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Slackで育てるチーム力!人気インフルエンサーのユニークチャンネルを大公開

「Slack」のチャンネルには、一見すると業務に直接関係がなさそうに見えても、チーム活性化や社内コミュニケーションに役立つケースが少なくありません。今回は、人気インフルエンサーが活用する「ユニークなチャンネル事例」を大公開します。

朝の天気やランチ報告、ちょっと笑える小ネタ、そしてペットの写真……。
あなたの会社の「Slack」にも、そんな何気ない会話が生まれるチャンネルはありますか?

一見すると業務に直結しない雑談チャンネルも、実はチームの結束や安心感を育む“秘密の場所”になっていることも少なくありません。

では、SNSで多くの人を魅了する人気インフルエンサーたちは、どんなチャンネルを活用してチームの成果や活性化につなげているのでしょうか。

今回は、彼らが参加するちょっとユニークなSlackチャンネルを特別に紹介します。きっと、あなたのチームに役立つヒントが見つかるはずです。

Slackとは? Slack完全入門ガイド

Slack は世界中で、企業の日々の仕事をよりシンプルに、快適に、有意義にしています。この電子ブックでは、営業、マーケティング、IT、サービス、経理といった、企業の組織における成長や効率的な連携に Slack がどのように役立っているかについて、詳しく紹介しています。

トヨマネさん ー 仲間の“Good”を言語化して称え合う「share_goodの部屋」チャンネル

トヨマネ (@toyomane)
うねり株式会社代表取締役

東京大学工学部を卒業後、サントリーにて通販事業のCRMや広告業務を担当。その傍らで始めた情報発信が注目を集め、2022年に独立し、うねり株式会社を設立。「くだらないけど、ためになる」をモットーに、役立つノウハウを分かりやすく届ける活動に取り組んでいる。著書に『秒で伝わるパワポ術』(KADOKAWA)。

Slackチャンネルの紹介をお願いします

チャンネル名:#share_goodの部屋

うねり株式会社のワークスペースには「#share_goodの部屋」があります。
ここは、社内で見かけたGoodなアクションを投稿・共有するチャンネルです。「このメールの書き方いいね」といった軽めのものから、「大型案件を受注した!」のような社内でスタンディングオベーションが起こるレベルの出来事まで、誰もが気軽に投稿できます。

Good&Moreのポイントを言葉にしてフィードバックを贈る文化が創業時から根付いている弊社。リブランディング後のバリューにも「言語化」があり、その価値観を具体化しているチャンネルだと思っています。これが特に何の説明もなく浸透して定着したあたりが、弊社らしいです。

▼最初の投稿

▼「Goodの部屋を活用した言語化」を進めていく様子

▼Goodの投稿例1

▼Goodの投稿例2

▼Goodの投稿例3

このチャンネルができたきっかけや、裏話を教えてください。

文化の表れと前述しましたが、実は「しゅんダイアリー」というYouTubeチャンネルを運営する株式会社Diaryの代表・しゅんくんとの会話がきっかけです。Diaryのワークスペースには「日なた口部屋」という陰口の反対、つまり褒め言葉をお互いに書き合うチャンネルがあると聞き、私もすぐに真似してみました。

そんな軽いノリで始まったチャンネルですが、開設から2年経った今も、継続的に投稿されています。

どんな“ちょっといい変化”がありましたか?

仲間の活躍を把握しやすくなりました。

開設当初は社員が4人でしたが、今では20人近くまで増えています。業務委託を含めると50人以上いるので、自分の目だけで社内の動きを追うのが、さすがに難しくなってきました。

そこで、「#share_goodの部屋」の出番です。他のメンバーからのフィードバック、つまり社内の口コミが1か所で共有されることで、うねりで働く仲間の活躍に気づきやすくなっています。馴れ合いではなく、フラットに良いと感じたポイントを伝え合うことが、心理的安全性にもつながっていると感じます。

また、メンバー自身が気づいていなかった特技を、周囲のメンバーが言葉にして本人へ伝えることで、自分の可能性を広げやすくなっています。

笹田裕嗣さん ー ”結果を出して、雑談をしたい”気持ちが集まる「チーム」チャンネル

笹田裕嗣 (@sasada_36)
株式会社営業ハック 代表取締役社長

大学在学中の20歳から営業キャリアをスタート。
「営業で悩む人を0にする」をミッションに、成果報酬型のテレアポ代行をメイン事業に200社以上の営業支援を行なっている。

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チャンネル名:チームチャンネル

営業ハックには、テレアポ代行を担う3つの架電チームがあり、それぞれにチームチャンネルがあります。チームごとにカラーや個性が異なり、内容や盛り上がり方にも“らしさ”が表れています。

ここは単なる結果報告の場ではなく、アポイント獲得のたびに自然に生まれる雑談が、チーム力やモチベーションの源になる交流の場です。

例えば、あるチャンネルで熱中症警戒アラートが出た日にリーダーが「水分をとろう」と声をかけると、「すいぶん」「むぎちゃ」「トイレ我慢」といったユニークな投稿が続出。さらに「好きな食べ物は?」という話題では、アポイントをいただくたびに食べ物を共有するなど、軽い雑談が自然にチームの活気と笑顔を生んでいます。

ここでは「成果を分かち合いながら、気軽な会話も楽しみたい」というメンバーの気持ちが自然に集まり、リモートワークでも孤独を感じることなく、メンバー同士がほっと安らげる居心地の良い空間になっています。

このチャンネルができたきっかけや、裏話を教えてください。

最初は元々チームの連絡用チャンネルでした。「もっと楽しく電話をかけてほしい、生き生きと仕事に向き合ってほしい」というリーダー陣の想いから、少しずつ雑談が増えていきました。

このチャンネルの素敵なところは、リーダーだけが起点になって発信してスタートするのではなく、メンバーが声をかけたり、「どうですか?」という声が上がったりするようになっているところです。リモートだからこそ、雑談をしたいという想いが、形になって楽しいコミュニケーションが広がっています。

どんな“ちょっといい変化”がありましたか?

このチャンネルの良いところは「発信を強制していない」というところにあります。ただ、最初は限定的な書きたい人、声を上げたい人が発信をしていたのですが、その輪がどんどん広がっていき、今はほとんどのメンバーがアポイントのご縁をいただけたら、何かしらの発信をしています。

結果を出せた喜びだけじゃなく、発信して周りがスタンプやコメントでやり取りに繋がることが、モチベーションやチームの活性化やオンラインミーティングの会話のきっかけになったりしています。

ハヤカワ五味さん ー業務負荷の軽減を実現させた「案件依頼」チャンネル

ハヤカワ五味(@hayakawagomi
株式会社ウツワ 代表取締役
1995年東京都生まれ。株式会社ウツワ代表取締役。
多摩美術大学在学中にランジェリーブランド「feast」を立ち上げ、2019年に生理をテーマにしたプロジェクト「ILLUMINATE」を始動。 2022年にそれぞれM&A。2024年7月より生成AI関連の業務に従事。

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チャンネル名:案件依頼チャンネル

届いた案件依頼メールをAIエージェント「AIgomichan」が要約し、返信を考え、リアルタイムで流していくチャンネルです。日々いただいたメールが全てSlack上で簡単に閲覧でき、スレッドで私とアシスタントで会話しながら案件を進行しています。地味に、届いたメールが Slack上で見れるのも嬉しい。

このチャンネルができたきっかけや、裏話を教えてください。

いただいているメールについて、今まではアシスタントが内容を要約してから私に確認していたため、時間のロスが発生していました。

そこでちょうど開発していた”私の思考を言語化し、判断まで含め自律的に行動することを目指すAIエージェント「AIgomichan」に案件を要約、返信も考えてもらうことで業務負荷を減らせないかと考えました。自動化ツール「n8n」などを使うと、簡単にslack botが作成できるので、皆様のチャンネルにもAI botを召喚してはいかがでしょうか?

どんな“ちょっといい変化”がありましたか?

メールの見落としが圧倒的に少なくなりました!Slackに通知が来るので、メールよりも埋もれにくくなった印象があります。
またメールの内容を要約してSlackに転記してくれるので、アシスタントの負担も軽減されて、コミュニケーションが楽になりましたね。
たまに謎のメールが届いて1人でざわついていたこともあったのですが、みんなで見れると少し気が楽だったりもします笑。

澤山モッツアレラさん ー CXとEXをつなぐ「お客様ハッピーシェア」チャンネル

澤山モッツァレラ(@diceK_sawayama)
コミューン株式会社
マーケター。編集者としてキャリアを開始、マーケティング戦略から戦術まで幅広く携われることが強み。「AI×編集者コミュニティ」運営(2023~)、大学で生成AIの講師を務めるなど、個人としても活動の幅を広げている。

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チャンネル名:#all_share_customer-happy

コミューンが紹介するのは「#all_share_customer-happy」というチャンネルです。このチャンネルでは、お客様に関するポジティブなニュースやエピソードを自由に共有しています。

例えば営業からは新規受注の報告、CSからはリニューアルの成功やイベント実施の情報、マーケティングからは事例記事の公開など、とにかく「お客様に関するハッピー」を集約しています。

特徴は、投稿のハードルを低く設計している点。「all share」というチャンネルもあるのですが、ここだと少し堅苦しくて投稿をためらってしまう人もいました。このチャンネルができたことで、「小さな成功でもシェアしていい」という空気感ができ、安心して投稿できる場所になっています。

コミューンらしさを体現する場であり、CX(顧客体験)とEX(従業員体験)をつないでシナジーを生み出すチャンネルだと感じています。

このチャンネルができたきっかけや裏話を教えてください。

このチャンネルは、「お客様に関わるハッピーな情報を全社にもっと広げよう」という提案が部門長以上が集まる場で出たことから始まりました。

当社は「CXとEXの向上は相互に関わりあい、両方を磨いていくことが重要」と考えて、事業を展開しています。そのためお客様のハッピーな情報は、EX向上につながると考えています。

それまでもハッピーな情報は「all share」に断片的に投稿されていましたが、流れてしまうことが多くて。「もったいないな」と感じていたんです。そこで「お客様に喜んでいただけた情報をきちんと蓄積し、みんなで称え合える場にしよう」という意図で立ち上げました。

名前を決める時、「ちょっとふざけすぎかな?」という声もありましたが、むしろそのユルさが功を奏し、気軽に投稿できる雰囲気が生まれました。結果的に、普段なら共有されにくい小さな成功体験やニュースが集まりやすくなり、社内の文化として根付いていったのです。

どんな“ちょっといい変化”がありましたか?

一番の変化は「情報が自然に流れるようになったこと」です。

以前は大きな成果でないと共有しづらい雰囲気がありましたが、このチャンネルでは小さなニュースでも「ここなら出していい」という認識が浸透しました。結果として、受注報告や顧客イベントの小さな出来事まで広く共有され、情報量が格段に増えました。

また、「ハッピー」という名前にちなんで、Slack上で「:happy:」というスタンプ文化が生まれました。メンバー同士が気軽に称え合う空気ができたことで、心理的安全性が高まり、ちょっとした業務の連携もお願いしやすくなっています。

こうした前向きなやり取りが社内全体の雰囲気を明るくし、CXとEXの好循環を実際に体感できるようになったのが大きな成果だと思います。

取材協力:塚本ひかりさん(コミューン株式会社・People/Manager)

明石ガクトさん ー チームの隠れた才能を引き出す「カルチャー手当」申請チャンネル

明石ガクト (@gakuto_akashi)
ワンメディアCEO / 動画プロデューサー
上智大学在学中に動画制作を始め、新しい動画表現を追求するべく2014年にワンメディア(ONE MEDIA)を創業。これまでナショナルクライアントを始めとする多くの企業に、SNSプラットフォーム向け動画コンテンツをプロデュースする。著書に『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』(幻冬舎)や『動画大全』(SBクリエイティブ)。

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チャンネル名:#ap_culture

ワンメディアには「カルチャー手当」という福利厚生があります。自分が鑑賞したコンテンツの感想を共有すれば月3000円を上限に補助が受けられるというもの。このチャンネルはそのユニークな制度を支えるために存在しています。

2018年6月からスタートしており、会社の中でも屈指の歴史あるチャンネル。丸7年分の社員によるコンテンツレビューが蓄積した稀有な資産だと言えます。

社長から見ると、社員一人ひとりの趣味のジャンル違いやコンテンツに対する目線の違いが一目でわかり、とにかく楽しいです。

ただ、140文字の感想を書くことと、3000円もらうことを天秤にかけて、意外とみんな面倒くさがって感想書かないんだな…ということも判明。この制度が好きな人がもっと会社に増えたら嬉しいです。

このチャンネルができたきっかけや、裏話を教えてください。

ワンメディアでは、チャンネルの目的ごとに冒頭に付くアルファベットが決まっています。

部署系は#dept(デパートメント)、プロジェクト系は #pj(プロジェクト)、個別の仕事は #wk(ワーク)みたいな感じです。そして今回紹介するチャンネルの頭についている #ap は申請する(アプライ)系であることを示しています。

つまり、このチャンネルに感想を投稿することで、それが「カルチャー手当」を申請できる仕組みです。制度を運用するワークフローとしてのチャンネルですが、社員の個性や内面が見える場になっているのがとても面白いです。

どんな“ちょっといい変化”がありましたか?

書かれた感想を見ると、「ああ見えて意外と読書家なんだな」とか「意外とコアなラッパーが好きなんだ……」とか、普段の仕事の会話では話題に出ない側面を誰もがチャンネルを覗くだけで知ることができます。

さらに、マネジメントの視点で言えば「彼は営業チームだけどコンテンツの捉え方が鋭い」みたいな隠れた才能を発見することもできたりします。

いずれにせよ、仕事以外のその人の個性を照らし出してくれるスポットライトのようなチャンネルであることは間違いありません。

まとめ

Slackで雑談ができる空気感や、ユニークでカラフルな絵文字が並ぶにぎやかさは、職場の心理的安全性を育み、仲間の新しい一面や才能を発見するきっかけにもなります。

こうした小さなコミュニケーションの積み重ねが、心地よい職場環境を作り、チームのパフォーマンス向上につながります。もはやSlackは、仲間の力を引き出す“コミュニケーションエンジン”でもあります。

今回紹介した人気インフルエンサーの事例を参考に、自社に合ったSlackチャンネルの使い方を見つけ、チームの力をさらに引き上げてみませんか。

【公式】Slack(スラック)とは?最新3機能を5分解説

Slack(スラック)は、より効率的に仕事を進めるためのプラットフォームです。何ができるのか、基本機能と最新機能を解説します。

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