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環境に配慮した在宅勤務

環境に配慮した在宅勤務

自宅からのリモートワークをよりサステナブルにするためのご提案をまとめた「Sustainability at Home Guide」のご紹介です。

パトリック・フリンは、Salesforceのサステナビリティ担当Vice Presidentです。

科学は明解です(英語)。地球温暖化の根本原因となる人間起因の温室効果ガスの排出量は年々増え続けています。今すぐ行動しなければ、取り返しのつかない損害が出るのは明らかです。気候変動による最悪の事態を回避するには、(国連の気候変動に関する政府間パネル、IPCCによると)「社会のあらゆる側面における迅速で広範囲にわたる前例のない変化」が必要です。これこそが行動喚起(CTA)ではないでしょうか?

驚いたのは、パンデミックによって排出ガスは確かに減少したものの、その減り幅があまりに小さかったことです。

Bill
アメリカのビジネスリーダー、ソフトウェア開発者、投資家、慈善活動家

現在、全世界で従業員の移動機会が減り、多くが在宅勤務を余儀なくされています。飛行機を使った出張が少なくなり、通勤の頻度が下がったことで、二酸化炭素の排出量が減少した (英語)という分析もあります。しかし、パンデミックにより、全世界の排出ガスの量は、2019年比でわずか7% (英語) 減少の見込みです。こうした排出ガスの減少は、ほんの一時的なものにすぎません。私たちは、全世界の排出ガスを大幅に削減する必要があり、今後は毎年削減していかなければなりません。ロックダウン時のような極端な削減値を維持するのは不可能であり、現実的ではありません。ビル・ゲイツ氏も次のように述べています。(英語)「驚いたのは、パンデミックによって排出ガスは確かに減少したものの、その減り幅があまりに小さかったことです」私たち全員が望み、共有できる未来を構築するには、世界中でシステマティックな変化を推進するしかありません。これは紛れもない事実ですが、不安や困難を感じるのは当然です。こうしたネガティブな気分を晴らすものは何でしょうか?それは行動です!私たち一人ひとりには、気候変動への対応で果たすべき役割があります。

私たちは本日、『SUSTAINABLE AT HOME – サステナブルな暮らしの実践』を発表します。このガイドは、ワークスペースの改善と環境保全のための実践的な手法を共有することで、より持続可能な在宅勤務を実践するための提案事項をまとめたものです。

以下は、いくつかの要点を順不同でまとめたものです。

  1. 自然の保護と植樹
    科学者は、自然環境の保護と復元により、気候における最悪の緊急事態の回避に向けて30% (英語) 前進できると試算しています。裏庭でハーブを栽培すれば、食材を確保して、お金を節約し、さらに食事に彩りを添えることができます。しかし、環境を保護して復元する必要があります。
    1月に、私たちは1t.org (英語) イニシアチブの立ち上げを支援しました。これは、世界中の森林再生コミュニティをつなぎ、サポートして、リソースを動員することで、10年間に1兆本の樹木を保全して復元する取り組みです。私たちの目標達成にご協力いただきたく、Salesforce Tree TrackerのPlant for the Planet(プラネットのためのプラント)(英語) でプロジェクトへの寄付をお願いします。
  2. 食事のメニューを改善する
    私たちは毎日、自分が食べるものについて自分で判断を下しています。その毎日の判断が、私たちの健康と財布だけでなく、温室効果ガスのフットプリントに影響を与えています。平均的な人々のカーボンフットプリントの14%は、食べるものに関係していると考えられます。植物を主体とした食習慣に切り替えることで、食品に関連する温室効果ガスの排出量を70%削減 (英語) できます。ほとんどの人にとって、食習慣を完全に切り替えることは現実的ではありません。しかし、肉や乳製品の摂取量を減らし、全粒穀物、果物、野菜の摂取量を増やすなど、一人ひとりが食習慣を改善することは可能です。
  3. 待機電力(Vampire Energy)にエネルギーを吸われないように注意する
    電化製品をコンセントにつないだままにすると、使っていないときでもエネルギーを浪費することになります。このようなエネルギー損失を「待機電力(Vampire Energy)(英語)」と呼びます。使っていない機器のプラグをコンセントから抜き、電化製品の「スリープモード」や「エコモード」を活用したり、スマート電源タップを使用したりして「待機電力」によるエネルギーの浪費を減らしましょう。そうすることで、自身のカーボンフットプリントが減少し、お金も節約することができます。
  4. 節水型の製品に切り替える
    シンクエアレーターや低流量の節約型シャワーヘッドは、水の節約に効果的で、簡単に設置できます。圧力付加設計の最新製品では、水を節約していることに気付かないかもしれません。節水型トイレも、水を節約しながら、同等の洗浄効果が得られます。米国では、EPAのWaterSenseラベル (英語) が付いている製品を探しましょう。水を節約することで、エネルギーと排出ガスの削減につながります。
  5. 廃棄物を管理する
    廃棄物の管理は、かつてないほど重要になっており、埋立地と海洋堆積物は増加し続けています。たとえば、太平洋の真ん中には、テキサス州と同じ面積のゴミの島 (英語) が発生しており、世界の海洋汚染事例 (英語) の1つとなっています。3つのR、つまり「Reduce(削減)、Reuse(再利用)、Recycle(リサイクル)」という言葉はよく聞きますが、廃棄物については、6つのR – Refuse(断る)、Reduce(削減)、Repair(修理)、Reuse(再利用)、Rot(生ごみをたい肥にして土に返すこと)、Recycle(リサイクル)も提唱されています。私たちは、ゴミをゼロにするゼロウェイストプラネットに取り組んでいます。エコバッグを持参しているときは店舗でレジ袋を断ったり、製品を長持ちさせるための容器を断るなど、一人ひとりができることから始めましょう。

問題は山積みですが、ありがたいことに、気候変動の最悪の影響を阻止するために必要なアイデア、システム、ソリューションはすでに存在します。気候変動対策の過程では、あらゆる個人、団体、政府機関、企業が重要な役割を担っています。上で述べたようなライフスタイルを実践することは、自宅で仕事をしながら、環境をサポートし、カーボンフットプリントを削減するための重要なステップになります。ライフスタイルの変化も重要ですが、気候問題への対応を促進する取り組みと切り離すことはできません。だからこそ、私たちは皆さんを必要としているのです。私たち一人ひとりが他の人とは異なる独自のスキルとリソースを持っています。私たちはそのスキルやリソースを利用してインパクトをもたらし、地球の変化を実現しようとしています。皆さんは、まさにこの時期に活動できる人材なのです。皆さんは、ステークホルダーです。ポール・ホーケンの言葉にも「You are brilliant and the Earth is hiring(誰もが輝かしい才能を持ち、地球はそうした人材を雇用している)」とあります。自分独自のスキルと地位を活用して世界を変える方法は無数にあります。気候危機に対処するには、この課題に積極的に取り組むあらゆるタイプの人材が必要です。人類史上最高難易度の冒険となる気候変動に対して、自らのベストを尽くし、全力で対処しましょう。

SUSTAINABLE AT HOME – サステナブルな暮らしの実践』の全文をご覧ください。

Salesforce初のdigital tree tracker (英語)をsalesforce.com/treesでご確認ください。Plant-for-the-Planet (英語) との提携を通じてSalesforce Platform上に構築したこのトラッカーでは、1億本の植樹目標の経過チェックや、ツリージャーニーのパートナーの確認などができます。また、世界中で私たちがサポートしているプロジェクトへ寄付をお願い申し上げます。

Trailheadで「気候変動対策のための樹木」を受講できます。樹木が気候変動への対応でいかに重要な役割を果たしているか学びましょう。みなさんに獲得いただいたバッジ数に応じて植林のための寄付を行います。

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