共有インフラとデータ基盤により、プラットフォームを横断したAIエージェントの推論とアクションを実現
Hyperforceを通じてGoogle Cloud上でSalesforceのワークロードを展開し、AI導入を加速
※本記事は2026年9月15日に米国で公開されたSalesforce and Google Cloud Unify Infrastructure and Agents for One Connected AI Stackの抄訳です。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。
SalesforceとGoogle Cloudは、本日、Dreamforce 2026において、戦略的パートナーシップを拡大し、データ、エージェント、アプリケーションがサイロ化して分断された企業システムの摩擦を解消し、企業におけるAI導入を加速することを発表しました。Salesforceを Google Cloud のインフラ上で稼働させるとともに、Salesforceの「ヘッドレスアーキテクチャ」(画面の種類を問わず、どこからでもSalesforceの機能を呼び出せる構造)とGoogle Cloudの「Gemini Enterprise」を連携させることで、どちらのプラットフォーム上のエージェントも、カスタム統合なしに同じデータに基づいて推論し、アクションを実行できるようになります。
この連携を支えるのは、エンタープライズAIの重要な各レイヤーを連携するレジリエンスの高い技術基盤です。Salesforceが提供する信頼性の高いデータ、ワークフロー、ビジネスロジック、アクションと、Gemini Enterpriseのエージェント機能および推論能力、さらにチームや消費者がリアルタイムで利用する日常的なインターフェースを統合します。
Google Cloud上のHyperforce
Google Cloud上の「Hyperforce」は、すでに本番環境の顧客トラフィックを処理しています。Salesforceは2026年第4四半期から米国の一部顧客の移行を開始する予定です。これは信頼性の高いSalesforceプラットフォームをGoogle Cloud上へ大規模に展開するという、両社のパートナーシップにおける重要なマイルストーンとなります。これにより、企業はGoogle Cloudのインフラ、データサービス、Gemini Enterpriseを最大限に活用できるようになります。
Salesforce プレジデント兼 Chief Trust and Infrastructure Officer、マイア・アミエル(Meir Amiel)は次のように述べています。
「今回変わるのは、お客様を支えるインフラであり、お客様がSalesforceとの間に築いてきた信頼ではありません。HyperforceがGoogle Cloud上でネイティブに稼働することで、Salesforceが自らに課しているのと同等のセキュリティ、コンプライアンス、レジリエンスの基準を維持したまま拡張できます。企業はSalesforceに期待する信頼性を一切損なうことなく、Google Cloudの柔軟性を活用できるようになります」
Google Cloud プレジデント兼 Global Partner Ecosystem、ケビン・イチプラニ(Kevin Ichhpurani)氏は次のように述べています。
「エンタープライズAIが真に価値を生み出すためには、AIエージェントが企業のビジネスコンテキストを理解し、それに基づいてアクションを実行できるようになることが不可欠です。Gemini Enterpriseは、Googleの最先端のAIと企業のデータ、アプリケーション、日常的なワークフローを単一のプラットフォーム上に統合します。重要な顧客や業務プロセスが集約されているSalesforceをGemini Enterpriseに組み込むことで、お客様は自社のビジネスコンテキストを踏まえて推論し、安全にアクションを実行できる信頼性の高いエージェントを構築できます。さらにGoogle Cloud上のHyperforceにより、お客様はAIに最適化されたGoogle Cloudのインフラ上でSalesforceを展開する際の選択肢も広がります」
Salesforceのヘッドレスアーキテクチャと「Agentforce」を組み合わせたGemini Enterprise
Google Cloudは、Salesforceのヘッドレスアーキテクチャを実装する最初のハイパースケーラーの1社となります。これにより、企業はセキュリティと拡張性を損なうことなく、営業、サービス、生産性向上のための各種ツールを横断するインテリジェントなワークフローを展開できるようになります。
- Gemini EnterpriseにおけるSalesforceの機能:企業はカスタム統合を必要とせず、Salesforceのデータと機能をGemini Enterprise上に直接利用できるようになります。Salesforceのヘッドレスアーキテクチャにより、数千に及ぶSalesforceの機能をあらゆるモデル、エージェント、インターフェースから利用できます。これにより、営業、サービス、財務、広告のワークフロー全体で、パイプラインの健全性チェックや取引先の要約、ケースの優先順位付けまで、幅広いユースケースを実現します。Salesforceのヘッドレスアーキテクチャは、AIモデルが外部のデータやツールと安全にやり取りするためのオープン標準である「Model Context Protocol(MCP)」を基盤としており、Gemini EnterpriseとSalesforce間のネイティブな相互運用を可能にします。
- Gemini EnterpriseにおけるTableauのアナリティクス:企業はGemini EnterpriseをTableauの信頼性の高いアナリティクスと接続できるようになり、エージェントから正確かつ関連性の高い回答を得ることができます。Tableau MCPにより、エージェントからのすべてのクエリに対してガバナンス、行レベルのセキュリティ、セマンティックモデルが適用され、一貫性のある、ビジネスの実態に即したインサイトを提供します。
- AgentforceにおけるGeminiモデル:両社の顧客は、Google CloudのGeminiモデルをAgentforce上でネイティブに活用し、両プラットフォームを横断して推論し、アクションを実行する自律型AIエージェントを構築できます。Googleの最新かつ高度なモデルは、Salesforceの顧客向けに「Prompt Builder」とAgentforceの推論エンジンで、引き続き利用できます。
SharkNinjaをはじめとする両社の顧客は、すでにこれらの連携を実践に活用しています。
SharkNinja VP of AI and Emerging Technology、エヴァン・ガーバー(Evan Gerber)氏は次のように述べています。
「Gemini Liveのリアルタイムかつマルチモーダルな機能とAgentforceを組み合わせることで、製品のライフサイクル全体を通じて、消費者がSharkNinjaと関わる新たな方法を生み出しています。最初はセットアップをガイドすることから始まり、使い方を学んだり、トラブルシューティングをしたり、新たな可能性を発見したり、必要に応じてサポートにつないだりするインテリジェントな製品コンパニオンへと発展させることができます。Google CloudとSalesforceとともに、私たちはカスタマージャーニー全体を通じてコンテキストを引き継ぎ、やり取りを重ねるたびに、さらに便利になるという体験をお客様に提供しています」
Commerce Cloudと「ユニバーサルコマースプロトコル(UCP)」を活用したGoogle上でのチェックアウト
2026年秋以降、Commerce Cloudを活用することで、消費者はAI Modeを含むGoogle検索やGeminiアプリ内で商品をシームレスに見つけ、購入できるようになります。
- シームレスな商品発見と購入:マーチャントは、対話型AIの体験上に商品を表示することで、購入意欲の高いトラフィックを呼び込み、新たな収益の創出につなげることができます。
- ネイティブな商品フィードの連携:マーチャントは、Business Manager内のネイティブなフィード連携とフィールドマッピングのインターフェースを通じて、商品カタログのデータをGoogle Merchant Centerへ送信できます。
- ユニバーサルコマースプロトコル(UCP)を活用したチェックアウト:マーチャントは、決済、コンプライアンス、注文管理を既存のコマースインフラ上で安全に維持しながら、GeminiアプリやAI Modeを含むGoogle検索などのGoogleのサービス上で、商品の発見から購入までエンドツーエンドで完結できるようになります。
SharkNinja CIO、ヴェリア・カルボーニ(Velia Carboni)氏は次のように述べています。
「AIは、消費者が商品をどのように見つけるかだけでなく、どこで購入するかも変えつつあります。Googleの各サービス上に当社の商品を表示し、検索結果ページでUCPによるチェックアウトを利用できるようにすることで、決済や注文管理をCommerce Cloud 上に維持しながら、商品の発見から購入までのプロセスを短縮できます。これにより、消費者にはシームレスな体験を提供すると同時に、SharkNinjaにとって意義ある新たな成長チャネルを生み出すことができます」
Google Data CloudとSalesforce Data 360による統合データ基盤
Salesforce Data 360とGoogle BigQueryは、すでにゼロコピーによるデータ共有に対応しています。この連携をさらに拡張し、両社はSalesforceおよびGoogleの追加リージョンへのデータ共有の拡大、Iceberg Rest Catalogのオープン標準への対応、Private Connectの有効化を進め、オープンかつ安全な相互運用性を実現します。さらにSalesforce と Google Cloud は、双方向のセマンティック情報共有(AIがデータの意味を正しく理解し、部門をまたいで一貫した解釈をできるようにする仕組み)などの新たな機能についても引き続き検討し、より連携性が高く、ガバナンスが確保された、インテリジェントなデータおよびAI体験の基盤を構築していきます。
提供時期:
- Google Cloud上のHyperforce:2026年11月に北米で一般提供開始予定。2027年にはドイツを含む地域への展開および機能拡張を段階的に実施予定。
- Salesforce Federated Connector for Gemini:現在プライベートプレビューとして提供中。2026年10月下旬に一般提供開始予定。
- Agentforce Sales Agent for Gemini Enterprise:Google Cloud Marketplaceにてベータ版を提供中
- Geminiに対応したAgentforce推論エンジン:一般提供中。
- Google Cloud と Salesforce Data 360 のゼロコピー連携拡張:2026年秋に一般提供開始予定。
- Googleとのカタログフィード連携:一般提供中。
- ユニバーサルコマースプロトコル(UCP)との統合:2026年10月に一般提供開始予定。
価格およびパッケージ内容は変更される場合があります。提供状況は地域によって異なり、お客様との契約条件が適用されます。お客様は、現在提供されている製品およびサービスに基づいて購入をご判断ください。
Salesforceについて
Salesforceは、あらゆる規模の企業がエージェンティック エンタープライズへと変革することを支援します。人とAIエージェント、アプリケーション、データを信頼性の高い単一のプラットフォームへ統合することで、これまでにない成長とイノベーションを実現します。詳細は salesforce.com/jp をご覧ください。
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Google Cloudについて
Google Cloudは、AIインフラ、Geminiをはじめとする最先端のモデル、データ管理機能、マルチクラウドセキュリティソリューション、開発者向けツールとプラットフォーム、さらにエージェントやアプリケーションを含む、強力で最適化されたAIスタックを提供しています。これにより、企業はAIエージェント時代に向けたビジネス変革を実現できます。200以上の国と地域のお客様が、信頼できるテクノロジーパートナーとしてGoogle Cloudを選んでいます。






