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【パートナー寄稿】Tableauのライセンス管理、「虎の巻 実践編」。マネジメント方法を解説

「Tableau(タブロー)管理 虎の巻」 では、「Tableau」を導入したものの運用の仕方で悩みを抱えているユーザーへ、解決の一助になる情報を発信しています。2回目の今回は、「入門編」に続く「実践編」として、Tableau 導入後のライセンス管理の観点や利用状況の確認方法などを解説します。

なぜTableauは顧客から愛されているのか?

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「Tableau」のライセンス管理、どうしていますか?

データ分析の重要性がより増している昨今、簡単な操作で誰でも使えるビジネス・インテリジェンス(BI)ツール「Tableau(タブロー)」を利用の方も多いと思います。ただ、ライセンスの種類が複数あったり、各ライセンスがどの程度利用されているのか分からないことで棚卸しに迷ったりしたこともあるのではないでしょうか。

参考記事:Tableau 管理 虎の巻 ライセンス管理 入門編

1.ライセンス管理のための基本事項

前回の「入門編」で説明した通り、「Tableau」には「ビューを共有する」というコンセプトがあり、大きく分けて3種類の製品が用意されています。これらの利活用状況を把握して適切な使用者に権限を付与することが、「Tableau」におけるライセンス管理と言えます。

  • データ整形に特化 :「Tableau Prep」
  • ビジュアライズ化に特化 :「Tableau Desktop」
  • ビュー共有に特化 :「Tableau Server」「Tableau Cloud」

「Tableau」を利用いただくために必要なアクティブ化の手順は、製品によって違い、それに伴って管理対象や利活用の状況を把握できるツールが異なります。このことから、利用環境においてどのアクティブ化手順を採用しているかを理解し、それに合った管理手法を実施する必要があります。

まずは利用環境で利用している製品と、どのアクティブ化手順を行っているかを押さえておきましょう。製品とアクティブ化手法の種類は、下記一覧をご覧ください。

製品アクティブ化手法
Tableau Desktop(Prep)・Salesforceより発行されたプロダクトキーを利用する もしくは
・LBLM(ログインベースのライセンス認証)にて行う
Tableau Server・Salesforceより発行されたプロダクトキーを利用する
Tableau Cloud・Salesforceから送られるメールにて行う

*「Tableau Desktop」と「Tableau Prep」は同じライセンス認証の仕組みを使用しています。

2.ライセンス管理のためのキーワード

こちらではライセンス管理に関するキーワードを簡単に解説します。一部は前回の「入門編」で詳細を解説しています。

プロダクトキー

適用することで製品を利用できるようにする20桁の値。契約後、Salesforceから発行されます。キーの種類は、「Tableau」の製品別に大きく分けて2つあります。

「Tableau Desktop(Prep)」用のプロダクトキー
「Tableau」の全製品を利用できるCreator ライセンス(Tableau Creator) を示す「TC」をプレフィックスに持つキー。Tableau Desktop(Prep)に適用することで製品を利用できるようになります。
*「Tableau Desktop」と「Tableau Prep」は同じ認証プログラムを用いるため、同じキーを利用します。

「Tableau Server」用のプロダクトキー
「Tableau Server」を示す「TS」をプレフィックスにもつキー。「Tableau Server」に適用することで製品を利用できるようになります。

参考:ライセンスの管理 ライセンス モデルとプロダクト キーを理解する

サイトロール

「Tableau Server」や「Tableau Cloud」に作成するユーザーアカウントへ割り当てる権限。ユーザーは所属するサイトごとに1つのサイトロールを持ち、ロールに応じて許可される操作内容が異なります。サイトロールは「Tableau Server 」で8種類、「Tableau Cloud」で6種類あり、ユーザーに割り当てることでライセンス(Creator/Explorer/Viewer)のいずれかを消費します。

参考:
Tableau Server on Windows ヘルプ – ユーザーのサイト ロールの設定
Tableau Cloud ヘルプ – ユーザーのサイト ロールの設定

テナント、「Tableau Cloud Manager (TCM)」、テナントロール、Cloud管理者

いずれも「Tableau Cloud」のみに存在する概念や仕組み。

「テナント」とは、「Tableau Cloud」のユーザーとライセンスを管理する最上位層のこと。全てのサイトはテナントの配下に入る関係性のため、各サイトに所属するユーザーとそれに紐づくライセンスは、テナントによって一元的に制御・管理できます。具体的には、テナントからユーザーの追加や削除、ライセンスや複数のサイトの設定を変更可能です。

各種管理作業のためのツールとして「Tableau Cloud Manager (TCM)」が提供されており、TCM へログイン・利用できるロールのことを「テナントロール」といいます。テナントロールは、サイトロールと異なりライセンスを消費しません。

また、TCMとビューなどを閲覧できる Tableau Cloud のサイトは異なるシステムのため、テナントロールを持っていても Tableau Cloud へはログインできません。現在用意されているテナントロール名は「Cloud 管理者」のみです。

参考:
Tableau Cloud ヘルプ – Tableau Cloud Manager の使用
Tableau Cloud ヘルプ – ユーザーのサイト ロールの設定

LBLM(ログインベースのライセンス認証)

「Tableau Server」や「Tableau Cloud」に作成した Creator サイトロールのアカウントへ「Tableau Desktop(Prep)」からログインすることでの認証を行うアクティブ化方式のこと。

以前の「Tableau Desktop(Prep)」のアクティブ化はプロダクトキーの適用により行われていましたが、管理すべきプロダクトキーが増加してしまう(管理対象が増えてしまう)デメリットがありました。

「Tableau Server」や「Tableau Cloud」のユーザーアカウントと「Tableau Desktop(Prep)」の利用者を紐づけることで管理する対象を減らせることがLBLMのメリットと言えます。現在 利用が推奨されている認証の仕組みであり、「Tableau Cloud」「 Tableau Server」とも、規契約では標準でLBLMが適用されます。

参考:
Tableau Server on Windows ヘルプ – ログインベースのライセンス管理
Tableau Cloud ヘルプ – ログインベースのライセンス管理を使用して Tableau をライセンス認証する

3.利用製品・認証方法別の管理対象と管理内容

ここまでで「Tableau」製品やどのアクティブ化手順を実施しているかが明確になったと思います。こちらでは利用環境において管理すべき対象を把握しましょう。

「Tableau Server」 と「Tableau Desktop/ Tableau Prep」 をプロダクトキーでアクティブ化している場合

契約いただいた全「Tableau」製品をプロダクトキーでアクティブ化するパターンです。

<管理対象と管理内容>

  1. 「Tableau Server」のプロダクトキー
    キーの期限、どのライセンスをサイトロールとして何本利用しているか、本数に過不足はないかなど。
  2. 「Tableau Server」に作成したアカウント
    各アカウントはどの程度 利活用されているか、適切なユーザーにアカウントを提供できているかなど。
  3. 「Tableau Desktop(Prep)」 のプロダクトキー
    キーの期限、どのユーザーがどの端末で利用しているか、どの程度 製品が利活用されているか、適切なユーザーにアカウントを提供できているかなど。

「Tableau Server」をプロダクトキーでアクティブ化し、LBLMで「Tableau Desktop/ Tableau Prep」をアクティブ化している場合

「Tableau Server」のみプロダクトキーでアクティブし、「Tableau Desktop(Prep)」はLBLMでアクティブ化する(プロダクトキーは発行されない)パターンです。

<管理対象と管理内容>

  1. 「Tableau Server」のプロダクトキー
    キーの期限、どのライセンスをサイトロールとして何本利用しているか、本数に過不足はないかなど。
  2. 「Tableau Server」に作成したアカウント
    • Creator
      どのアカウントがどの端末で「Tableau Desktop(Prep)」を利用しているか、どの程度が活用されているか、適切なユーザーにアカウントを提供できているかなど。
    • Explorer、Viewer
      各アカウントはどの程度活用されているか、適切なユーザーにアカウントを提供できているかなど。

「Tableau Cloud」を利用し、LBLMで「Tableau Desktop/ Tableau Prep」をアクティブ化している場合

プロダクトキーが全く発行されないパターンです。「Tableau Cloud」はSalesforceから送られるメール経由でアクティブ化を行い、「Tableau Desktop(Prep)」はLBLMでアクティブ化します。「Tableau Cloud」にはテナントの概念があるため、Cloud 管理者という独自のロールがあります。

<管理対象と管理内容>

a.「Tableau Cloud」をアクティブ化するために利用するSalesforceから送付されるメール
*初回のアクティブ化以降は不要

b.「Tableau Cloud」に作成したアカウント

 テナントロール(ライセンスを使用しない)

 ・Cloud 管理者
  適切なユーザーにアカウントを提供できているかなど。

 サイトロール

 ・Creator
どのアカウントがどの端末で 「Tableau Desktop(Prep)」を利用しているか、どの程度活用されているか、適切なユーザーにアカウントを提供できているかなど。

 ・Explorer、Viewer
各アカウントはどの程度利活用されているか、適切なユーザーにアカウントを提供できているかなど。

利用状況に関しては、利用頻度が著しく低い場合は別の人物へ権限譲渡する、利用者が増減している場合は契約を変更するといった管理作業も必要になってきます。なお、ライセンス更新作業もライセンス管理を行ううえでは必要な業務となります。各製品によって手順が異なりますので、詳細は前回の 「入門編」をご覧ください。

ライセンス管理に役立つサイトや機能

ここまでで利用環境に応じたライセンス管理の観点は理解いただけたでしょうか。これ以降では、実際の管理作業を行う際に役立つWebサイトや「Tableau」の機能を作業内容別に紹介します。

1.プロダクトキーの詳細を確認する

プロダクトキーの詳細は「カスタマーポータル」で確認できます。詳細の閲覧はポータル管理者(カスタマーポータルの管理者権限を持つユーザー)のみ可能なため、適切な利用者に権限適用を行ってください。手順などの詳細は下記ドキュメントをご参照ください。

参考:
Manage Users in the Tableau Customer Portal(英語)
Managing Tableau Product Keys in the Tableau Customer Portal for Administrators(英語)

「Tableau Server」を契約の場合、最低限「Tableau Sever」のプロダクトキーは管理する必要があります。場合によっては「Tableau Desktop(Prep)」のプロダクトキーも管理が必要です。いずれの製品においても、プロダクトキーの詳細を確認したい場合にカスタマーポータル(*)は有用です。

*カスタマーポータルとは:Tableau製品のご契約をいただいたお客様ごとにSalesforceより提供されるポータルサイトです。プロダクト キーの管理やTableau製品のダウンロードなどが行えます。

参考:Getting Started with the Tableau Customer Portal(英語)

なお、カスタマーポータルでは購入したプロダクトキーに関する情報をメモする欄があります。そちらで製品への適用状況を管理することも可能ですが、ポータルと「Tableau」は連動していないため、リアルタイムな適用状況を知りたい場合は、製品ごとに適した確認方法をとる必要があります。詳細は下記を確認ください。

2.「Tableau Server」に適用しているプロダクトキーを確認する
3. Tableau Desktop / Tableau Prepに適用しているプロダクトキーを確認

2. Tableau Server」に適用しているプロダクトキーを確認する

お持ちのプロダクトキーのリアルタイムな適用状況の把握が必要な場合、「Tableau Server」であれば 「Tableau Services Manager(TSM)(*)」を利用して適用しているキーを確認できます。Web版(ブラウザ版)とCLI版があるので、両方の手順をご案内します。なお、「Tableau Cloud」にはプロダクトキーの概念はありません。

*「Tableau Services Manager(TSM)」とは:Tableau Server の構成と管理を担うサービスです。作成したビューやデータソースを閲覧できる Tableau Server WebUI とは別プロセスで構成されています。

TSM Web で確認する手順

  1. Webブラウザを起動し、以下いずれかのURLでログイン画面へアクセスする
    – https://localhost:8850/ (サーバー コンピューター上で直接作業している場合)
    – https://{ホスト名}:8850/ (サーバーの名前を知っている場合)
    – https://{IPアドレス}:8850/ (サーバーの IP アドレスを知っている場合)
  2. ログイン画面でTableau ServerをインストールしているサーバーOSの管理者アカウントを入力する

*ビューを閲覧する際に利用するTableau Server(Tableau Server WebUI)の管理者アカウントではないのでご注意ください。

c. [構成]>[ライセンス発行] のページから現在適用しているプロダクトキーを確認する

*表の右端にライセンスに関する2種類の有効期限(期限切れ、メンテナンス終了)が記載されています。これらの違いは下記となっております。

  • 期限切れ(ライセンスの有効期限):ご契約更新後、この日までにプロダクトキーの更新作業を行って頂く必要がある。
  • メンテナンス終了:契約満了日。この日までにご契約更新手続きを完了する必要がある。過ぎるとテクニカルサポートを受けられなくなる。

TSM CLI で確認する手順

  1. 初期ノード(Tableau を最初にインストールするコンピューター)で管理者としてCLI(コマンドプロンプトやシェル)を起動。
    *一般的にTSMを司るプロセスは、初期ノードに構成されます。
  2. 下記コマンドを実行
    > tsm licenses list

参考:サーバー ライセンスの表示

「Tableau Server」のプロダクトキーは「Tableau Desktop(Prep)」のキーと異なり、数は増えづらい傾向があります。そのため、お手元の管理ファイルなどに契約済みのプロダクトキーの状況をまとめておくことも一つのやり方ですが、リアルタイムな適用状況の把握が必要となる場合はこちらの手順が有用です。

参考:Tableau Services Manager の概要

3.「Tableau Desktop / Tableau Prep」に適用しているプロダクトキーを確認する

リアルタイムに適用されているキーの確認をしたい場合は、「Tableau Desktop(Prep)」 を起動後、[ヘルプ] タブ > [プロダクトキーの管理] より直接確認いただく方法がおすすめです。

*表の右端にライセンスに関する2種類の有効期限(ライセンスの有効期限、メンテナンスの有効期限)が記載されています。これらの違いは下記となっております。

  • ライセンスの有効期限: ライセンス自体の有効期限、製品の動作可否に直接影響する。期限が切れる前にご契約の延長および「Tableau Desktop/Prep」上でライセンス更新作業を行っていただく必要がある。作業手順は こちら も参照のこと。期限を過ぎて対応を取られていない場合は、Tableau 製品が利用できなくなる。
  • メンテナンスの有効期限:サポート契約や保守更新の期限。

参考:プロダクト キーを探す -Creator ライセンスを持つ既存のユーザー

4.「Tableau Server」で利用しているサイトロールの本数を確認する

プロダクトキーは Creator/Explorer/Viewerのライセンスを希望の数含んだ状態で契約いただきます。その後、Tableau Server へキーを適用し、作成したユーザーへサイトロールとしてライセンスを割り当てていただくことでユーザーが利用できるようになります。

そのため、実際にライセンスをどのくらい利用しているのか(サイトロールを何本割り当て済みなのか、何本空きがあるのか)は適宜管理する必要があります。下記に利用しているサイトロールの本数を確認する手順をご案内いたします。

  1. Tableau Server Web UI へ管理者権限(サーバー管理者 もしくは サイト管理者)でログインします。

*サイト管理者の場合、許可されているサイトのユーザー情報のみ確認できます。

  1. [ユーザー] からユーザーの一覧へアクセスし、画面上部に表示された各ライセンスの利用数(下記 写真における「Creator:1/12 Explorer:2/0 Viewer:0/0」)や[サイトロール] を確認します。

*各ライセンスの利用数は「ユーザー数/ライセンスの購入数」として表示されます。また、ライセンスは上位のものが下位のライセンスとなることができます。画像では、Explorerの購入数が0であるものの、2ユーザー存在することになっていますが、これは上位のCreator ライセンスを消費しているためです。実際に購入いただいているライセンスの種類・本数と存在するサイトロールの数には差異が発生することがあります。「各ライセンスの利用数」と表にある [サイトロール] を両方確認してください。

なお、複数サイトを構成されている場合は、Tableau Server へログイン後にサイトを選択するドロップダウンメニューで、[すべてのサイトの管理] をクリックし、左ペインで [ユーザー] を選択ください。サーバーに作成されている全てのユーザーとサイトロールが表示されます。

5.Tableau Cloud Manager(TCM)」に登録している Cloud 管理者 を確認する

Cloud管理者 はテナントレベルでユーザーやサイトの管理が可能なため、利用中の Tableau Cloud の最も強い管理権限を持っていると言えます。そのため、適宜 登録しているアカウントの把握が必要です。

登録者を確認するには、現在 Cloud管理者 となっているアカウントで TCM にログインし、[ユーザー] に表示されるユーザー一覧から [Cloud 管理者] のチェックマークをご確認下さい。

6.「Tableau Cloud」で利用しているサイトロールの本数を確認する

Tableau Server と異なり、Tableau Cloud はプロダクトキーの管理は必要ありませんが、利用いただけるサイトロールの数は契約により限られます。利用中のサイトロールは Tableau Cloud Manager(TCM)のユーザー一覧と、各サイトのユーザー一覧で確認できますので、それぞれメリット・デメリットを交えて手順をご案内します。

TCM のユーザー一覧から確認する手順

Cloud管理者 にてTCM にログインし、[ユーザー] に表示されるユーザー一覧から以下が確認できます。

  1. テナントに作成されているユーザー名
  2. 最大サイトロール(所属するテナント内で設定されている中で最上位のサイトロール)
  3. 所属しているサイトの数
  4. 所属しているサイトとそこにおけるサイトロール、認証方式

*d) のみ、各ユーザーの「…(三点リーダー)> [サイトメンバーシップ]」から閲覧できます。

<メリット>

  • テナントに所属する全てのユーザーの設定が一画面で確認できる
  • 必要に応じて、所属するサイトやサイトロールの変更が可能
  • テナントロールやサイトロールごとでフィルターでき、特定のロールの一覧が表示可能

<デメリット>

  • Cloud 管理者でないと利用できない
  • 全てのサイトのユーザーが表示されてしまうので、特定のサイトのユーザーのみ確認したい場合は、利用しづらい

各サイトのユーザー一覧から確認する手順

基本的な操作は「4. Tableau Server で利用しているサイトロールの本数を確認する」と同一です。

<メリット>

  • ログインしたサイトのユーザーの情報を一元的に確認できる
  • Cloud 管理者よりも低位のサイト管理者のアカウントで利用できる

<デメリット>

  • ログインしたサイトのユーザーしか確認・権限変更ができない

7. Tableau Server に作成したユーザーアカウントの利用状況を調べる

作成したユーザーアカウントが実際にどのくらい利用されているかを調べるには、以下のプレビルト管理ビュー(*)が有用です。これらの管理ビューではユーザーの行ったアクション(ログインやどのワークブックにアクセスしたか、など)がわかります

  • すべてのユーザーによるアクション
  • 特定のユーザーによるアクション
  • 最近のユーザーによるアクション

*管理ビューの名称は、「Tableau Server」のバージョンによって異なる場合があります。

*プレビルト管理ビューとは、「Tableau Server」の動作状況やコンテンツの利用状況が可視化された、製品に規定で用意されているビューです。上記以外にも種類があり、用途に応じて使い分けることで、「Tableau Server」の管理に役立てられます。

参考:
Tableau Blueprint ヘルプ – 監視のための管理ビュー
Tableau Server on Windows ヘルプ – プレビルト管理ビュー

利用方法は下記手順となります。

  1. Tableau Server Web UI へ管理者権限(サーバー管理者 もしくは サイト管理者)でログインする

*サイト管理者の場合、許可されているサイトに関するビューを閲覧できます。

  1. [サーバーのステータス] >[分析] から任意のプレビルトビューへアクセス

*表示される管理ビューや名称は、ご利用環境の設定や「Tableau Server」のバージョンによって異なる場合があります。

本項で紹介しているプレビルト管理ビューの詳細はこちらもご覧ください。

参考:
プレビルト管理ビュー – すべてのユーザーによるアクション
プレビルト管理ビュー – 特定のユーザーによるアクション
プレビルト管理ビュー – 最近のユーザーによるアクション

なお、複数サイトを構成されている場合は、「Tableau Server」へログイン後にサイトを選択するドロップダウンメニューで、[すべてのサイトの管理] をクリックし、左ペインで [サーバーのステータス] を選択ください。

*表示される管理ビューや名称は、ご利用環境の設定や「Tableau Server」 のバージョンによって異なる場合があります。

8.「Tableau Cloud」に作成したユーザーアカウントの利用状況を調べる

以前の「Tableau Cloud」には「6.「Tableau Cloud」で利用しているサイトロールの本数を確認する」で紹介したものと同等の管理ビューが存在していましたが、現在は廃止されています。

利用中の「Tableau Cloud」の動作を収集したデータは、データソース「管理者インサイト」として存在しています。そのため、ユーザーの動向を知るための管理ビューを利用者側で作成することで代替が可能です。

管理者インサイトや管理ビューの作成方法詳細は下記ドキュメントをご確認ください。

参考:管理者インサイトを使用したカスタム ビューの作成

なお、LBLM で認証している Creator サイトロールについて情報を得たい場合は、「ログインベースのライセンス使用率」の管理ビューがご利用いただけます。
詳細は「9. 「Tableau Desktop / Tableau Prep」の利用状況を調べる」を参照ください。

9. 「Tableau Desktop / Tableau Prep」の利用状況を調べる

「Tableau Desktop(Prep)」を利用するためにはCreator ライセンスが必要ですが、「Tableau Server」や「Tableau Cloud」しか利用できない Explorer/Viewer と利用できる製品が異なり機能や権限も高度になるため、適切なユーザーに配布するための管理が必要となります。

利用状況を調べるためには、「6.「Tableau Cloud」で利用しているサイトロールの本数を確認する」「7. Tableau Server に作成したユーザーアカウントの利用状況を調べる」でご紹介した管理ビューが有用です。

「Tableau Desktop(Prep)」はアクティブ化のやり方が2種類(プロダクトキーの適用 もしくはLBLM)あります。それに伴い利用できる管理ビューが異なるため、それぞれ記載いたします。

参考:Tableau Desktop ライセンスの使用状況の管理

・プロダクトキーを適用して「Tableau Desktop(Prep)」をアクティブ化している場合

事前に「Tableau Server」と「Tableau Desktop(Prep)」がインストールされている端末へ設定をすることで、「Tableau Desktop レポート」と呼ばれる以下のプレビルト管理ビューが利用できるようになります。

  • 「Tableau Desktop」ライセンスの使用率
  • 「Tableau Desktop」ライセンスの有効期限

*管理ビューの名称は、「Tableau Server」 のバージョンによって異なる場合があります。

こちらで実際に適用している環境やホスト名、最後にDesktop(Prep) を利用した日などがご確認いただけます。詳細は下記ドキュメントを参照ください。

参考:
Tableau Desktop ライセンスの使用状況の管理 – Tableau Server で Tableau Desktop の利用状況と有効期限情報を表示する
プレビルト管理ビュー – デスクトップ ライセンスの使用率
プレビルト管理ビュー – デスクトップ ライセンスの有効期限

事前の設定方法は下記ドキュメントの手順を実施ください。

参考:Tableau Desktop ライセンスの使用状況の管理 -Tableau Desktop レポートの有効化と構成-

プレビルト管理ビューへの接続方法は、「7. Tableau Server に作成したユーザーアカウントの利用状況を調べる」をご確認ください。

設定後にレポートが表示されない場合はトラブルシューティングに関するドキュメントをご参照ください。

参考:
デスクトップ ライセンス レポートのトラブルシューティング
Tableau Desktop または Tableau Prep Builder ライセンスのトラブルシューティング -ライセンス レポートのトラブルシューティング (Tableau Desktop のみ)-

なお、「Tableau Desktop(Prep)」 の利用台数が少ない場合や運用方針によっては、利用者や利用端末をお手元のファイルなどで管理いただくこともあるかと思います。適用しているプロダクトキーの確認のみであれば、管理ビューの設定をしなくても、「Tableau Desktop(Prep)」を起動することで可能です。詳細は「3.「Tableau Desktop / Tableau Prep」に適用しているプロダクトキーを確認する」を参照ください。

LBLMでTableau Desktop(Prep)をアクティブ化している場合

プロダクトキーを利用しているケースと異なり、LBLMで「Tableau Desktop(Prep)」をアクティブ化している場合は、事前設定なしで表示される管理ビュー「ログインベースのライセンス使用状況」が利用できます。

こちらの管理ビューでLBLMの認証を行っているホスト名や、紐づいている「Tableau Server/Tableau Cloud」のユーザー名、最後にアカウントが利用された日などがご確認いただけます。詳細は下記ドキュメントを参照ください。

参考:ログインベースのライセンス使用状況

*管理ビューの名称は、「Tableau Server / Cloud」のバージョンによって異なる場合があります。

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