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【無料テンプレあり】エクセル(Excel)での顧客管理|データベースの作り方も解説

エクセル(Excel)は、顧客情報を管理するデータベースとして活用できます。本記事では、エクセルでの顧客管理について、データベースづくりのコツや運用のポイント、メリット・デメリット、便利な機能などを解説します。

「顧客情報を整理して、営業活動に活かしたい」
「でも、専用ツールは難しそうだし、コストもかかる…」

このような課題を抱えている方にとって、エクセルでの顧客管理は現実的な選択肢といえます。

エクセル(Excel)はデータ管理に便利なツールであり、顧客管理にも効果的に活用できます。コスト面や使いやすさなどにメリットがある一方で、共同作業のしにくさやセキュリティ面にはデメリットがあるため、特徴を正しく理解することが大切です。

本記事では、エクセルで顧客管理を行うメリット・デメリットや運用のポイント、データベースの作り方まで詳しく解説します。

この記事を読めば、今日からすぐに顧客管理をスタートでき、将来自社が成長したときの展望まで見据えられるでしょう。ぜひ最後までお読みいただき、自社に合った顧客管理の方法を見つけてください。

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エクセル(Excel)で顧客管理を行う方法・4つのステップ

エクセル(Excel)での顧客管理は、以下のステップで行うのが一般的です。

  1. 入力する項目を決める
  2. 顧客情報を入力する
  3. 罫線や行の幅などを調整する
  4. テーブル機能でデータベース化する

ステップごとのポイントを押さえ、エクセルでの顧客管理の方法を理解しましょう。

なお、顧客管理の重要性や便利なツールの種類などは以下の記事で解説しているため、あわせて確認してみてください。

関連記事:
顧客情報を管理する重要性とは?ベストな管理方法について
顧客管理とは?顧客管理の重要性、ツールの種類と選ぶポイント

1.入力する項目を決める

エクセルで顧客管理をする準備として、最初にデータベースに入力する項目を決めましょう。管理に必要な項目に絞り込むことで最初に、見やすく使いやすいデータベースになります。

入力項目は、対象とする顧客に合わせて決めるため、BtoBとBtoCで異なります。BtoBは対企業であるため企業情報、BtoCは対個人であるため個人情報を中心に項目を選定しましょう。

BtoBとBtoCそれぞれで記載したい主な項目は、以下の通りです。

【BtoB】

項目記載内容
企業概要・公式サイトのURL
・代表者
・電話番号
・FAX番号
・メールアドレス など
担当者情報・氏名
・部署
・電話番号
・メールアドレス
・決裁権の有無 など
購買情報・購入した製品・サービス
・購入したタイミング・時期
・購入した金額
・購入した経路 など
営業情報・問い合わせの理由
・営業担当者の氏名
・営業活動の進捗 など

【BtoC】

項目記載内容
個人情報・氏名
・住所
・電話番号
・メールアドレス
・性別
・生年月日
・年齢
・家族構成 など
購買情報・購入した商品・サービス
・購入した回数
・購入した金額
・会員ランク
・来店予定日 など

2.顧客情報を入力する

顧客管理の項目を選定できたら、データベースに顧客情報を入力します。

エクセルは列に対して並び替えや抽出などの機能が適用されるため、詳細は縦軸、具体的な項目を横軸にするのが基本です。

また、各項目の入力ルールを決め、顧客情報の表記を統一しましょう。たとえば以下のような基準を設けます。

  • 住所:必ず都道府県から記入(「東京都渋谷区…」)
  • 電話番号:ハイフンあり(03-1234-5678)またはなし(0312345678)を統一
  • 氏名:姓と名の間に全角スペース(山田 太郎)
  • 会社名:株式会社を前株・後株で正確に(「株式会社○○」「○○株式会社」)

表記がバラバラだと、後で検索や抽出をする際にデータが正しく表示されない原因になります。

3.罫線や行の幅などを調整する

一通り顧客情報を入力した後は、視認性がよくなるようにデータベースの調整を行います。以下の一例を参考にしてみてください。

  • ヘッダー行の強調:1行目の項目名行に背景色をつけ、太字にする
  • 列幅の最適化:各列の内容が見やすい幅に調整する
  • 罫線の追加:セルの境界線を追加し、データの区切りを明確にする
  • フォントサイズ:読みやすい大きさ(10〜11pt程度)に統一する

ただし、装飾のやりすぎは逆効果です。カラフルにしすぎたり複雑な罫線を引いたりすると、かえって情報が見にくくなります。シンプルで機能的なデザインを心がけましょう。

4.テーブル機能でデータベース化する

顧客管理データベースの仕上げとして、エクセルのテーブル機能を使って、表をデータベース化します。

データベースにしたい範囲を指定した後に、「テーブルの書式設定」を選択し、デザインや色などのスタイルを決定したら、データベース化は完了です。

データベース化したリストでは、フィルターや並び替えなど、さまざまな機能を利用できるようになります。

顧客管理の効率化に役立つエクセル(Excel)の7つの機能

エクセル(Excel)には、顧客管理に役立つさまざまな機能が搭載されています。顧客管理に便利な機能は、以下の通りです。

機能概要
ウィンドウ枠の固定管理項目を固定し、スクロールしても常に画面に表示される機能
重複項目のチェック入力された内容が重複していないか確認する機能
フィルター特定の条件に絞って必要なデータを抽出できる機能
スライサー指定した項目でデータを抽出できる機能
検索取得したい情報をキーワードで検索できる機能
ピボットテーブルデータの集計や分析をおこなえる機能
フォーム指定したデータをカード形式で表示できる機能

それぞれの機能や活用するメリット、使い方を押さえていきましょう。

1.ウィンドウ枠の固定

ウィンドウ枠の固定を有効にすると、顧客管理データベースの項目名を画面上に固定できます。

有効にしていない場合、画面のスクロールによって項目が見えなくなり、何に対するデータかわからなくなる場合があるでしょう。ウィンドウ枠を固定すれば、常に項目名が画面上部に表示されるので、データの確認を行いやすくなります。

ウィンドウ枠の固定は、以下の手順で設定できます。

  1. タブの「表示」をクリックする
  2. 「ウィンドウ枠の固定」をクリックする

2.重複項目のチェック

顧客管理データベース内の内容が重複すると、余分なデータが増えて管理しにくくなるため、定期的にエクセル(Excel)の重複項目のチェックを使いましょう。

「重複する値」をクリックし、確認したい項目を設定するだけで、重複があれば該当するデータが強調されます。

重複項目のチェックは、以下の手順で行いましょう。

  1. タブの「ホーム」をクリックする
  2. 「条件付き書式」を選択し、「セルの強調表示ルール」をクリックする
  3. 「重複する値」をクリックする

3.フィルター

エクセル(Excel)の顧客管理データベースから必要なデータを抽出したいときは、フィルター機能が便利です。

データベース化したテーブルのアイコンをクリックすると、「テキストフィルター」に項目が表示されます。抽出したい条件を選択することで、必要な情報のみを表示できます。

4.スライサー

スライサーは、フィルター機能よりもさらに細かい条件で絞り込んだデータ抽出ができる機能です。抽出したデータがわかりやすく表示されたり、複数の項目を一度に抽出できたりするため、データの参照や確認がしやすくなります。

スライサーの使い方は、以下の通りです。

  1. タブの「テーブル デザイン」をクリックする
  2. 「スライサーの挿入」をクリックする
  3. 抽出したい項目を選択し、「OK」をクリックする

5.検索

顧客管理データベースのなかから必要な情報を探したいときは、エクセル(Excel)の検索機能を使いましょう。

検索ウィンドウにキーワードを入れると、キーワードが含まれる項目が表示されます。スクロールして探す必要がなくなるので、顧客管理の効率を高められます。

検索機能を使用する手順は、以下の通りです。

  1. タブの「ホーム」をクリックする
  2. 「検索と選択」をクリックする
  3. 検索したいキーワードを入力し、「次を検索」をクリックする

6.ピボットテーブル

ピボットテーブル機能を使用すると、データベースをもとにデータの集計や分析ができます。

たとえば、新規顧客と既存顧客の売上をそれぞれ確認したいときに、各項目を指定すれば手動で計算する手間がなく、データの可視化が可能です。

ピボットテーブルを使用する手順は、以下を参考にしてください。

  1. タブの「テーブル デザイン」をクリックする
  2. 「ピボットテーブルで集計」をクリックする

7.フォーム

エクセル(Excel)の顧客管理データベースに蓄積された情報が増えると、ひとつの顧客データ全体を見るのが難しくなります。

エクセルのフォーム機能を活用すると、確認したい顧客に対するデータのみを表示できるため、情報を全体的に見たいときに便利です。

フォーム機能を使用する手順は、以下の通りです。

  1. 設定の「オプション」から「クイックアクセスツールバー」を選択する
  2. 「すべてのコマンド」から「フォーム」を選択し、「追加する」をクリックする
  3. 参照したい顧客の行全体を指定する
  4. クイックアクセスツールバーに表示された「フォーム」アイコンをクリックする

エクセル(Excel)で使いやすい顧客管理データベースを作成する8つのコツ

エクセル(Excel)で正確な顧客管理をするためには、データベースづくりが重要です。誰でも見やすく使いやすいデータベースを作成することで、顧客情報の管理や活用がしやすくなります。

エクセルで顧客管理データベースを作成する際は、以下に挙げる8つのポイントを実践しましょう。

  • 管理項目を必要最低限にする
  • データを縦方向に入力する
  • データベース内に空白のセルを作らない
  • タイトルの下に空白の行を1行入れる
  • マクロや関数はむやみに使用しない
  • セルを結合しない
  • 入力ルールをあらかじめ決める
  • ファイルの保管場所や編集者を固定する

1.管理項目を必要最低限にする

顧客管理の項目が多すぎると入力の手間がかかり、管理効率も落ちるため、必要最低限の項目に絞るのがポイントです。

管理項目の選定は、顧客管理の目的に合わせて行いましょう。たとえば、顧客へのメールマガジンを適切なタイミングで送付したいならば、会員登録日や購入日、メール送信日などの項目が必要です。

また、将来管理する可能性のある項目は入れないようにしましょう。使用しない項目を入れると、データベースが見にくくなります。エクセルはデータを簡単に追加できるため、必要な項目が増えた段階でも遅くありません。

2.データを縦方向に入力する

エクセル(Excel)の基本として、データは縦方向に入力しましょう。フィルターやソートなどの機能は縦方向に適用されるため、横軸に項目を並べて縦にデータを入力するのがポイントです。

3.データベース内に空白のセルを作らない

顧客によって、あらかじめ設定した項目に入力する情報がない場合もありますが、セルを空白にするのは避けましょう。

空白のセルがあるとフィルターやソートが機能しなくなるため、「-(ハイフン)」や「記載事項なし」などを記載する必要があります。

4.タイトルの下に空白の行を1行入れる

顧客情報を管理する際に、データベースの1行上に「顧客リスト」といったタイトルを記載する場合があります。

タイトルを記載する場合は、表とタイトルの間に1行間隔をあけましょう。間隔があいていないとデータベースが認識されないケースがあります。表をデータベースと認識させるために、必ずタイトルと1行間隔をあけましょう。

5.マクロや関数はむやみに使用しない

エクセル(Excel)には、操作を自動化するマクロや計算式を指定できる関数などの機能があります。

データベースの操作や計算の効率を高めてくれる機能ですが、むやみに使用した場合、人によっては使いにくくなる場合に注意が必要です。

マクロ機能のメンテナンスや関数の設定などはスキルが求められるため、属人性の高いデータベースになります。誰でも入力・管理できるように、シンプルなデータベースを目指しましょう。

6.セルを結合しない

ひとつのセルに対して入力する内容が多い場合、セルを結合するケースがありますが、顧客管理データベースにおいてセル結合はNGです。セルを結合すると以下の問題が発生します。

  • 並び替えができなくなる(エラーが出る)
  • フィルターが正常に動作しない
  • コピー&ペーストが正しく行えない
  • 数式での参照が複雑になる

どうしても複数列にまたがる情報を入力したい場合は、セル結合ではなく、列幅を広げたり、折り返して1つのセルに収める方法を選ぶのがおすすめです。顧客管理では、必要な情報を正確に抽出できることが大切であるため、セルを結合せずに見やすく整理しましょう。

7.入力ルールをあらかじめ決める

顧客情報を更新する際に、データの表記が入力者によってブレないように入力ルールを徹底しましょう。

「住所は都道府県から」「名字と名前の間にスペースを入れる」など、細かいルールをあらかじめ決めておくと表記を統一できます。

入力内容が決まっている項目であれば、プルダウンメニューを設定するのも方法のひとつです。たとえば、性別を入力する項目があるなら、プルダウンに「男性」「女性」を設定し、どちらかを選択することで表記のブレを防げます。

入力ルールを決めたら、ルールをまとめたシートを用意しましょう。ルールを確認したいときや運用者が増えたときなどに、スムーズに確認できるようになります。

ただし、ルールが複雑になると、正しくデータを入力することが難しくなります。手順書を隅から隅まで読まなくても簡単に入力できるよう、設計段階から配慮することが非常に重要です。

8.ファイルの保管場所や編集者を固定する

エクセル(Excel)のファイルは比較的簡単にコピーでき、最新のファイルがわかりにくくなる場合があるため、ファイルの保管場所を固定しましょう。

ファイルの保管場所が決まると、どのファイルが最新かわかり、最新のデータベースで顧客情報を確認できます。

またエクセルは書き換えも容易なため、誤操作や誤入力でデータベースが崩れないように、編集者を決めることも必要です。編集者を絞ることで、万が一のミスがあっても責任の所在が明らかになり、トラブル対応がしやすくなります。

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エクセル(Excel)を用いた顧客管理に便利な無料テンプレート

エクセル(Excel)を活用し、オリジナルの顧客管理データベースを作成する方法とは別に、無料で提供されているテンプレートを利用する手もあります。ゼロからデータベースを作成する必要がないため作成の工数を押さえられ、必要なタイミングですぐに営業組織に導入できる点がメリットです。

しかし、業種や商材などで顧客管理の項目は異なるため、テンプレートのまま使えるとは限りません。テンプレートをベースにして、自社にあわせてカスタマイズしましょう。

エクセルを提供しているMicrosoftでは、無料テンプレートを配布しています。活用したい方は、以下のページを確認してみてください。

▶ 顧客管理表|Microsoft

顧客管理をエクセル(Excel)で行う3つのメリット

顧客管理をエクセル(Excel)で行うことで、以下のようなメリットを期待できます。

  • 導入や運用にかかる費用を削減できる
  • 教育の工数やコストを抑えられる
  • 目的にあわせてデータベースをカスタマイズできる

費用や工数などのメリットを理解して、顧客管理へのエクセルの活用を検討してみてください。

1.導入や運用にかかる費用を削減できる

エクセル(Excel)は、Microsoft365を導入している企業なら、社員それぞれのパソコンですぐに利用できます。エクセルで顧客管理データベースを作成し、全体に共有するだけで運用をはじめられるのがメリットです。

顧客管理に特化したシステムを導入する場合は、初期費用やランニングコストが発生します。Microsoft365は一般法人向けで月額899円から利用できるので、顧客管理システムに比べて安価で導入・運用できるのも魅力です。

2.教育の工数やコストを抑えられる

エクセル(Excel)は、パソコンに標準搭載されている場合が多く、業務上や日常的に使用したことがある人が多くいるでしょう。

基本的な操作方法や機能などに慣れている社員が多い場合、教育の工数やコストを抑えられます。別途研修の機会を設けたり、レクチャーに時間を割いたりする必要がない点で、最小限の手間や費用での顧客管理が可能です。

3.目的にあわせてデータベースをカスタマイズできる

エクセル(Excel)で作成した顧客管理データベースは、比較的簡単にカスタマイズできます。たとえば、顧客管理の項目を増やしたい場合には、列を増やすだけで必要に応じた編集が可能です。

目的にあわせたカスタマイズもしやすく、商談管理や顧客との関係維持など、さまざまな用途にマッチしたデータベースを作成できます。

商談管理を目的とするなら、顧客情報とあわせて営業活動のステップやヒアリング内容などを記載する項目をつくると、効果的な管理ができるでしょう。

顧客管理をエクセル(Excel)で行うデメリット

エクセル(Excel)での顧客管理にはメリットもありますが、専用の顧客管理ツールに比べると弱点が多くあります。

  • リアルタイムで共有できない
  • セキュリティ対策に労力が必要になる
  • マーケティングに活用するためにはハードルが高い
  • スマートフォンでの確認が難しい

顧客管理をエクセルでおこなう行うデメリットを理解し、あらためて活用を慎重に検討しましょう。

1.リアルタイムで共有できない

エクセル(Excel)は、スプレッドシートのようなリアルタイムでの共有には適していません。基本的に、ファイルをメールやチャットなどに添付することで共有する必要があります。

共有後にデータ更新があった場合、添付したファイルには反映されず、他のメールやチャットのなかに埋もれてしまう場合もあるでしょう。

顧客情報をチームでスムーズに共有しながら運用したい場合には、エクセルでは不便を感じる恐れがあります。

2.セキュリティ対策に労力が必要になる

顧客情報の漏えいを防ぐためには、エクセルのセキュリティ対策が必要です。パスワードの設定によってアクセスできる人を制限できますが、ファイル一つひとつにパスワードを設定しなければいけません。

管理ツールでは共通のログインID・パスワードで済むところ、エクセルでは設定の手間がかかります。パスワード設定は欠かせないため、運用の手間を覚悟しなければいけません。

3.マーケティングに活用するためにはハードルが高い

エクセル(Excel)はデータベースとしては優れたツールですが、マーケティングにも活用するのはあまり現実的ではありません。

ボタンひとつで操作できるマクロやExcel VBAなどで機能を拡張できるものの、使いこなすための知識やスキルは高度です。

また、さまざまな機能を活用するほどデータが重くなり、動作が遅くなる恐れがあり、使い勝手が悪くなるでしょう。

無理なくエクセルを顧客管理に活用するなら、エクセルはデータベースとして使い、その他ツールでマーケティングや分析を並行して行うほうが効率的な場合があります。

4. スマートフォンでの確認が難しい

エクセル(Excel)は、パソコンでの使用を前提としているため、スマホでの確認にはあまり向いていません。

営業先へ向かう途中にデータを確認したり、帰社中に顧客情報を更新したりするなどの作業は、スマートフォンでは難しいでしょう。

外出先での作業が多い場合には、データの確認ミスや編集ミスなどを防ぐために、スマートフォンでも使いやすいツールを選ぶのがおすすめです。

エクセル(Excel)以外の顧客管理に役立つツール

エクセル(Excel)での顧客管理は、コストや難易度が低い点がメリットですが、メンバー間での共有やセキュリティ対策の手間などのデメリットも多くあります。

顧客情報をメンバーで共有したり、出先での確認・更新をしたりする場合には、以下のようなツールが便利です。

1. SFA(営業支援システム)

SFAは「Sales Force Automation」の略で、営業活動を効率化・可視化するためのツールです。単なる顧客情報の管理にとどまらず、商談の進捗状況や営業担当者の行動履歴、案件ごとの受注確度までを一元管理できます。

営業チーム全体で情報を共有することで、担当者ごとの属人化を防ぎ、案件対応の抜け漏れを防止することが可能です。その結果、受注率の向上や売上予測の精度向上にもつながります。

エクセルでは管理が煩雑になりがちな「誰が・いつ・何をしたか」といった営業活動の履歴もリアルタイムで可視化できるため、営業マネージャーは状況に応じた適切な指示やフォローを行えます。営業プロセスを標準化し、組織的に成果を伸ばしたい企業に適したツールです。

関連コンテンツSFAとは?主な機能や効果的な活用方法、活用事例を解説

2. MA(マーケティングオートメーション)

MAは、見込み顧客(リード)の獲得から育成までのマーケティング活動を自動化するツールです。Webサイトの閲覧履歴やメールの開封状況などの行動データを収集・分析し、顧客ごとに最適なタイミングで最適な情報を届けられます。

メールの自動配信や関心度に応じたスコアリング、セミナー参加者へのフォロー施策などを仕組み化できるため、リードの育成を効率的に進められます。蓄積された顧客データは営業部門とも共有でき、質の高い見込み顧客の引き渡しが可能です。

エクセルでは管理が難しい大量のリード情報を一元管理できる点も大きな強みであり、とくにBtoB企業の継続的なマーケティング施策に適しています。

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3. CRM(顧客関係管理システム)

CRMは「Customer Relationship Management」の略で、顧客情報を軸に、営業・マーケティング・サポートなどの接点データを統合管理するシステムです。氏名や連絡先といった基本情報に加え、購買履歴や問い合わせ内容、対応履歴などを一元化できるため、部門を超えた情報共有が可能になります。

エクセルと異なり、リアルタイム更新やクラウド上でのアクセス、アクセス権限の設定などの機能が一般的に備わっており、セキュリティ面でも優れています。顧客ごとの状況を正確に把握できるため、最適なアプローチを継続的に行いやすくなり、顧客満足度の向上やリピート率の改善も期待できるでしょう。

顧客との長期的な関係構築を重視する企業にとって、基盤となるツールです。

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エクセル以外のツールを導入し顧客管理の効率化を成功させた事例

顧客管理をエクセルからクラウドシステムなどのツールへ移行して業務効率を改善した企業の事例を紹介します。

1. 予約ミス削減と顧客情報一元化でサービス品質向上を実現

老舗温泉旅館「元湯陣屋」は、従来予約管理や顧客情報を手書きやExcelで運用していたため、予定表の変更対応が困難で共有漏れや予約重複が発生していました。

こうした課題を解決するため、同社はSalesforceを導入し、予約・会計・顧客データを統合するシステムを構築しました。予約情報は宿泊・日帰り・宴会・レストランなどの区分を紐づけた“お部屋カルテ”として一元管理され、全従業員がリアルタイムで情報を共有できるようになっています。

これにより情報の抜け漏れや二重予約が解消され、部門間連携が強化されました。また「Chatter」による現場発信の共有やSNS投稿との連携により、顧客サービスの質も向上しています。

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2. 顧客情報の可視化から営業効率の改善や顧客対応の質向上を実現

霧島酒造株式会社は、従来日報ツールやExcelなど複数のツールで営業活動や顧客接点データを管理しており、情報が分断されて顧客軸でのデータ活用が進まないという課題を抱えていました。そこでSalesforceの「Sales Cloud」を導入し、営業日報・商談・販促企画情報などを一元化して顧客ごとの活動履歴を見える化する仕組みを構築しました。

これにより、担当者ごとの記録ではなく顧客軸での情報共有が可能になり、属人的な管理から脱却。社内ではフォーマット統一や共有ルールを定め、Sales Cloudの利用定着に向けてDX推進本部が現場と連携して運用を進めています。導入後は可視化されたデータを活用し、営業効率の改善や顧客対応の質向上への手応えが得られている段階です。

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3. 営業担当者98%以上が毎日活用し、会議工数削減とデータ経営を実現

三菱地所リアルエステートサービス株式会社は、営業情報をスプレッドシートや個人管理に依存していたことで、情報の分断や属人化が進み、案件進捗の把握や会議資料作成に多くの時間を要していました。

経営層がリアルタイムに状況を把握できない点も課題でした。そこでSalesforceを導入し、名刺情報・商談履歴・活動記録を全社で一元管理する体制へ転換。入力ルールを統一し、全営業担当が活動を可視化する仕組みを構築しました。

その結果、現在では営業担当者の98%以上が毎日ログインし、商談・活動情報をリアルタイム共有。会議準備工数は大幅に削減され、データにもとづく迅速な意思決定が可能になりました。さらに「Tableau」による可視化を進め、商談数・取引先数ともに年平均で増加傾向を維持し、組織営業への転換を実現しています。

関連コンテンツ三菱地所リアルエステートサービス株式会社

Sales Cloudで効率的かつ正確な顧客管理を実現しよう

正確かつ効率的な顧客管理を実現したい方には、「Sales Cloud」がおすすめです。営業支援のために開発されたCRMで、営業組織の生産性向上を実現いたします。

顧客情報や案件の詳細などを記録することで、ワークフローの可視化や売上予測、見積もり作成などができます。モバイルアプリケーションに対応しているため、外出先でも最新の顧客情報を確認可能です。

営業活動に関する業務自動化に役立つ営業支援機能やAIによる売上予測などの基本機能に加え、収益プラットフォームや人員配置を支援するテリトリー管理といったアドオンも追加できます。

Sales Cloudでできることをもっと知りたい方は、体験デモまたは30日間無料トライアルをお試しいただくのがおすすめです。申し込みは以下のフォームからできるので、まずは気軽にお問い合わせください。

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SalesforceのAIで営業を効率化

Sales Cloud」には、AI機能「SalesforceのAI」が搭載されており、営業支援や顧客管理の効率化を得意としています。

「Einstein AI」は、「Sales Cloud」に蓄積された見込み顧客の情報や営業活動の履歴からパターンを見つけ出して分析をおこないます。分析にもとづいてスコアリングをおこなうことで、アプローチすべきリードの優先順位を決められるのが特徴です。

他にも、顧客との会話から重要なポイントを抽出したり、生成AIでセールスメールを自動で作成したりでき、さまざまな業務にAIを活用できます。

「Sales Cloud」のAI機能については以下のページで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

セールス向けAI 製品ページを見る

エクセル(Excel)での顧客管理に関するよくある質問

最後に、エクセル(Excel)での顧客管理に関して、よく寄せられる質問とその回答をご紹介します。

Q1. 顧客数が何件くらいまでならエクセルで管理できますか?

明確な上限はありませんが、一般的には100件〜多くても1,000件程度が実用的な範囲の目安です。

件数が増えるほど、エクセルファイルの動作が遅くなったり、目的のデータを探しにくくなったりするため、管理の煩雑さが増します。

チームで共有する場合は、さらに少ない件数でも限界を感じることがあります。

Q2. エクセルは関数が苦手でも使えますか?

はい、問題なくお使いいただけます。

本記事でご紹介したような、シンプルなテンプレートを使用するだけでも顧客管理の第一歩です。関数は必須ではありません。

エクセルでの顧客管理に慣れてきたら、VLOOKUP関数やSUMIF関数などを使うと、集計やデータ入力をさらに効率化できますので、少しずつ挑戦してみるのがおすすめです。

Q3. スマホやタブレットからもエクセルを閲覧・編集できますか?

はい、可能です。作成したエクセルファイルをOneDriveなどのクラウドストレージに保存すれば、Microsoft 365のアプリを使ってスマートフォンやタブレットからもアクセスできます。

また、Googleスプレッドシートにファイルを変換して利用する方法もあります。

ただし、スマホでのエクセルの操作のしづらさには注意が必要です。

Q4. エクセルでの顧客管理にあたり、セキュリティ面で気をつけることは何ですか?

顧客情報は重要な個人情報・機密情報です。エクセルで顧客管理をする場合、最低限以下の対策を講じることをおすすめします。

ファイルにパスワードを設定する「ファイル」→「情報」→「ブックの保護」→「パスワードを使用して暗号化」から設定できます。
保管場所を限定する社内のアクセス権限が管理された共有サーバーに保管し、関係者以外は閲覧できないようにします。
持ち出しルールを徹底する個人のPCだけに保存したり、USBメモリで安易に持ち出したりしないよう、社内ルールを定めます。

Q5. 複数人で同時にエクセルを編集・更新することはできますか?

条件を満たせば可能です。ただし方法はいくつかあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

Microsoft 365を利用している場合は、OneDriveやSharePointにExcelファイルを保存することで、複数人での同時編集が可能になります。主なメリットは、以下の通りです。

  • リアルタイムで変更内容が反映される
  • 誰がどのセルを編集しているか確認できる
  • 自動保存によりデータが失われにくい

一方で、Microsoft 365の契約が必要であることや、インターネット接続が前提となる点はデメリットといえます。

また、クラウド環境が利用できない場合は、運用ルールで対応する方法もあります。たとえば、編集時間帯を担当者ごとに分ける(午前はAさん、午後はBさんなど)、あるいは編集する列や顧客を分担する方法です。

ただし、顧客データが増加し、関わる担当者が多くなるほど管理は煩雑になります。その場合は、ExcelにこだわらずCRMやSFA(営業支援システム)の導入も検討するとよいでしょう。

エクセルだけではなく自社に合った顧客管理ツールを検討しよう

エクセル(Excel)は顧客管理に活用できるツールで、フィルターやソートなどの機能によって、顧客情報をわかりやすく管理できます。

一方で、データのリアルタイム共有やマーケティングへの活用などは難しいため、あくまでデータベースとして活用するのがおすすめです。

顧客管理や案件管理などを一元的に行いたい場合は、ツールを利用するとよいでしょう。

CRMのひとつであるSales Cloudには、商談管理や営業支援などの機能があり、顧客管理を行いながら、効率的な営業管理が可能です。体験デモと30日間無料トライアルを実施しているので、顧客管理にエクセルとツールどちらを使うべきか悩んでいる方は、気軽にお試しください。

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