※本記事は2025年6月16日に米国で公開されたSalesforce Summer ’25 Release: New Agentforce Capabilities and Product Enhancements to Create Richer Customer Experiencesの抄訳です。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。
Salesforceはこのたび、Summer ’25 リリース(英語)を公開しました。これは、インテリジェントなAIエージェントと人間の従業員が連携することで、企業の効率向上を支援するための包括的なアップデートです。
詳細:Summer ’25 リリースには、あらゆるビジネス機能にAIエージェントを展開するためのSalesforceのデジタル労働力を生み出すソリューションである Agentforceの数百もの新機能が含まれています。また、より豊かな顧客体験の創出のための製品の機能強化や業界別ソリューションも含まれます。
Agentforceの5つの主なアップデート:
- 従業員向けAgentforceのユースケース: Salesforce Lightning Experience、Salesforceモバイルアプリ、Slack でコンテキストに応じたパーソナライズされた体験を提供することで、あらゆるチームがAgentforceを活用して、あらゆる従業員にガイダンスを提供し、ワークフローを実行し、ナレッジを明らかにすることができます。
- Agent Surfaces:管理者や開発者は、コンテキストやチャネルに応じてAIエージェントがビジュアルやメディアを使用して応答することで、リッチな体験を作成できます。
- Agentforce データライブラリでのウェブ検索:ユーザーは公開されているウェブ上の情報源にアクセスでき、AIエージェントのナレッジベースが拡大し、応答の精度が向上します。
- マルチモーダルサポート:従業員や顧客は、AIエージェントとの会話の中で、画像やファイルをコンテキストとしてシームレスに共有できます。この機能により、ユーザーは、テキストに加えて、画像やファイルをコンテキストやナレッジソースとしてAIエージェントに提供できます。
- Instruction Adherence:管理者や開発者は、AI によって生成されたスコアリングにより、AIエージェントがトピックや指示を順守しているかどうかを簡単に検出できます。これにより、AIエージェントが意図したとおりに動作していることを確認するためのガードレールが提供されます。
Summer ’25 製品リリースのその他のハイライト:
Sales Cloud:このリリースには、Agentforce for Salesの大幅な機能強化が含まれています。
- Agentforce for Sales:パイプライン管理機能により、会話データに基づいて次のステップやフェーズの進捗状況など、商談項目の更新を自動的に提案または適用することで、営業チームは CRM データを正確かつ最新の状態に保つことができます。これにより、手作業が削減され、商談を円滑に進めることができます。
- Agentforce for Sales:セールスコーチングの適用範囲が拡大し、営業担当者は、取引先責任者、取引先、カスタムオブジェクトなど、Salesforce CRM エクスペリエンス全体で柔軟に利用できるようになりました。
- Agentforce for Sales: 拡張されたセールスディベロップメントでは、リードに加えて、取引先および個人取引先の自動アウトリーチもサポートするようになりました。これにより、チームは 3 つのオブジェクトすべてで、パーソナライズされたスケーラブルなジャーニーを実行できます。管理者は、Agent Builder でエージェントが作成したメッセージをプレビューして正確性を確認できるほか、グローバルな展開のために多言語サポートも利用できます。
Data Cloud:Data CloudのSummer ’25 リリースでは、正確性と信頼性が最優先事項となっています。これらのアップデートにより、ユーザーはデータをより効果的に管理し、コンプライアンスを維持し、より正確で信頼性の高いインサイトを生み出すことができます。
- AIタグ付けおよび分類:AIがレコメンドするタグを使用して、データおよびメタデータのラベル付けと整理を自動化します。
- ポリシーベースのガバナンス:ユーザーはポリシーを作成、実施、管理して、データアクセスを制御し、動的なデータマスキングによって機密情報を匿名化することができます。
- RAG 2.0:抽出されたデータをメタデータでインデックス化し、曖昧なプロンプトを改良し、応答内のデータソースのインライン引用を使用して監査証跡を作成することで、Agentforce の精度を向上させます。
- 非構造化データの接続性の強化:インテリジェントなドキュメント処理と、外部リポジトリや企業のウェブサイトに保存されている豊富な非構造化データをすべて有効化するWeb Crawler、Site Map、Zendeskなどの新しいコネクターにより、Agentforceをより非構造化データでグラウンディングします。
- ゼロコピーフレームワーク:パートナーが革新的なソリューションを構築し、複製を必要としない瞬時の安全なデータアクセスによって自社製品やサービスを強化できるように設計された、堅牢なAPIおよびSDKのセットを提供します。
Industries:Summer ’25 リリースの製品アップデートにより、Salesforce の業界別ソリューションにAgentforce および Data Cloudを基盤とする、特定のデータモデル、ワークフロー、セキュリティ、組み込みのコンプライアンス機能が搭載されました。業界別Agentforceスキルの範囲が拡大し、あらゆる業種における企業の固有のニーズに対応します。
- Agentforce for Education:Student Recruitmentは、入学希望者の質問に 24 時間 365 日対応し、キャンパス見学の申し込みを受け付け、出願手続きも開始します。これにより、スタッフは最も必要な業務に専念することができます。
- Agentforce for Financial Services:Banking Service Assistanceは、日常的な問い合わせに即座に対応し、AI によるガイダンスとワークフローにより、ケースの解決時間を短縮します。
- Agentforce for Life Sciences:Clinical Site Managementは、過去の登録傾向や脱落率を分析することで、研究施設の選定を迅速化します。
- Agentforce for Public Sector:Complaintsは、関連するケースの要約と特定を通じて、機関が苦情を効率的に管理し、解決を迅速化することを支援します。
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