営業活動においてアポ獲得数を向上させるには、営業リストの作成が重要になります。しかし、適切な営業リストを作れずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。営業リストをうまく作れないと、効率的な営業活動ができないだけではなく、失注にもつながりかねません。
本記事では営業リストを作成するポイントや情報を収集する方法、管理方法などを紹介します。営業リストを作成する際に便利なツールやその選び方も解説しているので、ツールを活用したい方もぜひ参考にしてみてください。最後まで読めば効率化につながる営業リストの作成方法がわかります。
営業組織を強化し、売上向上に繋がる資料3点セット
営業組織全体のパフォーマンスを底上げし、売上向上に繋げられるおすすめの資料3つをセットにしました。3点まとめてダウンロード頂けますので、ぜひご活用ください。

目次
営業リストとは?

営業リストとは見込み客・案件の一覧表のことで、主に以下のような情報が掲載されています。
- 社名
- 住所
- 電話番号
- ホームページのURL
- 先方の担当者名
- メールアドレス
営業リストを効果的に収集し作成できないと、一覧表をただまとめただけになってしまい、営業成果を上げにくくなります。
自社の製品やサービスのニーズに合う顧客リストを作成し、リストの更新を定期的にすることが大切です。
営業リストを作成する4つのメリット

営業リストを作成するメリットは以下のとおりです。
- 営業活動や顧客に関するデータを蓄積できる
- 情報の共有や連携がしやすくなる
- 作業を効率的にできる
- テレアポの成功率を上げられる
営業リストが売上や効率化に必要な理由を把握できますので、作成を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
営業活動や顧客に関するデータを蓄積できる
営業リストによって情報を蓄積でき、必要なタイミングで必要な情報を取り出せます。
営業活動において、ひとりの営業担当者がすべての顧客を管理するのは困難です。件数が多いと情報を把握できなくなり、対応が遅れたり漏れたりするリスクがあります。
営業リストによって顧客情報を一元管理できるようになり、対応し忘れることを防げるようになります。
管理方法によっては営業先の商談情報や進捗状況などの情報と結びつけることも可能です。過去のデータから情報をすぐに検索できるため、必要なデータを探す手間が省けます。
また、商談のデータを蓄積すると、トッププレイヤーがどのような商談をして成約に至ったかも学習でき、チームのスキル向上も期待できます。
情報の共有や連携がしやすくなる
営業リストを作成することによって、リストをメンバーに共有するだけで、情報共有や連携を行いやすくなります。
リストがない状態で各メンバーが情報をもっていると、各自の進捗や担当している案件などを把握できないでしょう。
営業リストがあれば、リストを見るだけで営業活動全体の情報を共有できます。関係部署との連携を行う際も、営業リストを管理ツールとして提供可能です。
営業リストでのデータ共有は、成果や進捗を報告したり、全体の動向を参考に戦略を立案したりするなど、さまざまなシーンに役立ちます。
営業活動を効率化できる
営業リストによって営業メールの送信やテレアポなどにかかる作業時間を短縮できます。
メールや電話での営業はできるだけ短時間で多く顧客に連絡し、商談や成約につなげることが大切です。
営業リストを部署内で共有することで、全員が進捗状況を把握でき効率的に顧客への営業ができるようになります。
間違えて同じ顧客に営業するトラブルも避けられるため、対応ミスによるムダな工数の軽減が可能です。
進捗状況も営業リストと連携させれば、次にどのような行動をすればよいかも把握しやすくなり、作業スピードを高められます。
以下の関連コンテンツでは、営業プロセスの基本フェーズやフレームワークについて詳しく解説しています。営業活動の効率化を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
【関連コンテンツ】
営業プロセスとは?フレームワークやフロー図、可視化方法を解説
テレアポの成功率を上げられる
確度の高い顧客が多い営業リストを作成することで、成約につなげることが可能です。
顧客情報と受注確度を紐づけて管理すれば、発注する可能性の高い顧客に絞って営業できるようになります。
また、テレアポでは顧客のニーズに合ったアプローチをすることが大切です。自社製品の興味度合いに分けて営業リストを作成すれば、顧客ごとに適切なアプローチをしやすくなり、成約につなげやすくなります。
関心が低い顧客には連絡しなくてもよくなり、成約につながらない営業が減るのもメリットです。
以下の関連コンテンツでは、テレアポを成功させるための秘訣を解説していますので、本記事と合わせて確認してみてください。
【関連コンテンツ】
テレアポを成功させるコツ18選|すぐに実践できる方法を詳しく解説
営業リストを作成する3つの方法

営業リストを作成・管理する方法は以下のとおりです。
- Excelで作成する
- 営業リスト作成ツールを利用する
- 外注業者に依頼する
それぞれの特徴について詳しく解説していますので、自社の営業件数や作成目的に合わせて最適な方法を選びましょう。
Excelで作成する
Excelでは簡易的な営業リストを作れます。ただし、入力に時間がかかったり、人的ミスのリスクがあったりするのがデメリットです。入力ミスがあると正しい情報が反映されなくなり、営業活動に支障が出ることもあります。
Exceはあくまでも表計算ソフトで共有も手間がかかることから、チームでの運用に向いていません。営業活動に関するほかのデータと連携するのも難しく、時間と手間がかかります。
運用の注意点はいくつかありますが、Excelは顧客管理に活用できます。Excelを活用した顧客管理方法を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
【関連コンテンツ】
エクセル(Excel)を活用した顧客管理方法|データベースの作り方も解説
営業リスト作成ツールを利用する
営業リスト作成ツールとは、営業リストを効率的に作成できるツールです。作成の手間を最小限に抑えつつ、正確な営業リストをつくりたいときにツールが活躍します。
営業リスト作成ツールでは、リストに記載したい企業を指定すると、自動で情報収集しリスト化してくれるのが特徴です。Excelやスプレッドシートなどのように手入力する必要がなく、工数を削減しながら入力ミスを防げます。
営業リスト作成ツールは、営業リストの管理にも使用できます。絞り込み機能でデータを調べたい企業を抽出したり、特定の条件で企業をリストアップして営業のターゲットにしたりするなど、営業活動の支援にも効果的です。
外注業者に依頼する
営業リストの作成を業者に外注する方法もあります。
営業担当者がリストの作成にかかる工数を削減できるため、コア業務に集中しやすくなるのがメリットです。
ただし、データの受け渡しがある以上、情報漏えいのリスクがあります。情報が漏えいすると顧客からの信頼を失い、経営損失にもつながるため注意が必要です。
業者を選定する際は実績だけではなく、Pマーク(プライバシーマーク)を取得していることも確認して選びましょう。Pマークは、一般財団法人日本情報経済社会推進協会が個人情報を適切に取り扱っている事業者であると判断した際に、付与されるマークのことです。
Pマークを取得している企業は、情報管理を徹底しているため、比較的安全でしょう。
おすすめの営業リスト作成ツール10選

10種類の営業リスト作成ツールを紹介します。独自の企業情報を収集できる機能や、外部システムと連携可能なツールを厳選しています。
ツール名 | 主な特徴 | 料金 | 外部システム連携 |
---|---|---|---|
Sansan | 100万件以上の企業情報を標準搭載 | 要問い合わせ | ・Salesforce・Concur Expense・Teams / Outlook など |
日経バリューサーチ | 日経独自の業界分析レポート | 要問い合わせ | Salesforce※その他のSFA・CRMはAPI連携 |
Hiway | パートナーと協業を推進する顧客リスト共有機能 | 要問い合わせ | ・Salesforce・Asana・kintone など |
infobox | 特徴タグを活用した営業リストの作成 | 250,000万円/月〜 | SFA・MAツール |
LEADPAD | 商談作成やキーマン情報をSalesforceと連携 | 要問い合わせ | Salesforce |
Urizo | 複数サイトから同時に企業情報を収集 | 9,900円/月〜 | 要問い合わせ |
FutureSearch | インターネット上にある企業情報をAIで解析・収集 | 16,500円/月〜 | 要問い合わせ |
セールスブレイン | 求人情報から人材営業に特化したリストを作成 | 50,000円/月〜 | 要問い合わせ |
Hirameki 7 | ターゲット像に合致したリストを検索条件で絞り込み | 【基本プラン】3,520円/月 など【営業リスト検索】7,700円/月〜 | 要問い合わせ |
リスタ | 3つの検索機能で価値のある営業リストを作成 | 11,000円/月〜 | 要問い合わせ |
以下で各ツールの特徴を解説しますので、自社の戦略や予算に合ったものを比較検討してみてください。
Sansan(Sansan株式会社)
主な特徴 | ・100万件以上の企業情報を標準搭載・受注確度の高い企業をリストアップ |
料金体系 | 要問い合わせ(初期費用+月額費用) |
外部システム連携 | ・Salesforce・Concur Expense・Teams / Outlook など |
「Sansan」は、業種や従業員規模などの条件で受注につながりやすい企業を抽出し、新規顧客の開拓を効率化する営業リスト作成ツールです。営業戦略に合わせてターゲットを絞り込み、以下のようなリストを作成できます。
- キーパーソンリスト
- 休眠顧客の掘り起こしリスト
- 新規開拓のホワイトリスト
公開されている20万件の役職者情報があらかじめ搭載されているため、接点がない企業でも、商談のカギを握る人物を特定して効率的にアプローチできます。
また、Salesforceの顧客データとの連携によって、データの入力・更新作業の負担がなくなり、業務効率化にもつながります。
日経バリューサーチ(株式会社 日本経済新聞社)
主な特徴 | ・日経独自の業界分析レポート・シナリオに沿った営業リストを作成 |
料金体系 | 要問い合わせ(初期費用+月額費用) |
外部システム連携 | Salesforce※その他のSFA・CRMはAPI連携 |
「日経バリューサーチ」は、日本経済新聞社が提供する独自情報を活用し、業界のトレンドや企業の人物情報を効率的に収集できるツールです。
営業リストの作成機能には、業績・株価の変動に関するシナリオグループが設けられており、自社の戦略に応じたシナリオを使ってリスト作成ができます。
フリーワード検索を活用すれば、AI解析によるキーワードが提案されるため、関連分野にも目を向けながら営業戦略の拡大が可能です。
また、SFA(営業支援システム)と連携可能な「日経バリューサーチ for SFA」も提供しています。企業の人物・人事情報がSFAに反映されるため、適切なタイミングでキーパーソンへのアプローチができます。
Hiway(株式会社ハイウェイ)
主な特徴 | ・パートナーと協業を推進する顧客リスト共有機能・営業に役立つ企業データベース |
料金体系 | 要問い合わせ |
外部システム連携 | ・Salesforce・Asana・kintone など |
「Hiway」は、パートナービジネスにおける課題を解決し、代理店企業との営業連携を加速させるDXツールです。主に以下のような機能があります。
- パートナー情報管理
- 案件管理機能
- 国内企業データベース
- 資料共有機能
- FAQ・ナレッジベース機能
法人番号を持つ全企業の情報(住所・業界・従業員数など)を搭載しており、AIの活用によってデータベースから企業リストをすぐに作成できます。
また、SalesforceなどのCRM(顧客関係管理)を中心とした外部ツールとも連携できるため、単にデータを連携するだけでなく、ワークフローの自動化も可能です。
infobox(株式会社インフォボックス)
主な特徴 | ・特徴タグを活用した営業リストの作成・自社と相性のよいサービスの把握が可能 |
料金体系 | 250,000円/月(初期費用+月額費用)※アカウント数100名以上は別途見積もり |
外部システム連携 | SFA・MAツール |
「infobox」は、市場リサーチや営業リストの作成、キーパーソンへのアプローチなど、ワンストップで実現する営業プラットフォームです。
ターゲット企業を絞り込む際は、業種や従業員などの基本情報に加えて、200種類を超える特徴タグを用いて、自社の営業戦略に合致した企業を選定できます。
役員や部門長などのキーパーソンを判別できるだけでなく、SNSアカウントやインタビューなどの関連情報を活用して、質の高い営業ストーリーでのアプローチが可能です。
LEADPAD(株式会社Rockets)
主な特徴 | ・受注率の高い顧客の絞り込みが可能・商談作成やキーマン情報をSalesforceと連携 |
料金体系 | 要問い合わせ |
外部システム連携 | Salesforce |
「LEADPAD」は、自社で保有している顧客情報をもとに商談・受注分析を行い、アプローチするべき顧客を特定できる営業プラットフォームです。
豊富な企業データからターゲットリストを作成できるうえに、部署や役職などのキーマン情報を活用すれば、効果的かつ素早いアプローチが可能になります。
Salesforceで管理している取引先情報の連携も可能で、最新の顧客情報に更新したり、受注率の高い顧客を特定したりできます。
Urizo(株式会社フェイスフル)
主な特徴 | ・複数サイトから同時に企業情報を収集・FAX番号やメールアドレスのみの企業リストを作成可能 |
料金体系(税込) | ・スーパープレミアム:44,000円/月・プレミアム:23,100円/月・スタンダード:15,400円/月・ベーシック:9,900円/月 |
外部システム連携 | 要問い合わせ |
「Urizo」は、iタウンページやハローワークなど29以上のサイトから、営業に役立つ企業リストを自動で作成できるツールです。
独自の検索エンジンでインターネット上を高速でクローリングし、電話番号しか掲載されていない企業でも、メールアドレスなどを発見すれば自動的にリストへ加えます。
また、重複したデータを判別して自動整理してくれるため、リスト作成後に企業情報を確認する手間が省けます。
FutureSearch(株式会社FUTUREWOODS)
主な特徴 | ・インターネット上にある企業情報をAIで解析・収集・登録企業のリリース情報を毎朝メールで取得可能 |
料金体系(税込) | ・プレミアム:140,140円/月・エキスパンション:94,050円/月・ベーシック:39,600円/月・ライト:16,500円/月 |
外部システム連携 | 要問い合わせ |
「FutureSearch」は、営業リスト作成から新規開拓のアプローチまでの作業を効率化し、営業のパフォーマンスを高められるツールです。
キーワード検索のほか、エリアや従業員数など多数の絞り込み条件を用いて、顧客像に近い企業をピンポイントで抽出できます。
また、登録した企業のリリース情報が更新されるとメールで一括送信されるため、1社ずつ動向を確認する必要がなく、効率的な企業情報のアップデートが可能です。
セールスブレイン(セールスブレイン株式会社)
主な特徴 | ・求人情報から人材営業に特化したリストを作成・シンプルな仕様でリーズナブルな価格設定 |
料金体系 | 50,000円/月〜 |
外部システム連携 | 要問い合わせ |
「セールスブレイン」は、企業の求人情報から採用ニーズを可視化し、自社商材にマッチする企業を検索できる人材業界向けの営業リスト作成ツールです。
求人データを法人番号に紐付けたうえで、求人数の推移や会社情報、出稿媒体など、人材営業に特化した項目をフィルタリングしてチェックできます。
また、加工が容易なCSV形式で出力されるため、自社ですでに作成している営業リストとの照合がしやすい点も特徴です。
Hirameki 7(トライベック株式会社)
主な特徴 | ・ターゲット像に合致したリストを検索条件で絞り込み・営業リストからメルマガの配信が可能 |
料金体系(税込) | 【基本プラン】・グループプラン:3,520円/月【営業リスト検索オプション】・アドバンス:35,200円/月・スタンダード:7,700円/月 |
外部システム連携 | 要問い合わせ |
「Hirameki 7」は、中小企業のDXをトータルサポートするツールで、営業リスト検索ができるマーケティング機能などDXに必要な6つの機能を有しています。
営業リスト検索では、インターネット上で公開されている企業情報を網羅的に収集でき、自社の戦略に適した条件での検索も可能です。
メールアドレスや電話番号、問い合わせページなどアプローチに必要な情報を一括取得できるため、リスト作成後からすぐに営業活動を開始できます。
リスタ(エコノス株式会社)
主な特徴 | ・3つの検索機能で価値のある営業リストを作成・企業情報を自動収集してリスト作成を効率化 |
料金体系(税込) | ・エンタープライズ:44,000円/月・スタンダード:22,000円/月・ライト:11,000円/月 |
外部システム連携 | 要問い合わせ |
「リスタ」は、インターネット上の散在するデータを自動収集し、法人営業やマーケティングリサーチに役立つリストを作成するツールです。
同ツールの検索機能は、以下の3つで構成されており、エクセル程度の知識があれば簡単に操作できる仕様になっています。
- 業種×住所検索
- キーワード検索
- ハウスリストツール(既存リストに情報を付与)
また、メールアドレスチェックツールを活用すれば、過去にクレームが発生したアドレスなどを確認できるため、安心してDMによる営業ができます。
営業リスト作成ツールを選ぶ4つのポイント

営業リスト作成ツールを活用する際は、どのツールを選ぶかが重要です。ツールによって機能や使い勝手が異なるので、以下4つのポイントを確認しましょう。
- 導入目的にあった機能が搭載されているか
- データの重複や表記ゆれをチェック・修正できるか
- 収集したデータを分析できるか
- 誰でも使いこなせるか
4つのポイントを比較したうえで、自社の課題にあったツールを選びましょう。
営業組織を強化し、売上向上に繋がる資料3点セット
営業組織全体のパフォーマンスを底上げし、売上向上に繋げられるおすすめの資料3つをセットにしました。3点まとめてダウンロード頂けますので、ぜひご活用ください。

導入目的にあった機能が搭載されているか
営業リスト作成ツールは製品によって機能に違いがあるので、導入目的にあった機能を備えているか確認しましょう。
たとえば、特定の業界に絞って営業活動をしたい場合には、条件を絞ってリスト作成できるツールがおすすめです。顧客へのアプローチもシステム化したいなら、メールを自動配信できるツールがよいでしょう。
そのときの課題にあわせて柔軟に活用したい場合は、拡張性のあるツールかを確認しておくと安心です。後から機能をカスタマイズできるツールであれば、状況にあわせて効果的な運用ができます。
データの重複や表記ゆれをチェック・修正できるか
営業リストの情報に重複があったり、表記ゆれが起きていたりすると、営業活動の質低下につながるので、自動で内容をチェック・統一できるツールが便利です。
すでに記載されている顧客を登録しようとしたときに警告が出たり、あらかじめ設定した表記に統一してくれたりすると、精度の高い営業リストになります。
リスト件数が多い企業ほど、チェック・修正機能は重要です。同じ顧客への複数回のアプローチといったミスが起きないように、精度を向上できるツールを選びましょう。
収集したデータを分析できるか
営業リスト作成ツールのなかには、記録したデータにもとづいて分析結果を得られる製品があります。
リストの財務数値を比較できたり、株価情報を抽出できたりするなど、分析できる範囲や内容はツールによってさまざまです。
営業活動において、分析業務は時間や工数のかかる作業です。分析を営業リスト作成ツールに任せられれば、提案のブラッシュアップやアフターフォローなどにリソースを充てられるようになるでしょう。
誰でも使いこなせるか
営業リスト作成ツールは、リストの作成・管理・分析をこなす便利なものですが、使いにくいと十分に活用できないため、使い勝手をしっかり確認しましょう。
ツールに慣れている人も、はじめて使う人も誰でも使いこなせるツールを選ぶのがポイントです。シンプルな操作でリストを作成できたり、画面がわかりやすかったりするなど、見やすく使いやすいツールを選びましょう。
ツールによっては無料体験やデモの配布などを実施しているため、実際に利用してみて使いやすさを試すことをおすすめします。
AI活用による予測・自動化で営業管理の効率化

営業リスト作成ツールの多くは、外部のCRM・SFAとの連携が可能です。そのため、既存の企業情報をもとにリスト見直しができるうえに、顧客のニーズに沿った受注確度の高いアプローチにつなげられます。
SalesforceのAI「Einstein」を活用すれば、営業担当者との会話を分析して反対意見・競合などの特定や、会話の傾向の可視化ができます。また、タスクの自動化により、営業チームの作業負担を軽減しつつ、優先順位にもとづいた営業活動も可能です。
Salesforceの製品・価格・導入などご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。専門担当者がお答えします。
営業リスト作成で成果をあげた企業事例

営業リストの作成で成果をあげた企業について、4社の事例を詳しく解説します。
- 顧客情報にもとづく提案で継続率が向上(プログリット)
- 営業活動の可視化によって顧客との関係を強化(西松建設)
- 営業リストの優先順位付けでアポ取得率が改善(LIFULL)
- 営業リストの一元管理で迅速なフォローを実現(タキゲン製造)
各社がどのような取り組みで成果につながったのかを確認し、自社の営業活動に取り入れてみてください。
顧客情報にもとづく提案で継続率が向上|プログリット

株式会社プログリットは短期間で高い効果が得られる英語学習サービス「プログリット」を提供している会社です。
同社はデータの収集・管理によって、業務の効率化や自動化を進めていく必要があると考え、CRMの導入を決めました。
顧客に関するすべての情報をCRMに入れ、営業とコンサルタントの情報連携を推進します。CRMに蓄積されたデータの可視化によって、科学的な学習方法を顧客に提案でき、継続率に加えて紹介率の向上にもつながりました。
【関連コンテンツ】
創業まもない時期からのSalesforce導入で、データ可視化と業務効率化を推進
営業活動の可視化によって顧客との関係を強化|西松建設

西松建設株式会社は道路やダムといった公共インフラだけではなく、オフィス・住宅・商業施設の建設など国内外の社会インフラの整備を行っている会社です。
同社には営業活動を記録する仕組みが存在せず、営業リストを会社の資産として蓄積するのが難しいという課題がありました。
そこで、解決策として営業活動情報をリアルタイムに共有でき、営業活動を可視化できるCRMを導入します。
導入後、営業活動を要素分解して情報を可視化できました。結果、顧客との関係を強化でき、ナーチャリングの効率的にできる施策も考えられるようになりました。
【関連コンテンツ】
営業情報の可視化・共有で個人の力に依存していた建築営業文化を刷新
営業リストの優先順位付けでアポ取得率が改善|LIFULL

不動産ポータルサイト「LIFULL HOME’S」を展開する株式会社LIFULLは、SalesforceのAI「Einstein」を活用し、顧客となる不動産業者の受注確率を予測しています。
しかし、自社と契約している不動産業者の傾向は見えてくるものの、モデル作成には1,000件以上の情報から複数項目を選定する必要がありました。また、現場の経験則をもとに、営業リストから「受注できそうな営業先」を抽出するのも困難でした。
現場からは「営業対象リストの優先順位を付けたい」という要望があったため、現場の感覚も活かしながらモデルをブラッシュアップしています。その結果、アポイント取得率や受注率が改善され、新規受注の会員数を前期対比300%に伸ばしています。
【関連コンテンツ】
業務データにSalesforceのAI「Einstein」を適用し、退会阻止の取り組みを開始
営業リストの一元管理で迅速なフォローを実現|タキゲン製造

タキゲン製造株式会社は、産業用金物の開発や設計などの事業を展開する企業です。これまで営業日報を活用して情報交換や経営戦略の立案を実施してきましたが、新型コロナウイルスの影響を受け、アナログな情報運用に課題を感じていました。
そこで営業プロセスのデジタル化やペーパーレス化などを推進するために、Salesforceの「Sales Cloud」を導入します。
展示会の来場者リストをシステム上で一元管理できるようになり、優先度にあわせてスピーディーにフォローできたり、マネージャーが担当者の対応状況を把握できたりするなど、さまざまな効果が得られました。
【関連コンテンツ】
データに基づく活動の浸透をベースに、老舗メーカーが営業DXへの大きな一歩
営業リストの作成を効率化させて案件獲得につなげよう

営業リストは質の高さが重要なため、リストを定期的に更新し、適切にアプローチできる体制を整えましょう。
営業リストはExcelや外注で作成できますが、営業活動や顧客管理を効率化したい場合は、SFAやCRMの導入もおすすめです。
SFAやCRMでは営業活動がすべて可視化され、属人化を防ぎ顧客のニーズに沿った施策を考えられるようになり、受注率の向上にもつなげられます。
受注確度の高い営業リストを作成したうえで、営業の「現場力」を鍛える組織づくりにも取り組んでみてはいかがでしょうか。以下から「売上向上につながる資料」をダウンロードできますので、ぜひ活用してみてください。
また、以下からお問い合わせも可能ですので、SFAの導入を検討している人は、お気軽にご相談ください。
営業組織を強化し、売上向上に繋がる資料3点セット
営業組織全体のパフォーマンスを底上げし、売上向上に繋げられるおすすめの資料3つをセットにしました。3点まとめてダウンロード頂けますので、ぜひご活用ください。
