セールスフォース・ドットコムとオラクルの提携に関する共同電話会見記録
(現地時間2013年6月27日13時~)

【参考資料】
2013年7月3日

以下は、2013年6月27日13時(現地時間)より米国で実施された、セールスフォース・ドットコム会長兼CEOマーク・ベニオフとオラクルのラリー・エリソンCEOによる、報道関係者およびアナリスト向け共同電話会見の発言記録を翻訳したものです。

■ 冒頭の挨拶

進行: こんにちは。本日はオラクルおよびセールスフォース・ドットコムのプレス/アナリストブリーフィングへご参加くださりありがとうございます。 本日のカンファレンスの模様は記録させていただきますので、あらかじめご了承ください。 最初に、オラクルバイスプレジデントのケネス・ボンドをご紹介いたします。 どうぞ、よろしくお願いいたします。

<<オラクルIR(投資家関係管理)担当バイスプレジデント、ケネス・ボンド>>

ご紹介ありがとうございます。皆様、あらためまして、本日は今週頭に発表いたしましたセールスフォース・ドットコムとオラクルの新たな戦略的パートナーシップについてのブリーフィングへご参加くださり、どうもありがとうございます。 本日のカンファレンスコールでは弊社オラクルのCEOラリー・エリソンとセールスフォース・ドットコムの会長兼CEOマーク・ベニオフより 今回の発表に関する詳細を述べさせていただき、その後皆様からのご質問へお答えしていきたいと思います。

本日お話しする内容には将来に関する事柄が含まれている場合がありますが、これらの文言は弊社がSEC(米国証券取引委員会)に提出した文書に詳細が規定されているリスクや不確定要素の対象です。
特に最も新しい提出レポートのForm 10-K および10-Qには、本日の内容に含まれるこれらの将来に関する文言と実際の結果が異なる原因となる主なリスク要因が明記されています。
これらの将来に関する文言に影響を及ぼす可能性がある、各社のビジネスに関するいくつかの重要な要素については、本カンファレンスの中で触れます。 これらの将来に関する文言を過度に信頼することのないようにご注意ください。これらの文言は、本日現在における私たちの見解を反映したものであり、今後新しい情報や出来事が起こった場合でも、私たちがこれらの文言を変更したり更新したりする義務を負っていないことを、ご了承ください。

また、時間が許せば最後にまだリリースしていない製品やサービスについてのご説明もしたいと考えています。 これらの製品やサービスの提供の可能性やそのタイミングを保証することはできないので、本日このカンファレンスをお聞きになっているユーザの皆様は、現在提供中の製品およびサービスに基づいてご購入の判断をくださいますようお願いいたします。 まだリリースしていない製品やサービスの開発、リリース、タイミングの判断は、すべて弊社およびセールスフォース・ドットコム社の独自の判断に基づいて行われます。

それでは、ここで弊社CEOラリー・エリソンに替わりたいと思います。

■ 提携について

<<オラクルCEO(最高経営責任者)ローレンス・J・エリソン>>

ありがとう。 まずは私ではなくマーク・ベニオフにお願いしたいと思います・・・マーク、お願いします。

<<セールスフォース・ドットコム会長兼CEO(最高経営責任者)マーク・R・ベニオフ>>

わかりました。 ラリー、ありがとう。 それでは僭越ながらお話させていただきたいと思います。 ラリーは知っていると思いますが、私は昨日6時頃にヨーロッパから帰ってきたばかりです。今私は全世界を回っているところなのですが、このワールドツアーはこれまでの人生の中で最もエキサイティングなことの1つに数えられます。 アジア、日本、ヨーロッパ、また先週は中東を訪れ、米国内の各主要都市も回っていますが、この目で実際に見てきた様々な変化や変革、この業界の動きには目を見張るばかりで、まさに圧倒的です。 今はこの業界で仕事をする上で最高の時だと思います。それは、本日のこのようなカンファレンスコール、また皆さんと私たちの関係が何よりも物語っていると言えるのではないでしょうか。

ラリー、14年前のセールスフォース・ドットコム創業以来Oracle Database はSalesforceのインフラストラクチャにとって重要な部分となっていますが、オラクル社を選んだことは私たちにとって間違いなく最高の判断であったと思います。 今、オラクル社はクラウドに焦点を当てデータベーステクノロジーの数多くの強化を行っていますが、これは弊社にとって大変重要なことです。今回、さらに12年間にわたりOracle Databaseを使用する素晴らしいパートナーシップ関係をあらためて確立できたことを非常に喜ばしく感じています。

オラクル社の新しい12c database、Linux、Exadata によって、Salesforceシステムのセキュリティ、信頼性、パフォーマンス全体が高められる一方で、データベースサーバーのコストは半減します。これは、ユーザの皆様とセールスフォース・ドットコムの両方にとって素晴らしいことです。本日ラリーと共にこれを皆様へ発表できることを本当に嬉しく思います。 それでは、あらためてラリー、お願いします。

<<オラクルCEO(最高経営責任者)ローレンス・J・エリソン>>

ありがとうマーク。 セールスフォース・ドットコム社は世界最大のクラウド企業で、 数千の顧客が同社のアプリケーションとプラットフォームを利用しています。 私たちはセールスフォース・ドットコム社と密に連携し、弊社のデータベースとJavaミドルウェアテクノロジーを常に向上させていき、セールスフォース・ドットコム社がクラウドユーザの皆様へ最高レベルのセキュリティと信頼性を提供することをサポートしていきたいと考えています。 今後両社はコラボレーションを通じ、セールスフォース・ドットコム社の市場をリードするCRMアプリケーションと弊社のクラウドアプリケーションのネイティブな連携に向けて共同で開発作業を進めていきます。 このように製品を連携することで、ユーザの皆様はセールスフォース・ドットコム社とオラクルの両方からクラウドアプリケーションを購入することができます。連携したこれらのアプリケーション間ではデータが自動的に共有され、連携して機能します。 したがって、両社共同のユーザの皆様はより短時間、より低いコストで導入することが可能になります。 ではマーク、お願いします。

<<セールスフォース・ドットコム会長兼CEO(最高経営責任者)マーク・R・ベニオフ>>

どうもありがとう。 両社のマルチベンダー・クラウドアプリケーションの連携が卓越した能力を発揮できるようにするため、弊社はこれからも(オラクルの)ユーザであり続けます ―― 弊社は創立当初からオラクル社のアプリケーションユーザであり、これからは同社の新しいFusion HCMとFinancialアプリケーションのユーザになります。一方、オラクル社は弊社CRMアプリケーションのユーザとなります。 今後が非常に楽しみです。

共同開発を進めていき、それぞれがお互いのテクノロジーを利用することで、導入した最初の時点から両社のアプリケーションが完璧に連携し、完全にシームレスに機能を発揮すると共に、導入後のすべてのアップグレードも問題なく行われるようにしていきます。 これでユーザの皆様の導入期間は最短化され、コストも最小限になります。これこそ、すべてのお客様がクラウドへの移行で求めていることです。 次にラリー、どうぞ。

<<オラクルCEO(最高経営責任者)ローレンス・J・エリソン>>

OKです。 どうもありがとう。 それでは私とマークで皆さんからの質問にお答えしたいと思います。 進行の方、よろしくお願いします。

■ 質疑応答

進行: ありがとうございます。 質疑応答のセッションは電子的な形で進めさせていただきます。 [進行役からのインストラクション]。 最初の質問は、Constellation Research社のR.ワンさんからいただきます。

<Q - R.ワン>: こんにちは、マーク、ラリー。 この度はおめでとうございます。

<A - ローレンス・エリソン(以下「ラリー・エリソン」)>: ありがとうございます。

<Q - R.ワン>: それでは、まずマークに聞きたいと思います。 セールスフォース・ドットコムは最先端を進むことによる経済学、この方向へとSaaSを進めてきました。 SaaSをこの方向へ進めていくと共にオラクルと連携するという動きはレガシーの方向へ向かっているのではないか、顧客から離れる方向に進んでいるのではないかと顧客と従業員の両方からの声を耳にしているのですが、 このような声と、オラクルの側から得られる技術的スキルの大幅なコスト削減効果についてどのようにお考えですか。

またラリーに聞きたいのですが、クラウドに向けたOracle Database 12c、また今週発表した一連のパートナーシップを踏まえ、これでオラクルは本当にクラウドへ対応し、成功を収めている企業をサポートできると言うことなのでしょうか。 以上の2つが私の質問です。

<A - マーク・ベニオフ>: 分かりました。 問題なければ私からお答えしたいと思いますが、どうでしょう。

<A - ラリー・エリソン>: もちろん問題ありません。

<A - マーク・ベニオフ>: 14年以上前、セールスフォース・ドットコムを立ち上げたときに私が言った事が非常に重要な意味を持っています。すなわち、大規模な基幹システムを構築し提供する上で、私たちはトランザクション能力、信頼性、可用性のセキュリティ、ルートサポートだけではないトランザクションの統合性、並行性、すべてのバックアップをサポートできるデータベースを選ばなければなりませんでした。 今、trust salesforce.com を見れば分かるように、私たちのシステムは毎日10億を超えるユーザトランザクションを処理しています。

この基盤となっているのが、オラクルが構築した非常に洗練されたインフラストラクチャです。すなわちオラクルは、セールスフォース・ドットコムが14年にわたり構築してきたインフラストラクチャの中核を担う部分の1つになっています。 オラクルは新しいものではなく14年にわたりそこにあるもので、日々毎日私たちがしていることの中核となっており、セールスフォース・ドットコムが成長し驚くべきレベルで規模を拡大してきた基盤となっているのです。 私たちが問題に直面したとき、私たちが課題に取り組まなければならないとき、常にそこにはオラクルがありました。 また乗り越えなければならない課題があったときも、オラクルは常にコンピューティングでサポートしてくれました。 オラクルだけでなく、いつも必要な時にサポートしてくれているラリーにも感謝しています。

オラクルは真のパートナーです。これまでも常に真のパートナーであり続けてくれています。 今、セールスフォース・ドットコムはこれまでの歴史の中でも最も大切なポイントに来ています。ご存知のとおり、年度末には売上は40億ドルを上回る見通しで、世界数十万のお客様の存在を踏まえ、これまで14年間にわたりオラクルのテクノロジーを基盤に築いてきたインフラストラクチャを今後10年、20年にわたり使用していく上で判断を下さなければなりませんが、答えは明らかです。 データベースの分野でオラクルを超える製品はありません。新しい12cとLinux、Oracle Linux、Oracle Exadataは、最低限のコストで最高のパフォーマンス、最高のセキュリティを実現した世界No.1のデータベースを提供してくれます。本日はこの話を皆様にお届けできることを大変嬉しく思います。 ではラリー、お願いします。

<A - ラリー・エリソン>: ありがとうマーク。 繰り返しますが、オラクルは常に進化を続けています。 Oracle Database は非常に長い間市場にいますが、 メインフレームやマイクロコンピュータ、クライアント/サーバーの時代、インターネットの時代へ移行したときも常にNo.1であり、今私たちはクラウドの時代に入っています。 業界は常に変化してきましたが、 Oracle Databaseもこのような変化と共に変わってきました。 今、Oracle Database 12c を通じて数多くの機能を提供しますが、これらは特にクラウド企業に向けたもので、最大規模のクラウド企業もサポートし、これらはオラクルとセールスフォース・ドットコムにとって最大のタスクです。 すべてのお客様は、大きく異なるクラウド環境からでもすべてのトランザクションを高い信頼性と安全性で実行できなければなりません。

私たちは何年にもわたりデータベースの数多くの機能を強化してきていますが、今回の12cは特にクラウドをターゲットに機能強化を図っています。 ユーザの皆様は最高の信頼性と安全性をもってOracle 12c を利用できるだけでなく、Oracle Linux およびExadataと組み合わせることで最低限のコストでの導入が可能になります。これは非常に大きなメリットです。 Exadataをリリースしたとき、私たちはExadataが卓越したパフォーマンスを提供すること、最も高い要件が求められるアプリケーションもサポートできるということを話しました。

それはセールスフォース・ドットコムのクラウドであっても変わりませんが、 卓越したハイパフォーマンスだけではまだ十分ではありません。 私たちはこのような環境を、驚くほど低コストで提供しなければなりません。これこそクラウドユーザが求めていることです。お客様は、短時間での導入と経済的なメリットを求めています。 このようなニーズを背景に、Exadataは世界で最も低コストで最高のパフォーマンスを提供するインフラストラクチャとしてデザインされています。 導入に際して既存の環境から切り替えるような必要はありません。 このような背景が、セールスフォース・ドットコムをはじめとするクラウド企業にとってExadata、Oracle Linux、Oracle Databaseの組合せが魅力的に映る理由だと思います。

<Q - R. ワン氏>: なるほど、よく分かりました。 簡単、迅速、低コストというメッセージ、またその背景も理解できました。 ありがとうございました。

進行: それでは次のご質問にうつりたいと思います。
<A>: 次の質問をどうぞ。
進行: Wells Fargo社のジェイソン・メイナードさんからのご質問です。

<Q - ジェイソン・メイナード>: こんにちは。 今回のパートナーシップ、おめでとうございます。 せっかくお二人がそろっているのですから、このようなカンファレンスコールではなく、もっと派手なステージの方が合っているのではないですか。

カンファレンスコールということで、 それはともかく質問させていただきます。2つあります。 まず、ソフトウェア業界は競争が激しい業界ですが、 オラクルとセールスフォース・ドットコムの緊密な連携によって、この環境がどのように変化するのかを教えてください。 もう1つの質問はマークに直接伺いたいと思います。 12cとExadataのスタック全体を実行する場合、セールスフォース・ドットコムのデータセンターではなく自社のデータセンターにsalesforce とExadataのスタックを実装すれば良いのではないかと思うのですが。 お願いします。

<A - マーク・ベニオフ>: ラリー、先に答えますか。

<A - ラリー・エリソン>: いや、後の方がいいと思います。どうぞお先に。

<A - マーク・ベニオフ>: 分かりました。 いいご質問だと思います。 私たちはこれまでに非常に大きな成功を収めてきました。 この部分でもラリーはサポートしてくれています。 この業界は多くの市場の変化を経験していますが、これらの市場の変化を経て生き残っている企業はほんのわずかです。 VMSやMVS、またVM/CMSについてもラリーはオラクルをリードしてきましたが、現在はネットワークでロード可能なモジュールからWindows 、Oracle、そして今オラクル独自のLinux まで、オラクルは初めてあらゆる範囲をカバーしています。 何十年も市場で活躍しているオラクルを率いてきたラリーのリーダーシップは常に向上しており、今日オラクルは世界最高のデータベース製品として、企業がその基盤を確立すると共に市場の移行を後押しする存在となっています。

これこそ、私たちがあらためてオラクルとのパートナーシップ関係を緊密化した理由です。両社にとって、これは自然のながれです ―― 弊社のデータベースインフラストラクチャの中核を担うパートナーとして、オラクル以外の選択肢は考えられません。

オラクルとセールスフォース・ドットコムのコラボレーションの次のステップに目を向けたとき、チャンスは無限に広がっています。 私たちは、幅広い範囲を網羅した様々な能力を手にしています。 ご存知のようにセールスフォース・ドットコムは完全なマルチテナント型の共有アーキテクチャを提供しています。 私たちは機能のアップグレードと強化をしながら3か月または4か月ごとに150の新機能を提供していますが、これらすべての手間をセールスフォース・ドットコムに任せられる共有アーキテクチャは、常にユーザの皆様に大変高く評価していただいています。 ハードウェアを自社のデータセンターへ移行したいというお客様のニーズは高くありません。

お客様がセールスフォース・ドットコムに求めているのはオラクルや他のベンダーができることではないでしょう。セールスフォース・ドットコムはカスタマードリブン、顧客駆動型の企業として、 お客様の求めるものを提供します。 このため私たちは継続的にシステムを強化しているのです。 たとえばご存知のように私たちは米国政府と大規模な契約を結びましたが、この契約に基づき米国政府専用のハードウェア環境を整え、米国政府バージョンのSalesforceを提供しています。 このように米国政府向けと世界中の他の企業、組織向けにインフラストラクチャを二股に分けていますが、他のお客様がこのような環境を求めるのであれば、もちろんご希望に沿えるようにすることができますが、実際には銀行や通信企業、メディア企業、ハイテク企業など私たちが日々サポートしているお客様が求めるところではありません。 これらのお客様が求めているのはマルチテナント環境、スピード、絶え間ないイノベーションです。これこそまさに私たちが行っていることです。 それではラリーに替わりましょう。

<A - ラリー・エリソン>: OKです。コラボレーションと競争の問題について話したいと思います。セールスフォース・ドットコムとオラクルには被る製品もありますが、競合するよりも協業することによって開かれる機会の方がはるかに大きいと思います。 インフラストラクチャ全体を見たとき、継続的なセキュリティの強化と言う観点から私たちはセールスフォース・ドットコムと連携する道を選ぶでしょう。クラウドアプリケーションにとって、セキュリティは非常に大きな課題です。データのセキュリティ確保はすべてのユーザが求める要件です。また誰でも24時間いつでもデータへアクセスできる環境を求めています。私たちは、セールスフォース・ドットコムのような企業と協業することによって、インフラストラクチャを絶え間なく強化していくために必要なあらゆるインサイト(知見)を手にすることができると考えています。このような関係を基盤にすることで、すべてのお客様へ常により高いセキュリティと信頼性を提供することが可能になります。

以上はインフラストラクチャの観点です。アプリケーションの観点では、共同で開発を進め、両社共通のインサイトを手にし、共に進んでいくことでお客様へ高い価値を提供することができます。アプリケーションの観点では、お客様は幅広い選択肢を求め、オラクルのアプリケーションを選ぶでしょう。オラクルは、すでに数千のsalesforce アプリケーションに選ばれています。 クラウドへの移行を進めていく中で、次世代アプリケーションを導入し統合するのに何年もかかる1億ドルのプロジェクトを求めるユーザはいません。セールスフォース・ドットコムのCRMアプリケーションとオラクルのERPアプリケーションの連携は、このように何年もの期間と莫大なコストを要するようなプロジェクトではありません。

私たちは、アプリケーションにカスタマイズなどの手間をかけることなく導入と同時にすぐに使い始められるようにしなければなりません。 セールスフォース・ドットコムのCRMアプリケーションやOracle HCM、ERPアプリケーションなど、スイッチを入れるだけですぐに利用できるようにする必要があります。 また、これらのすべてがあたかも1ベンダーから提供されているかのように、アプリケーション間で履歴データを共有し、シームレスに連携して機能しなければなりません。これこそsalesforce ユーザの皆様が求めることであり、クラウドユーザが求めることであると思います。マークも私も、このような環境の実現に確固とした姿勢で取り組んでおり、これこそオラクルがセールスフォース・ドットコムの製品を、またセールスフォース・ドットコムがオラクルの製品を使用する理由です。 私たちはいずれもこの連携環境のユーザとして、システム全体が連携して最適な機能を発揮し、私たちは元よりすべてのお客様に日々高い価値を提供できるようにしていきます。これで次の質問へ移っても良いでしょうか。

進行: 次はBloomberg News社のアーロン・リカデラさんからの質問です。

<Q - アーロン・リカデラ氏>: ありがとうございます。私の質問はラリーへの質問になります。今回の発表、またその後今週中に行われたすべての発表とコールから、セールスフォース・ドットコムは数多くのオラクル製品を購入するようで、これはオラクルにとって喜ばしいことだと思いますが、2つほど確認したいことがあります。 まず、HCM およびFinancialsとの連携についていくつかのポイントを発表しましたが、Fusionアプリケーションについて、顧客層にアピールする部分はどこでしょうか。またさらなる統合の機会はどのようになっているでしょうか。今週はじめに発表したクラウドにおけるマイクロソフトとの連携を踏まえ、より開発者指向のながれになるのでしょうか。

<A - ラリー・エリソン>: まず、オラクルにとってセールスフォース・ドットコムは常に大切な顧客です。今回の話はこれとは別で、 パートナーとしてのセールスフォース・ドットコムとの関係です。 パートナーとしてセールスフォース・ドットコムとのコラボレーションを通じ、私たちは共同で提供する製品の質を高めていきたいと考えています。 先ほど言ったように、インフラストラクチャレベルでのセキュリティとパフォーマンス、経済性を絶え間なく高めていくアプリケーションレイヤの事前連携は重要なことで、これは顧客とサプライヤの関係ではなく、パートナー関係から生み出されるものです。このようなパートナーシップは、オラクルが先へと歩を進めていく上で非常に重要なことです。 なぜなら、 これはオラクルのお客様にとって重要なことだからです。 今日、セールスフォース・ドットコムは大企業です。 お客様は両社がプロフェッショナルな関係で連携し、お客様に価値をもたらすことを期待しています。

現在、世界中で数多くのお客様がオラクルのアプリケーションを利用していますが、 現在のオンプレミスアプリケーションからFusion とERP、Fusion とクラウドERPへのアップグレードはシームレスに行われます。 Fusion とクラウドHCMも同様です。 もちろん、これはセールスフォース・ドットコムのCRMアプリケーションを利用しているお客様についても同じです。 お客様は、このような両社の連携を求めています。 私たちも、セールスフォース・ドットコムのアプリケーションとオラクルのアプリケーションを連携するためにお客様がサードパーティを使ったり膨大な投資をしたりすることは望んでいません。

私たちは、単にスイッチを入れるだけでシームレスに連携できるように、コストをかけることなく連携を実現したいと考えています。 Oracle Fusion アプリケーションについてのご質問ですが、 Fusionアプリケーションの連携も非常に簡単に実行できます。 現在セールスフォース・ドットコムのアプリケーションを利用しているユーザは、たとえばOracle Financialsをスイッチオンするだけです。 セールスフォース・ドットコムのCRMアプリケーションとの事前連携によって、このようにOracle Financials も簡単に利用できます。 先ほど述べたように、今回のパートナーシップで焦点を当てている部分は、お客様、オラクル、セールスフォース・ドットコムのすべてのクラウドアプリケーションの簡単な連携と導入を実現し、安全で確実な実行環境を提供することです。

<Q - アーロン・リカデラ氏>: ラリー、どうもありがとうございました。 今Fusionアプリケーションは150の顧客に利用されていますが、salesforce も導入している顧客の場合のオーバーヘッドについてはどのように考えていますか。

<A - ラリー・エリソン>: salesforceは、驚くほど多くのユーザに使われています。 たとえば私が知っている1つの事実として、 事実上私たちが買収するすべての企業、ほぼすべての買収において、どの企業もセールスフォース・ドットコムのCRMを導入しています。 以前は、セールスフォース・ドットコムのCRMを当社のSFAアプリケーションであるFusionへ即座に移行させる方針を取っていましたが、 今後はsalesforce アプリケーションを導入している企業についても連携環境実現と言う確固とした目的に沿って対応していくことになります。 これが、私たちもセールスフォース・ドットコムのCRMアプリケーションのユーザになると述べた意味です。

私たちは既存の環境を活用してOracle Financialsとの連携を行います。 私たちは、このようにシームレスな連携環境におけるアーリーアダプター(初期採用者)となります。 CRMの分野におけるセールスフォース・ドットコムの成功は市場実績が雄弁に物語っており、 市場のあらゆる部分へ普及しています。私たちは市場リーダーであり、お客様はアプリケーションレベルと企業全体のレベルの両方でセールスフォース・ドットコムと連携することを求めています。

<Q - アーロン・リカデラ氏>: ありがとうございました。

<A - マーク・ベニオフ>: ラリー、どうもありがとうございました。 このようなカンファレンスコールの場ではある程度の謙遜を交えてお話ししていますが、 つい先月、私たちはガートナーに世界No.1のCRMベンダーとして評価されました。 ガートナーのレポートでは、私たちの売上がNo.1であると共にサービスにおいてもNo.1に評価されています。 また今度はマーケティングの分野においてもNo.1になるという目標に沿って、ある企業を買収する最終合意に達したことを先日発表しました。

すべての案件を通じ、私たちが求めているのはセールスフォース・ドットコムのアプリケーションとプラットフォームが、常にこの世界レベルのデータベーステクノロジーを基盤に構築されているということです。 セールス、サービス、マーケティングにおいてNo.1であること、CRMでNo.1であること、また市場シェア全体およびテクノロジーもNo.1であるためには、重要なテクノロジーの判断を下さなければなりません。この点について私たちは非常に幸運だと思います。 この種のソリューションを構築する場合、特にマルチテナント型の共有ソリューション、また私たちが広く知られている信頼性と可用性、セキュリティと拡張性とスピードが重要になりますが、これらのすべては14年前にオラクルのデータベースを選んだことが基盤となっています。

今後に目を向けたとき、先ほどラリーが言ったように私たちが提供する高いレベルのセキュリティ、信頼性、可用性はこれまで以上に重要になってきます。だからこそ、私たちにとってOracle Database はこれまで以上に重要な意味を持っているのです。 最新の12c、Oracle Linux、Oracle Exadataはすべてが世界トップレベルの能力を提供してくれます。 ラリーが説明してくれたように、今回の発表の鍵となる3つの作業、すなわち両社のクラウドの連携、アプリケーションの連携、プラットフォームの連携において緊密に連携することで、お客様がモバイルやソーシャル、またビッグデータコミュニティを提供する次世代ソリューションを構築し、独自のアプリケーションを提供することをサポートできます。

今日、私たちのお客様の多くがソフトウェア企業、 アプリケーション企業になりました。 これは驚くべきことです。かつてはToyota社やVerizon 社のような大手通信企業、またフランスでは保険大手AXA社など、どこへ営業に行っても、私たちをソフトウェアプロバイダとして見られたものです。 今これらすべての企業はソフトウェア企業になりました。このため、各社が基幹アプリケーションをその顧客へ提供できるようにするためのプラットフォームとインフラストラクチャを提供することが、私たちにとってこれまで以上に重要になっています。 このため、両社の緊密なコラボレーションが今まで以上に大切なのです。

進行: それでは次にUSA Today社のマーク・ヴェヴェルカさんの質問に移りたいと思います。 ミュートボタンをご確認ください。 どうぞお話しください。

<Q - マーク・ヴェヴェルカ氏>: ラリー、マーク、こんにちは。 オラクルとセールスフォース・ドットコムの関係、またオラクルがこれまでに発表してきた他の企業との関係がアマゾンウェブサービス(AWS)との競合環境に与える影響についてお聞かせください。

<A - マーク・ベニオフ>: ラリー、お願いします。

<A - ラリー・エリソン>: 分かりました。 こんにちは。 ご存知のように弊社はアマゾンとも関係がありますが、今回のコールはセールスフォース・ドットコムとの新たなパートナーシップが主題です。 ただ、アマゾンと関係を結んだことで、ユーザはEC2、Elastic Compute CloudでOracle Database を実行できます。 アマゾンは間違いなくクラウドにおける重要なプレイヤーの1社で、私たちはクラウドの世界においてあらゆる場所でOracle Database が活躍することを望んでいます。 アマゾンとはこれからも良好な関係を維持していきたいと考えています。

<Q - マーク・ヴェヴェルカ氏>: ありがとうございました。

<A - マーク・ベニオフ>: 私は、セールスフォース・ドットコムの観点からの見解を述べましょう。 アマゾンはセールスフォース・ドットコムにとって非常に大切なお客様の1社です。 逆に、アマゾンにとってもセールスフォース・ドットコムは重要な顧客の1社です。ご存知かも知れませんが、弊社の成長環境はアマゾンのインフラストラクチャを基盤にネイティブに稼働しています。 また、アマゾンは非常に重要なパートナーの1社でもあり、弊社のアプリケーションプログラムはアマゾンのすべてのサービスと私たちのサービスをシームレスに結び、お客様はアマゾンのIaaS(Infrastructure as a Service)でセールスフォース・ドットコムのアプリケーションとプラットフォームをシームレスに使用できます。

<Q - マーク・ヴェヴェルカ氏>: ありがとうございました。

進行: 次に、Goldman Sachs社のヘザー・ベリーニさんのご質問を受けます。

<Q - ヘザー・ベリーニ>: どうも。 ラリー、マーク、こんにちは。 今回の発表では両社とも顧客サイドでの導入コストの削減を口にしていますが、 アウト・オブ・ボックス型(カスタマイズなど不要ですぐに利用できる状態)の導入環境を想定した場合、どれくらいのコスト削減ができるのか、平均的な数字をパーセントベースで教えてもらえないでしょうか。

また、もう1つラリーにお聞きしたいのですが、オラクルとセールスフォース・ドットコムのパートナーシップ関係が結ばれたことで、オラクルの営業はFFA(フィールドサービス業務支援)の分野でセールスフォース・ドットコムへのリードを獲得する役割を果たすことになるのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

<A - ラリー・エリソン>: これまでにマークが私にセールスフォース・ドットコムのためにリードを獲得してきてくれと言ったことはないので、セールスフォース・ドットコムは自社でかなりいいビジネスを行っているのだと思います。 そこが果たしてオラクルのサポートが必要な部分なのか、私には分かりません。 間違いなく、この分野ではセールスフォース・ドットコムにはオラクルよりも一日の長があるでしょう。 そこで、繰り返しになりますが、私たちはセールスフォース・ドットコムと特に2つのレイヤで協業していきます。 インフラストラクチャレイヤでは何よりもこれまで以上の信頼性、セキュリティ、コスト効率を実現していきます。 より高い信頼性、セキュリティ、低コストのsalesforce、消費電力の低減、省スペース、全体的なコスト削減によって、さらにコンパクトでありながら高いパフォーマンスと管理性を実現します。 このようにインフラストラクチャレベルでは経済性と信頼性、セキュリティが中核になります。

コスト削減効果の数値化について、アウト・オブ・ボックス型の連携によってどれくらいのコスト削減が可能になるのかをこの場で具体的な数字にすることはちょっと難しいですが、すべてのお客様が現在使用しているセールスフォース・ドットコムのCRMアプリケーションを、たとえばOracle HCM アプリケーションと連携するプロジェクトを行わなければならないとします。 どのサイトでも、このプロジェクトを何度も何度も実行しなければなりません。 当然これには膨大な費用がかかるだけでなく、連携自体も私たちが提供するものには劣り、これらの連携に伴うセキュリティも私たちが提供する製品規模の連携のセキュリティを下回るでしょう。 このことから時間、コスト、ダウンタイムのすべてにおける削減効果は非常に大きいことが分かると思います。 このことから、コストを半減する以上の高い効果が得られると思います。

<A - マーク・ベニオフ>: 私もラリーに100%同意します。 2005年にセールスフォース・ドットコムはAppExchangeをリリースしましたが、AppExchangeには世界中数千社のISV(独立ソフトウェアベンダー)向けに2,000を超える事前構築済の統合(インテグレーション)が用意されていました。 プラットフォームを統合するAppExchangeを通じて私たちが多くの既存のISVの皆様に提供してきた環境と同じワンクリックのインストールプロセスを一般ユーザの皆様にも提供することで、統合に要するコストの劇的な削減を実現しました。 ただ、中には常にAppExchangeでオラクルを求めるソフトウェア企業もいらっしゃいました。このようなニーズに応える意味でも、今回ワンクリックで連携を実現する事前構築済のインテグレーションにオラクルを加えられることは素晴らしい機会となります。これでお客様はファイナンシャルアプリケーションやHCM、製造管理アプリケーションなど、既存のOracle Applications に必要なアプリケーションや機能を連携することが可能になります。 このようにシンプルな環境で緊密な連携を実現できることは、本当に素晴らしいことであると思います。

<Q - ヘザー・ベリーニ>: ありがとうございました。

進行: 次はInformationWeek社のフリッツ・ネルソンさんのご質問です。

<Q - フリッツ・ネルソン氏>: ありがとうございます。 両社のパートナーシップ関係に関する質問のフォローアップになりますが、両社がパートナーシップを結んだことで、これまでのような面白い批判合戦も終わりを告げるのでしょうか。 またマークにお聞きしたいのですが、Force.comはJava開発者をサポートするようなりますか。 Force.comに直接アクセスできるようになりますか。

<A - マーク・ベニオフ>: 1986年にオラクルに入社して以来、ラリーとの付き合いは27年になると思いますが、この業界でやってきた中で一番面白いと思っていることの1つがこれで終わるとは思いません。 私たちはいつも共に気持ちよく働き、お互いに楽しんできました。 今回のパートナーシップ関係によって、過去何度かあった過度にヒートアップするようなことはなくなることを期待しています。 ただ、この27年間の圧倒的大部分は業界、そしてお客様に高い価値を創出し提供することができたと自負しています。ラリーと私にとって、結局のところ最も関心がある対象はお客様なのです。 ラリー、お願いします。

<A - ラリー・エリソン>: はい。マークも私も、これからもお互いに楽しんでいきながらも、共に連携してコラボレーションしていくという本筋を決して見失うことのないようにしていきます。

<Q - フリッツ・ネルソン氏>: ありがとうございました。 マーク、Force.comでのJava開発者のサポートの強化をどのように考えていますか。また、サポートの強化はユーザにとってどのような意味を持つのでしょうか。

<A - マーク・ベニオフ>: ご質問されたことは、まさにこの数年間弊社が重点を置いている非常に重要で大きな課題の1つです。 オラクルによるサン・マイクロシステムズの買収は賢い判断だったと思います。サン・マイクロシステムズにとって最も重要なテクノロジーはJavaだったでしょう。 salesforceでもJavaを緊密にサポートしていますが、オラクル環境を通じてサービスとしてのJavaの提供も行っています。 私たちは今後もJavaのサポートを強化していきたいと考えています。 私は今回のパートナーシップをJavaおよびオラクルをベースにさらに次のレベルへ進んでいく絶好の機会であると捉えており、セールスフォース・ドットコムのインフラストラクチャをJava開発者の皆様に喜んで受け入れてもらえたらと思います。

<A - ラリー・エリソン>: 少しだけ補足させてください。 今後もオラクルとセールスフォース・ドットコムのコラボレーションについて発表の場を持つことになると思います。 現在私たちはプラットフォームのデータベースの部分に焦点を当てており、Javaの部分についてはまだ多くを話し合っていません。 プラットフォームにはJavaの部分もあります。 JavaとForce.comがお互いに補足し合うことができるように、このプラットフォームの言語の部分についても今後両社で協業することになるでしょう。 これによって、開発者の皆様は思った通りの環境で思った通りのアプリケーションを構築することが可能になります。 先ほど言いましたようにJavaの部分についてはまだ合意に至るような深い話し合いをしていませんが、ここはセールスフォース・ドットコムとオラクルがお互いのコラボレーションを話し合える部分であり、両社の意見が一致すれば新たに発表を行い、すべての開発者の皆様に最適な環境を提供したいと思います。

<A - マーク・ベニオフ>: もちろんです。 この11月に開催する弊社のカンファレンス『Dreamforce』にはぜひラリーを招待したいと思います。 『Dreamforce』では12万のユーザを迎えますが、その大部分はオラクルからOracle Applications を購入することを喜んで考えると思います。また、すべてのお客様にラリーを紹介したいと思います。

最初にも言いましたが、コールも終わりに近付いている今、あらためて言わせてください。私がこの業界で生きてきた中で、今が一番楽しいと感じています。 まさに素晴らしい、魔法の時間のように感じています。 これは掛け値なしの本当の感覚です。 ソーシャルネットワークを利用している数十億のユーザ、モバイルデバイスを利用している数十億のユーザがもたらす劇的なインパクトなど、業界で起こっている変化。 ビッグデータを提供する環境の大規模なシフト。 コミュニティを利用するユーザの大幅な増加。あらゆる規模のクラウドおよびアプリケーションによって開かれる次世代の世界。 今、私たちの前には変革と変化のチャンスが無限に広がっています。 セールスフォース・ドットコムとオラクルのコラボレーションは1+1=2以上の効果をもたらすということ、またラリーが言うように両社のコラボレーションによってそれぞれの分野のベストを連携するというコアコンセプトは、私たちがこれらのすべての新しいアプリケーション、新しいサービス、新しいタイプのコンピュータをサポートするインフラストラクチャを提供できることを意味します。 両社のパートナーシップは業界にとって素晴らしい出来事であり、あらゆる関係者に価値をもたらす卓越した新たなイノベーションが生み出されるでしょう。 それではあらためてラリーに戻します。

<A - ラリー・エリソン>: 『Dreamforce』へのご招待、ぜひ受けさせてもらいたいと思います。楽しみにしています。

進行: 次はAllThingsD社のアリク・ヘッセルダールさんのご質問です。

<Q - アリク・ヘッセルダール>: こんにちは。 私の質問は単純です。営業の観点から、両社の統合アプリケーションはどのような形で顧客へ提供されますか。 最初に発表を目にしたとき、セールスフォース・ドットコムがOracle Applicationsの一部、Fusion アプリケーションを再販するのかと思ったのですが、後でそうではないと聞きました。 実際的な問題として、各社ともどのようにしてこれらのアプリケーションを顧客へ提供するのかを教えてください。

<A - ラリー・エリソン>: オラクルはこれからもOracle Applicationsを販売し、セールスフォース・ドットコムはこれからもsalesforce アプリケーションを販売し、インテグレーションは両方の企業がそれぞれ提供することになると思います。 これで問題ないはずです。 先ほどマークが言ったように、ユーザはForce.comで検索し、対象となるインテグレーションをクリックするだけです。

<Q - アリク・ヘッセルダール>: なるほど。 文字通りシンプルに、ユーザはクリックするだけで閲覧できるというわけですね。 よく分かりました。

<A - ラリー・エリソン>: その通りです。 先ほど言いましたが、ユーザにとってすべてはあたかも1ベンダーが提供しているかのようにシームレスな環境となります。 ユーザはオラクルのクラウド環境へログインしてOracle Applicationsを利用でき、 セールスフォース・ドットコムのクラウド環境へログインしてsalesforce アプリケーションを利用できます。後はボタンを押すだけです。 ボタンを押すだけでインテグレーションがロードされ、2つのアプリケーション間で即座にデータが共有され、全体で1つのベンダーが提供しているかのようにすべてが連携して機能します。

<Q - アリク・ヘッセルダール>: なるほど、 よく分かります。

<A - マーク・ベニオフ>: また私が先ほど言ったように、AppExchangeでいくつもその例を確認できます。

進行: 次は本日最後の質問となります。Barclays社のライモ・レンショウさん、お願いします。

<Q - ライモ・レンショウ>: 私の質問を取り上げてくださり、感謝します。 手短に話します。私は、御社が業界を変えていると感じています。 SaaS 業界で、当初はポイントソリューション的なところからはじまり、今はより緊密に統合されたクラウドへ移行しているところですが、今週のネットスイートとの合意を見てもあなた方がこのように緊密に統合されたクラウドを提供してくれると考えています。 両社の関係がより緊密になることで現在の競合環境がどのように変化するか、ポイントソリューションクラウドの観点と、レガシービジネスのSAPのようなベンダーの観点の両方から、御社の見解を教えてください。 以上です。

<A - ラリー・エリソン>: マーク、どうぞお願いします。

<A - マーク・ベニオフ>: お考えの通りだと思います。 今、私たちはこの業界の次のステップに移行しているところだと思います。 いつものように、ラリーはこの点を非常によく表現しています。 この30年間私が知っている誰よりもラリーはこの市場の移行を的確に言い表していると思います。 この次のステップは、あらゆる規模のお客様が即座に利用できる卓越したサービスの世界への移行で、今日これらのサービスは幅広い機能を通じて提供されています。これには従来のコンピュータも含まれていますが、その数は減少しています。 またこれらのサービスは携帯電話とタブレットの世界でも台頭しつつあります。 この週末、驚くような新しいタイプのウェアラブルコンピュータ、インジェスタブルコンピュータに関する記事を読みました。

私はシスコ・システムズの取締役も務めていますが、 いわゆるモノのインターネット(Internet of things)を私たちはあらゆるモノのインターネット(Internet of everything)と呼んでいます。 今私たちは新しい世界にいます。 また私たちはコンピューティングの第3の波の中にいます。 これが、ラリーが最初のコメントで述べたことです。 メインフレームの世界とマイクロコンピュータがコンピューティングの第1の波、その後膨大な量のコンピュータが普及し、オラクルが切り開いてきた第2の波であるクライアント/サーバーの世界へ移行しました。 私もその場を経験し、縦方向のスタックと横方向のスタックの台頭を目にしました。凄い時代でした。

そして今日、私たちはこれまでとはまったく違う場所へ向かっています。数千、数百万と言うレベルではなく、数十億レベルのコンピュータのすべてがネットワーク上に存在し、すべてが連携している世界です。 私の自家用車もネットワークにつながっています。ヨーロッパではあるお客様のオフィスを訪問しましたが、このメーカーが製造した新しい歯ブラシも、ネットワークにつながっています。

この歯ブラシはWi-Fiをベースにしており、GPSによる位置確認が行われます。この歯ブラシで歯磨きをすると私がどのようにブラッシングしているのかといったフィードバックをリアルタイムに提供します。歯医者に行くときちんとブラッシングしているかを聞かれますが、 もう嘘をつくことはできません。 先生はすべてのデータを見ることができるので、正直に報告しなければなりません。これも新しい世界です。

このような世界、またご質問にもある通り、このサービスの新しい世界、幅広い範囲、多様なデバイス、コンピュータが存在する世界において、オラクルのテクノロジーが提供する卓越した機能によって、企業はクラウドサービスを通じて顧客との関係をより深いレベルで管理したり、Financialアプリケーションや他の主要アプリケーションが提供するサービスを使用して管理したりできると共に、非常に洗練され非常に複雑でありながら非常に使いやすい、この新しいインターネットの、この新しい世界で機能するアプリケーションを構築することができます。私たちが想像できる限りあらゆる環境を実現することが可能になります ―― 限界はありません。

セールスフォース・ドットコムとオラクルのコラボレーションは途方もないパワーを生み出します。 この点は話してきた通りですが、ユーザの観点から、セールスフォース・ドットコムとオラクルのコラボレーションによって何を構築できるようになるでしょうか。 以前は無理だった何を提供できるようになるでしょうか。 コストの削減とセキュリティの強化は言うに及ばず、私たちはお客様へ卓越した価値を提供することができます。 これは、私たち業界のすべての人間に開かれた扉です。ラリーと私がこのように手を結んだことで、未来への扉が開かれました。 従来の業界の何物をも私たちを引きもどすことはできません。 今業界は一新され、私たちはいずれもこの業界でリーダーであり続けます。ご質問がこのポイントをついていることを考えたとき、私たちのこの姿勢は特別な意味を持ってきます。 今私たちは新しい世界、 新しい時代にいます。 コンピューティングの第3の波の中で、セールスフォース・ドットコムやオラクルのような企業がコラボレーションを実現することは、この世界であるべき姿がどのようなものなのかを物語る証拠であると言えるでしょう。なぜなら、このようなコラボレーションによって、まさに途方もない価値が創出されるからです。

<A - ラリー・エリソン>: マークの話の続きを。 コンピューティングの世界は大きく変貌しました。 メインフレームからクライアント/サーバー、インターネット、そしてクラウドコンピューティングまで長い道を歩んできた今、 オープンな世界が実現されました。オープンな世界に対する私のスピーチは、モノのインターネットに関する話になります。 数十億の携帯電話が普及し、自動車から貴重な天然資源を保護するための点滴灌漑まであらゆる場所に様々なタイプのデバイスとセンサーが設置されている今日、すべてはインターネットにつながっていて、すべてが最適化されます。 このような環境は、オラクルが構築しセールスフォース・ドットコムが提供するインフラストラクチャにとっても大変な負荷となります。 これこそ私たちが今後10年、さらにその先まで、共に連携していくことを決心した理由です。なぜなら、これから数多くの難しい局面に直面していく中で、両社が協力して「モノのインターネット」を実際に実装し、これらの課題を乗り越えていくことが可能になるからです。

今回、セールスフォース・ドットコムと新たなパートナーシップを結べたことを大変光栄に思います。 また個人として、マークおよびセールスフォース・ドットコムとのコラボレーションによって様々な課題を解消し、1社だけで進んだ時より少しでも早く、明るい未来が実現されるようにしていきたいと思います。 本日はどうもありがとうございました。

進行: これで、本日のカンファレンスコールはお開きにさせていただきたいと思います。 皆様お忙しい中ご参加くださりどうもありがとうございました。

セールスフォース・ドットコムについて

セールスフォース・ドットコムは、カスタマーサクセスプラットフォームおよび世界シェアトップのCRM(顧客関係管理)を提供し、企業が顧客と新しい形でつながることを支援します。詳細は、http://www.salesforce.com/jp/ をご覧ください。

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