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Salesforce、Einstein Copilot: Health Actionsを発表 

効率的でパーソナライズされた医療を推進
SalesforceのEinstein 1 Platformにより、Data Cloudから
医療機関固有のデータとメタデータを Einstein Copilotに提供し、
患者の詳細情報を取得して要約し、患者とメンバーの情報を
迅速に更新して手動プロセスを自動化
Assessment Generationにより、紙のアセスメントやアンケートを
デジタル化して、患者データを取得および追跡

※本資料は2024年3月7日に米国で発表されたSalesforce Launches Einstein Copilot: Health Actions to Drive Efficient, Personalized Healthcareの抄訳版です。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。


米国セールスフォース(以下、 Salesforce)は、医療業務の効率化とパーソナライズ化を支援するCRM向けのAIとデータイノベーションを発表しました。Einstein Copilot: Health Actionsは、医療機関独自の信頼できるプライベートデータを基に、信頼できるAI回答を提供する対話型AIアシスタントです。Assessment GenerationとData Cloud for Healthは、臨床サマリーの自動化と合理化、よりパーソナライズされたコミュニケーションの提供、ケアチーム用にカスタマイズされた患者評価の迅速な編集を、すべて単一のプラットフォームで支援します。

これらの新しい機能はSalesforceのEinstein 1 Platformにより実現され、医療機関がデータを安全に解放してより良い患者体験を実現し、従業員の生産性を高めることができるようになります。

重要な理由: マッキンゼー・アンド・カンパニーによると、米国の医療費の4分の1近くが管理業務コストに浪費されており、医療機関にとっては最大3200億ドルのコスト削減の可能性があるとされています。また、最近のForresterのデータでは、ヘルスケア・データのリーダーの82%がAIは業務効率化を促進する最重要分野であると回答しています。

患者の視点:患者もAIイノベーションに前向きです。Salesforceの最近の調査によると、米国の成人の半数以上が、予約のスケジューリングや医療費の見積もりなど、臨床以外のユースケースにおけるAIの利用を快く受け入れています。このことは、医療機関が管理業務や運営業務の処理にAIを活用する一方で、医療従事者が患者により多くの時間を割けるようにすることを示しています。

イノベーションの実践:Salesforceを通じて、ケアチーム、サービスエージェント、システム管理者の効率を高める機能により、医療保険の給付範囲や免責金額に関する質問への回答などの手作業を自動化し、リスクのある集団をセグメント化して的を絞ったアウトリーチやケアを行い、評価をデジタル化して患者体験を合理化・向上できます。

  • Einstein Copilot: Health Actionsは、対話型AIを使用して、紹介状の送付、予約、ケアプランの修正などのワークフローをトリガーします。Health Actionsを使用すると、有資格の医療従事者は、自然言語プロンプトを使用して、さまざまな臨床および非臨床ソースから患者またはパートナーの詳細をキャプチャして要約し、患者とメンバーの情報を簡単に更新し、アウトリーチを自動化できます。例えば、医療提供者は Einstein Copilotを使用して、投薬、診断、社会的決定要因、評価、臨床サービス要請、ケアギャップなどの患者サマリーを作成できます。また、Einstein Copilotに、希望する場所、専門分野、プランの適用範囲に基づいて、患者のネットワーク内プロバイダを検索するよう依頼し、自然言語プロンプトを使用して電子紹介フォームを自動入力し、業務のフローに組み込むことができます。
Einstein Copilot: Health Actions は、対話サマリーを作成できます。このサマリーは、患者だけでなく、新しいプライマリケア提供者にも送信でき、システム内の記録に簡単に追加できます。コールサマリーには、対話のすべての詳細と、患者のための明確な次のステップが含まれます。
  • Assessment Generationにより、医療機関は標準化されたアセスメントをデジタル化し、Salesforce Health Cloudに直接情報を自動的にアップロードできるようになります。例えば、管理者はOASIS-E調査のようなフォームを簡単にアップロードし、質問をデジタル化して患者が電子的に入力し、進捗を追跡することで、患者に大きな変化や改善があったかどうかを把握することができます。これにより、エラーのリスクを低減しながら、ソースPDFを実用的なデジタルフィールドに素早く変換することができます。現在では、管理者がすべての評価質問を1つずつ手作業で入力してコーディングする代わりに、生成AIがそのプロセスを自動化し、このタスクの完了にかかる時間を数日から数分に短縮するのに役立っています。

高品質のAIに求められる高品質のデータとインサイト:これらのデータおよびAI機能はすべて、Data Cloudが提供するSalesforceのEinstein 1 Platform上に構築されており、医療機関に、各患者の単一のビューを作成し、適切なインサイトを浮上させるために必要な情報を提供します:

  • Data Cloud for HealthMuleSoft Direct for Health Cloudにより、医療機関は、電子カルテ(EHR)、請求システム、健康アプリケーションなど、さまざまなソースからのデータを共通の医療データモデルに取り込み、統一された患者プロファイルを構築し、やり取りをパーソナライズすることができます。また、Salesforceの新しいベクトルデータベースは、構造化データと非構造化データの管理と取り込みを支援し、より優れた生成AIの出力につながります。例えば、ある医療システムは、糖尿病の中年男性を特定し、グルコース値を管理するためのカスタマイズされたキャンペーンを生成するために、その会員ベースの行動、臨床、社会的情報を取り込み、調和させることができます。
  • Tableau Pulse for Healthを使用すると、医療機関は生成AIを使用してインサイトを平易な言葉で表示し、チームがより良い意思決定を行うのに役立つ指標や予測にアクセスできるようになります。例えば、再入院率、在院日数、医療計画の遵守に関する患者の統計を簡単に視覚化できます。Einstein Trust Layerに基づくTableau Pulse for Healthは、ヘルスケア環境におけるデータのセキュリティと信頼性もサポートします。
医療機関は、Data Cloud for Health 上で Tableau Pulse を実行してデータを探索し、リアルタイムのインサイトから行動を起こすことができます。Tableau Pulse for Health は、電子メールや Slack などのワークフローで配信されるインテリジェントでパーソナライズされたインサイトを提供します。

Salesforceの視点:ヘルス担当SVP兼GMのアミット・カンナ(Amit Khanna)は次のように述べています。「これらのデータ、AI、CRMの新機能により、医療従事者やケアチームの管理・運用負担は軽減され、患者の状態を改善する業務に集中できるようになります。また、Salesforceの信頼できるAIにより、生成AIに期待しつつも、臨床やセキュリティの懸念にナーバスになっている医療機関は、日々のワークフローで自信を持ってこれらのイノベーションを利用することができます」

これらのデータ、AI、CRMの新機能により、医療従事者やケアチームの管理・運用負担は軽減され、患者の状態を改善する業務に集中できるようになります。

ヘルス担当SVP兼GMアミット・カンナ(Amit Khanna)

提供時期

  • Data Cloud for Healthは、現在日本で利用可能。
  • Assessment Generationは現在パイロット提供中で、日本での一般提供は未定。
  • Einstein Copilot: Health Actionsは、日本での一般提供は未定。
  • Tableau Pulse for Health日本語版の一般提供は未定。

価格:

  • Data Cloudのクレジット、Einstein AIのリクエスト、Copilotなどへのアクセスは、Health Cloud – Einstein 1 for Service Editionおよび Sales Edition に含まれています。Assessment Generationは、2024年夏に利用可能になる予定です。
  • MuleSoft Direct for Health Cloudは、すべてのHealth Cloudエディションのアドオンとして利用できます。