サンフランシスコのハワード・ストリート中央に設置された大きな滝、参加者とセルフィーを撮るふわふわのマスコットたち、Trailhead レンジャーの格好をしてDJの曲に体を揺らすたくさんのボランティア...。Dreamforceキャンパスに足を踏み入れると、ディズニーランドに来たのかと錯覚してしまいそうです。青い蝶や鳥の鳴き声でつい忘れてしまいそうですが、Dreamforceは、業務を改善する方法を学び、ビジネスの可能性についてインスピレーションを得るために人々が集まるテクノロジーカンファレンスなのです。 

サンフランシスコの2つのブロックと中心街のほぼすべてのホテルを使用して開催されたDreamforce 2019は、お客様、パートナー、社員たちが「大切な家族」として再会する場所になりました。これからもこの家族のようなつながりが続くことを願って、今年のDreamforceで特に印象的だった場面のベスト10をご紹介します。

 

1. Trailblazer (先駆者)のストーリー

今年は、これまででもっとも多くのTrailblazer事例が紹介された年でした。Salesforceエコノミー(Salesforce Platformが生み出す世界的な経済効果)の成長を祝うため、管理者、開発者、アーキテクト、ビジネスリーダー、ブランドなどを招待し、顧客を中心としたイノベーションを進めている事例や、Trailheadで必要なスキルを学び、新しいキャリアを築いた体験が紹介されました。結局のところ、他者を勇気づけ、支援することこそがTrailblazerの証でもあるのです。

 

2. 持続可能な開発目標

持続可能な開発目標(SDGs)とは、最優先で対応が求められている課題に対して、私たち社会全体の進捗を評価するための指標です。今年のDreamforceでは、キャンパスやセッションのあちこちで、このSDGsに焦点が当てられました。あるセッションでは、国連事務次長のプムズィレ・ムランボ=ヌクカ氏が「これは私たち全員の宿題」と語り、2020年に向けて一人ひとりが取り組む目標を選ぶよう参加者に呼びかけました。(今年のDreamforceにおけるSDGsへの取り組みについて詳細はこちら(英語))

 

3. Salesforce Customer 360

今年、すべての参加者に強い印象を残したのは3つの単語、「Salesforce Customer 360」でした。これは、Salesforceのポートフォリオ全体を指す名称であると同時に、Salesforceがどのようにして1つに統合されたCRMを実現し、顧客情報の一元管理を可能にするかを表しています。Dreamforce Campgroundで行われたライブデモでは、参加者がそれぞれの役割、業界、目標に合わせたCustomer 360ソリューションを構築しました。(体験デモの参加者には後でその成果物がメールで送られました。)

 

4. バラク・オバマ前米大統領

期待度も高かった第44代米国大統領のオバマ氏とセールスフォース・ドットコム共同CEOのマーク・ベニオフによる対談は、多くの参加者にとって最も印象深い場面の1つになりました。参加者は、価値観、リーダーシップ、ダイバーシティ(多様性)について語るオバマ氏の言葉に魅了されました。

 

5. 「ヘイ、Einstein…」

今年のDreamforceで注目の的になったのは、Einsteinの形をしたスマートスピーカーでした。オープニングの基調講演でお披露目されたEinsteinスピーカーは、会場のあちこちに置かれ、音声を認識するAIによって、ビジネスに役立つ情報がもっとシームレスに利用できるようになることをアピールしました。Dreamforce初日の最初のデモでは、米国セールスフォース・ドットコム共同創業者で最高技術責任者のパーカー・ハリスが、「難しいことを簡単にするのが、私たちの仕事です。」と語りました。Einsteinスピーカーは参加者の間で大きな話題となり、商品化を望む声が多く寄せられました。

 

6. Dreamfest 2019 にベックとフリートウッド・マックが登場   

イベント2日目の最後には、ロック界を代表する人気アーティストのベックとフリートウッド・マックのパフォーマンスを見るために数千人の参加者がオラクル・パークに集まり、音楽、ダンス、ファーストフードを楽しみました。ミック・フリートウッドは5分にも及ぶパワフルなドラムソロを披露し、忘れられない印象を残しました。

 

7. ビジネスは変革のためのプラットフォーム

今年は、さまざまなセッションの中で、社会により良い変革をもたらすことを価値の中心に置いている企業の事例が多く紹介されました。グッチのCEOであるマルコ・ビッザーリ氏は、新しい意見を取り入れ、多様性を高め、自己表現を重視することで、企業文化を変えてきたことについて語りました。当初はビッザーリ氏の方針を批判する声もありましたが、最終的にグッチは収益を向上させています。「価値観に則って正しいことをしなければ、業績はついてきません。」とビッザーリ氏は述べました。(セッション動画はこちら(英語)。)アップルのCEOであるティム・クック氏は、平等、サステナビリティ、プライバシーといった価値観を製品開発の初期から反映させるための取り組みを説明しました。(セッション動画はこちら(英語)。)どちらの事例でも、信念をはっきりと表明することが成功のカギになっています。

 

8. 平等とインクルーシビティ(社会的包摂)

Equality Summit(平等サミット)」では、企業の隅々まで多様性を浸透させることによってもたらされるメリットについて議論が繰り広げられました。デロイト社のプリンシパル、Tonie Leatherberry氏は、「平等の実現に取り組んでいないということは、国力を低下させているということ。」と述べました。パネリストは、どのようにしてチャンスをつかみ、それぞれの体験を語りました。パネリストの体験談は、上に立つ人間の助言や他者からの支援が大きな力となることを改めて気づかせてくれました。

 

9. パーカー・ハリスとブレット・テイラーがカスタマーフォーラムに参加

皆さまからの熱い要望にお応えし、「True to the Core」カスタマーフォーラムが帰ってきました(今回、初めてライブ配信(英語)も実施しました)。セールスフォース・ドットコムの共同創業者で最高技術責任者を務めるパーカー・ハリスと最高製品責任者ブレット・テイラーが、Salesforce製品のロードマップを発表し、参加者からの質問に答えました。「私にとって、True to the Coreは、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)のビジョンを確認させてくれる場所です。そのビジョンとは、毎年、より良い製品や機能をリリースすること。そして、新しい機能を追い求めるあまり、Salesforce製品の中心的な価値を見失ってはならないということです。今日、この会場に集まってくれた皆さまに本当に感謝しています。私たちが自分の務めを果たすことができているのは、皆さんのおかげです。」とテイラーは語りました。

 

10. スキルアップは喫緊の課題

Trailheadの基調講演で、Trailheadコンテンツ担当バイスプレジデントのChris Duarteが改めて強調したのは、CEOの80%が人材のスキルアップを重要課題と考えていることでした。もちろん、そのことを誰よりもよく理解しているのは、金色のパーカーを身に付け、Chrisのようにスワロフスキーで飾ったスニーカーを履いて会場に集った参加者です。今回のDreamforceでは、モバイルアプリのTrailhead GO(詳しくはこちら(英語))や、AWSとの戦略的パートナーシップによってクラウドに関する認定資格をTrailheadで提供することなど、新しいツールやリソースがTrailheadチームから発表されました。

 

Salesforceブログでは、今年のDreamforceから生まれた役立つビジネスインサイトをご紹介しています。Dreamforceのハイライトは、Day 1Day 2Day 3Day 4のイベントレポートをご覧ください。オープニング基調講演のレポートはこちらです。

また、Salesforce Liveでは、オープニングの基調講演、製品別の基調講演、セッションなどの録画(英語)をご覧いただけます。