ECサイトの構築にあたって「予算立てが難しい」「自社に合った方法を選べない」など、費用に関して悩まれている方も多いでしょう。
ECサイトの構築費用は、無料のものから数千万円するものまであり、構築方法によって異なります。プランや月商によっても金額が変動するため、費用を検討しにくいのが現状です。
本記事では、ECサイト構築の費用相場について詳しく解説します。見積もりのポイントや補助金制度も紹介するので、ECサイトの構築費用について悩まれている方は参考にしてみてください。
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目次
ECサイトの構築費用は無料から数千万円とさまざま

ECサイトの構築費用は無料から数千万円とさまざまで、構築方法や規模、外注するか内製するかによっても異なります。
構築するECサイトの規模別相場の早見表は、以下のとおりです。
構築するサイトの規模 | 相場 | 主な構築方法 | 構築期間 |
---|---|---|---|
構築するサイトの規模 | 相場 | 主な構築方法 | 構築期間 |
小規模なECサイト | 無料〜100万円程度 | ・モール ・ASP | 数日から数週間程度 |
中規模なECサイト | 100万円〜500万円程度 | ・オープンソース ・ECパッケージ | 数ヶ月から半年ほど |
・大規模なECサイト ・カスタマイズが必要な場合 | 500万円〜1,000万円以上 | フルスクラッチ | 半年から1年ほど |
構築費用以外にも、サーバー代やセキュリティ対策、運用費などのランニングコストを考慮する必要があります。
ECサイトの構築方法や注意点については以下の記事で詳しく解説しています。構築方法にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
ECサイト構築の費用相場を方法別に比較

ECサイトの構築費用相場は、以下のように方法ごとに異なります。
方法 | ECサイトの構築費用相場 | 維持費用相場 |
---|---|---|
ECパッケージ | 数百万円前後~ | 数十万円 |
フルスクラッチ | 数百万円~数千万円 | 5万円~数十万円 |
ASP | 無料~数万円 | 数百円~数百万円 |
オープンソース | 数千円~ | 数万円~数十万円 |
モール | 無料~数万円 | 数百円~数百万円 |
ECサイトの構築費用には、月額利用料やポイント負担率などEC販売開始後に発生する運用に関する費用は含みません。あくまで、EC上で商品を売れる状態になるまでの費用として参考にしてください。
構築方法別の特徴や費用、メリット・デメリットについて解説します。
なお、方法ごとの特徴については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
ECパッケージ
ECパッケージとは、ECサイトの構築に必要な機能をパッケージ化しているソフトウェアのことです。
主に、以下の基本機能が搭載されています。
- 商品の検索
- 販促
- カート
- 決済システム
- 在庫管理
- 顧客管理
ECサイトの運営に必要不可欠な機能があらかじめ実装されているため、開発工数を大幅に削減できます。
また、デザインのカスタマイズや機能拡張にも対応しており、自社のブランドイメージを反映したECサイトの構築が可能です。
費用相場は数百万円前後〜
ECパッケージを購入してECサイトを作成する場合の費用相場は、数百万円からです。以下は、ECパッケージの費用例です。
ECパッケージサービス | 構築費用 |
---|---|
EBISUMART | 300万円~ |
ecbeing | 500万円~ |
ECパッケージによるECサイトの構築費用は、要問い合わせの会社が多くなっています。料金を公開している会社を比較すると、数百万円から利用できるものがあります。ただし、機能が充実したプランを選択すると、数百万円以上となることも少なくありません。
また、維持費用の相場は以下のように数十万円であることがわかります。
ECパッケージサービス | 維持費用(月額) |
---|---|
EBISUMART | 20万円~ |
ecbeing | 20万円~ |
構築費と同様、機能が充実したプランほど高くなる仕組みです。売上規模によっては、モール型やASPよりも維持費用を安く抑えられるため、売上規模に応じたコストシミュレーションを行いましょう。
メリット・デメリット
ECパッケージでECサイトを構築する主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・柔軟にカスタマイズできる ・構築期間を短縮できる(フルスクラッチに比べて) ・サポート体制が整っている場合が多い ・大規模なサイトでも構築できる | ・初期費用やランニングコストが高い場合がある ・メンテナンスに手間がかかるケースがある ・搭載機能が古くなる可能性がある |
ECパッケージは導入時のコストや維持管理の負担が発生するものの、効率的なサイト構築と運営が可能です。
事業規模や目的に応じて適切に選択することで、効果的なEC事業の展開が期待できます。
フルスクラッチ
フルスクラッチとは、既存のフレームワークやテンプレートを使用せず、完全にゼロからECサイトを構築する手法です。
主に大企業で採用される手法で、データベース設計から決済システム、在庫管理機能まで、すべての要素を独自に開発できます。
ビジネスモデルに最適化された独自機能の実装や、将来的な拡張性の確保が可能です。
ただし、インフラの基盤やサーバーなども自社で用意する必要があるため、ECサイトの構築に時間がかかる点を考慮する必要があります。
費用相場は500万円〜数千万
フルスクラッチで自社のオリジナルECサイトをゼロから構築する場合の費用相場は、500万円~数千万円です。ECサイトは必要な機能が多く複雑なため、通常のWebサイト制作よりもその費用は高くなります。場合によっては、1,000万~2,000万円にのぼることもあるでしょう。
また、以下のような項目で維持費用もひと月あたり5万円~数十万円程度発生します。
- ドメインの利用料
- サーバーの利用料
- プラグインの利用料
- クレジットカード決済手数料
また、上記にはECサイトの保守・運用担当の人件費が含まれていません。人件費を含めると月額100万円以上になることも考えられます。ECサイトの売上規模が大きい場合は対応できますが、規模が小さい場合は費用がかさんでしまうので注意しましょう。
メリット・デメリット
ECサイトをフルスクラッチで構築する主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・自社のニーズにあわせたサイトを構築できる ・システム保守や運用がしやすい ・デザインや機能のカスタマイズ性が高い | ・構築に関わる費用が高い ・完成までに時間がかかる ・スキルのある人材を採用する必要がある |
フルスクラッチは高い自由度と独自性を実現できる一方で、構築に多大なリソースが必要となります。
そのため、導入を検討する際は自社のビジネス規模や目的、開発体制などを総合的に判断することが重要です。
ASP
ASPは、システムをレンタルしてECサイトを構築する手法です。ASPとは、アプリケーションサービスプロバイダ(Application Service Provider)が提供するサービスを利用して構築されるオンラインショップのことを指します。
ASP側がECサイトの開業手順をレクチャーしたり、デザインテンプレートを提供したりすることが多いため、初心者でも比較的容易にECサイトを立ち上げることが可能です。
費用相場は無料〜数万円
ECプラットフォームを利用したASP型のECサイトの費用相場は、無料~数万円です。
代表的なASP3社の構築費用を紹介します。
ASPの代表的なサービス | 構築費用 |
---|---|
BASE | 無料 |
カラーミーショップ | 3,300~22,000円 |
shopify | 無料 |
構築費用はモール型よりもやや安く、ECサイトのカスタマイズ性が高い点が特徴です。ただし、機能を追加するごとに別途費用が発生するため、機能を充実させようとすると合計金額が高くなるケースもあります。
また、商品が売れるごとに手数料が発生するのがASPの特徴です。BASEを代表して紹介します。
月商 | 1ヶ月あたりの販売個数 | 手数料 |
---|---|---|
10万円 | 100個 | 10,600円 |
50万円 | 500個 | 53,000円 |
100万円 | 1,000個 | 106,000円 |
500万円 | 5,000個 | 530,000円 |
1,000万円 | 10,000個 | 1,060,000円 |
*システム手数料相当額1%を含まない場合
利用するASPによって手数料や維持費用は異なります。決済サービスの追加や機能の追加によって維持費用は大きく変動するので注意しましょう。
メリット・デメリット
ASPによってECサイトを構築する主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・費用を抑えられる ・導入や運用の知識がいらないケースが多い ・導入までの期間が早い | ・カスタマイズ性が低い ・顧客行動にあわせたマーケティング施策を打ち出しにくい |
ASPはECサイト構築における初期コストや技術的ハードルを下げられるため、小規模なオンラインショップの立ち上げや、ECビジネス参入の検討段階では最適な選択肢となります。
しかし、独自性や拡張性に制限があるため、事業規模の拡大や独自のブランド戦略を展開する際には、カスタマイズ性の高いほかの構築方法を検討する必要があります。
オープンソース
オープンソースは、公開されているソースコードをもとにECサイトを構築する手法です。ソースコードを直接編集できるため、自社のニーズにあわせたカスタマイズを実行できます。
ソースコード自体は無料で公開されているため、社内に専門知識があるエンジニアがいる場合は費用を抑えて構築できる場合があります。
ただし、脆弱性が発見された場合のバージョンアップやセキュリティチェックは、自己責任になる点を考慮することが重要です。
費用相場は数千円〜
公開されているコードを活用して構築するオープンソース型ECサイトの費用相場に関しては、数千円から構築できるものもあります。
オープンソース自体は無料ですが、以下のようにドメインやサーバーの取得料、サイトの制作費用が発生します。
費用項目 | 構築費用 |
---|---|
費用項目 | 構築費用 |
オープンソースの導入費用 | 無料~ |
ドメインの取得料 | 数千円 |
サーバーの取得料 | 数千円~1万円 |
プラグインの導入費用 | 無料~ |
サイトの制作費用(外注) | 50万円~ |
合計 | 数千円~ |
オープンソースを活用する場合、自社でECサイトを構築できる人員がそろっていれば、比較的安くECサイトを構築できます。ECサイトの制作を外注する場合は、費用が大きく変動するため、制作会社選びが重要です。
また、維持費用の相場は以下のとおりです。
構築費用 | 維持費用相場 |
---|---|
構築費用 | 維持費用相場 |
ドメインの利用料 | 数千円/年 |
サーバーの利用料 | 数千円~1万円/年 |
プラグインの利用料 | 数千円~ |
クレジットカード決済手数料 | 売上×3.5~5% |
合計 | 数万~数十万円/年 |
維持費用は後述するモール型やASPと比較して安くなっています。クレジットカード決済を導入した場合のみ、決済手数料が発生します。ECサイトではほとんどの場合クレジットカード決済が必要となるため、この費用も見込んでおいたほうがよいでしょう。
メリット・デメリット
オープンソースによってECサイトを構築する主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・初期費用を抑えられる ・カスタマイズ性が高い | ・Web開発のスキルが必要になる ・セキュリティリスクへの対応が必要になる |
社内に専門的なスキルをもつ人材を抱える企業にとっては、コスト面とカスタマイズ性の高さがメリットといえます。
しかし、技術的な課題やセキュリティリスクは避けられないため、自社の技術力や運用体制を慎重に評価したうえで、導入を判断することが大切です。
モール
自社でECサイトを構築するのではなく、ECモール(プラットフォーム)に出店する方法もあります。
ECモールには、ひとつの大きなサイト(モール)内に、複数の企業やショップが出店する「テナント型」と、商品を出品する「マーケットプレイス型」があります。
ECモール自体に集客力があるため、事業規模が小さく集客の見込みが薄いというEC運営の初心者の方でも始めやすい手法です。
費用相場は無料〜数万円
ショッピングモールに自社で出店するモール型のECサイトの構築費用相場は、無料~数万円です。
以下は、代表的なモール型ECサイト3社の構築費用です。
モール型ECサイト | 構築費用 |
---|---|
Yahoo!ショッピング | 無料 |
楽天市場 | 60,000円 |
Amazon | 無料 |
出店手数料は無料の場合があり、販売開始までは初期費用をかけずに準備できます。
なお、モール型の場合、売上額に応じて発生する月額利用料の支払いも必要です。
月商 | Yahoo!ショッピング(税別)(※1) | 楽天市場(税別)(※2) |
---|---|---|
50万円 | 27,364円 | 89,137円 |
100万円 | 54,728円 | 148,800円 |
500万円 | 273,637円 | 598,375円 |
1,000万円 | 547,272円 | 1,120,250円 |
※2 予想される客単価の平均が3,000円までで、取扱予定の商品ジャンルがファッションの場合。「かんばれ!プラン」に該当
年商が高いほど出店費用がかさむため、自社でECを構築・運用した方がトータルのコストを抑えられる可能性があります。
メリット・デメリット
モールに出店する主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・手軽に始められる ・集客力が高い ・サポートを利用できる | ・ランニングコストがかかる ・ショップの独自性を出しにくい ・ブランド育成や顧客育成が難しい |
ECモールは参入障壁が低く、既存の集客基盤を活用できるため、初心者でも運用しやすい特徴があります。
しかし、商品の売上額にともなって運営側に支払うロイヤリティが発生したり、継続してテナント料が発生したりするため、ランニングコストも含めて検討することが必要です。
以下の記事では、モール型ECサイトのメリットとデメリットを詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
ECサイト構築後のランニングコスト

ECサイトの構築後は、以下のような費用が発生します。
- ドメイン・サーバーの取得費用
- システム利用料
- 決済手数料
- 保守・管理費用
- マーケティング費用
- 人件費
構築費用だけでなく、将来的に発生する費用も含めて予算立てすることが大切です。自社の売上規模や予算を考慮して、もっとも費用対効果の高い構築方法を選びましょう。
ECサイト構築費用の見積もり時に押さえておきたい7つのポイント

ECサイトの構築費用の見積もりを依頼するときは、以下のポイントを押さえておく必要があります。
- 必要な決済機能を選べるか
- デザインはどこまで対応してくれるか
- ささげ業務を委託できるか
- 物流業務を委託できるか
- マーケティング業務を委託できるか
- 将来的にカスタマイズできるか
- 導入費用に補助金が利用できないか確認する
自社に合った方法を選択するためにも、ひとつずつ確認してみてください。
1.必要な決済機能を選べるか
顧客によって利用しやすい決済方法が異なるため、自社の顧客にとって利用しやすい機能を選べるかを確認しましょう。
たとえば、以下のように考えて機能を選びます。
- 多くの世代が利用しやすいよう、クレジットカード決済機能のあるものを選ぶ
- 若い世代から人気のスマホ決済機能が搭載されているサービスを選ぶ
決済機能の追加には別途費用がかかるため、構築費用の総額が変動します。見積もり時に必要な機能と費用を確認してから選びましょう。
2.デザインはどこまで対応してくれるか
ECサイトの構築において、デザインの自由度も費用が変動する要因です。
オープンソースやECパッケージ、フルスクラッチを選択した場合、柔軟にデザインの変更が可能です。
デザインにこだわりたい場合は、オリジナルデザインが得意な制作会社を選ぶとよいでしょう。ただし、デザインに注力すればするほど費用が高くなる点には留意が必要です。
3.ささげ業務を委託できるか
ECサイトの構築において、ささげ業務を委託できるかによって、自社の負担が大きく変わります。
ささげ業務とは、ECサイトに掲載する商品の写真撮影や採寸、原稿を作成する業務です。ささげ業務を自社で行うと構築費用を抑えられますが、担当者の負担が大きくなります。業務負担を軽くしたい場合は、委託が可能かを確認しましょう。なお、ささげ業務を委託する場合は、別途費用が発生します。
4.物流業務を委託できるか
モールやASP、ECパッケージのなかには、オプションで物流業務を委託できる場合があります。自社で在庫をもつ必要がなくなるため、在庫管理の負担を減らせることや、自社で独自に物流を管理するよりも管理コストを抑えられる点がメリットです。
物流業務のプロが担当するため、配送トラブルの削減にもつながります。ただし、物流業務を将来的に自社で担当したい場合、ノウハウを蓄積できなくなるのが懸念点です。
5.マーケティング業務を委託できるか
モールやASP、ECパッケージのなかには、広告やSNS運用をはじめとするマーケティング業務を委託できるサービスもあります。別途費用は必要ですが、オープン直後からスピード感をもってマーケティング施策を展開できるのがメリットです。
短期間で認知度の向上や購入数の増加につなげられる可能性があります。自社の予算やKPIなどを考慮し、必要に応じてマーケティング業務の代行を依頼しましょう。
6.将来的にカスタマイズできるか
オープンソースやECパッケージ、フルスクラッチで自社ECサイトを立ち上げた場合、メンテナンスやニーズに応じたカスタマイズが必要となります。
制作会社に外注している場合は、あらかじめ将来のカスタマイズの可能性と費用について相談しておくと、見通しをもってECサイトを運用できます。
中長期的にサイトにどのような機能を実装したいのか、事前に考えておきましょう。また、運用中にサイトの問題点や改善点が出てくるかもしれないので、サイトの再構築もサポートしてくれるサービスを選ぶことをおすすめします。
7.導入費用に補助金が利用できないか確認する
ECサイトの構築費用には、以下のような補助金制度を使える可能性があります。
- IT導入補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- 事業再構築補助金
- ものづくり補助金
なかには、数十万円単位の補助金を受け取れる場合もあります。補助金の条件を把握して、自社で受け取れるかどうかを確認して申請しましょう。
ただし、補助金制度によっては構築が完了してから振り込まれる場合があるので、補助金ありきで構築しないことが大切です。
「IT導入補助金2024の制度概要」によると、インボイス制度に対応していないソフトウェアおよびECサイト制作は補助の対象外になります。
ECサイト構築に利用できる補助金制度

ECサイト構築に利用できる補助金制度は、以下の3つです。
- 事業再構築補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業
ECサイトの構築費用を抑える有効な手段となるため、詳しく見ていきましょう。
事業再構築補助金
事業再構築補助金とは、経済産業省が管轄する中小企業向けの補助金制度のことです。とくに、新型コロナウイルスの影響を受けた企業が事業モデルを転換する際に必要な経費を支援しています。
主な概要は、以下のとおりです。
補助の上限金額 | 1,500万〜6,000万円(成長分野進出枠の通常類型の場合) |
補助率 | 2分の1(中小企業の場合) |
対象 | 中小企業、小規模事業者など |
また、申請方法は、以下のとおりです。
- 「公募要領」で補助対象者、申請要件、対象経費、スケジュールなどを確認する
- GビズIDを取得し、電子申請システムより申請する
最新の要件や申請方法については「事業再構築補助金の公式ホームページ」をご確認ください。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金とは、主に小規模事業者や個人事業主が販路開拓や生産性向上に取り組むための経費を一部補助する制度を指します。
主な概要は、以下のとおりです。
補助の上限金額 | 上限50万円(通常枠の場合) |
補助率 | 4分の1 ※「ウェブサイト関連費」のみの申請は不可 |
対象 | 小規模事業者、個人事業主 |
また、申請方法は、以下のとおりです。
- 経営計画書作成したのちに商工会議所へ相談する
- 事業支援計画書(様式4)の発行を受ける
- 商工会議所・商工会が発行する申請書類一式を電子申請または郵送にて提出する
最新の要件や申請方法については「小規模事業者持続化補助金の公式ホームページ」をご確認ください。
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業とは、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発や試作品開発、生産プロセスの改善を行うための設備投資などを支援する制度を指します。
主な概要は、以下のとおりです。
補助の上限金額 | 上限1,250万円(通常型の場合) |
補助率 | 2分の1(中小企業の場合) |
対象 | 中小企業、小規模事業者など |
また、申請方法は、以下のとおりです。
- GビズIDプライムアカウントを取得する
- インターネットを利用した電子申請を行う
最新の要件や申請方法については「ものづくり補助事業公式ホームページ」をご確認ください。
顧客満足度向上や顧客離れ防止には『Commerce Cloud』がおすすめ

顧客満足度の向上や顧客離れ防止に注力したい場合には「Commerce Cloud」を検討してみましょう。Commerce Cloudは、Salesforceが提供するEコマースプラットフォームです。
B2CとB2B企業のどちらにも、オンラインで商品やサービスを販売するためのツールや仕組みを提供しています。
Commerce Cloudには以下の3つのコア機能があり、連携することによって、それぞれのニーズにあわせてコマース戦略の設計や実装が可能です。
B2B Commerce | 企業間取引に特化したeコマースプラットフォーム。 さまざまな企業に対応するために、数百・数千もの品目をそろえ、大量購入も想定した設計 |
B2B2C Commerce | 企業間取引(B2B)と消費者向け取引(B2C)を統合したプラットフォーム。 企業間で取引をする企業が、お客様にすばやく簡単に販売できるようにサポートできる設計 |
B2C Commerce | 多様な販売チャネルを統合的に管理し、消費者向けのショッピング体験を提供するeコマースプラットフォーム。 オンラインストアフロントやショッピングカート、注文手続きなどの「反応型Eコマースサイト」を、Webサイトやモバイル用に開設して管理できる |
Commerce Cloudの活用でシームレスなEコマース体験が可能になり、顧客満足度の向上や顧客離れ防止へとつながります。
実際の操作画面や使用方法について興味がある方は、以下のデモ動画をあわせてご覧ください。
Commerce Cloud
製品デモ動画
EコマースプラットフォームであるCommerce Cloudの実際の操作と解説を交えながらご紹介します。

AIの活用でEコマースの生産性や収益が拡大する

AIは、コマース組織の生産性と収益を向上させる重要なツールとして注目を集めています。
Salesforceのアンケート結果によると、ほぼ半数(48%)はAIの試験段階をすでに終了し、29%はAIを本格的に導入済みです。

ECサイトの運営にAIを活用した具体例は、以下のとおりです。
- 商品説明の記述
- マーチャンダイジングの最適化
- チャネル戦略の最適化
AIを早期に導入した企業は、時間短縮や生産性向上だけでなく、売り上げや顧客体験における効果も実感しています。
たとえば、Salesforce Commerce Cloud上にECサイトを構築し、AIレコメンデーションを有効活用しているサイトでは、2023年第3四半期に17%の売り上げアップを達成していました。
EコマースにAIを導入した最新事情については、以下の資料で詳しく解説しています。AIによる生産性や収益の拡大に興味がある方は、あわせてご覧ください。
ECサイトの構築費用は無料から数千万円と幅広いため、予算や目的にあわせて選ぼう

ECサイトの構築費用は、構築方法や規模によって大きく異なり、無料のものから数千万円するものまで、選択肢は多岐にわたります。
そのため構築方法を選択する際は、単に初期費用だけでなく、サーバー代やセキュリティ対策、運用費用などのランニングコストも含めた総合的な検討が必要です。
自社の予算や目的にあわせて最適な方法を選択することで、コストを抑えながらも、効果的なECサイトの構築・運営が可能となります。
長期的な視点で費用対効果を見極め、慎重に検討することが重要です。
Eコマースの最新事情については、以下の資料で詳しく解説しています。ECサイトの構築を検討している方は、あわせて参考にしてください。
Eコマース最新事情
AI、生産性、新たな優先事項とソリューション。全世界2,700名のEコマースリーダー、15億人以上の一般消費者や企業の購買データの分析から導かれたトレンドが明らかに。
