし、顧客の行動変化に合わせてオファーを適応させます。

ヘッドレス化:マーケターが働く場所へのAIの導入

このオーケストレーションは、マーケティングアプリケーションそのものを超えて拡張できるようになりました。SalesforceのAgentforce Marketingは、キャンペーン管理機能をMCP(Model Context Protocol)ツールとして公開し、マーケターがSlackなどのインターフェースから直接ワークフローを管理・運用できるようにします。対話型のキャンペーン管理を通じて、マーケターは既存のワークフロー内でオーディエンスセグメントやキャンペーンを作成、ジャーニーを更新し、パフォーマンスについて質問することができます。これは、共有された顧客情報(コンテキスト)、ビジネスロジック、AI駆動のワークフローをマーケターが働く場所ならどこにでも埋め込むことができる、Headless 360の実際の動きです。

その他の顧客の視点

  • Indeed、ビジネスオートメーション担当VP、Linda West氏:「Marketing Cloud Nextの最大の特長は、Salesforceプラットフォーム上にネイティブに構築されていることです。そのため、顧客のアクションをきっかけにケースを自動作成したり、営業担当者へリードを即座に連携したりするFlowをシームレスに構築できます。これは、私たちのマーケティングの進め方を大きく変えるものでした。Marketing Cloud Nextの導入により、マーケティングテクノロジー基盤を40%統合することができました」
  • NextGen Healthcare、グロースマーケティング担当VP、Rachael Britnell氏:「医療業界における購買プロセスは複雑で、多くの関係者が関与するため、直線的に進むことはほとんどありません。NextGenでは、収益につながる顧客ジャーニー全体を通じたエンゲージメントの最適化に取り組んでいます。顧客シグナルや購買意欲、デジタルでの行動履歴、SDRによるアプローチ、さらにはAIを活用した顧客体験を一つの仕組みとして統合することで、より効果的な収益創出を実現しています。Agentforce MarketingとQualifiedの導入により、Webサイト訪問者を単なる匿名ユーザーとして捉えるのではなく、購買意欲の高い企業や顧客をリアルタイムで特定し、営業活動へとつなげられるようになりました。その結果、パイプライン創出を加速するとともに、より高度で一貫性のある収益創出プロセスを実現しています」
  • Pearson、グローバルマーケティングオペレーション担当VP、Tim Peyton氏:「教育者と学習者は、それぞれ複雑な学びのプロセスを歩んでいます。しかし、その過程では、重要なタイミングで体験が分断されてしまうことが少なくありません。Agentforce MarketingとAgentforceを活用することで、統合されたデータとAIエージェントを基盤に、情報の発見を容易にし、あらゆる接点での負担を軽減するとともに、教育者と学習者の継続的な関係構築を支援しています。その結果、これまで分断されていた顧客接点を、教育者や学習者一人ひとりの状況に応じて最適化された、一貫性のある体験へと進化させています」

Salesforceのマーケティングに対するビジョン

Agentforce Marketingの製品管理担当SVPであるEric Zenz氏は次のように述べています。「当社のマーケティングの未来に対するビジョンはシンプルです。これまで不可能だった業務を支援するAIエージェントでマーケターを支えることです。共有された顧客およびビジネスのコンテキストがすべてのAIエージェントを動かすことで、企業は静的なキャンペーンを超えて、リアルタイムで進化する継続的なエンゲージメントへと移行できます。これにより、より関連性の高い体験、生産性の向上、そしてより強力なビジネス成果をもたらすことができます」

提供時期:

  • QualifiedのAI SDRエージェント「Piper」の日本での提供時期は未定です。
  • プロスペクティングエージェント「Hunter」の日本での提供時期は未定です。
  • MCPを使用したSlackでのキャンペーン管理は、日本では2026年6月に一般提供(GA)予定です。
  • Agentforce Content Agentの日本での提供時期は未定です。
  • Agentforce Marketing Goals Agentの日本での提供時期は未定です。

詳細情報:

  • Connectionsの基調講演の視聴は、こちら(英語)。すべての顧客とともに進化する体験、コンテンツ、会話を計画し、提供する方法について詳しくご覧いただけます。
  • Agentforce Marketing Smart Brevity Label in ENGに関する詳細情報の確認および最新情報のフォローは、こちら(英語)。


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