AIエージェントおよび MCP の検出範囲の拡大、決定論的オーケストレーションのための高度な機能、LLMのガバナンスにより、顧客はエンタープライズグレードでのAIエージェント管理のための信頼性の高いコントロールプレーンを利用可能に
Capita、Alcon、Diabsolut などのエージェンティック エンタープライズが、多様なAIプラットフォームにまたがる数百のAIエージェントの一元管理・オーケストレーションを実現
※本記事は2026年4月15日に米国で公開されたSalesforce Advances Agent Fabric: New Guided Determinism and Governance Controls to Scale Multi-Vendor AI Fasterの抄訳です。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。
株式会社セールスフォース・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役会長 兼 社長:小出 伸一、以下、Salesforce)は本日、MuleSoftのAgent Fabric 機能を大幅に拡張することを発表しました。これにより、急速に進化するマルチベンダーAI環境において、信頼性の高いAIエージェントのコントロールプレーンが利用可能となります。
AIがもたらす可能性は明らかですが、初期の導入の波から得られた知見から、一貫した課題が浮き彫りになりました。それは、より迅速にスケールアップするためには、企業にはよりきめ細かな制御が必要だということです。あらゆる業務プロセスが完全にエージェント化される必要はなく、すべてのタスクを同じ高コストなモデルにルーティングすべきでもありません。顧客は、リアルタイムのパフォーマンスやコストに基づいてこれらの決定を最適化するための選択肢を求めていますが、現状では、AIエージェントやプラットフォームがサイロ化した環境の中で、それらを横断的に管理・把握する体制が整っていません。
Agent Fabricは、AIエージェント検出の自動化、直感的なオーサリング、そして一元化されたLLMガバナンスがエージェンティック エンタープライズ全体で利用可能となります。あらゆるハンドオフ、モデル選択、意思決定において、スピードを犠牲にすることなく、コストとリスクの最適化を実現します。

2025年9月の発表以来、Agent Fabricは、Capitaのような世界最大級の企業から、業界特化型サービスを提供するAlconやDiabsolutに至るまで、数千ものAIエージェントのインスタンスを顧客のために管理・オーケストレーションしてきました。これにより、顧客は企業全体にわたるAIエージェントを完全な相互運用性を確保しながら、発見、管理、オーケストレーション、モニタリングすることが可能となりました。
Diabsolut のイノベーション担当SVP、ジョン・ペティファー(John Pettifor)氏は次のように述べています。「Agent Fabric により、AIエージェントを連携させるネットワークを迅速かつ安全に展開できます。これにより、実装ソリューション向けに一元管理されたエージェント層が提供されます。 Slack から簡単に開始し、ワークショップの計画やユーザーストーリー、ソリューション設計などのプロジェクトについてサポートを依頼するだけです。 Certinia や SharePoint などのサービスに対し MCP を通じてベストプラクティスを引き出す場合でも、 Agentforce やその他の自社開発AIエージェントを使用する場合でも、最適なリソースが動員されます。以前は数日かかっていたタスクも、今では数秒で完了します。Agent Fabricこそが、コントロールを失うことなくAIをスケールさせる方法です」
新機能
AIの導入までの道のりを短縮:
- Agent Scannerの拡張 — AIエージェントの自動検出機能がMCPサーバーや、 Amazon Bedrock AgentCore や GoDaddy などの新しいプラットフォームに対応するようになりました。これにより、安全な OAuth 認証を通じて、AI資産全体の可視化とカタログ化が加速されます。
- Visual Authoring Canvas — 新しいドラッグ&ドロップインターフェースをMuleSoft Vibesと併用して、ワークフローや人のチェックポイントをマッピングできます。これにより、開発者が最適なAIエージェントを見つけ出し、必要なプロジェクトの骨組みを生成するプロセスが効率化されます。
- MCP Bridge(英語) — 既存のAPI資産を、ノーコードでMCPとして有効化することができます。また、コードを変更することなく、エンタープライズレベルのセキュリティとレート制限を拡張できます。
- InformaticaがホストするMCP(英語) — InformaticaのMCPサーバーをワークフローに直接組み込みます。これらは Agent Registry(英語)で自動的に利用可能になるため、すべてのAIエージェントとのインタラクションが、信頼性が高くガバナンスの適用されたデータから始まります。
AIエージェント間のインタラクションおよびマルチAIエージェントのオーケストレーションに厳格性と監視を提供
- Agentforce Script for Agent Broker(英語)— Agentforce(英語)を支えるガイド付き決定論(Agentforce に提供される意思決定ロジック構築支援機能)が Agent Broker にも提供されます。Agent Scritを Agent Broker にも導入し、LLMが中間的な推論を処理する一方で、固定された引き継ぎルールを定義できるようにします。目標ベースの自律型AIエージェントと、信頼性の高い定型化されたワークフローを組み合わせることで、より一貫性があり信頼性の高い結果が得られます。

- LLM Governance on AI Gateway(英語) — マルチLLMスタック全体でトークン管理とコンプライアンスを標準化します。ルーティングルールの適用、アクセスの統合、コスト管理を一元的に行い、データの安全性と予算の適正管理を確保します。
- Trusted Agent Identity(英語) — AIエージェントが特定のユーザー権限を使用してアクションを実行できるようになります。資金の移動や法的審査といった重要なタスクについてはモバイルでの承認リクエストを受け取ることで、すべての特権操作を検証可能かつ監査可能な状態に保ちます。
- Controlled Registration — ビジネスルールに合致するAIエージェントやツールのみを選択的に登録し、チームが承認済みかつ検証済みの資産を使用して開発を行うことを保証します。
- Expanded Model Choice — Salesforceの推論エンジンやLLM、およびGeminiを活用することで、Salesforceに組み込まれた信頼性とデータセキュリティをエコシステム全体のインタラクションにまで拡張します。
また、Agent Fabric はカナダや日本を含むHypeforce上でも利用可能となり、 Runtime Fabric の展開に対応しました。これにより、プライベートクラウドやオンプレミスのワークロード向けに自社のインフラストラクチャ上で直接ガードレールを実行できるようになります。
顧客および Salesforce の視点
Alcon システム・インテグレーション & API担当ディレクター スリニヴァサ・パティバンドラ(Sreenivasa Patibandla)氏は次のように述べています。「Agent Fabric は、当社のマルチエージェント進化の基盤です。あらゆるAIエージェントを一元管理し、実行時にAIエージェント同士が相互に認識し合い、意図に基づいてタスクをインテリジェントにルーティングすることが可能になります。これにより、当社は顧客体験を再定義し、ビジネスを変革していくことができます」
MuleSoft担当 SVP 兼 GM アンドリュー・コムストックは次のように述べています。「AIエージェントの導入が進むにつれ、課題は個々のAIエージェントの構築から、それらを統合することへと移行しています。 Agent Fabric により、AI環境全体を包括的に把握することが可能となります。これにより、あらゆるプラットフォーム上のあらゆるAIエージェントを単一の制御された環境内でオーケストレーションでき、サイロ化されたAIエージェント群を統合された高性能なデジタル労働力へと変革できます」
提供時期:
- Agent Fabric & Infrastructure:カナダおよび日本のMuleSoft on Hyperforceで本日より提供を開始します(ただし現時点では一部機能のみ利用可能)。また、Runtime Fabric 向けの Flex Gateway サポートも提供されます。
- Agent Governance:AI Gateway、MCP Bridge、および高リスクなAIエージェント操作向けのモバイル認証機能を備えた Trusted Agent Identity は、本日より提供開始します。
- Agent Broker:決定論的オーケストレーションのベータ版は、2026年4月に提供開始予定です。Visual Authoring Canvas や Salesforce モデルのサポートを含む全機能は、2026年6月に提供開始予定です。
- Agent Scanner: Amazon Bedrock AgentCore、AzureFoundry、GoDaddy などのプラットフォームへの対応は、本日より利用可能となります。 MCP サーバーへの対応は5月、OAuthへの対応は6月に開始予定です。
詳細情報:
- Agent Fabricの概要は、こちら。
- Agent Fabricの最新情報は、こちら(英語)。
- AIエージェントの乱立を解消する方法は、こちら。
- Salesforce Headless 360がAgentic Enterpriseを支える仕組みは、こちら。
- あらゆるビジネスニーズに対応した、すぐに導入可能なソリューションとコンサルタントは、こちら(英語)。
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