消費財業界の
インサイトレポート
1,500人のグローバルな意思決定者を対象として、消費財業界のトレンドや課題について調査しました。

「Omnistudio」とは
この講習会は、「Consumer Goods Cloud」を利用中のお客様の希望により実施したイベントで、「Consumer Goods Cloud」の利用者と検討いただいている11社に参加いただきました。
「Omnistudio」(英語)の機能紹介にとどまらず、消費財業界の業務を想定したハンズオンやユースケースの紹介など、お客様が成果を持ち帰りやすいアジェンダを用意しました。
「Omnistudio」は、Salesforce Platformを強化するローコードツールで、プログラミング開発なしでリッチな画面や高度な機能を実現できます。Salesforceプラットフォームはローコード開発機能を備えていますが、「Omnistudio」(英語)はこれを拡張するものです。クリックベースで高度な業務要件を実現することができます。
業界ならではの要件を実現するために、時にはカスタマイズ開発が必要になるケースがありますが、「Omnistudio」(英語)はカスタマイズ生産性向上とユーザビリティ向上を両立させプロジェクト成功を強力に支援します。
リッチなユーザーインターフェースをクリックベースで開発可能な「OmniScript」や「FlexCard」、Salesforceプラットフォーム上でネイティブに動作する宣言型ETLツール「Data Mapper」、外部システム連携を含む複数アクションを自動化するサーバー実行プロセス「Integration Procedure」などを利用することで、従来はプログラム開発が必要だった業務要件をクリックベースで実装可能になります。
「Omnistudio」(英語)でリッチな画面開発を行えるメリットは、ユーザビリティの向上にとどまりません。セールスフォースの導入プロジェクトにおいて複雑で入力情報量が多い業務をユーザビリティよく実現するために、標準データモデルを崩して利用するケースが散見されますが、「Omnistudio」(英語)を利用すればこのような場合でも標準データモデルを崩さずにユーザビリティの高い画面を実現することができます。
標準データモデルを崩さず使うことは、データ精度を担保するだけでなく大きなトレンドとなっている生成AIを活用する準備としても非常に重要です。
【標準データモデルを崩さず使う重要性:AIエージェント「Agentforce」の活用】
昨今、活用が盛んになっている生成AIやAIの第3波である自律型AIエージェントが大きな注目を集めており、セールスフォースも自律型AIエージェントである「Agentforce」を提供中です。
「Agentforce」は、Salesforceプラットフォームに蓄積されたデータを活用することで、自社のビジネスに沿った正確で高度なふるまいができることが特徴です。
そのため、例えば、得意先と過去に実施した商談情報として商談時期や対象店舗、販促提案や対象商品を正確にデータとして残すことができれば、「Agentforce」が過去の商談情報や販売データを元に、「この得意先にこの時期にこの商品を提案するならば、過去に他の得意先で成功したこの販促企画を参考にしては?」と商談画面でレコメンドすることが可能で生産性の大幅な向上が期待できます。
このような活用を目指すためにはSalesforce標準データモデルを活用することが重要であり、「Omnistudio」はAIの力を効果的に活用するための助けになるはずです。
消費財業界×Agentforce。自律型AIエージェント活用の実践的ステップと秘訣
本記事では、消費財業界向けにDreamforceで発表された内容を解説するセミナーの主な情報をピックアップして解説します。

ハンズオン開発
講習会では、セールスフォース・ジャパンでインダストリークラウドスペシャリストを務める北川裕馬より、実際の画面を利用した開発デモンストレーションを実施後、消費財業界の実業務に即したユースケースを利用してハンズオン開発を実践いただきました。
各企業のテーブルには、営業部門で「Consumer Goods Cloud」の利用推進を行う方、IT部門の担当者、開発パートナーに参加いただき、実際の画面を利用して「Omnistudio」(英語)で実現可能な内容や高い生産性を体験いただきました。
ハンズオン開発のテーマとして量販店チャネルにおける商談管理の業務を取り上げました。
一般的な商談管理業務では、提案する商品とその価格や数量を入力するシンプルな画面で済みますが、消費財業界の商談においては店頭販促の企画とセットで商品を提案する場合も多いため、正確に情報管理するためには「取引先>商談>商談で議論する店頭販促企画>その中の対象商品」のように情報の階層が通常より深くなります。これを一般的な画面で実現すると、画面遷移やクリック数も増えてしまいます。
これはユーザーの操作性低下や利用定着率の低下につながる懸念がありますが、操作性を重視して標準データモデルを崩して簡略化してしまっては、情報の正確性が損なわれたり製品バージョンアップのメリットを失う恐れがあります。
「Omnistudio」(英語)を使えば階層の深い標準データモデルであっても、業務シーンにあわせて一つの画面内に配置することができ、データ精度と操作性の両立をプログラム開発なしで実現することができます。
ユースケース検討ディスカッション
最後のセッションでは、当日学んでいただいた成果を実業務に活かしていただくため、ユースケース検討のディスカッションを行いました。
はじめに、Salesforceに寄せられる消費財業界からの要望を「Omnistudio」(英語)で解決した例をいくつか紹介しました。上のキャプチャは、店頭画像検索の実現例です。消費財業界の営業では、売り場の写真を撮影しナレッジとして社内で共有・再活用するケースが非常に多いと思います。
このユースケースでは、撮影した店頭画像を写真・日付・店舗・商品などをセットにしてタイル状に並べてビジュアルに表現することで視認性や検索性を向上させています。
その後のディスカッションでは、各社のテーブルで営業部門、IT部門、パートナーが一体となり、活発な議論が交わされました。思いついたアイデアをその場で実装した企業もあったようで、各社の活用促進に大きな効果が期待できそうです。
まとめ
会場での活発な議論やアンケートでのポジティブなフィードバックを目の当たりにし、「Consumer Goods Cloud」に搭載した機能の活用は、各社の利用定着や活用促進に大きな効果があると感じました。
お客様の声
- 自分たちで「Omnistudio」(英語)を、開発しようというきっかけを頂けた
- 「Visualforse」などで作成していた機能もローコードで対応できる部分もあるということに驚きました
- これまで商談入力画面では参考になる情報を表示できていなかったのですが、今後、類似ナレッジ等の表示をさせたい
今後もさまざまな角度から、Salesforce利用の定着・推進のお役に立てるよう業界特化のご支援を継続していきたいと思います。
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