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トレンド変化が速い時代だからこそのプラットフォーム選択

トレンド変化が速い時代だからこそのプラットフォーム選択

トレンドやテクノロジが目まぐるしく変わり続けるIT業界。 この変化へ迅速に対応し、ビジネスに活かしていくために必要となる「変化に強いプラットフォーム」とその最も重要な3つの要件について考察します。

みなさんが注目している最近の技術トレンドは何でしょうか?昨今様々な技術トレンドが非常に短い期間に変化し、開発者やサービス提供者、IT事業部はその対応に追われています。

例えばLineやFacebook Messengerなどを介したBotサービスは、2016年から急激に注目されるようになりました。セールスフォース・ドットコムがDreamforce 2016で発表した Salesforce Einstein など、AI(人工知能)機能やそれを活用したサービスもまた近年非常に注目を集めています。

昨年から話題を集めたIoTも、QrioやAkerunをはじめとしたスマートロックやHueのようなスマート照明など、実際の家電まで浸透しつつあり、やはり大きな注目を集め続けています。 少し未来に目を向ければ、Playstation VRの発売などでVRが本格的に普及することが予測されますし、Amazon Alexa や Google Home のように音声によって操作するサービスがより普及していくことが予想されます。

常に新しいトレンドが多数出てきて、変化が速い

このように、直近の2、3年だけを見てもIT業界におけるトレンドやテクノロジは目まぐるしく変わり続けており、ITシステムは常に最先端への対応を求められ続けています。 例えばユーザインタフェースひとつをとっても、カメラによる認識、音声による操作、RingやMyoのようなデバイスを使ったジェスチャーによるものなど、その入力方法は多様化しています。 ほんの10年前にiPhoneが発売される前は、タッチスクリーンなどはごく一部の限定的用途のためのユーザインタフェースだったのが今では当たり前となりました。今まででは不可能だったものや考えられなかったものがインタフェースとして認識され、より多くのシチュエーションで利用され始めているのです。 そしてもちろん技術トレンドの変化はユーザインタフェースのみに及びません。たとえば例えばAIなどをを利用すれば、業務のプレディクティブ(予測)な分析や、画像・音声の解析、自然言語によるやりとりなど、システムに全く新しい機能を組み込むことが可能となり、今後数年に渡って活用シーンもさらに広がっていくでしょう。 では私たちはこのトレンドの変化へ迅速に対応し、それをビジネスに活かしていくには何をすればよいでしょうか? ここで私がぜひみなさんに考えていただきたいのが、「変化に強いプラットフォーム」の活用です。

変化に強いプラットフォームに必要な3つの条件

「変化に強いプラットフォーム」とはどのようなものを指しているのでしょうか? 前出のような技術トレンド・ビジネスニーズの変更や、システムの活用範囲の拡大等においては、何かしらの構成変更や機能開発が必要になります。 新しいユーザインタフェースの追加や新たな機能、連携すべきサービスなどが増えるたびに、連携用のデータ項目が必要になったり、複数プロセス間の柔軟なコンフィグレーションが必要となったり、場合によってはシングルサインオン等の新しいセキュリティ認証の仕掛けが必要になるなど、その要件は様々です。 もし予測分析などを行うのであれば、そのアルゴリズムやモデルの改善も常日頃から行っていく必要があります。 システムの開発のあり方も今までとは違ってきます。何かビジネスアイデアを実現する際に、全くゼロからシステムを作るのでは、この変化の早さについて行くことは出来なくなっています。今あるシステムを常に進化させ、最先端のトレンドに対応していく事が求められます。 この、常に変化を許容しその変化を柔軟に取り込んで行けることがこれからのシステムに最も重要な指標であり、「変化に強いプラットフォーム」なのです。 変化に強いプラットフォームには様々な要件が必要ですが、ここでは最も重要だと思われる3つについてご紹介します。

1. 柔軟なデータ・UIモデル

連携するサービスが増えた場合、サービス間を同期する必要があったり、、ユーザの追加データを格納するテーブルが必要になるなど、データモデルに変更を伴うケースが多くあります。 また、データモデルを変更した場合には、そのデータを入力・編集するためのユーザインタフェースにも変更が生じ、場合によってはビジネスプロセスにも変更が加わるケースもあります。 このユーザインタフェースやビジネスプロセスの変更は、可能な限りプラットフォーム側で吸収し、既存のデータの利便性を損なうことなくデータモデルを拡張しつつ、UIの自動的生成やビジネスプロセスを切り替えられることが理想でしょう。 Salesforceの場合には、データモデルの変更やビジネスプロセスの変更にはスキーマビルダーやプロセスビルダーを用いることで、既存のコードやプロセスへの影響を最小限に抑えつつも柔軟に対応が可能です。またデータモデルに対する強力なUI自動生成が備わっています。

2. 柔軟なAPI

Botサービスやスマート家電、音声認識、ジェスチャーなど、様々なサービスやインタフェースが登場するたび、それらのサービスやインタフェースとシステムを素早くリアルタイムに接続する必要があります。

また、データはデバイスからプラットフォームへの一方向ではなく、相互に必要なデータを受け渡して連携することが求められます。

この際に、プラットフォームにどのようなAPIが用意されているかが非常に重要となります。 理想的には、高度なセキュリティを持ちつつ、API経由でもクエリを使った柔軟なデータ取得が可能であることが望まれるでしょう。RESTの様なWebフレンドリーな方式でデータの登録・編集を行えると良いでしょう。更にはデータモデルの変化に対して、プラットフォームがAPIのエンドポイントにも自動的に対応を行ってくれれば、理想的です。 またWeb Socketなどのストリーミング系のAPIにも対応していると、アプリケーションの幅が広がるでしょう。 Salesforceの場合には、非常に柔軟かつ強力なAPIを提供しており、いつでもセキュリティを担保しながら目的のデータをあらゆるシステムと双方向に連携することが可能です。

3. プラットフォーム自体の継続的進化

数多く生まれる新しい技術トレンドに対して柔軟に「対応できる」ことは重要です。しかしそれに加えプラットフォーム自身の進化によって新しいトレンドが実現できれば、開発者や利用者は余計なインテグレーションのデザインやアーキテクチャを考えずともより簡単に新しいサービスの展開が可能になります。 例えばAIのようなデータセットやモデルに継続的な改善が必要なものや、継続的デリバリ(CD)などのプラットフォームに深く紐付いている機能については、プラットフォーム自身がネイティブに対応していることが望ましいでしょう。 セールスフォース・ドットコムでは、Salesforce EinsteinによってプラットフォームにシームレスにAIの機能を統合していくことになります。これにより、今までのプラットフォームの利便性に加え、AIを活用した高度なサービスを誰でも簡単に利用できるようになります。

Salesforce Platformでトレンドを体感する

このようにSalesforceのプラットフォームは「変化に強いプラットフォーム」の要件をすべて満たしており、かつユーザや開発者にとって有用な機能が多数用意されています。 不動産業務を行う会社を想定した「DreamHouse」では、プラットフォームの柔軟性、IoTとの連携、AIなどカテゴリごとに、トレンド変化のは速い時代に素早く対応していくかを実際のコードで実証しながらご紹介しています。 ぜひDreamhouse アプリケーションをお試し頂き、その変化への柔軟性をご自身でご体感下さい。

参考文献:

  • Qrio Smart Lock (https://qrio.me/smartlock/)
  • Akerun (https://akerun.com/)
  • Philips Hue (http://www2.meethue.com/)
  • Ring (http://logbar.jp/ring/)
  • Myo (https://jp.myo.com/)

Mitsuhiro Okamoto プロダクトマーケティング シニアディベロッパーエヴァンジェリスト

多数のエンタープライズシステムの設計・開発に従事したのち2008年よりセールスフォース・ジャパンへ入社。 Salesforce 開発者および市場への技術啓蒙活動に従事する。

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