【デモ解説】「Agentforce（エージェントフォース）」でMRやSRの営業スタイルはこう変わる

ライフサイエンス業界の現状

社会保障費の増大や毎年の薬価改定、コンプライアンス規制強化、コロナ禍の影響など、ライフサイエンス業界を取り巻く環境は変化しています。

ライフサイエンス業界で「オムニチャネルエンゲージメント」という言葉が広まり、MR（製薬企業営業）やSR（医療機器営業）はAIなどのテクノロジーやデータを活用した生産性の向上が求められています。

Agentforceの登場

現在、テクノロジー業界では「AIの第3波」と言われるAIエージェントが注目されています。Salesforceはこの領域において、「デジタル労働力」を生み出すプラットフォームとして、「Agentforce（エージェントフォース）」を発表しました。

チャットボットやCopilotとは異なり、業務内容を理解し、高度なAI推論エンジンによって、自律的に意思決定を行い、アクションを実行することができます。

Agentforceが実現する未来の営業活動

今回はビジョンデモとして、MRやSRがより戦略的で効果的な営業活動を行うためのパートナーとして、Agentforceがどのように役立つのかをご覧いただきます。デモはこちらからご覧になっていただけますが、下記にそのシナリオを紹介します。

1. 最適化されたスケジュールとインサイトの提供

営業担当は、朝一番にAgentforceから最適化されたスケジュールと活動方針を受け取ります。訪問・活動履歴、ブランド戦略やガイドラインなどの実データをもとに、AIが最適な営業プランを作成。その日の重要な業界ニュースも提供され、最新の業界動向を把握した上で訪問に備えることができます。

2. 訪問支援とパーソナライズされたメッセージを提案

最初の訪問では、Agentforceが医師の関心領域や過去のやりとりを分析して、適切なメッセージや想定質問を作成します。これにより、1回の面談効果を最大化し、医師に有益な情報提供を行うことができます。

仮に、訪問予定がキャンセルされて面談できなかったとしても、Agentforceは即座にパーソナライズされたメッセージを作成し、新しい訪問日時を提案してくれます。また、医師の関心領域にもとづいた情報を追加することで、継続したエンゲージメントを行うことができます。

3. 移動時間の活用とスキルアップ

訪問の合間にもAgentforceは活躍します。Agentforceは、次の訪問までの間に適した学習コンテンツを提案し、知識を深める機会を提供します。また、リハーサル機能を使い、次のプレゼンテーションや想定される質問への対応も練習することが可能です。

4. 訪問後のインプットと次のアクションの提案

訪問が終わったら、医師との面談結果をAgentforceにインプット。Agentforceはそれを分析し、医療従事者に適したネクストアクションの提案を行います。

5. 一日の振り返りと戦略的な営業活動の強化

一日の終わりには、Agentforceがその日の活動を振り返り、主な業績指標（KPI）への影響を可視化します。また、未訪問の医療機関を特定し、最適なアプローチ方法を提案。営業がその案を承諾すると、次のアクションの準備が整います。

上司はプラットフォームを通じてチームの活動を確認し、担当者に対してフィードバック。一日の業務を終えることができます。

Agentforceがもたらす未来

Agentforceにより、営業はより精密な活動を行い、医療従事者は必要な情報を適切なタイミングで受け取ることができます。最終的には、患者さんにより良い健康をもたらすことが最大の目的です。

時間を最大限活用し、医療従事者とのエンゲージメントを最適化することで、より良い医療の提供を実現する——。これが私たちのビジョンです。Salesforceは、ライフサイエンス業界の変革を支援し、営業活動の未来をともに創り上げていきます。

Agentforceがもたらす新しい営業の働き方を、ぜひデモもご覧になって体験してみてください！