Salesforce、サンフランシスコにおけるAIイノベーション、カスタマーサクセス、人材育成への投資を誓約
第23回目となる世界最大級の年次のAIイベント「Dreamforce」に約5万人の参加者を迎え、エージェンティック エンタープライズへと進化する顧客事例を発表
イベントによるサンフランシスコへの経済効果は1億3,000万ドル、3万5,000の雇用創出を見込む
サンフランシスコ最大の企業慈善家であるSalesforceとベニオフ夫妻による寄付額は10億ドルを超える
※本記事は2025年10月13日に米国で公開されたSalesforce Investing $15B in San Francisco, the World’s AI Capitalの抄訳です。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。
世界No.1のAI CRMである米国Salesforce(以下、Salesforce)は本日、今後5年間でサンフランシスコに150億ドルを投資する計画を発表しました。今回の投資は、同市が「世界のAI首都」としての地位をさらに強化するものです。この投資には、Salesforceサンフランシスコキャンパス内に新設されるAIインキュベーターハブの開設、AI人材育成・トレーニングを通じたエコシステム拡大、そして企業が「エージェンティック エンタープライズ(エージェント型企業)」へと進化するための支援が含まれます。
この発表は、10月14日から16日にかけてサンフランシスコで開催される年次カンファレンス「Dreamforce」を目前に行われました。世界最大級のAIイベントとして位置づけられる本イベントは、今回で23回目の開催を迎え、開催地であるサンフランシスコにもたらす経済効果は1億3,000万ドル、創出される雇用は3万5,000人を上る見込みです。
サンフランシスコは革新、才能、そしてビジョンに満ちた都市です
Salesforce会長 兼 CEO マーク・ベニオフ
「サンフランシスコはイノベーションと、才能、そしてビジョンあふれる都市です」とSalesforce会長 兼 CEOマーク・ベニオフ(Marc Benioff)は述べています。
「この150億ドルの投資は、私たちの本拠地であるこの街への深いコミットメントの表れです。AIイノベーションの推進、雇用の創出、そして企業や地域社会がこの素晴らしい新時代において成長、発展できるよう支援していきます。約5万人の来場者と、オンラインで参加する数百万人を迎えるDreamforceを通じて、私たちはサンフランシスコの未来に投資し、人とAIが共に生産性と成長、そして意義ある変化を生み出す次の大きなテクノロジー変革をリードしていきます」
CRMスタートアップからAIのリーディングカンパニーへ
1999年、「営業担当者がリードをオンラインで管理できるよう支援する」というアイデアから始まったSalesforceは、いまや7万6,000人を超える従業員を擁し、エンタープライズソフトウェアの概念そのものを再定義する企業へと成長しました。クラウドコンピューティングの先駆者として、そして現在はAIの次なる波を牽引する存在として、業界をリードしています。
現在、Salesforceはサンフランシスコ最大の民間雇用主であり、市内で最も高いビルの30フロアを使用しています。また、OpenTable、The RealReal、Williams-Sonoma, Inc.など、同市を代表する企業を含む多くの顧客企業とともに地域経済を支えています。さらに、Salesforceはベイエリアのスタートアップ支援にも積極的に取り組んでおり、これまでにMuleSoft(2018年)、Slack(2021年)、Airkit(2023年)、Tenyx(2024年)、PredictSpring(2024年)などを買収してきました。2025年には、Bluebirds、Waii、Regrelloといった地元企業の買収を完了し、Informaticaの買収に関する最終契約も締結しています。
AIが働き方を大きく変えつつある今、Salesforceは社員、顧客、パートナー、そして地域社会がこの変革を乗り越え、前進できるよう支援しています。新たに設立された「AIインキュベーターハブ」は、初期段階のスタートアップを対象に、AI分野での開発を加速し、変革的なアプリケーションの創出を支援する拠点となります。
また、Salesforceは、企業が「エージェンティック エンタープライズ(Agentic Enterprise)」へと進化できるよう支援するための「4Rsプレイブック」を策定しました。
このフレームワークは、仕事の再設計(Redesign)、人材の再教育(Reskill)、適材の再配置(Redeploy)、働き方の再均衡(Rebalance)を通じて、柔軟で持続的な組織づくりを促進するものです。
Salesforceはここ数カ月で数千人規模の営業人員を新たに採用するとともに、エージェンティックAIの未来に求められる新しい職種を創出しています。
これには、Agentic Data Specialist、Agentic Integration Specialist、AI Architect、Agentforce Technical Architect、Agentic Experience Specialistなどが含まれます。
さらに、Salesforceは無料のオンライン学習プラットフォームTrailheadを通じて、誰もがAI時代のスキルを習得できる機会を提供しています。これまでに世界で500万人以上、サンフランシスコでは3,300人がTrailheadを活用し、次世代の働き方に備えてスキルを身につけています。
また、同社はAIを活用した人材マッチングプラットフォームCareer Connectを通じて、社員が未来に必要なスキルを磨ける環境も整えています。Salesforceはベイエリアにおける有力な投資企業でもあります。2009年に設立されたマルチステージ型ベンチャーキャピタルファンドSalesforce Ventures(英語)は、Anthropic、Together AI、Writer、Pano、Falなど、サンフランシスコ発の革新的なAIスタートアップに投資しています。
社会を前進させる「良い影響をもたらす力」として
Salesforceは、「ビジネスは社会を変えるための最良のプラットフォームである」という理念のもとに創業されました。
創業当初から推進している社会貢献の「1-1-1モデル」(株式の1%、製品の1%、就業時間の1%を社会貢献に充てる取り組み)を通じて、世界中で6万を超える非営利団体がSalesforceのテクノロジーを無償または割引価格で活用しています。また、累計で1,000万時間以上のボランティア活動(英語)が地域社会に還元されています。
さらに今回、Salesforceは教育および医療分野に対して新たに3,900万ドルの支援を発表(英語)しました。これにより、Salesforceおよびマーク&リン・ベニオフ夫妻によるベイエリアへの寄付総額は累計10億ドルを突破しました。この「1-1-1モデル」は、いまやPledge 1%ムーブメントへと発展し、世界で1万9,000社以上の企業が参加。これまでに30億ドルを超える新たな社会貢献活動を生み出しています。
詳細情報:
Salesforceについて
Salesforceは、あらゆる規模の企業がエージェンティック エンタープライズへと変革することを支援します。人とAIエージェント、アプリケーション、データを信頼性の高い単一のプラットフォームへ統合することで、これまでにない成長とイノベーションを実現します。詳細は salesforce.com/jp をご覧ください。
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