Tableau Nextで、AIエージェントとの協働を通じた、データからアクションまでの一連の流れを加速
AIを活用したセマンティックレイヤーにより、データの意味を的確に捉え、信頼性の高い実用的なインサイトを既存のダッシュボード、レポート、アプリケーションに直接組み込むことが可能に
Salesforce Platform上に構築された、セキュリティ、パフォーマンス、統合の要件を満たす、オープンかつコンポーザブルなアーキテクチャ
デロイト、IBM、Boxなどの先進企業による、自律型分析を活用した、変革的な価値の創出とデータに基づく意思決定の推進
※本記事は2025年4月15日に米国で公開されたSalesforce Redefines Business Intelligence with Tableau Next: AI Agents Transform How Businesses Turn Data into Actionの抄訳です。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。
現代の企業は「データ・パラドックス」に直面しています。つまり、迅速かつ的確な意思決定が求められる一方で、膨大かつ信頼性に乏しい情報に圧倒されているのです。実に75%以上のビジネスリーダーが、データの価値を証明するプレッシャーを感じている中(英語)、信頼できる実用的なインサイトへのニーズはかつてないほど高まっています。こうした課題に対応すべく、SalesforceのTableau Nextは自律型分析を取り入れた、新しいビジネスインテリジェンスのアプローチを提案しています。フラッグシップであるアナリティクスプラットフォームを進化させたこの革新的なAI搭載ソリューションは、データとのインタラクションをよりシンプルかつ高速化し、組織がインサイトを発見し、可視化を自動化し、インパクトあるビジネス成果を生み出すことを可能にします。
自律型分析とは
自律型分析とは、ユーザーがAIエージェントと協働し、データからアクションに至るプロセス全体のスピードを加速させる仕組みです。従来の静的なビジュアライゼーションに依存するのではなく、データ準備やETL(抽出・変換・読み込み)などの作業をAI(英語)によって自動化することで、アナリストはより深い分析に集中できるようになります。ビジネスリーダーは自然言語で質問を投げかけ、即座に信頼できる回答と推奨アクションを得ることが可能になります。これにより、技術的な専門知識や従来型BIツールで必要だった手作業を省きながら、データドリブンな意思決定をより簡単かつ効率的に実現できます。
Tableau Nextとは
Tableau Nextは、データからアクションまでの一連のワークフロー全体にわたり、自律型分析を活用することで、すべてのユーザーが以下を行えるようにします。
- 反復的なデータ作業の自動化:データのクレンジング(英語)や変換、可視化の自動生成(英語)といった反復的なデータ作業に加え、部門横断的かつ多段階にわたる高度な分析ワークフローの実行も自動化します。複雑なデータをシンプルに扱えるというTableauの強みを、さらに拡張します。
- 迅速かつ包括的なインサイトを能動的に提供:人間では見落としがちな相関関係や外れ値、トレンドをAIが自律的に検出することで、より迅速かつ包括的なインサイトを能動的に提供します。ユーザー主導のインサイトにAIによるガイダンスを加えることで、Tableauの価値を一層強化します。
- より的確で効果的なアクションを実現:自然言語による要約、可視化、データに基づく推奨を通じて、より文脈に即した実行可能なアクションを支援します。エンタープライズレベルのワークフローエンジンと連携し、業務の現場でインサイトをそのまま自動アクションに繋げることで、データからアクションを促すというTableauの機能をさらに拡張し、Salesforceエコシステム内でのシームレスな意思決定と実行を実現します。
Tableau Nextの仕組み
信頼性の高いSalesforce Platformの上に構築され、Data Cloudの機能を活用することで、Tableau Nextはエンタープライズグレードのパフォーマンス、堅牢なセキュリティ、そしてゼロコピーによる柔軟なデータ統合(英語)を実現し、シームレスなデータ接続を可能にします。「Tableau セマンティック」と呼ばれるインテリジェントなセマンティックレイヤーが、情報に対する共通理解を促進し、データの一貫性を保ちながら、重要なインサイトの発見を加速します。さらに、Tableau Nextに組み込まれたワークフローエンジンがインサイトをアクションに直結させ、価値創出までの時間を劇的に短縮します。最大の差別化要素は、Agentforceとのネイティブ連携です。Tableau Nextは、あらかじめ作成された分析スキルを活用することで、人とAIエージェントが協働し、データを迅速に具体的なビジネス価値へと変換することを可能にします。これは、データドリブンな意思決定において大きな進化を示すものです。主な特長は以下の通りです。
- データ活用を加速する自律型AIスキル
- Data Pro:インテリジェントなデータ準備アシスタント
従来のETL処理のように複雑な手順でデータを手作業で整形・変換するのではなく、Data Proがスマートな修正方法を提案します。これにより、一部の複雑な処理は自動で実行し、時間と手間を大幅に削減します。 - Concierge:自然言語での即時回答
データに関する質問に対して、即座に信頼できる回答を自然言語で提供します。例えば営業チームなら、「最も有望な営業案件は?」のようなシンプルな質問に対し、即座に信頼性の高いインサイトと推奨アクションを提示します。 - Inspector:プロアクティブなデータ監視とインサイト提供
データの重要な変化を常時モニタリングし、トレンドを分析、改善の予測も実施します。例えば、顧客満足度が低下した際にサービスチームへ即座にアラートを発信し、迅速な対応を可能にします。
- Data Pro:インテリジェントなデータ準備アシスタント
- データの信頼性と正確性の確保
- Tableau セマンティック:セマンティックレイヤーとして機能し、Tableau Next とAgentforceに対してビジネスデータの統一的な理解を提供します。定義やコンテキストを一貫して整備することで、AIエージェントが正確かつ関連性の高い応答を生成できるようにします。
- 業務効率の向上
- マーケットプレイス:データ資産、接続情報、指標、可視化、ダッシュボードなどのデータ分析コンポーネントを、ユーザーが簡単に共有・再利用できるようにし、作業時間を短縮するとともに、すべてのユーザーが同じ情報に基づいて業務を進められるようにします。
Salesforceの視点:
Salesforce Tableau 最高経営責任者(CEO)、ライアン・エイテイ(Ryan Aytay)は、次のように述べています。「Tableau Next は、企業がより迅速かつインパクトのある成果をデータから得られるように支援します。私たちは、従来の単純なレポートの作成から、AIが意思決定のパートナーとして共に働く新たな時代へと移行しています。信頼できるデータと使いやすいツールにAIエージェントを組み合わせることで、誰もがデータにアクセスできる環境を整え、“データからアクション”へのプロセスを、自動的かつ先回り可能で、インサイト主導のサイクルへと変革しています。これにより、ユーザーは意思決定の質を高め、業務効率を向上させ、リスク管理もより効果的に行えるようになります」ー
Tableau Next は、企業がより迅速かつインパクトのある成果をデータから得られるように支援します
Salesforce Tableau 最高経営責任者(CEO)、ライアン・エイテイ(Ryan Aytay)
顧客の視点:
「お客様がBoxを選ぶ理由は、当社が提供するセキュリティとコンプライアンスにおける“ゴールドスタンダード”にあります。この取り組みは、Pulseのアナリティクスソリューションによって社内でも強化されており、Tableau Next によってもたらされる可能性に非常に期待しています。自律型分析 は、将来のトレンドを予測し、戦略的かつデータに基づいた意思決定を行う上で、極めて重要な役割を果たすと確信しています。」
Box グローバルCIO、ラヴィ・マリック(Ravi Malick)
「Salesforceエコシステム に統合された Tableau セマンティックは、“唯一の信頼できる情報源”を確立し、解釈の食い違いを減らすことで、コラボレーションを促進し、AIの進化を後押しし、より深いインサイトの獲得を可能にします。」
Deloitte グローバルTableau・Salesforceアナリティクスリード、モリッツ・シーダー(Moritz Schieder)
「IBM は、Tableau Next を活用して、場所を問わずお客様により高い価値を提供できることを楽しみにしています。Agentforceの戦略的パートナー であり Salesforceの顧客 として、Salesforceと共に次世代のアナリティクスを切り拓いていくことに、私たちは大きな意欲を持っています。」
IBMコンサルティング Salesforce事業 グローバル責任者、メアリー・ロウ(Mary Rowe)
提供時期:
- Tableau Next は現在、Tableau+ SKU とともに一般提供を開始しています。日本語での提供は2025年6月を予定しています。
- Tableau セマンティックは、Tableau Next とともに一般提供中です。日本語での提供は2025年6月を予定しています。
- Concierge は、2025年6月 に一般提供を予定しています。日本語での提供開始時期は未定です。
- Data Pro は、2025年6月 に一般提供を予定しています。日本語での提供開始時期は未定です。
- Inspector は、2025年中 に一般提供を予定しています。日本語での提供開始時期は未定です。
- 社内マーケットプレイスは、2025年中 に一般提供を予定しています。日本語での提供開始時期は未定です。
詳細情報:
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