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【コミュニティ座談会】「越境」で視野も仲間も広がった。4人のTrailblazerが見つけた「新しい自分」

Salesforceのコミュニティを「越境」する4人のTrailblazer(トレイルブレイザー)が、視野と仲間を広げる秘訣を語り合いました。複数のコミュニティで活動する魅力とは。

Key Takeaways

This summary was created with AI and reviewed by an editor.

Salesforceのエコシステムには、Trailblazer(トレイルブレイザー)、Slack、Tableau、MuleSoftといった役割やプロダクトごとにさまざまなコミュニティがあります。

ただ、「1つのコミュニティにとどまると、知らぬ間にポジショントークやエコーチェンバーに陥ることもある」。そう語るのは、今回登場いただいたプロダクトの壁を越えて活動するTrailblazerです。

“Headless”な時代にはプロダクトの壁は取り払われ、コミュニティの姿も変わってくるでしょう。複数のコミュニティを行き来する4人のTrailblazerに、その活動がどのように自身を変え、新しい可能性を切り開く原動力になったのか。

セールスフォース・ジャパンのコミュニティマネージャー、阿部華奈とホン・チョンスンが話を聞きました。

 Salesforceコミュニティとは?参加方法とメリットを解説

越境して仲間を広げたい方へ。Salesforceコミュニティの3つのグループ分類と、5つの参加方法をやさしく紹介。参加のメリットがわかります。

なぜ、コミュニティを越境したのか

阿部:まず、みなさんがコミュニティ活動を始めたきっかけと、複数のコミュニティで活動するようになった経緯を教えてください。

阿部 華奈
株式会社セールスフォース・ジャパン Community Programs Senior Associate

高橋:Salesforceの導入からManaged Serviceまで支援するOSF Global Japanで、ビジネスアナリストをしています。

もともとSalesforceのユーザー企業でアドミンをしていたので、SJAG(Salesforce Admin Group, Tokyo)に参加していたのですが、当初は多忙でなかなか通えずにいました。

ただ、パートナー企業に転職後、誘われたTERAKOYA FORCE(非公式コミュニティ)で運営者に声をかけられ、Salesforce Developer Groupで活動するように。さらに、Salesforce Architect Group, Tokyoにも参加しています。

ハードルが高いなと思っていましたが、アドミンやデベロッパーと重なる部分があり、「ここも面白い」と通い始めました。

そして今ではTableauのコミュニティにも。DATA Saber – Bridgeに参加する中でコミュニティの1つに関わったところ、次々と誘われて(笑)。

今ではSFUG(Salesforce User Group)アンバサダーとJTUG(Japan Tableau User Group)サポーターズで運営側もやりつつ、自らも積極的に全国各地を回っています。

高橋 洋
OSF Global Japan株式会社 ビジネスアナリスト

中川:ISVパートナーのマッシュマトリックスにて、主に自社の製品作りに関わっています。 

最初に足を運んだイベントは、SJAG(Salesforce Admin Group, Tokyo)主催の「Dreamforceの歩き方セミナー」だったと記憶しています。当時、Dreamforce参加にあたり情報収集する中で、そのようなイベントがあることを知ったんです。

このように最初のきっかけは切実だったのですが、別のモチベーションとしては、Salesforceに所縁のある製品を作るにあたって「どんな人が何を思って、どうSalesforceと関わっているか」の肌感が必要だと考えていたところもあります。

また、複数の視点から見ることができればとも考えていました。

たとえば、自分の今のロールのみを考えた時、もっとも近いといえるコミュニティは、デベロッパーやアーキテクトの分野ではあると思います。しかし、そこだけに関わっていればよいかと言われるとそうではないと思っていて。視点が偏ったり視野が狭くなったりをなくすため、複数の世界からなるべくニュートラルに捉えるようにしていました。

中川 皆実
株式会社マッシュマトリックス 製品開発部テクニカルリード

古山:私は、対話AIプラットフォーム「アイブリー」を開発・運営しているIVRyでSalesforceの専任アドミンをしています。

Salesforceに出会ったのは5年前。当時はコーポレートIT担当で、「Salesforceもできるでしょ?」と勝手に見込まれ(笑)、アドミンを兼任することに。勉強法を探していた2021年、SFUG CUPのファイナリストたちの情熱に心を動かされ、その頃に見つけたSalesforce活用分科会の運営メンバー募集に衝動的に応募しました。

それからは所属先で導入しているプロダクトに合わせて、Tableau、Slackと参加するコミュニティを増やしていきました。

古山 明日香
株式会社IVRy Sales Planning&Ops Office, Foundation Unit

鈴木:TableauとAgentforceのコンサルティングや構築を手がけているParkourJapanで、執行役員CDOを務めながらSalesforceのアドミンも務めています。Slackもがっつり使っていますよ。

前職の所属企業がSalesforce定着・活用支援サービスを提供していて、SalesforceによるTableau買収を機に、新たにTableau事業を立ち上げました。Tableauユーザーの動向を知りたくてJTUGに入ったのが、最初のコミュニティ活動です。2022年からはリーダーとして運営に関わらせていただいています。

Salesforceコミュニティに目が向いたのは、2025年のSFUG CUPを見て。日頃より大変お世話になっている企業が出場していて、とても楽しそうだなっていう単純な理由です(笑)。

Slackって何がすごい?Slack完全入門ガイド

Salesforceコミュニティで話題のSlackを、基本から知りたい方へ。はじめてでも読み進めやすい入門ガイドです。ぜひご確認ください。

鈴木 純平
株式会社Parkour Japan 執行役員CDO

同じSalesforceプロダクトでも、コミュニティの色は違う

阿部:別のプロダクトのコミュニティに参加してみて、どんな違いを感じましたか。古山さんはSalesforceアドミンですが、Slackコミュニティにも頻繁に参加されていますよね。

古山:Salesforceという同じ会社のプロダクトなのに、「コミュニティはこんなに色が違うのか」と最初はびっくりしました。

Slackのコミュニティは、最新機能がほぼ開放されたワークスペースに参加できるので、自社では契約していない機能にも触れられたり、イベントの時は専用のチャンネルでリアルタイムに感想を投稿し合ったりするのが楽しくて。ただ、雰囲気はちょっと真面目。Salesforceも基本的に同じような雰囲気を感じます。

それに対して、Tableauは学生もいるなど参加者の幅が広く、とにかくテンションが高くて賑やかな雰囲気です(笑)。

Sun:確かに賑やかですよね。プロダクトによってコミュニティの色が違うのは、日本だけでなく世界共通なんですよ。Salesforceは基本的に会社で使うものだけれど、Tableauは個人でも使える無償ライセンスがあって趣味として利用いただいている人が一定数いることが影響しているのかもしれません。

Sun (Jeongsun) Hong  ホン・チョンスン
株式会社セールスフォース・ジャパン Community Programs Specialist

鈴木:Trailblazerはロール別のコミュニティが多いので、自分の役割に合うところへ行く人が多い。一方、Tableauは職種も立場も関係なく集まっている感じですね。

Tableauはフランス語で、「絵画」という意味もあります。だからなのか、Sunさんの言う通り、仕事だけじゃなく趣味になっている人が多く集まっているように思います。そもそも別の会社だったことも、コミュニティ文化が違う理由でしょうね。

Tableauはなぜ愛される?熱狂的なDataFamの秘密

趣味で集う人も多いTableauのコミュニティ。熱狂的なファンコミュニティ「DataFam」が生まれた理由がわかり、コミュニティの魅力がより深まります。

阿部:ですね。MuleSoft、Slack、TableauはSalesforceが買収して仲間になったプロダクト。それぞれ生い立ちが異なるからこそ、その枠を超えることで得られるものがあると思っています。

悩まずに、やっちゃえ。4人の新しい挑戦

Sun:みなさんは複数のコミュニティでかなり主体的に活動していて、横断的な動きも活発ですが、2026年にチャレンジしたことがあれば教えてください。

中川:私は、今年の5月にSlack Community Tokyoの2人目のリーダーになりました。

元々1人のユーザーとしてSlackが好きだったのですが、それを1つのきっかけとして自社でSlack管理者を兼任し始め、相談する場を求めてSlackコミュニティに顔を出すようになり、当時1人でリーダーをされていたGeorgeさん(吉田丈治・株式会社リバネス取締役CIO兼株式会社リバネスナレッジ代表取締役社長)から声をかけていただき、Slackが好きだったことから縁がつながった形です。

最初はすごく迷ったんですけど、最終的にはSlackへの愛が勝ちました(笑)。

迷っていたのは、個人的に思うところがあって、そのような活動を「禁じ手」だと考えていたからなんです。でも、一歩踏み出したおかげで新しい自分と出会うことができました。

活動を通して、私の存在や考えていることを知ってもらえるようになって視野も仲間も広がりました。そうした場に立つなんて、以前なら想像もしなかったことです。

Sun:高橋さんも、今年から新しい役割を担っていますよね。

高橋:今年から、SFUGアンバサダーとしても活動を始めました。Xで募集の投稿を見て、勢いで自薦のメッセージを書いて応募したら受かったんです。これまであまり知名度がなかったと思うので、とにかく「SFUGアンバサダーです」と名乗っていこうかなと(笑)。

今は役割として、主に最新機能の紹介動画作成や、ユーザーグループのイベント支援などを行っていますが、アンバサダーの多くはユーザー企業の人たちです。

実はTableauを触ることになったけど、どこから始めていいか分からない関西に住むアンバサダー仲間に、「一緒に行きませんか?」と声をかけて、Tableauの関西のイベントに東京から行ったりもしましたよ。

それからもう1つ、JTUGサポーターズにも加わりました。

鈴木:私が誘ったんです(笑)。実は、高橋さんとは前職が同じ会社。私はTableau、高橋さんはSalesforce担当で部署は違いましたが、同じSalesforceのプロダクトということで以前から交流があったので。

阿部:社内でのプロダクトを超えたコミュニティが、違う場所で再現されたわけですね。鈴木さんは、今年SFUG CUPに挑戦しましたが、きっかけを教えてください。

鈴木:SFUG CUPは見ていましたが、出ようとは思っていなかったんですね。そんな中、転機は2025年11月の「Agentforce World Tour Tokyo(現Salesforce World Tour Tokyo)」で、SFUG CUPの熱量や参加者の方々の凄さを肌で感じて、意欲が湧いてきて。

翌年のSFUG CUP 2026のテーマは、「うちのAgentforce、すごいでしょ? 〜すぐ真似したくなる実践Tips集〜」。AI時代にSalesforceのサービスを提供している者として、参加しない理由がないと拍車がかかって参加しました。

Sun:勢い、ですね(笑)。古山さんは、いかがですか。

古山:初めて東京以外のコミュニティカンファレンス、Osaka Dreamin’に行きました。大阪・関西のSalesforceコミュニティが主催する年に1度のカンファレンス。東京のみんながこぞって「行くぞ」というテンションで、私も勢いで参加を決めたのですが、行って本当によかったと思っています。

そこでHeadless 360(現AIforce)の話を聞いて火が付き、先延ばしにしていた課題に取り組んでいます。どの入り口からでもみんなが安全に正しいデータに触れられる状態をさらに進めるため、アクセス権限の見直しとデータの整備を行っています。

コミュニティに救われたから、同じように救いたい

阿部:みなさん、きっかけから行動に移すまでが本当に速いですよね。話題を移しますが、本業と折り合いを付けてコミュニティに参加するのが、なかなか難しいという声を聞きます。それでもコミュニティ活動を続けているのは、どんな価値や意義を感じているからですか。

中川:たしかに、本業との折り合いは難しいところですよね。それでもやるのは、先ほどもお話ししたように、Salesforce関連製品を開発している立場として、みなさんの温度感を知りたいからです。

レストランのシェフは、トレンドを反映して新メニューを考えたり、お客さんの反応を見て改良したり。厨房にこもっていませんよね。それと同じです。あと、ちょっと息抜きかな(笑)。同じ目線に立っている人たちと交流することは単純に楽しいんです。

古山:わかります。外に出ていろいろな人と話すと、問題が解決してもしなくても、「みんな同じ悩みを抱えているんだ、頑張ろう」と思える。活動の燃料になるんですよね。

私は本当に、コミュニティに救われたんです。私が住んでいる場所は、工業地域ということもあってか、どこかクローズドな雰囲気があり、他社の人と交流するなんて想像もできませんでした。

Salesforceのコミュニティに参加した時には、「会社の中の仕組みをここまで教えてくれるんだ」と驚きました。みんな優しくて、そこで成長できた。だから、これから入ってくる人にも同じ思いをしてもらいたい。そう思っています。

阿部:古山さんはオンライン参加が基本ですが、オフラインイベントにも率先して参加してくれていますよね。

古山:Salesforceの社員さんに直接質問できたり、「ここだけの話」が聞けたりと、そこでしかできない体験があるからです。知り合いが増えて、大人になってから友達ができていくのも楽しいんですよ。

鈴木:部活っぽいですよね。

古山:そうそう!

阿部:私がコミュニティマネージャーを務めているMuleSoftコミュニティも、これまではオンラインのみでしたが、ユーザーの皆さまの要望や声もあり、対面開催も可能となったので、ぜひ足を運んで欲しいです。

一歩を踏み出してほしくて。伝えたい運営側の気持ちと配慮

Sun:最後に「コミュニティに参加してみたい。コミュニティを横断してみたい。けれど、なかなか一歩を踏み出せない」という人に一言ください!

中川:Salesforceのコミュニティは、初心者・新参者に寛容で、優しく温かいと思います。どのコミュニティでも何かをしなければいけないわけではありませんから、雰囲気を感じてもらうだけでいいので、一度、興味のあるイベントにきてみてください。

古山:オープンな世界でいろんな情報を得て、取捨選択して自分に生かしていくというマインドがこれからはもっと大事だと思います。とはいえ、知らない人ばかりの場所は怖いですよね。まずはオンラインで雰囲気を確かめてから、大丈夫そうだと思えたら、ぜひオフラインにも足を運んでみてほしいです。

高橋:今でこそ臆せずコミュニティに参加していますが、振り返れば、最初は自分で参加のハードルを上げていたのだと思います。

実際には、TableauのイベントはPCさえあれば大丈夫。準備ができていなくても、その場でダウンロードを手伝ってもらえます。それに、「わからない」とありのままの意見を運営側に伝えてもらえると、内容を見直すいいフィードバックになるんです。

懇親会でリーダーのみなさんと話していても、そう感じます。だから、「何でも言っていい場所」と思って気後れする必要は全くありません。

鈴木:Tableauのイベントを運営する立場としては、「初心者でもわかりやすい用語を使う」「キャッチーな単語を使う」を意識しています。それから、何かしら仕事に持ち帰れるものを用意するように心がけています。

私はコミュニティに人生を変えてもらいました。いろんな人がいるからこそ、いろんな視座や目線を得られます。知らない世界を知って、自分のやっていることが正しいかどうかを判断できるようになる。

そのためにも、ぜひコミュニティにアクセスしてみてください。Salesforceのコミュニティの温かさと私たちがここにいる理由がわかると思いますので(笑)。

次の一歩はここから。Salesforceコミュニティ一覧

ビジネスユーザーから管理者、開発者まで集うSalesforceコミュニティ。活用事例や最新機能の相談ができる仲間と出会えます。まずはイベントをのぞいてみてください。