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Salesforceとkintoneを5軸で徹底比較|向いている企業タイプと連携活用まで解説

Salesforceとkintoneの違いを徹底比較!特徴や料金、自社に合う選び方の基準を公式視点で中立に解説します。

Salesforceは営業・マーケティング・カスタマーサービスを1つのクラウドサービスに統合し、AIで自動化する統合CRMです。kintone(キントーン)はノーコードで業務アプリを自由に作れる汎用の業務改善ツールで、営業管理もアプリの組み合わせで実現します。

SFA/CRMとして比較されることが多い両製品は、そもそもの設計思想が異なります。そのため機能を1つずつ突き合わせるだけでは、自社に合うかどうかを判断できません。

この記事では、SFA/CRM機能・バックオフィス業務対応・料金・操作性・カスタマイズ性という5つの軸で違いを整理し、自社の営業プロセスの標準化度合いとIT体制、将来の拡張性に照らして「どちらを、どう使うか」を自分で決められる状態を目指します。

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Key Takeaways

This summary was created with AI and reviewed by an editor.

Salesforceとkintoneそれぞれの特徴

Salesforceとkintoneは、どちらもSFA/CRMとして比較される製品ですが、設計思想は大きく異なります。

Salesforceは営業・マーケティング・カスタマーサービスを1つのクラウドサービスに統合するCRMとして設計されました。一方のkintoneは、プログラミングなしで業務アプリを作る汎用の業務改善ツールで、営業管理はそのアプリの一用途にすぎません。

この違いは、以降の比較すべての前提になります。ここでは両製品がそれぞれどんな製品なのかを概観し、機能ごとの詳細比較は次章以降で説明します。

Salesforceの特徴:営業・カスタマーサービス・マーケティングを最大化する統合CRM

Salesforceは、営業「Agentforce Sales(旧Sales Cloud)」・カスタマーサービス「Agentforce Service(旧Service Cloud)」・マーケティング「Agentforce Marketing(旧Marketing Cloud)」を1つのクラウドサービスでつなぐ統合CRMです。顧客との接点を部門横断で一元管理できるため、営業が獲得した顧客情報をそのままサポートやマーケティングでも活用できます。

世界中の企業が導入しているCRMであり、営業を仕組み化する機能を標準搭載している点が特徴です。

差別化要素となるのが、AIエージェントプラットフォーム「Agentforce」です。2026年4月に全プランへ統合され、顧客データに基づいた商談の自動要約やパーソナライズされたメールの下書き作成が、追加設定なしで利用できるようになりました。

料金は段階的で、中小企業でも始めやすい設計です。Free Suiteは最大2ユーザーまで永年無料で、契約やクレジットカード登録も不要です。そこからStarter Suite(月額3,000円/ユーザー)、Pro Suite(月額12,000円/ユーザー)へと、事業の成長に合わせて引き上げられます。

SalesforceがどのようなCRMなのかを3分で理解したい方は、こちらの動画もご覧ください。 

中小企業のはじめてのCRMは、Salesforce

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Kintoneの特徴:ノーコードであらゆる業務プロセスを効率化できる業務改善プラットフォーム

kintoneは、プログラミング不要で業務アプリを作れる汎用の業務改善ツールです。フィールドをドラッグ&ドロップで配置するだけで、必要なデータの入力・集計・共有ができるアプリが完成します。営業管理に限らず、社内のあらゆる業務をデジタル化できる点が最大の特徴です。

SFA/CRM専用ツールではないため、顧客管理や案件管理もアプリの組み合わせで実現します。つまり「営業用に作り込んだツール」ではなく「営業用にも使えるツール」という位置づけです。この汎用性が、後述するバックオフィス業務への強さにつながります。

拡張性も広く、外部ツールと連携できる400種類以上のプラグイン・連携サービスが利用できます。

【参考】サイボウズ株式会社「kintoneとは(公式紹介ページ)」

SalesforceとkintoneをSFA・CRM視点で比較した一覧表

ここまでの設計思想の違いを、SFA/CRM選定で見るべき5つの軸で整理します。各軸が意味するのは、その製品を「何のために・誰が・いくらで」使うのかという判断材料です。

比較軸Salesforcekintone
主な目的営業・マーケティング・カスタマーサービスを統合するCRMあらゆる業務をアプリ化する汎用の業務改善
得意領域商談管理・売上予測・AIエージェントによる営業支援バックオフィス含む社内業務全般のアプリ化
構築・操作性専門担当者が設定して高度な自動化を実現ノーコードで現場が自らアプリを構築
初期費用0円(クラウド型)0円(クラウド型)
月額料金(最安)Free Suite 0円(最大2ユーザー)ライトコース 月額1,000円/1ユーザー(最低10ユーザー)

最安プランを比べると、Salesforceは最大2ユーザーまで無料のFree Suite、kintoneは1ユーザーあたり月額1,000円で最低10ユーザーからのライトコースが入り口になります。

【参考】サイボウズ株式会社「kintoneの料金(公式ページ)」

商談管理・売上予測・AIエージェント(Agentforce)を標準で使えるSalesforceに対し、kintoneはアプリの組み合わせで顧客・案件管理を柔軟に組み立てる違いがあります。

SFA・CRM機能で比較

まず営業に直結するSFA/CRM専用機能から見ていきます。両者の差は機能の有無というより、アプローチの違いにあります。Salesforceは商談管理や売上予測をすぐ使える状態で標準搭載する一方、kintoneはアプリの組み合わせとプラグインで同等の機能を組み立てます。

この違いによって、営業プロセスの標準化の度合いに応じた選択が変わります。

kintoneのSFA・CRM機能:顧客管理や案件管理をノーコードで構築できる

kintoneでは、営業支援パックなどのサンプルアプリを使えば、顧客情報・案件情報・商談履歴を紐づけて管理できます。既成のアプリをベースに自社の項目を足し引きするだけで、ノーコードで営業管理の基盤が整います。

ただしSFA専用ツールではないため、商談パイプラインの可視化・売上予測・AIによる営業支援といった機能は標準では持っていません。こうした領域はプラグインやJavaScriptカスタマイズ、外部連携で補う必要があります。基本的な顧客管理・案件管理で足りるなら手軽に始められますが、営業の予測や分析まで求めると追加の作り込みが前提になります。

SalesforceのSFA・CRM機能:商談追跡から売上予測まで営業を仕組み化できる

Salesforceは、リード管理・商談管理・パイプライン管理・売上予測・レポート・ダッシュボードを標準機能として備えています。リード獲得から受注までの流れを1つのクラウドサービスで追跡でき、営業の進捗と見込みが数字で見える状態になります。

さらにAgentforceが営業を後押しします。製品やサービスに関する問い合わせにAIエージェントが自律的にメールで回答し、顧客から反論や異論が返ってきても適切に切り返しながら、24時間体制でリード対応を進めます。営業担当者は人による対応が必要な商談に集中でき、非営業の業務負荷が軽くなります。

SFA以外の業務対応力で比較

SFA/CRM以外も含めて業務全体を見渡すと、両者の得意分野がはっきり分かれます。kintoneはバックオフィスを含む社内業務全般をアプリ化できる汎用性が強みで、Salesforceは営業・マーケティング・カスタマーサービスを一気通貫で管理する力が強みです。

ここではSFA/CRM以外の領域に絞って対比します。

kintoneが得意なバックオフィス業務

中小企業では、営業管理に加えて経費精算・在庫管理・勤怠管理なども少人数で兼務することが多いですが、kintoneなら同じ仕組みの上でこれらの業務をまとめてアプリ化できます。営業管理と社内業務を別々のツールに分けず、1つのツールにまとめられる点が汎用ツールならではの強みです。

その源泉は、ノーコードで現場の担当者自身がアプリを作れる設計にあります。IT部門にいちいち依頼しなくても、業務を一番よく知る人が自分の手で必要なアプリを組み立てられるため、部門ごとの細かなニーズにも応えやすくなります。

Salesforceが得意な営業・マーケティング・カスタマーサービスの統合管理

Salesforceは、Agentforce Sales(旧Sales Cloud)で営業、Agentforce Marketing(旧Marketing Cloud)でマーケティング、Agentforce Service(旧Service Cloud)でカスタマーサービスを担い、これらが同じ顧客データを共有します。営業が入力した情報をサポート部門やマーケティング部門がそのまま参照でき、顧客への対応が部門をまたいで一貫します。

一方で、経費精算や勤怠管理といったバックオフィス業務はSalesforceの対応範囲ではありません。あくまで顧客に向き合う業務を統合するクラウドサービスであり、社内の管理業務まで1つにまとめたい場合は別の手段を検討することになります。

カスタマイズ性で比較

自社の業務に合わせて作り込む力を比べると、手軽さと深さのトレードオフが見えてきます。kintoneは非IT部門でもドラッグ&ドロップで手軽にアプリを構築・変更できます。Salesforceは専門知識を前提に、高度な自動化や複雑なワークフローまで踏み込めます。

kintoneのカスタマイズ性:ノーコードで現場が自在にアプリを構築できる

kintoneのカスタマイズは、フィールドをドラッグ&ドロップで並べ替え、必要な項目を足し引きする操作が基本です。プログラミングの知識がなくても、業務の変化に合わせてその場でアプリを直せます。さらに踏み込みたい場合は、JavaScriptやCSSによるカスタマイズ、プラグインの追加で機能を広げられます。

ただし、誰でも作れる手軽さは裏目にも出ます。各部門が思い思いにアプリを作り続けると、似たようなアプリが乱立し、データがあちこちに散在する状態を招きます。カスタマイズの自由度を活かすほど、作成ルールや棚卸しの運用を決めておく必要があります。

さらに踏み込んだ注意点として、kintoneにはアプリ間データ連携に構造的な制約があります。複数アプリをまたいだデータ参照には「ルックアップ」機能を使いますが、これは参照元データをコピーして挿入する仕組みです。そのため、取引先名や商品単価などのマスターデータを変更しても、商談アプリや見積アプリ側に自動反映されません。「取引先名を変えたのに商談履歴が旧名称のまま」「商品単価を改定したのに見積金額が古いまま」といったデータ不整合が起きる可能性があります。複雑な営業管理をkintoneで実現しようとすると、こうした不整合への対処としてプラグインやJavaScriptカスタマイズが必要になります。

Salesforceのカスタマイズ性:専門知識で高度で複雑な設定や自動化が可能

Salesforceにも、コードを書かずに設定できる手段があります。Flow Builderを使えば基本的な業務自動化はノーコードで組め、Lightningアプリケーションビルダーで画面のレイアウトも調整できます。ここまでは管理者レベルの操作で対応できます。

企業固有の複雑な要件になると、Apex開発による作り込みが選択肢に入ります。加えてAgentExchange(旧AppExchange)の拡張アプリを組み込めば、標準機能では届かない領域まで広げられます。深いカスタマイズには専門知識や外部パートナーの支援が要る一方、業務にぴたりと合わせた仕組みを構築できます。

操作性で比較

日々使う人にとっての使いやすさと現場への定着性も選定を分ける軸です。kintoneは非IT部門でも直感的に操作でき、現場主導の運用がしやすい設計です。Salesforceは専門担当者が設定・管理し、その上で現場が強力な自動化と分析を使う分業モデルを取ります。

kintoneの操作性:ドラッグ&ドロップで現場主導の運用ができる

kintoneは、IT知識がなくてもドラッグ&ドロップでアプリを作成・変更できる操作性が魅力です。サンプルアプリを土台にすれば、初めての人でも短時間で使い始められます。

全従業員が同じように操作できる設計のため、特定の担当者に頼らず組織全体へ浸透させやすい点も利点です。現場の一人ひとりが自分でアプリを触れることが、日常業務への定着を後押しします。

Salesforceの操作性:専門担当者が設定することで強力な自動化を実現できる

Salesforceの日常操作はクリックベースで進められますが、業務に合わせた設定やカスタマイズには管理者や外部パートナーの支援があると安心です。この「設定する人」と「使う人」を分ける分業体制が、現場に強力な自動化と分析を届ける前提になります。

導入のハードルを下げる支援も用意されています。ガイド付きオンボーディングで初期セットアップを進められ、Trailheadという無料のオンライン学習で担当者が体系的にスキルを習得できます。設定を担う人材を社内で育てながら運用を軌道に乗せられます。

コストとROIの観点で比較

コストを比べるときは、月額料金の安さだけで見ると判断を誤ります。実際に負担するのは初期費用と月額料金に加え、設定や運用にかかる人手や外部支援まで含めた総額であり、その総額に対してどれだけ営業成果が返るか(ROI)で評価する必要があるためです。

ここでは費用対効果の考え方を整理したうえで、初期費用と月額料金、導入から運用までの総コスト(TCO)の順に両製品を比較します。

ROIと費用対効果の考え方  

費用対効果(ROI)は、ツールにかけた費用に対してどれだけの成果が返ってきたかで測ります。SFA/CRMにおける成果とは、受注率の向上や売上の増加、そして手作業を減らすことによる工数の削減です。料金の安さそのものではなく、支払った費用が営業成果としてどれだけ戻るかが判断の基準になります。

この観点で見ると、両製品は費用のかけどころが異なります。kintoneは低い月額から始められるうえ、社内業務全体をまとめてアプリ化するほど1つのツール分の費用で効率化できる範囲が広がります。一方Salesforceは、商談管理や売上予測、Agentforceによる営業支援といった営業成果に直結する機能を標準で備えており、費用が売上の増加という形で返りやすい設計です。

そのため判断の軸は、費用をかけたい対象が「社内業務全体の効率化」なのか「営業成果の最大化」なのかという点になります。次の項からは、この前提を踏まえて具体的な金額を見ていきます。

初期費用と月額料金の比較

初期費用は、両製品とも0円です。Salesforceもkintoneもクラウド型のサービスで、自社サーバーの購入や構築といった初期投資がいらないためです。導入の入り口では金額の差はつきません。

差が出るのは月額料金です。Salesforceは最大2ユーザーまでのFree Suiteを永年無料で使えるため、少人数で試すなら費用をかけずに始められます。人数や機能が必要になった段階で、Starter Suite(月額3,000円/ユーザー)、Pro Suite(月額12,000円/ユーザー)へと引き上げる形です。

対するkintoneは、最も安いライトコースが1ユーザーあたり月額1,000円で、Salesforceの有料プランより低い単価から利用できます。ただしkintoneには最低契約ユーザー数が10名のため、少人数でも一定額の月額が発生する点には注意が必要です。

【参考】サイボウズ株式会社「kintoneの料金(公式ページ)」

まとめると、まず無料で始められるかを重視するならSalesforceのFree Suite、有料でも1ユーザーあたりの単価を抑えたいならkintoneのライトコースに分があります。ただし料金の比較は入り口にすぎず、実際の負担は次に述べる運用まで含めた総額で判断する必要があります。

導入・運用コストの総額(TCO)の比較

導入から運用までにかかる総額はTCO(総保有コスト)と呼ばれ、初期費用と月額料金に、設定・カスタマイズ・運用保守・社内教育にかかる人手や外部委託の費用を加えたものです。月額の額面が同じでも、この運用部分の負担によって総額は大きく変わります。

kintoneは、ノーコードで現場の担当者が自らアプリを作り変更できる設計のため、外部への委託費を抑えやすいのが強みです。社内で運用が完結しやすく、専任のIT担当者がいなくても回せます。ただし、誰でも作れる手軽さゆえに似たアプリが増えてデータが散在しやすく、作成ルールの整備や定期的な棚卸しといった管理の手間が隠れたコストになります。

注意したいのが、プラグイン追加時のTCOです。kintoneの標準機能だけでは、入力規則・アプリをまたいだ集計・ダッシュボードなど営業管理に必要な機能の一部をカバーしきれないケースがあります。これらをプラグインで補完すると、入力規則プラグイン(約5万円/年)・集計プラグイン(約20万円/年)・ダッシュボードプラグイン(約22万円/年)といった費用が必要になるケースがあります。

Salesforceは、企業固有の複雑な要件をApex開発などで作り込む場合、専門知識を持つ担当者や外部パートナーの支援が必要になり、その費用が総額に乗ります。一方で、Flow Builderによるノーコードの自動化や、無料の学習サービスTrailhead、ガイド付きオンボーディングを活用すれば、社内に設定担当を育てて外注費を抑えることもできます。さらにSalesforceは、商談管理や売上予測、Agentforceによる営業支援で受注や工数削減といった成果を生むため、かけた費用を営業の成果で回収しやすい構造です。

以上を踏まえると、運用を社内で完結させて総額を低く保ちたいならkintone、費用は相応にかかっても営業成果で投資を回収したいならSalesforceが向いています。目先の月額だけでなく、数年単位でかかる総額と、そこから得られる成果まで含めて判断してください。

kintoneが向いている企業のタイプ

SFA/CRMとしての比較を踏まえ、kintoneが力を発揮する企業像を3つに整理します。

  • バックオフィス含む社内業務全体をシステム統一したい企業
  • IT担当者不在で現場主導のスモールスタートを目指す企業
  • コストを抑えつつ特定業務から段階的にデジタル化したい企業

自社がどれに当てはまるかを確認してください。

バックオフィス含む社内業務全体をシステム統一したい企業

営業管理に加えて、経費精算・在庫管理・勤怠管理なども含めて1つのツールで扱いたい企業には、kintoneの汎用的なアプリ作成機能がフィットします。業務ごとにバラバラのツールを契約すると、費用も運用の手間も分散します。kintoneなら同じ仕組みの上で必要なアプリを増やせるため、社内システムを1本化しやすくなります。

IT担当者不在で現場主導のスモールスタートを目指す企業

専任のIT部門がなくても、現場の担当者がノーコードでアプリを構築・運用できるのがkintoneの強みです。設定に行き詰まったときは電話サポートも利用できるため、社内に専門家がいなくても導入を進められます。まずは営業や総務など特定の部署から小さく始めたい企業に向いています。

コストを抑えつつ特定業務から段階的にデジタル化したい企業

kintoneはライトコースなら月額1,000円/1ユーザーから始められます。いきなり全社導入するのではなく、まず1つの業務をアプリ化して成果を確かめ、うまくいったら対象業務を広げるという進め方ができます。初期投資を抑えながら、社内に成功体験を積み重ねてデジタル化を拡大したい企業に適しています。

Salesforceが向いている企業のタイプ

反対に、Salesforceが真価を発揮するのは営業力を強化したい企業です。

  • 営業プロセスを仕組み化して売上を最大化したい企業
  • AIや高度な分析を活用してデータドリブンな営業をしたい企業
  • 将来の規模拡大まで見据えて本格的なCRMを導入したい企業

以上の3タイプに分けて解説します。

営業プロセスを仕組み化して売上を最大化したい企業

リード獲得から商談、受注、アフターフォローまでの流れを標準化したい企業には、SalesforceのSFA機能がフィットします。パイプライン管理で各案件の進捗を可視化すれば、担当者の頭の中にしかなかった情報が組織の資産に変わります。属人化を排除し、誰が見ても営業状況が分かる状態を作れます。

AIや高度な分析を活用してデータドリブンな営業をしたい企業

勘や経験だけに頼らず、データに基づいて営業判断をしたい企業にはAgentforceが役立ちます。AgentforceはAIエージェントプラットフォームとして、売上予測や24時間のリード対応、営業コーチングを自律的に実行します。

問い合わせにAIエージェントが自ら回答し、顧客の反論にも切り返しながら対応するため、少人数でも見込み客を取りこぼしにくくなります。

Agentforceの仕組みやできることを知りたい方は、こちらの動画をご覧ください。

将来の規模拡大まで見据えて本格的なCRMを導入したい企業

事業の成長に伴ってユーザー数やデータ量、機能要件が増えても、Salesforceは無理なく拡張できます。Free SuiteからStarter SuitePro Suite、Enterprise以上へと段階的にアップグレードでき、既存のデータをそのまま引き継げます。最初から大きく投資しなくても、成長に合わせて必要な機能を足していける設計です。

Salesforceとkintoneを連携して活用する方法

ここまでSFA/CRMとして「どちらを選ぶか」を軸に見てきましたが、第三の選択肢もあります。SalesforceとkintoneはどちらもAPIを公開しており、連携ツールを使えばデータを同期・共有できます。営業はSalesforce、バックオフィスはkintoneと使い分けながら、両者をつないで二重入力を解消する使い方です。

SalesforceとkintoneをAPIで連携するメリット

API連携の最大のメリットは、同じ情報を2つのツールに入力し直す手間をなくせることです。顧客データや商談データを自動で同期すれば、片方で更新した内容がもう片方にも反映され、常に最新の情報を共有できます。営業部門とバックオフィス部門の間で起きがちな情報の分断を防ぎ、部門をまたいだ連携がスムーズになります。

Salesforceがさまざまなシステムやデータを連携できる理由については、こちらの動画でも解説しています。

連携ツールを使ったデータ統合の方法

コーディングをせずに連携したい場合は、ZapierやWorkatoといったiPaaS(クラウド連携自動化ツール)を使う方法があります。これらは画面上の設定だけで両製品間のデータ同期を組めるため、開発リソースがなくても導入できます。

設定の流れはシンプルです。まず同期のきっかけとなるトリガー(例:Salesforceで商談が受注になったら)を決め、次にどの項目をどこへ移すかのデータマッピングを設定し、最後に同期を実行します。この3ステップで、日常のデータ受け渡しを自動化できます。

連携活用が効果的なユースケース

代表的なのが、営業・顧客管理はSalesforce、経費精算や在庫管理などのバックオフィスはkintoneという役割分担です。営業活動ではSalesforceのSFA機能とAIを活かし、社内の管理業務ではkintoneの汎用アプリを使い、両者を連携させて顧客情報を橋渡しします。

中小企業の営業強化にSalesforceをおすすめする理由

人手不足・営業の属人化・情報の分散といった中小企業の課題に対し、Salesforceが選ばれる理由を3点説明します。

スモールスタートから始めて会社の成長に合わせて拡張できる

Salesforceは、いきなり大きな投資をしなくても始められます。Free Suiteなら契約もクレジットカードも不要で、最大2ユーザーまで永年無料で利用開始できます。

まず無料で使い勝手を確かめ、手応えがあればStarter SuitePro Suiteへ引き上げていけばよいため、導入の失敗リスクを抑えられます。

AIによる営業支援と自動化で少人数でも成果を出しやすい

少人数の営業チームほど、営業以外の作業に時間を取られる余裕はありません。ところが日本の営業担当者は煩雑な手作業に追われ、週の平均で営業活動に費やせる時間はわずか32%にとどまっています。

【参考】セールスフォース・ジャパン「Salesforce、「Agentforce for Sales」を日本語で提供開始」2025年

この時間を取り戻すのがAgentforceです。2026年4月から全プランに統合され、商談の自動要約やパーソナライズされたメールの下書き作成が追加設定なしで使えるようになりました。これにより営業担当者は商談に集中できます。

営業・マーケティング・カスタマーサービスをワンプラットフォームで一元管理できる

営業・マーケティング・カスタマーサービスの顧客データを1つのクラウドサービスで管理できることも、中小企業にとって大きな利点です。ツールが分かれていると同じ顧客の情報が各所に散らばり、部門間で認識がずれます。1つのクラウドサービスにまとめれば、誰が対応しても顧客の状況を正しく把握でき、部門間の情報断絶を解消できます。

人手が限られ、属人化や情報分散に悩む中小企業にとって、Salesforceは無料から試して成長に合わせて広げられる現実的な選択肢です。まずはSalesforce Free Suiteで、自社の営業がどう変わるかを確かめてみてください。

Salesforce CRMをずっと無料で使えます。

2ユーザーまでずっと無料。営業・サービス・マーケティングを1つのプラットフォームで管理でき、クレジットカードも不要です。

Salesforceとkintoneに関するよくある質問

最後に、SalesforceとkintoneをSFA/CRM視点で比較検討する際によく寄せられる疑問に答えます。どちらがCRMとして優れているかは一概に言えず、自社の営業プロセス・IT体制・成長フェーズによって適した選択は変わります。

SalesforceとkintoneはどちらがCRMとして優れていますか

一概にどちらが優れているとは言えず、評価軸で結論が変わります。商談管理・売上予測・AIといったSFA/CRM専用機能の充実度ではSalesforceが優位で、営業を仕組み化したい企業に向きます。一方、営業以外も含めた業務全体の汎用性と低コストではkintoneが優位です。自社が何を重視するかで選ぶのが適切です。

kintoneでSalesforceと同じことはできますか

基本的な顧客管理や案件管理は、kintoneのアプリやプラグインで構築できます。ただしAIによる売上予測、高度なダッシュボード、複雑なリード管理などは再現が難しい領域です。標準的なSFA機能で足りるならkintoneでも対応できますが、AI活用や高度な分析まで求めるとSalesforceの標準機能に分があります。

Salesforceからkintoneへの乗り換えを検討すべきケースはどんな場合ですか

Salesforceからkintoneへの乗り換えが検討されるのは主に次の2つのケースです。1つは、Salesforceの高度な機能が自社には過剰で、基本的な顧客管理があれば十分な場合。もう1つは、カスタマイズの外注費用や運用の複雑さが経営の負担になっている場合です。

バックオフィスを含めて汎用的に使いたいニーズも動機になります。ただし乗り換え時は、既存データの項目をkintoneのアプリ構成に合わせて移行する必要があるため、移行計画は慎重に立ててください。

Salesforceとkintoneのどちらが中小企業に向いていますか

営業の目的によって使い分けるのが答えです。営業プロセスを標準化し、AIを活用して売上を伸ばしたいならSalesforceが向いています。バックオフィスを含む業務全体を低コストでデジタル化したいならkintoneが向いています。

営業強化を優先するなら、無料で始められるSalesforce Free Suiteで試してみるのが手軽です。

本記事に掲載している各ツールの料金・機能・サービス内容は、記事執筆時点(2026年7月)の情報にもとづいています。最新情報は各社の公式サイトをご確認ください。また、本記事に掲載している他社製品・サービスに関する情報は、各社の公開情報をもとに作成しています。掲載情報の完全性・正確性を保証するものではありません。各製品の詳細・正確な仕様については、各社に直接お問い合わせください。