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会話を残すだけで終わらせない。商談後のアクションも自動化するMomentum(モメンタム)の威力

「Momentum」は、お客様との会話を捉えて重要情報を構造化、CRMの更新やチームへの共有、AIエージェントにつなげるデータ基盤です。従来の会話インテリジェンス(旧ECI)との違い、GA時に提供予定の機能、ライセンスと設定などを紹介します。

Key Takeaways

This summary was created with AI and reviewed by an editor.

Momentumとは?

Salesforce JapanでSolution Engineerをしている熊倉です。

「Solution Sketch」というシリーズでブログの連載をしています。前回は、営業と共に働く5人のAIエージェントが1つのチームとして働く姿を紹介しました。

第2回は、お客様とのすべての会話情報を蓄積し、AIエージェントにその会社独自の文脈を提供する、Salesforceが2026年3月に買収した「Momentum(モメンタム)」です。

今回は、このMomentumとは具体的にはどんなものかを解説します。

【レポート】生産性の高い営業組織は何が違う?共通項がわかる調査

商談後の入力や共有に追われていませんか? 7700人以上への調査から、生産性が高い営業組織の共通項と戦略策定のポイントを整理しました。ぜひご活用ください。

メールのやりとりや会議の録画は残っているのに、商談データは2週間放置したまま。内容を振り返ってCRMを更新し、社内の関係者に報告する。商談後も、営業の仕事はまだ残っています。

Momentumは、この間をつなぐプラットフォームです。会議やメールから顧客の課題や競合への言及、次のアクションなどを自動抽出し、Salesforceで使える情報に整え、関係者へSlackで通知します。ここでは人の手作業は発生しません。

顧客の声を吸い上げて構造化し、リアルタイムに必要なアクションを実行するという一連のプロセスをオートメーション化し、組織全体で売上拡大につなげるのがMomentumの強みです。

会話インテリジェンス(旧ECI)との違いは?

ここまでの説明を聞くと、会話インテリジェンス(旧ECI)と違いが気になるのではないでしょうか?

1つの大きな違いとして、録画方法があります。

会話インテリジェンス(旧ECI)では、Google MeetやZoom、Teamsなどのネイティブ連携を採用しており、自動で取り込むことができるのは自社主催のミーティングのみでした。

一方、Momentumはボットをミーティングに参加させることができます。ネイティブ連携で録画ができないときには、ボットを参加させることで、ボットが自動で会議内容を記録してくれます。

さらに、Momentumはシグナル抽出の効率性を軸に設計されており、文字起こしのごく一部を使って必要なデータを正確に抽出することが可能です。

これにより日々溜まっていく大量の商談記録をそれぞれ分析し、アクションをし続けることを可能にします。

GA時に提供予定の主な機能

単体製品として提供されていたMomentumは、Salesforce統合版へと移行します。現時点でGA(一般提供開始)は2026年10〜11月予定です(時期と機能範囲は変更の可能性があります)。ここでは主な機能を紹介します。 

Conversational Intelligence

GoogleカレンダーやMicrosoftのメール、カレンダーと同期。さらに、Google Meet、Zoom、Microsoft Teamsの会議を録画・文字起こしします。そうしたデータから、顧客の懸念や好意的な評価、批判などを抽出し、要約とアクションアイテムを生成します。 

CRM Autopilot

会話データをもとに、商談と取引先の項目を更新します。自動更新と人の承認を経た更新を選べ、項目ごとにどのように抽出するかのプロンプトも設定できます。

Call Coaching

Salesforceがデフォルトで用意しているテンプレートまたは自社で定義した基準に沿って、実際の面談をコーチングし、Met/Exceededなどの評価と評価の理由をコメントで記録します。

Sales Methodology

Salesforceがデフォルトで用意しているテンプレートまたは自社で定義した基準に沿って、商談を評価します。テンプレートはMEDDICCやBANTなど複数の種類を提供します。パイプライン一覧からそれぞれの商談の評価をチェックマーク形式で俯瞰して見ることができます。

Executive Briefs

数百の会話を横断して情報をまとめ、経営層向けのブリーフ資料としてSlack Canvasを作成し、定期的に配信します。案件横断の共通テーマ(懸念事項・リスクなど)を出典番号つきで要約し、根拠まで遡って確認できます。

私が注目している将来機能

Momentum単体版にあったSmart Clipsは、Salesforce統合版での展開を楽しみにしている機能です。

商談録画から顧客の懸念、価格、競合、製品フィードバックなどが言及された最重要な場面を30秒から2分程度の短い動画として切り出し、Slackに自動で投稿します。

商談の決定的な瞬間を文字だけでなく動画で見られることで、お客様と営業間での現場の空気感やニュアンスを把握できます。

これによって、営業マネージャーは営業の報告を聞かずとも正確な商談状況を把握できるだけでなく、新人にとってはベテランの名人芸のような言い回しをリアルに知れる機会となります。

【動画】会話の分析、その先は?Einstein会話インサイト解説

会話を残すだけで終わらせず、成約率アップにつなげるには?生成AIによる会話分析「Einstein会話インサイト」の仕組みを動画で解説します。商談の振り返りを効率化するヒントが見つかります。

導入前に知っておきたいライセンスと設定

現在は、Agentforce 1 SalesエディションまたはAgentforce for Salesで使用できます。Salesforceの新エディション「Core」「Advanced」「Max」にもMomentumが内包される予定です。

初期設定は、機能の有効化からGoogleやMicrosoftとの接続、更新項目の詳細設定、プライバシー設定などがSalesforce Goから可能です。

営業が顧客に向き合う時間を増やす

Momentumは、顧客の声を取り込み、CRMで使える情報に整え、次のアクションにつなげます。会議やメールの内容を手作業で転記し、関係者に報告する。そんな商談後の仕事を自動化することで、営業担当は顧客との対話や提案に時間を使えるようになります。

営業マネージャーも、部下に何度も更新を催促するのではなく、常に現在の状況が反映された商談データをもとに、リスクの排除や正確な売上予測をすることができます。

入力や報告をする側も、それを待つ側も、もっと顧客と商談に時間を使える。私がMomentumに期待しているのは、そんな営業チームの働き方です。

最新のMomentumの情報を詳しく知りたい方は、「AIforce World Tour Tokyo」でのSales Keynote 「なぜAIで営業は強くなるのか?NTTドコモビジネスが実証した顧客データとAIエージェントの融合」にぜひご参加ください。

自社の営業チームで変えたいことを思い浮かべながら、次の一歩を考える機会にしていただければと思います。

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