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増え続けるAIエージェント、迷子になったら「入り口」を意識。「接点と実行」で整理しよう

企業で使えるAIが急増する今、重要なのは「どのAIを選ぶか」ではなく「どこから使い、どのAIに任せるか」の設計です。人との接点(AIクライアント)と業務実行(AIエージェント)の2軸で、複雑化するAI活用を整理するフレームワークを紹介します。

Key Takeaways

This summary was created with AI and reviewed by an editor.

【レポート】迷う前に知る、16,585人調査で見るAIエージェント最新事情

AIクライアントかAIエージェントか」で迷ったら、まず全体像から。1万6585人の消費者・法人顧客への調査から、信頼性や透明性など企業がAIエージェント活用で押さえるべき視点が見えてきます。

Slackbot、Microsoft 365 Copilot、Gemini、Claude、ChatGPT、「Agentforce Coworker(エージェントフォース・コワーカー)」。企業で利用できるAIが急速に増えています。

▶︎【Agentforce Coworker初めて講座】「何ができる?」と最初に聞くだけで始まる新AI体験

どれも会話でき、情報を検索でき、文章を作り、外部システムと連携し、場合によっては業務まで実行できる。「結局、何が違うのか」。

機能だけを比較すると、最近のAIは驚くほど似て見えます。この記事では機能比較から少し離れ、「どこでAIに仕事を頼むのか」と「どのAIに実行を任せるのか」という2つの視点で、企業のAI活用を整理します。

「AIクライアント」と「AIエージェント」。2つの役割を分けて考える

ここでは整理のために、人がAIと会話し、質問や仕事を依頼する接点を「AIクライアント」と呼びます。SlackbotやMicrosoft 365 Copilot、Gemini、Claude Desktop、ChatGPTなどがこの役割にあたります。

一方で、特定の業務データを参照し、業務ルールを理解し、システムを更新したり、複数のステップにまたがる仕事を実行したりするAIもあります。Agentforce(エージェントフォース)」で構築される専門AIがこれにあたります。こちらを「AIエージェント」と位置付けます。

ただし、これは厳密な製品分類ではありません。Slackbot自身もAIエージェントとして仕事を実行できますし、Copilot、Gemini、ClaudeにもAIエージェント機能があります。大切なのは、「人がどこからAIに仕事を頼むのか」という役割をいったん切り出して考えることです。

この2つの役割を分けると、複雑に見えるAIの世界が整理しやすくなります。

「接点」と「実行」は同じAIでなくていい。委譲という設計思想

企業でAIを活用するとき、「どのAIを使うか」という議論になりがちです。しかし、これからは「どこから使うか」と「誰に実行を任せるか」を分けて考える場面が増えていきます。

たとえば、従業員がMicrosoft 365やTeamsを日常的に使っていれば、CopilotをAIとの接点にするのは自然です。

一方、Salesforceに関する業務では、顧客データや業務のコンテキスト(文脈)を理解するAgentforceに処理を委ねることもできます。Slackを仕事の中心にしている企業であれば、Slackbotを接点に、裏側で専門エージェントを動かす構成も考えられます。

つまり、AIクライアントとAIエージェントは同じである必要がありません。接点から専門のAIエージェントへ作業を委譲する。この考え方は、すでに複数のAIやSaaSに投資している企業にとって重要です。

AIクライアントは複数あっていい。大切なのは「入り口」を考えること

AI戦略を考えると、「全社で1つのAIクライアントに統一すべきではないか」という議論も出てきます。

管理やガバナンスの観点では、利用するAIを整理することは重要です。しかし、すべての仕事を1つのAIクライアントに集約することが最適とは限りません。

Microsoft 365を中心に仕事をする人にはCopilotが自然かもしれません。Google Workspaceを中心に仕事をする人にはGeminiが使いやすいでしょう。開発者であればClaudeを使う場面もあります。そして「Slack」で日々のコミュニケーションや意思決定を行っている人にとっては、Slackbotが最も自然なAIとの接点になるかもしれません。

私たちは現在の仕事でも、メールやチャット、CRM、ドキュメントなど複数のツールを使い分けています。AIも同じです。仕事によって最適な入口が違っていてもいいのではないでしょうか。

大切なのはAIクライアントの数ではありません。「この仕事はどこから始めるのか」「その先でどのデータやエージェントにつなぐのか」が設計されていることです。資料作成ではGemini、開発ではClaude、日々のチームワークではSlackbotを使いながら、裏側では共通のAgentforceエージェントに仕事を任せる。そうした構成も十分に考えられます。

AIクライアントは複数あっていい。しかし業務やデータまで分断される必要はありません。

「カスタマイズすれば同じ」では見えない違い。6つの評価軸

AI製品を比較するとき、「カスタマイズすれば同じことができるのではないか?」という問いがよく出ます。

現在、その答えは「ある程度はできる」になりつつあります。さまざまなAIが検索、要約やコンテンツ生成、外部システムとの連携、アクション実行などに対応しているからです。

だからこそ「できる・できない」だけでは違いが見えにくくなっています。代わりに、次の6つの観点で比べてみると整理しやすくなります。

・そのAIは、従業員が普段仕事をしている場所から利用できるか
・その仕事に必要な文脈をどこまで理解できるか
・どのデータにアクセスするか
・どのような権限でアクションを実行するか
・どのようなイベントをきっかけに動くか
・自分ですべて実行するか、それとも専門エージェントに委任するか


こうした観点で整理すると、「全部同じ」に見えていたAIの違いが見えやすくなります。

【ガイド】接点と実行、Slackで進める人とAIの協働する方法

記事で触れた「接点」としてのAIクライアントの一例がSlackです。人・データ・プロセスを一元管理し、生産性47%向上の実例もあるこのガイドで、委譲の設計を具体的に描けます。

予算が限られるなら、毎日使う場所から始める

ここまで「AIクライアントは複数あっていい」と書いてきました。とはいえ、現実には予算があります。すべての従業員に複数のAIライセンスを一度に提供できる企業ばかりではありません。

最初の1つをどう選ぶか。生成AIのベンチマークで「いちばん賢いAI」を探す方法もあります。しかし、企業利用で見落とされがちな観点があります。それは、「そのAIは、従業員が毎日仕事をしている場所にいるか」。

どれだけ高性能なAIでも、使うたびに別のアプリを開き、背景情報を入力し直す必要があれば、利用頻度は上がりません。一方、普段の仕事場にAIがいれば「この会話をまとめて」「この議論から次のアクションを整理して」と、その場で使い始められます。

すでにSlackを仕事の中心に利用している企業にとって、Slackbotは有力な出発点の1つです。

チームの会話やプロジェクト、ファイル、意思決定の履歴がすでにそこにあるからです。まずは毎日開く場所でAIを使ってみる。そこで情報検索や要約、コンテンツ作成といった身近な仕事から利用を広げる。

その後、Agentforceを通じて顧客業務や自律的な業務処理へと広げていく。限られた予算なら「最も多機能なAI」ではなく「最も自然に毎日使われるAI」から考えてみることをお勧めします。

「どのAIを選ぶか」から「AIとの働き方をどう設計するか」へ

AIが急速に増え、ほとんどのAIが会話し、検索し、考え、さまざまなツールを使えるようになりました。企業のAI戦略も「1つのAIを選ぶ」という単純な話ではなくなっています。

AIとの接点は1つでもいいし、複数あってもいい。その裏側には、異なる専門性を持った複数のAIエージェントがいてもいい。人がAIを呼び出すだけでなく、AIが業務の変化を捉えて自ら動いてもいい。

企業が考えるべきなのは、「CopilotかGeminiか」「SlackbotかClaudeか」「Agentforceか他のAIか」といった二者択一ではありません。

どこでAIと対話するのか。どのAIに、どの仕事を任せるのか。それぞれをどうつなぐのか。AIが増えるほど重要になるのは、AIの数ではなく、自社にとって最適な「AIとの働き方」の設計ではないでしょうか。

【お問い合わせ】自社に最適な「接点と実行」の設計、専門家と相談

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