Skip to Content

【セールスフォース流Salesforce活用術】従業員エンゲージメントの高め方、解説します。

セールスフォースは、Salesforceをどのように活用しているかを紹介するシリーズ「Salesforce on Salesforce(セールスフォース流Salesforce活用術)」。今回のテーマは「社員エンゲージメント」で、従業員の育成や満足度を向上させる方法をインターナショナルコーポレートコミュニケーションズの梅原あい子が紹介します。

*本記事は、映像「【No.1企業のノウハウ公開】働きがいのある職場の作り方」のサマリー版です。映像はこちらからご覧ください。

【No1企業のノウハウ公開】働きがいのある職場の作り方

「 働きがいのある会社」No1企業が取り組むノウハウを無料で公開中!従業員エンゲージメントを向上させる実践的な方法を解説します。従業員のモチベーション向上にお役立てください。

エンゲージメント向上に欠かせない「社員ジャーニー」

昨今、働く人のエンゲージメントは企業の業績に大きく影響を及ぼすと言われています。

従業員エンゲージメントは、人的資本経営の指標として重要視されるようになってきているからです。まずは従業員に従業員の所属企業に対する満足度の世界的トレンドをみてみましょう。

米調査会社Gallupが実施した調査「State of the Global Workplace 2023」によると、所属する企業と積極的にエンゲージしていると感じている従業員は、世界全体で23%と低水準でした。その中でも、日本の職場でエンゲージしている従業員は6%で、世界平均の23%を大きく下回っています。

コロナ禍やテクノロジーの進化で、ビジネスパーソンの価値観やライフスタイルは多様化し、従業員が働きがいを感じるポイントも変化しています。企業はその変化に伴い、組織文化を変える必要がありますが、前述の調査結果を踏まえるとそれに時間を割く企業は多くはなさそうです。

組織文化の変革と聞くと、ルールや組織の変更を思い浮かべる人も多いかもしれません。確かに、ルールや組織も大事ですが、「従業員体験」をどう上げるかを考えるほうが先決です。

マーケティングの世界では、「カスタマージャーニー」という考え方がありますが、セールスフォースでは従業員をお客様に置き換え、「社員ジャーニー」を描いています

セールスフォースで働いてみたいという人へのアプローチ方法から始まり、入社した時のオンボーディング、各種研修、問い合わせ対応にいたるまで、各場面でどのように従業員エンゲージメントを高められるかを複数の部門と連携して考案・実施しています。

一連の施策には「公式」があります。それは「カルチャー+テクノロジー+データ」。この3つの要素を足し算することによって従業員エンゲージメントを高めています。

カルチャーを形成するには、コアバリューが重要です。セールスフォースのコアバリューは、

  • Trust(信頼)
  • Customer Success(顧客の成功)
  • Innovation(革新)
  • Equality(平等)
  • Sustainability(持続可能性)

エンゲージメント向上に対する各施策・制度は、すべてこの3つのコアバリューに紐づく形で設計されています。一方、テクノロジーとデータは最適な施策を講じるために欠かせない要素で、自社プロダクトを活用しながら従業員の情報や行動履歴を可視化、分析し各従業員に適したプログラムを用意しています。

セールスフォースが実施する3つの具体策

では、いくつかセールスフォースが実施している施策の事例を3つ紹介します。

1つ目は「立ち上がり支援」。実務はもちろん、本人のキャリアや働きがいを支援するさまざまな研修や情報発信をデータに基づいて継続的に行います。

2つ目は「従業員ごとの育成」。最新のテクノロジーからコンプライアンスなどの一般教養まで幅広いテーマでそれぞれに適した自己学習プログラムを用意しています。

3つ目は「管理者の育成」。従業員ひとり一人のエンゲージメントを高めるために管理職、つまりマネージャーの役割は非常に重要です。マネージャーが管理職としてしっかり活躍できるよう、キャリア開発などをサポートしています。

3つのポイントを深掘りしていきます。

まずは「立ち上がり支援」。Gallupの調査によると、自社のオンボーディングプログラムが素晴らしいと答えた割合はわずか12%、これは企業にとって深刻な問題です。なぜなら、効果的なオンボーディングプログラムを提供している企業は定着率が82%向上する(Grassdoor調べ)というデータがあるからです。

セールスフォースでは、新入社員の1年目の「ジャーニー」(育成プロセス)を詳細にプログラムしています。入社当日の研修、1週間が経過した日、1か月、3か月、半年、1年というタイミングで各時期に適したプログラムを用意しています。

入社して間もない時期は、座学だけでなく同期の従業員との交流を深めるために共同のボランティアを組んだり、1-2週目には交通費精算やプリンタの接続方法などの基本的な情報、半年や8ヶ月目には昇進や福利厚生などの情報といった時期に合わせたコンテンツをプロアクティブにメールマガジンとして発信したりしています。

「従業員ごとの育成」では、能力開発の機会の提供です。

AmazonとWorkplace Intelligenceが発表した調査によると、ミレニアム世代とZ世代はキャリアモビリティ(従業員が社内外で異なる職務や役割に移動すること)と、研修の選択肢がないと転職の可能性が74%高くなるという結果が出ています。

また、従業員の80%以上がネットワーキングや研修など、学びと能力開発につながる福利厚生のプログラムが重要と回答しています。

セールスフォースは、自社および外部機関の集合研修に加えて、自社製品を活用していつでも自分のペースで自己学習できるインフラを構築しています。すべての従業員がセールスフォースのビジネス、プロダクト、ソリューションについて自己学習できるオンラインツール「Trailhead(トレイルヘッド)」はその一例です。

Trailheadでは、AIなどの先進テクノロジーをはじめ、ビジネスパーソンとして一般教養、コンプライアンス、環境問題など幅広いコンテンツを用意し、従業員の知識・スキルの向上につながるメニューを用意しています。

「管理職の育成」は、マネージャーがチームメンバーをまとめるためのマインドセットやスキルを身につけるためのリーダーシップ開発プログラムです。

セールスフォースが全の従業員を対象にした調査によると、従業員エンゲージメントを高める最大の原動力はリーダーということがわかりました。管理職の育成では、チームのメンバーが「この人のためなら頑張りたい」と思える上司、マネージャーになるためのプログラムを用意。各役職に適した内容をそれぞれ組んでいます。

いかがでしたでしょうか。ここまで「カルチャー+テクノロジー+データ」という軸でセールスフォースが実践する従業員

エンゲージメント向上の手法をご紹介してきました。

詳しくご覧になりたいかたは、動画を用意しています。AIの活用法なども紹介していますので、そちらも合わせてご覧になっていただければ幸いです。

従業員エンゲージメントの向上は、「終わりなき旅」です。私たちの事例がみなさんの施策のヒントになれば幸いです。

【No1企業のノウハウ公開】働きがいのある職場の作り方

「 働きがいのある会社」No1企業が取り組むノウハウを無料で公開中!従業員エンゲージメントを向上させる実践的な方法を解説します。従業員のモチベーション向上にお役立てください。

以下の『Salesforce流Salesforce活用術』記事は、セールスフォース・ジャパンがSalesforceの製品をどのように利用して成果につなげているかをご紹介しています。Salesforceの活用方法にご興味のあるかたはぜひご覧ください。

▶ 『Salesforce流Salesforce活用術』記事一覧ページはこちら

今、知るべきビジネスのヒントをわかりやすく。厳選情報を配信します