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Slack(スラック)は家事にも効果的!? 効率化でストレス激減の「家事Slack」実践術

「Slack(スラック)」で家事を見える化! リマインダーやスレッドなどのSlack機能を活用し、買い忘れや抜け漏れ、コミュニケーションのストレスを減らしながら、家事をスムーズに進める方法を紹介します。

買い忘れやダブり買い、つい後回しにしてしまうエアコン掃除……。日々の家事は、気付かぬうちにストレスやモヤモヤの原因になりがちです。些細なことが、パートナーや家族とのすれ違いに発展することも少なくありません。

そこで注目したいのが、ビジネスコラボレーションハブとしておなじみのプロダクティビティツール「Slack(スラック)」です。

ビジネスチャットの印象が強いツールですが、“家事管理ツール”として使うことで、家事の抜け漏れやストレスをグッと減らすことができるんです。

今回は、「Slack」を活用して夫婦の家事分担をスムーズにしている実践者、フリーランス広報の粒衣(つぶあん)さんにインタビュー。導入のきっかけや具体的な使い方、感じた変化を詳しく伺いました。

粒衣 杏 さん@tsubuan_desu
フリーランス広報

フリーランス広報として複数社を担当。基本はフルリモートだが、取材やイベント対応で外出・出張も多く、週末も打ち合わせや現場同行が入るため、まとまった家事の時間は取りにくい生活スタイル。一方でパートナーは建設業に勤務。毎朝7時に家を出てフル出社。18時ごろには帰宅し残業はほぼ無いが、通勤と立ち仕事で体力を使うため平日は家事に割ける時間がわずか。休日にまとめて家事を行う。猫を2匹飼っている。

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家事は「終わらないプロジェクト」 — Slack導入のきっかけ

もともと家事に少し苦手意識があったと語る粒衣さん。

「仕事には終わりがあるし、お金も発生します。でも家事って生活が続く限り終わりがないですよね。いつの間にか”やって当たり前のタスク”として日常に組み込まれていて、強制的にプロジェクトにアサインされたような感覚。ずっと理不尽さを感じていたんです」

そんな粒衣さんが、「Slack」を家事に取り入れたのは、2024年の年末。仕事もプライベートも多忙を極め、生活が荒れがちになっていた頃でした。

「家事を“終わらないプロジェクト“と捉え直して、効率化しよう」と考えたことが、導入のきっかけだったといいます。

「『Slack』は、話題ごとにスレッドを分けられるのが便利。他のチャットツールだと会話が流れてしまいがちですが、『Slack』なら話題ごとに整理しやすい。夫婦の情報共有にも向いていると感じ、導入を決めました。もともと仕事で使っていたこともあり、年末年始に夫に操作を教えながら、一緒に使い始めました。」

Slackbotは“もう1人のメンバー” — 家事Slack活用術

「タスクを毎日覚えておくのが苦手なんです」と語る粒衣さんが活用しているのが「Slackbot」のリマインダー機能

たとえば『/remind 買い物リスト作成 火・木17:00』や『/remind エアコンフィルタ掃除 毎月1日09:00』と設定しておくと、「Slackbot」がチャットで通知してくれます。

「通知がバナーではなくチャットで通知が届くのも『Slack』のいいところ。まるでもう1人のチームメンバーがリマインドしてくれているようで、ちょうどいい距離感なんです。」

週次タスクには『完了したらお菓子タイム🎁』とご褒美メッセージを添える工夫も。小さな楽しみがあることで、モチベーションアップにもつながっているそうです。

「たとえば“買い物リスト作成”のスレッドで、『この食材、代わりにこれでもいい?』と写真付きで相談すれば、外出先でも即決できます。『あれ買ったっけ?』となったときも、スレッドを見れば一目瞭然。いつ何を買ったかがすぐに追えます」

最近は、「Canvas」も活用中。家事の目標とそこから逆算したタスクを可視化し、「今日やるべきこと」を明文化。リマインダーの設定もしやすくなり、家事の全体の見通しを立てやすくなったと言います。

「曖昧だった家事」が前に進むように—

「Slack」を導入して大きく変わったのは、家事が「なんとなくやるもの」から、「具体的に誰が・いつ・何をするか決めるタスク」へと変化したことだと粒衣さんは語ります。

たとえば、エアコンのフィルター掃除。頻繁に必要な家事ではないものの、放置すると汚れが溜まり、電気代にも影響します。

「以前は『気づいたらやる』・『誰かがやるだろう』と曖昧にしていました。でも「Slack」のリマインダーを設定するには、 『誰が、いつ、どのくらいの頻度で』を事前に決める必要があります。『どっちの分担にする?』『いつやる?』『どのくらいの頻度で必要?』建設的なその話し合いが自然と生まれ、行動にもつながりやすくなりました。」

これまでは感覚的にこなしてきた家事を、可視化・共有できるようになったことで、意外と手が回っていなかった部分にも気づけたそうです。Slackを取り入れてからは、「家事=タスク」として明確になり、実際の行動にもつなげやすくなったと語ります。

「言わずに完結する」家事が増えた理由

「口頭でのリマインドは言う側も言われる側もストレス。「Slack」を使うことで、すれ違いが減ったことが一番大きいです。」と粒衣さんは話します。

リマインドを「Slackbot」に任せることで自然に行動できるようになり、相手の機嫌を伺いながら家事を依頼するという気疲れもなくなったそうです。

「『お願い』ではなく『共有』というスタイルに変わった感覚です。スレッドで未完了のタスクが一目でわかるので、『誰がやるべきか』が曖昧にならないのも大きなポイントですね。夫婦の会話も『言った・言ってない』の争いではなく、『次はどう改善するか』という前向きな議論に変わり、心の余裕が生まれました」

さらに、夫の自発的な“+αな行動”も増えてきたと言います。

「たとえば、猫砂の残りが少なくなったときに、私が『Slackbot』でリマインドをしていたら、夫が『Canvas』を見て『次は低粉塵タイプ希望』と書かれているのを確認して、希望どおりの猫砂を買ってきてくれました。以前なら何往復もやりとりが必要だった買い物が、 『Slack』だけで完結するようになったんです」

人を責める前に、 「仕組み を見直す」

「夫婦でうまく家事を回すために、私がいつも意識しているのは、人を変えるのではなく『仕組みを見直す』こと」と粒衣さんは語ります。

過去にご主人が洗濯担当だった時のエピソードを教えてくれました。

「同棲を始めた頃、夫が洗濯を担当していたのですが、干す作業が面倒なようで、生乾き臭がついてしまうことが何度もありました。そのことを私が指摘しても、夫なりの考えや基準とかみ合わず、気持ちのすれ違いが起きてしまったんです。

でもよく考えると、『洗濯物がきちんと乾いて、生乾き臭がしないこと』が本来のゴール。人を責めるのではなく、仕組みを見直すべきだと気づいたんです。話し合った結果、乾燥機を購入することで問題は解決しました。」

「Slack」の導入も、まさにこの発想から生まれたものだったと語ります。家事に不満がある時、『もっとこうしてほしい』と相手に求めてしまいがちですが、それではお互いにとって納得感がある解決にはつながりにくいもの。家事のモヤモヤは、ちょっとした『仕組み化』で驚くほど解消されるという粒衣さんのアドバイスは、多くの人にとってヒントになりそうです。

「ゴールを明確にして、それに向かって仕組みを変えること。それが夫婦の共通認識になっているからこそ、ストレスなく家事を回せていると感じます。」

まずは小さいステップから始めてみて – 導入を迷う人へのアドバイス

「導入コストはゼロ。まずは買い物メモだけでもチャンネル化してみるのがオススメです」と語る粒衣さん。

「完璧な設計じゃなくても、『動く仕組み』さえあれば十分。家事は見えない労働だからこそ、可視化することが最大のストレス軽減策になります。『Slack』のように、仕事で使い慣れているツールをプライベートにも転用すると、意外に楽に回せるようになります」

一人暮らしでも使える!Slackの家事管理

カメラマン・ライターのカナエナカさんは、週ごとに「Canvas」を作成し、家事をチェックボックスでリスト化。あえて専用のタスク管理ツールを使わず、「Slack」だけで管理が完結する仕組みを整えています。

支出やサブスクリプションの管理も「Slack」で記録し、家計簿代わりに。「『Slack』さえ開けば、自分の生活に必要な情報がまとまっている」という状態をつくることで、あれこれアプリを切り替える手間も減り、思考も空間もすっきり整うといいます。

さらに外部アプリとの連携をうまく活用すれば、暮らしに関わる情報を「Slack」に集約することも可能です。自分自身の暮らしを快適に整えるためにも、「Slack」は効果的なツールになり得ます。

仕事と暮らしの境界があいまいになりがちな一人暮らしこそ、Slackを「暮らしの管理ツール」として活用するのは、理にかなった方法かもしれません。

引用元:「欲しい情報を上手に管理する「じぶん専用Slack」9つの活用レシピ」by カナエナカさん(note)

まとめ:家事は、見える化でラクになる

今回のインタビューで粒衣さんが語ってくれたように、家事を 見えない労働 と捉えることで、感覚に頼るのではなく 「仕組み化」 の視点を持ちやすくなります。

「Slack」のようなツールを活用し、家事の一つひとつを具体的なタスクとして「見える化」して共有・実行すれば、家事の管理は驚くほどスムーズになります。

まずは、買い物メモのチャンネル化から。

あなたも「見えない労働が見える仕組み」”づくり、今日からはじめてみませんか?

Slackとは? Slack完全入門ガイド

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