Key Takeaways
会話できるCRMの登場
Salesforceは、CRMと対話しながら仕事を進められるようにしました。検索や分析、レコードの更新……。それを自律的に実行してくれるのが、「Agentforce Coworker」です。
それもどんなUIからでもアクセスできる“ヘッドレス”。だからSalesforceでも Teamsでも、 ClaudeでもChatGPTでも、会話はどこからもでも可能になりました。
今日から私たちとCRMとの付き合い方が変わります。

Agentforce Coworker ができること
Agentforce Coworkerでできることは大きく分けて3つあります。順を追ってみていきましょう。
【Find】 Salesforceにつがなるすべてに自然言語で答える
商談・取引先・ケースなどSalesforceのCRMレコードはもちろん、Slackの会話、ナレッジ記事、添付ファイル、さらにはMicrosoft 365やGoogle Workspaceなど外部ソースまで、300以上のデータソースを横断して検索できます。
返ってくるのは「リンクの一覧」ではありません。あなたの役割と文脈に基づいて整理された回答です。
表形式や箇条書き、Rich Cardなど、聞き方に応じて最適なレイアウトで答えが返ってきます。回答には引用元が付いており、ソースレコードをその場でプレビューして確認可能。例えば、以下のような質問にもAgentforce Coworkerは完璧に答えを届けてくれます。ぜひ、試してみてください。
「今四半期クローズ予定の商談、全部サマリーして」
【Catch up】 席を外している間も、止まらない
会議から戻ったとき、その間に何が起きたのかを確認するのに、みなさんは何分かけていますか。Slackのメッセージを遡り、商談を開き、ケースを確認する。Agentforce Coworkerでは、その作業がひとつの質問で終わります。
「今日、何か変わったことはある?」
このように聞いてみてください。離席中に更新された商談のステータス、新しく登録されたケース、変化したパイプラインの状況などを自然言語でサマリーして返してくれます。
「先週から変化のあったキーアカウントは?」「Q2でマネージャーの承認が取れていない商談は?」といった具体的な質問にも即座に答えます。
【Plan & Act】 – 答えを、そのままアクションへ
「今週フォローできていない商談を教えて」と聞く。Agentforce Coworkerが一覧を返す。
「この3件にフォローアップメールを送って」と頼む。Agentforce Coworkerが送信する。
これがPlan & Actです。
Agentforce Coworkerは答えを出して終わりではありません。会話の流れの中で、そのままCRMのアクションへと変換できます。
メール送信や商談ステータスの更新、タスクの作成・別Agentforceエージェントの起動……。すべて同じ会話の中で完結します。コピペもタブの切り替えも、コンテキストの切り替えも不要です。
さらに、Agentforce Coworkerは単体で動くだけでなく、複数のエージェントをオーケストレーションできます。「この商談のリスク要因を分析して、商談レビュー用のサマリーを作って、営業マネージャーにSlackで通知して」。この一連の動作を1回の会話でこなすんです。
これはキーワード検索の進化ではありません。「CRMそのものとの対話」という新しいインタラクションモデルです。
設定はシンプルで、今日から使える
有効化の手順は驚くほどシンプル。
- Setup → Quick Find で「Agentforce Coworker」を検索
- 「Get Started with Agentforce Coworker」を選択
- 「Turn On」をクリック → 「Confirm」で確定
- 自動セットアップが走り、緑の「On」ラベルが表示されれば完了
- ユーザーへのPermission Set(「Agentforce Coworker User」)の付与
これで終わりです。
「Data 360」のコネクタは任意。Salesforceの既存ユーザーであれば、追加設定なしでCRMとSlackにつながった状態でスタートできます。
対象ライセンスは、Enterprise / Unlimited / Agentforce 1 Edition。A4X・A1EユーザーはFlex Creditのアンメーター(使い放題)で今すぐ体験できます。これらのライセンスに限って言えば追加費用のリスクはありません。

4UIも選べる、ヘッドレス
イメージを見ると、Salesforce ネイティブな環境でしか使えないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
Salesforceはあくまで「窓口の1つ」。現在の Salesforce はヘッドレスになっており、どこからでもSalesforceにアクセスできるようになります。つまりSalesforceと会話するときに、すでにUIを問わない世界が現実なのです。
具体的には、近い将来、 Agentforce Coworker を操作可能になるのは下記です。
- Salesforce Lightning — Beta提供中
- Microsoft Teams — 2026年7月を予定
- Web / Experience Portals — 2026年7月を予定
- ChatGPT / Claude — 2026年10月を予定
- デスクトップアプリ(Mac) — 2026年10月を予定
Microsoft TeamsでCoworkerに「今週のリスク商談は?」と聞いても、Salesforce Lightningで聞いても、返ってくるのは同じSalesforceのエンタープライズデータに基づいた答え。アプリを切り替える必要もログインし直す必要もなし。あなたのいる場所に、CRMがついてくるようなイメージです。
これはTDXで発表した「 Headless Experience Layer (HXL)」によって実現されるもので、ビジネスロジックやデータ、権限を「画面(ヘッド)」から分離。一度定義したインテントを、ユーザーが働くあらゆる場所でネイティブに届ける仕組みなのです。
CRMの使い方が、変わる
「入力するツール」から「話しかけるパートナー」へ。
Agentforce Coworkerがもたらすのは、機能の追加ではなく、CRMとの関係性そのものの変化。UIを選ばず、権限を守り、文脈を理解し、あなたのいない間も動き続けます。まずは、この一言をぜひ問い合わせみてください。
「今四半期クローズ予定の商談、全部サマリーして」
あなたのCRMは、もう答えを持っています(ただし、ちゃんとデータを溜めてたら苦笑い)。今からデータを蓄積し始めても、遅くはありません。AI時代、深いデータを持つ企業が生き残ります。










