【速報】「ファーマIT & デジタルヘルスエキスポ 2025」Salesforce（セールスフォース）の出展サマリー

ライフサイエンス企業に最適なCRM「Life Sciences Cloud」

Salesforceは、2024年7月にAI搭載の「Life Sciences Cloud」の提供開始を発表しました。すでに「Clinical Operations」、「Patient Service」、「Einstein AI」の機能は提供しており、今後も順次機能を追加・拡充していく予定です。

今回の出展では、営業・マーケティング向けと臨床開発向けのデモを紹介しました

営業・マーケティング向けでは、AIやカスタマー・データ・プラットフォーム（CDP）の「Data Cloud」、マーケティングオートメーションの「Marketing Cloud」を組み合わせた情報活用法を紹介。一方、臨床開発向けでは、AIによる治験施設の選定や候補者のマッチング、治験ポータル、リクルートダッシュボードを解説しました。

イベントで行ったデモは、Webにも映像を用意していますので、下記のリンクからご覧になっていただければ幸いです。なお、患者さん向けサービスについてもホワイトペーパーにはなりますが、解説したコンテンツがありますので、こちら（ヘルスケア企業が取り組むPatient Support Program）をご覧ください。

自律型AIエージェント「Agentforce」との協業

Salesforceの自律型AIエージェント「Agentforce（エージェントフォース）」は、さまざまなデータを活用して人に代わってアクションを実行します。AIエージェントが、自律的に予測・計画・判断しながら業務を自動化。人と協働するソリューションです。

今回の出展では、コンタクトセンター向けAIエージェント「Agentforce for Service」とセールス活動の支援機能を提供する「Agentforce Sales Coach」を紹介しました。

Agentforce for Serviceでは、医療従事者からの問い合わせにAIエージェントが24時間365日対応し、AIに回答してほしくない質問は、MRやMSLに自動でエスカレーションする機能（ガードレールの設定）などを紹介しました。

一方、Agentforce Sales Coachでは、AIエージェントを相手にしたセールストークやQ&A、商談のクロージングの練習やロールプレイの模様を説明。また、AIエージェントが良かった点や改善点、コンプライアンスの観点からのアドバイスを行う様子を紹介しました。

こうしたAgentforceと人との協業を描いたビジョンデモ映像（英語）がありますので、ご覧になっていただき、具体的なイメージを描いてもらえればと思います。

BIツール「Tableau」とAIの組み合わせ

データの分析や可視化が得意なビジネスインテリジェンス（BI）ツール「Tableau（タブロー）」は、営業や開発、サプライチェーン、工場などあらゆる職種の業務で活用が進んでいます。イベントでは、新たに登場した「Tableau Pulse」と「Tableau Agent」、「Tableau Next」を紹介しました。

• Tableau Pulse
  • AIがインサイトを抽出し、データにもとづく意思決定をサポート
• Tableau Agent
  • 対話型AIで計算式、データ説明、グラフを作成し、誰でも簡単に分析が可能
• Tableau Next
  • Salesforce上で、AIエージェントを通じてあらゆる分析が可能な次世代Tableauプラットフォームを展開

おわりに

展示では「Life Sciences Cloud」「Agentforce」「Tableau」を中心に、ライフサイエンス業界向けの最新テクノロジーを紹介しましたが、このほかにもSalesforceは前述の「Data Cloud」や「Marting Cloud」に加えて、システム連携機能の「MuleSoft（ミュールソフト）」や情報共有やワークフロー機能などを備えるプロダクティビティツール「Slack」もヘルスケア業界を支援する強力なツールです。

Salesforceは、ライフサイエンス業界の変革を支えるパートナーとして、医療の未来に貢献していきます。