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エージェンティック・ワーク・ユニット(AWU: Agentic Work Unit):生の情報を実際の業務へ変換

Agentic work unit

トークンやシートを超えて、エージェンティック エンタープライズで創出される真の価値を定量化するために

※本記事は2025年2月25日に米国で公開されたThe Agentic Work Unit: Converting Raw Intelligence into Real Workの抄訳です。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。


過去2年間、私たちはモデル単体の「生の情報(Row Intelligence)」に注力してきました。しかし、ハイプ(過剰な期待)を超えて顧客を支援する中で、重要な問いが残っています。それは、「私たちは実際にこれらのモデルを何か有用なことに活用できているのか」という点です。

これまで、AIの成功はトークン(英語)の消費量で測定されてきました。しかし、トークンはAIがどれだけ話したかを測るものであり、実際に完了した業務を測定ものではありません。だからこそ、私たちは「エージェンティック・ワーク・ユニット(Agentic Work Unit:AWU)」を導入いたします。

AWUとは、AIエージェントによって達成された1つの個別のタスクを指します。これは、生の情報が実際の業務へと変換される瞬間です。処理されたプロンプト、完了した推論チェーン、そして最も重要なのが、呼び出されたツールを意味します。

AWUにより、AgentforceからSlack AIに至るまで、エージェンティック エンタープライズ全体で起こる幅広い活動を捉えるためのプラットフォームレベルの指標が提供されます。この価値の全体を明らかにするため、私たちは以下の2つの主要な数値を追跡しています。

  • AWU: 顧客の代わりにSalesforceのプラットフォームが実行する業務の総量。
  • 処理済みトークン:グローバルのAIコンピューティングエコノミーにおけるSalesforceの足跡。インフラストラクチャレイヤーでのSalesforceの規模を示す指標。

推論から業務へ

トークンとAWUの関係は固定的な比率ではなく、弾力性があります。当社のプラットフォーム・イノベーションが成熟し、顧客による実装が改善されるにつれ、トークン数とAWUの乖離が進むと予想されます。これは、より少ないコストでより多くの業務が遂行されるようになることを意味します。

高頻度で確定的なタスク(FlowのトリガーやAPIの呼び出しなど)は、ますます「トークン・リーン(少トークン)」になります。逆に、複雑な推論や自律的な問題解決では、入力トークンが増加する可能性があります。特に、AIエージェントが業務の質を判断するための評価を実行したり、バイブ・コーディングでAIエージェントを設計・最適化したり、最適な回答を得るためにより多くのコンテキストを活用したりといった、より高度なアクションを実行する場合にはその傾向が強まります。

ここでの目標は、高い「推論から業務」の比率を実現することです。つまり、入力トークンを使用して、簡潔で価値の高い出力トークンを生成することです。LLM(大規模言語モデル)の世界では、出力トークンはそこに至るまでに使用された入力の最大10倍のコストがかかる可能性があるため、これは極めて重要です。私たちのゴールは、単にトークン使用量を減らすことではありません。費やされた高価な出力トークンの一つひとつが、遂行される業務を確実に最大化させているかを確認することにあります。

AWUの実例

私たちはこのビジョンを単に販売するだけでなく、自ら実践しています。Salesforceは、人とAIエージェントが協力して前例のない効率性を推進するエージェンティック エンタープライズへの変革を実現しています。自社内での運用において、当社のサポートエージェントは現在、ケースの96%を自律的に処理しており、AIエージェントに営業の「事務作業」を任せることで、営業担当者の時間を5万時間以上削減しました。

顧客の間でも急速な加速が見られます。これまでに当社は24億のAWUを生成しており、第4四半期だけで前四半期比57%増の7億7,100万件に達しました。カスタマーサービス向けエージェントは前四半期比106%増の1億2,900万AWUに達し、従業員エージェントは同62%増となりました。Slackでは、AI検索が前四半期比116%増加し、ファイル要約の44%増加や、新しいSlackbotの好調なデビューがこれを支えています。

これらは単なる使用量の統計ではなく、エージェンティック エンタープライズが稼働していることを証明するものです。AWUを測定することで、私たちはようやくAIとのおしゃべりを超えて、人とAIエージェントが共に働く現実へと歩みを進めることができます。これこそ、私たちがエージェンティック エンタープライズの真の価値を測定する方法です。

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