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【大公開】SalesforceはSlackbotをこう使う。営業・サービス・マーケティングの活用術

Salesforceの社員は、SlackのAIエージェント「Slackbot」を、積極的に活用しています。本記事では営業とサービス、マーケティングの実務での活用術、“等身大”の使い方をお届けします。

Key Takeaways

This summary was created with AI and reviewed by an editor.

Salesforceでは、2026年1月の「Slackbot」正式リリースに先立ち、社員自身がSlackbotを活用し、その効果を検証してきました。

「お客さまに提案する前に、まず自分たちが最も使いこなす」という「Customer Zero(0番目の顧客)」の思想のもと、SlackのPM(プロダクト・マネージャー) と推進部門のセールスストラテジー「Customer Zeroチーム」のもとで、全部門が活用してきました。そこで、ここからは前述の3部門で実際のメンバーが活用する方法を解説します。

「Slackbot」ってなに?まずはデモで見てみよう!

これまでの単なるチャットボットとは、まるで違う。新生Slackbotが実現する新しい働き方を、ぜひこの1分半でご確認ください。

Case 1営業(インサイドセールス)編

アポ打診メールの作成時間が5分に。1時間あたりの作成数は約4倍に

中小企業向けのインサイドセールスを担うSales Development Representative(SDR)の田口裕規は、Slackbotを平均20回以上日々活用しています。

その効果として最も大きいのが、アポイント打診のメール作成でした。

以前は、GeminiなどのAIツールを使っていても、社内の製品情報や顧客情報の修正に多くの時間を費やしており、1通のメール作成に15〜30分を要していました。

Slackbotは、「org62」(Salesforceの顧客・商談情報を管理する社内システム)やSlack上の社内アセットを直接参照できるため、正確にパーソナライズされたメールをほぼハルシネーションなく生成します。

たとえば、ある学校法人への提案では、「貴学院」という業界特有の表現で、学生の個人情報管理や実習先との情報連携、学校法人の独特なセキュリティ課題まで盛り込んだメールを瞬時に作成。

デモ動画やWebサイトのランディングページへのハイパーリンクの埋め込みまでプロンプトで指示することで、メール開封後のリンクトラッキングによる興味度把握と次アクションの実施もほぼ自動化しました。

その結果、メール1通あたりの作成時間は約5分に短縮され、1時間あたりのメール送信可能件数は約4倍に増加しました。また、それまで時間外に行っていたメール作成作業がなくなり、架電に充てられる時間も大幅に増加しています。

Slackbotは、社内のアセットやナレッジを参照するので、Salesforceに関して言えばハルシネーションのない、質の高いアウトプットをしてくれます。もう今は、なくなったら業務が成り立ちません

Case 2 サービス編

お客様とのミーティングでの一次解答率が80%増

Success Architectとしてお客さまの技術支援を担う湊俊太は、Slackbotを1日に毎時間2〜3回という高い頻度で活用しています。

導入前の最大の課題は、顧客からの技術的な質問や過去の支援実績の調査でした。

お客様とのミーティング中に想定外の技術的な質問が来た場合、以前は「Quip」やキーワード検索し、結果を手動で要約・整理する工程が必要で、1ー2日かかることもありました。

それがSlackbotで激変しました。導入後は、Org62を直接参照しながら、自分が参照したい切り口で過去の支援実績を時系列にまとめ、Canvas形式で15分以内に整理できるようになりました。内部の技術メンバーの発言も自動的に拾い上げるため、自分では気づかなかった新たな視点を含んだ回答が生成されます。

その結果、ミーティング内での一次回答率が80%増加。社内に問い合わせる機会が減り、必要な議論に集中できるようになったことで、お客さまの「質問への質」そのものも変化したといいます。「ふわっとした要件から明確な質問になった」という副次的効果も生まれています」。

急な難易度の高い質問でも、Slackbotがアカウント情報から状況を時系列でまとめてくれるので、以前は1〜2日かかっていた調査が15分で完成します。情報共有の効率化と意思決定の速度向上を実感しています

Slack US社員はこう使ってる。Slackbotの実態を覗いてみよう。

Slackbot はただ質問に答えるだけではなく、人々の信頼に応え、仕事を前に進めるのに役立ちます。

Case 3 マーケティング編

Slackbotの「Skill」で実現する、
多職種チームの進捗把握と自律マネジメント

マーケティング部門のSenior Directorとして24人のメンバーを率いる七戸駿のチームでは、4チーム・20職種以上の異なるロールを持つメンバーの進捗把握にSlackbotを活用しています。

七戸は現在、自然言語経由で5つの「Slackbot Skill」を自ら開発し、日々のマネジメント業務で活用しています。その代表例が以下です。

Priority Pulse(毎朝コミュニケーションの優先度を自動通知)

Salesforceでは国境を超えた大量のコミュニケーションが日々行われています。七戸は毎朝7時に、直近のSlackアクティビティ(メンション・スレッド・DM)を優先度スコアで分析し、「🔴要対応」「🟡状況把握」「🟢その他」に分類し日本語ダイジェストを自動生成しています。

最優先3件はハイライト表示され、送信者・チャンネル・要点・必要アクション・リンクを含めて届けられます。

]スキルのPrompt*

====
Execution Flow

Phase 1: アクティビティ取得

  • 直近のすべてのアクティビティ(メンション・スレッド・DM)を上位30件取得し、優先度スコアで分析する
  • スコアリングには以下の要素を考慮する:
    • メッセージ内容の緊急度・重要度(キーワード:「確認」「要対応」「急ぎ」「返信」「承認」など)
    • メッセージ送信者との関係の強さ
    • チャンネルへのエンゲージメント度
    • VIPステータス(重要人物かどうか)
    • メッセージの新しさ(時間経過でスコア低下)
    • ボット・ミュートチャンネルへのペナルティ

Phase 2: 分類・分析

  • 取得したアイテムを以下の3カテゴリに分類する:
    • 🔴 要対応:返信・判断・確認が必要なもの。期限や締め切りがあるものを優先
    • 🟡 情報把握:アクションは不要だが、把握しておくべきトピック
    • 🟢 その他:低優先度の情報共有・FYIなど
  • 各アイテムについて:送信者・チャンネル・内容の要点・なぜ重要かを簡潔にまとめる
  • 同じトピックに関する複数のメッセージは統合して重複を排除する

Phase 3: ダイジェスト生成

  • 以下のOutput Formatに従い、日本語でダイジェストを生成する
  • 最優先アイテム(要対応カテゴリの上位3件)をハイライトとして冒頭に配置する
  • 各アイテムにはSlackメッセージへの直接リンクを付与する
  • アクションが不明確な場合は「要確認」と明記する

Output Format

📋 Daily Priority Digest — [日付]

✅ 最優先アクション(今日中に対応)

1. **[トピック名]** — [チャンネルまたはDM送信者]

  [内容の要点:1〜2文]

  👉 [必要なアクション] [[リンク]](url)

2. **[トピック名]** — [チャンネルまたはDM送信者]

  [内容の要点:1〜2文]

  👉 [必要なアクション] [[リンク]](url)

3. **[トピック名]** — [チャンネルまたはDM送信者]

  [内容の要点:1〜2文]

  👉 [必要なアクション] [[リンク]](url)

🔴 要対応

– **[トピック名]**([送信者/チャンネル]):[要点] [[リンク]](url)

– …

🟡 情報把握

– **[トピック名]**([送信者/チャンネル]):[要点] [[リンク]](url)

– …

⚪ その他

– **[トピック名]**([送信者/チャンネル]):[要点] [[リンク]](url)

– …

📌 本日のサマリー

要対応:[件数]件 / 情報把握:[件数]件 / その他:[件数]件

Key Principles

  • 日本語で出力する:すべての文章・ラベル・説明は日本語で記述する
  • 簡潔に:各アイテムの要点は1〜2文以内に収める。冗長な説明は不要
  • リンクを必ず付与:各アイテムには元のSlackメッセージへのリンクを付ける
  • 重複排除:同一トピックの複数メッセージは統合して1件にまとめる
  • アクション明記:「要対応」カテゴリには具体的なアクション(返信・確認・判断など)を明記する
  • ボットメッセージは除外:自動投稿・ボットからのメッセージは原則除外する(重要な通知を除く)

===

「Slackに、最強の相棒が来た」

ー 新生Slackbot、完全ガイドウェビナー
ドコモCS様によるSlackbot活用事例では、業種・部門・役職にかかわらずどんな人にとってもすぐにSlackbotの価値を感じていただける活用事例をご紹介。

Competitive Radar(競合商談チャンネルの週次自動集計)

競合対策支援チームが対応する競合商談情報を、週次で自動集計するSkillです。

競合企業別・トピック別(機能比較、価格・ライセンスなど)に分類し、関連するSalesforce商談レコードの金額も合算してビジネスインパクトを集計、週次サマリーを自動投稿します。

これにより、「現場近くでリアルタイムに把握したいとは思いつつ、チームに自分のためへの報告レポートを作成させる工数をかけたくない」というマネージャーの思いを実現しながら、競合の変化傾向をリアルタイムで把握できるようになりました。

20以上ある違うロールの業務状況把握が楽になりました。特にフロー化できる業務は、マネージャーが自ら可視化や報告の自動化を設計できるので、メンバーに1円も産まない無駄な中間制作物工数を増加させずに状況把握が可能になっています。

Slackbot Skillは自然言語で開発できますし、自分で”かっこいいスキル名”をつけることが重要です。毎朝スキル名を叫んで仕事をしてくれるSlackbotを、よりチームメイトのように感じられます

]スキルのPrompt*

===
Execution Flow

Phase 1: メッセージ収集

  • #競合チャンネル名(チャンネルID: XXX)の直近7日間のメッセージを取得する
  • スレッドも含めて収集する(親メッセージのみでなくスレッド返信も確認)
  • ボットメッセージは除外する

Phase 2: Salesforce 商談レコードの取得

  • 各メッセージ内に含まれる Salesforce 商談レコードのURLを抽出する
  • 抽出したURLごとに Salesforce レコードの内容を取得し、以下の情報を記録する:
    • 商談名(Name)
    • 商談金額(Amount)
    • フェーズ(StageName)
    • アカウント名(Account.Name)
    • クローズ予定日(CloseDate)
  • 取得できなかったレコードは「取得不可」として記録する

Phase 3: 分類・集計

  • 取得したメッセージを以下の2軸で分類する:

競合別分類(例:Salesforce競合として代表的なもの)

  • 具体的な競合名
  • 具体的な競合名
  • 具体的な競合名
  • 競合不明

トピック別分類(例)

  • 機能比較・デモ要望
  • 価格・ライセンス
  • 移行・統合
  • セキュリティ・コンプライアンス
  • カスタマーサクセス・サポート
  • その他
  • 各カテゴリの件数と、紐づく商談の合計金額(USD/JPYどちらか記載されている方)を集計する

Phase 4: サマリー生成・通知

  • 以下のフォーマットでサマリーを作成し、#競合チャンネル名 に投稿する
  • 投稿は日本語で行う

Output Format

📊 *#help-competitive-japan 週次問い合わせサマリー*

📅 対象期間:[開始日] 〜 [終了日]

━━━━━━━━━━━━━━━━

🏢 *競合別サマリー*

━━━━━━━━━━━━━━━━

| 競合 | 件数 | 関連商談金額合計 |

|——|——|—————-|

| [競合名] | [件数]件 | [金額] |

合計:[総件数]件 / [総商談金額]

━━━━━━━━━━━━━━━━

🗂️ *トピック別サマリー*

━━━━━━━━━━━━━━━━

| トピック | 件数 | 関連商談金額合計 |

|———-|——|—————-|

| [トピック名] | [件数]件 | [金額] |

合計:[総件数]件 / [総商談金額]

━━━━━━━━━━━━━━━━

🔍 *今週の新規問い合わせ一覧*

━━━━━━━━━━━━━━━━

[番号]. *[競合名]* / [トピック]

 📌 概要:[問い合わせ内容の1〜2行要約]

 💼 商談:[商談名]([金額]、[フェーズ])

 🔗 [Salesforceリンク](取得できない場合は「リンクなし」)

━━━━━━━━━━━━━━━━

_このサマリーは Slackbot により自動生成されました_

Key Principles

  • 商談金額が取得できない場合は「金額不明」と記載し、集計から除外する
  • 同一商談が複数メッセージで言及されている場合、重複カウントしない
  • 競合名は原文のまま記載し、勝手に統合・省略しない
  • メッセージが0件の場合は「今週の新規問い合わせはありませんでした」と通知する

===

Slackbotによる人のAIの協働はもう当たり前の現実

営業、サービス、マーケティングという異なる現場で、Slackbotはそれぞれの課題に合わせた形で業務を変革しています。共通しているのは、社内情報を横断的に参照できるSlackならではの強みが、具体的な業務効率化や意思決定の質向上につながっているという点です。

SalesforceはCustomer Zeroとして、これからも社員自身がSlackbotを使いこなし、その知見を社内外に還元していきます。

SlackSlackbotで育てていくーー。自分や他の人のために何ができているかを拾って、実装し、共有していく。そこがSlackbotの最も大きな利点でしょう。AIと人の協働がSlackbotによって現実であることを認識していただと思います。みなさんもぜひ、Slackbotによる新しい世界を味わってみてください!

「Slackbot」ってなに?まずはデモで見てみよう!

これまでの単なるチャットボットとは、まるで違う。新生Slackbotが実現する新しい働き方を、ぜひこの1分半でご確認ください。

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