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SaaS業界の「転換点」とは?職種や注目の背景、PaaSとの違いを徹底解説

大きな変革期(転換点)にあるSaaS業界を徹底解剖!マーケやエンジニアなどの職種紹介、PaaSとの違い、そしてなぜ今注目されているのかを分かりやすく解説します。スピーディーな変化に対応し、将来性が期待されるSaaS業界の今がわかります。

SaaSは、近年急速に拡大している分野です。しかし、主な仕組みやPaaS・IaaSとの違いを正しく理解している人は少なくありません。

本記事では、SaaSの基礎から業界で活躍する職種、注目される背景や将来性までを整理して解説します。さらに「やめとけ」と言われる理由や、実際に向いている人の特徴にも触れ、SaaS業界を目指す際に役立つ内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。

SaaS スタートアップ 創業者向けガイド

SaaS リーダーが伝えるコンセプト、 戦略、および戦術
✓SaaS起業初期にやるべきこと・後回しにしていいこと
✓年間1,000万ドルの収益を達成するための手順
✓Salesforceに学ぶ、スケールするSaaS組織のつくり方

SaaSとは?

SaaS(サース)は「Software as a Service」の略で、日本語にすると「サービスとして提供されるソフトウェア」を意味します。

従来のソフトはパッケージを購入してパソコンへインストールする必要があり、ライセンスを買い切る形が一般的でした。これに対しSaaSは、アプリケーションがクラウド上に配置されており、ユーザーはインターネットを介して必要なときにアクセスして使えるのが特徴です。

SaaSの利用は、Webブラウザや専用アプリから簡単に行えます。場所やデバイスを問わず利用できるのが、大きな利点です。

さらに、アップデートや保守は提供企業側が対応するため、ユーザーは常に最新の状態でソフトウェアを利用できます。

SaaSの概要やメリット、デメリットを知りたい方は下記の記事もあわせてご覧ください。

関連コンテンツSaaSとは?メリット・デメリットと代表例をわかりやすく解説

SaasとPaaSの違い

SaaSは、完成済みのソフトウェアをインターネットを通じてそのまま利用できる仕組みを指します。

これに対しPaaS(Platform as a Service)は、アプリケーションを開発・運用するための環境を提供するサービスです。たとえば、プログラミング言語やデータベース、開発用のツールなどが含まれます。

SaaSは完成品、PaaSは開発環境と考えると理解しやすいでしょう。PaaSについて詳しく知りたい方は、下記の記事もご参照ください。

関連コンテンツPaaSとは?IaaSやSaaSとの違い、クラウドサービスの選び方について紹介

SaasとIaaSの違い

SaaSは、完成されたソフトウェアをクラウド経由でそのまま利用できるサービスです。

これに対しIaaS(Infrastructure as a Service)は、サーバーやストレージ、ネットワークといった基盤的なインフラをオンラインで提供するものを指します。利用者は、IaaS上にOSやアプリケーションを自由に構築・管理できる点が特徴です。

SaaSは完成品を借りて使う形態、IaaSは土台を提供し利用者が環境を作り上げる形態といえます。

SaaS業界とは?

SaaS業界とは、インターネット経由でソフトウェアを提供する企業を含めた業界のことです。

SaaSを展開する企業の多くはサブスクリプション型の料金体系を採用しており、利用者が継続して契約することで安定した収益を得られる点が大きな特徴です。

SaaS業界では、契約者数が増えるほど売り上げが伸びやすい傾向にあります。複数の料金プランを用意している場合は、より高機能なプランを選ぶ顧客が増えることで収益性が高まるでしょう。

収入が定期的に確保できる仕組みがあるため、企業は新機能の開発や設備投資を長期的な計画のもと進めやすいというメリットがあります。

SaaS業界が注目されている背景

SaaS業界が注目されている背景には、下記の4つの要因が挙げられます。

  • 低コストではじめられる
  • 継続的に最新のサービスを提供できる
  • オンラインストレージ上でデータを管理できる
  • 場所や人数の制約がない

低コストではじめられるため、スタートアップ企業が取り入れやすいのも特徴のひとつです。

SaaS業界の主な職種

SaaS業界には多様な職種が存在し、それぞれがサービスの提供や成長を支えています。ここでは代表的な職種について解説します。

1.エンジニア

SaaS業界では顧客に長く利用してもらうことが重要なため、エンジニアにはサービス改善を継続して行う姿勢が求められます。自分の成果が数値として反映されやすく、顧客に貢献している実感を得やすい環境です。

さらに、技術書や勉強会への費用補助など学習支援制度が整っている企業も多く、スキルアップを目指す人に適しています。

Web系に近い働き方が可能で、SIer出身者の転職先としても人気の業界です。

2.マーケティング

SaaS業界は競合サービスが多く、他社との差別化が欠かせないためマーケティング職の需要が高まっています。新規ユーザーの獲得だけでなく、既存顧客に継続して利用してもらうための施策も重要な役割です。

市場の動向を把握し、効果的な集客手法を選び実行する力が求められます。

SaaSは買い切り型と異なり収益化に時間を要するため、ユーザー基盤を拡大する施策は事業成長に直結するポイントといえるでしょう。

3.カスタマーサクセス

カスタマーサクセスは、SaaSを通じて顧客企業の成果を最大化する役割を担う職種です。

トラブル対応するカスタマーサポートとは異なり、顧客が製品を活用して売り上げ向上や業務効率化を実現できるよう、具体的な提案や改善策を示します。

事業成長につながるヒントを提供できるため、利用企業側も積極的にアドバイスを取り入れるのがおすすめです。結果的に、自社の業績アップにつなげられます。SaaS営業のポイントや課題を知りたい方は、下記の記事もあわせてご確認ください。

関連コンテンツSaaS営業に必要な視点と課題を解説

4.フィールドセールス

フィールドセールスは、顧客と直接対面して営業する職種です。主に、社外で活動する点がインサイドセールスと異なります。

対面による丁寧な対応は顧客に安心感を与え、信頼関係の構築につながります。また、契約締結という重要なミッションを担うため、企業にとって欠かせない役割です。

普段は電話やメール、オンラインを通じて潜在的なクライアントを見つけ、対面での提案につなげる活動を行います。

5.インサイドセールス

インサイドセールスは、電話やメール、Web会議などを活用して見込み客にアプローチする内勤型の営業です。主な業務は、下記のとおりになります。

  • 顧客情報やニーズ、導入時期の調査
  • リードナーチャリング
  • SaaSの認知拡大や興味をもってもらうための活動
  • フィールドセールスへの商談つなぎ

非対面で、効率的に情報を収集できる点が強みです。営業担当者の訪問負担を減らせるため、顧客側にもメリットがあります。

SaaS業界は将来性がある?

デジタル化が進む社会の中で、SaaS業界は時代のニーズに合致しており、将来性が高いといえます。たとえば、電子帳簿保存法の改正により、2024年1月からはすべての帳簿を電子データで保存することが義務化されました。

また、オフィスをもたない企業の増加なども背景に、クラウド上で利用できるSaaSサービスの需要は今後も拡大が見込まれています。

参考国税庁「電子帳簿保存法が改正されました」

SaaS業界への転職はやめとけと言われる理由

SaaS業界への転職は魅力的な面もありますが、一部では「やめとけ」と言われる理由も存在します。本章では、その背景を詳しく解説します。

1.スタートアップ企業のハードワークが求められるため

SaaS企業にはスタートアップや成長段階のベンチャーが多く、組織がまだ整っていないため、即戦力としての活躍が求められます。結果として、労働負荷が高くなることがあるでしょう。

優秀な人材が集まる一方で、成果への期待も非常に大きい業界です。

こうした環境で働くには、事業成長を意識した主体性や迅速な実行力が必要です。柔軟な対応や、新しい状況を前向きに受け入れる姿勢が求められます。

2.SaaS業界ならではの営業文化がある

SaaS企業の営業組織では、KPIが明確に設定され、日次や週次で進捗や達成度が厳しく管理されます。

多くの組織が分業型であるため、特定の役割に留まると営業経験が限定的になりやすくなります。たとえば、インサイドセールスだけを担当する場合、商談やクロージングの経験が不足するかもしれません。

また部門間で連携が必要な場面でも、各部門が自チームの成果ばかりを優先すると、組織内に摩擦が生じ、働きにくい環境になりがちです。

3.短期的な目標が課される

SaaS業界の営業職では、日次や週次で短期的な数値目標が設定されることが一般的です。たとえば、1日あたりのアポイント件数など具体的な目標が課されることがあります。

このような短期目標に慣れていない場合、日々の業務が負担に感じられるかもしれません。結果として、SaaS業界に対して否定的な印象をもつ原因となります。

4.顧客に合わせたカスタマイズが難しい

従来のIT商材は、顧客ごとにカスタマイズすることが一般的でした。一方で、SaaSは複数のプランから選ぶ方式が基本で、柔軟なカスタマイズは難しいのが現状です。

営業担当が調整できるのはプランや価格のみで、新機能追加やシステム連携などの開発要求には応じられない場合が多く、顧客に合わせた提案が困難になります。

制約が原因で契約を失うケースもあります。

5.契約を維持することが困難

SaaSはサブスクリプション型のサービスであるため、顧客が継続的に利用し、価値を実感し続けてもらうことが重要です。満足度が低い場合、契約更新時に解約されるリスクが高まります。

長期的に契約を維持するには、カスタマーサクセスが顧客に対して製品の活用方法や新機能の情報を丁寧に説明する必要があるでしょう。

SaaS業界に向いている人の特徴

SaaS業界で活躍するには、ある程度の適性が求められます。ここでは、業界で働くのに向いている人の特徴についてまとめました。

SaaS業界のスタートアップ企業について詳しく知りたい方は、あわせて下記もご覧ください。

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視野が広い

SaaS業界で働くには、自分の部署だけでなく全社的な視点をもって業務に臨む視野の広さが求められます。両方の視点を同時にもつのは難しいと感じられますが、組織構造を理解し、部署を越えたコミュニケーションを重ねて全体目標を共有すれば実現可能です。

視野の広さがあれば、個人の業務成果だけでなく、組織全体の成長にも貢献できる人材として評価されやすくなります。

複数の役割をこなせる

SaaS業界で求められる人材には、複数の役割を柔軟にこなせる能力が重要です。たとえば、インサイドセールスの経験を積んだ後にカスタマーセールスを担当することで、異なる部署の視点を理解でき、視野が広がります。

重要なのは、異なる部署との協力を拒まず、組織全体の目標達成に向けて積極的に連携しながら業務に取り組む姿勢です。

BtoB企業で働いた経験がある

SaaS企業の多くはBtoB向けであるため、BtoB営業の経験がある人材は高く評価されます。BtoB商材は一般的に高単価で販売難易度が高く、顧客の課題解決に向けた提案力やメリットの伝え方が求められます。

実績を伴った経験や、商材を効果的に売るためのノウハウをもつ人はとくに重宝されるでしょう。BtoB営業の経験があれば、即戦力として活躍できる可能性が高い業界です。

柔軟に物事を考えられる

SaaS業界では変化のスピードが早いため、時代や状況に応じて柔軟に対応できる人材が重宝されます。時には、既存の考え方を見直す挑戦や、高い成果を求められる場面もあるでしょう。

成長や成果に対する意欲が低い人や、新しいチャレンジに消極的な人は、業界に適応しにくいかもしれません。

AIアシスタントでSaaS業界の仕事を効率化

Salesforceの「Agentforce」は、カスタマーサービス業務をAIが支援する製品です。

質問対応やケース解決、注文管理、トラブルシューティングなどのサポートが可能です。結果的に、応答時間の短縮や常時稼働、コスト削減といった効果が期待できます。

また、最新の商品情報を活用したパーソナライズされたレコメンデーションも提供可能です。顧客満足度の向上やロイヤルティの強化、さらにビジネス成長への貢献も見込めます。

SaaSの「転換点」を、自社の成長へと変えるために

本記事では、SaaSの概要と特徴、SaaS業界について解説しました。SaaSはソフトウェアをインターネット経由で必要なときに利用できるサービスであり、従来型のインストール型ソフトとは異なる利便性をもっています。

この変化の激しい時代において、SaaSの真価を理解し、自社の成長に取り入れることは、企業の競争力を高めるために不可欠なステップです。

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