Key Takeaways
「Agentforce Coworker」は、業務のさまざな場面で適切なインサイトを提示し、自らアクションを実行します。さらに、ユーザーからの依頼に応じて適切なエージェントを自ら呼び出す「司令塔」のような役割も担っています。
Agentforce Coworkerのメリットを簡単に得るための方法を、Experience Engineerの島野友里恵が解説する連載「Agentforce Coworker初めて講座の第2回は、営業担当者の商談に向けた準備を例に、その具体的な流れを紹介します。
目次
企業のAIエージェント活用、今どこまで進んだ?最新動向レポート
Agentforce Coworkerのような司令塔型AIエージェント、企業への浸透度は?国内外の活用実態と今後の動向をまとめたレポートで、自社の次の一手が見えてきます。
商談準備をAgentforce Coworkerとの会話で始める
今回の主人公は、取引先の「アストロデータ株式会社」を担当する営業担当者です。今日はこのお客様との商談があり、商談準備として、アストロデータ株式会社の現在の状況をAgentforce Coworkerに聞くところから始めます。
Salesforceの画面上部にある[質問する]ボタンからAgentforce Coworkerの対話画面を開き、次のように入力します。
Agentforce Coworker 💬
「アストロデータ株式会社の商談情報とSlackでの最新の議論を並行して調べますね!
🔍Salesforce, Slack, Opportunity 内で ‘アストロデータ株式会社 商談’ を検索中 — 7 件の結果
🔍Slack 内で ‘アストロデータ’ を検索中 — 4 件の結果」

Agentforce CoworkerはCRMやSlackなど、接続しているデータソースを横断的に参照して、現在の状況をまとめます。返ってきたのは、そのまま商談に持っていける「ブリーフィング」でした。
- 企業概要:業種、従業員数、所在地、アカウントヘルス
- 商談パイプライン:商談のフェーズ・金額・スコア
- Slackでの最新動向:チームメンバーが共有した四半期事業レビュー(QBR)の成果と、そこで議論されたトピック
- 今日の商談に向けたポイント:最優先の商談や、次に提案すべき拡大の方向性
商談の状況だけでなく、Slackのメッセージから読み取れる最新の動向まで含まれているため、商談前にチャンネルをさかのぼって読み返す必要はありません。さらに+αとして、「今日の商談に向けたポイント」というインサイトまで提示してくれました。

Slackのcanvasを作って」で、専門エージェントにバトンタッチ
このまとめは、商談に同席するメンバーにも共有しておきたいところです。そこで、ドキュメントの作成を頼みます。
Agentforce Coworker 💬
「Slack canvasの作成は、Customer Insights Agentに任せるのがベストです。さっき調べた情報を渡して依頼しますね!」
Agentforce Coworkerは依頼内容を受けて、Slackのcanvasの作成が得意なCustomer Insights Agentにバトンタッチしました。さきほど調べた情報も、そのまま引き継いでいます。
作成完了のメッセージにあるリンクを開くと、Slackに「アストロデータ株式会社 – Executive Briefing」というcanvasが自動で作成されていました。取引先の概要から商談の一覧、直近1年の受注・失注状況まで、先ほど調べた状況がきっちりまとまっています。

エージェントを呼び分ける「司令塔」
Agentforce Coworkerは、それ自体が1つのAIエージェントでありながら、ユーザーからの依頼内容に応じて適切なAIエージェントを判断し、自ら呼び出して業務をバトンタッチする「司令塔」の役割も担っています。
つまり私たちは、「この業務はこのAIエージェント、あの業務はあのAIエージェント」と自分で覚えておいて判断する必要はありません。Agentforce Coworkerに聞けば、適切なエージェントにバトンタッチしてくれます。
今回のデモでは、次の3つのAIエージェントをあらかじめ構成しておきました。
- Customer Insights Agent:顧客情報をまとめ、Slack canvasを作成する
- Revenue Quote Management Agent:見積もりを作成する
- Marketing Cloud Agent:キャンペーンを作成する
使うエージェントが増えるほど、「入り口はAgentforce Coworkerひとつ」という使い方の価値は大きくなります。
商談成立、次は見積。ムダのない収益化への一手とは
見積作成をAIエージェントに任せる時代、見積から現金化までを一元化するには何が必要か。プレイブックでポイントを整理しました。ぜひご活用ください。
Agentforce Coworkerの「権限」の考え方
商談がうまくいったら、次は見積もりです。同じ会話のまま、こう伝えます。
Agentforce Coworkerは、Revenue Quote Management Agentに見積もり作成を依頼しました。ところが、返ってきたのは次の回答でした。
Agentforce Coworker 💬
「うーん、アクセス権限の問題で自動作成がうまくいかなかったようです。商談のオーナーが別のユーザーになっているため、直接操作できません」
これは、実行ユーザー自身がこの商談の見積もりを作成する権限を持っていないためです。Agentforce Coworkerは、実行ユーザーの権限の範囲の中で動作します。
ユーザーの本来の権限を超えて何でもできるようになることはないため、安心して使えます。
そのうえで、「手動で作成するなら商談レコードの『見積もり』タブから」「オーナーに権限を確認するか、作成を依頼するのがスムーズ」と、代替策まで示してくれました。

商談の成功を、キャンペーンで横展開する
1社の商談がうまくいったら、その成功を同じような顧客にも横展開したくなります。最後に、キャンペーンの作成を依頼しました。
今回は「Marketing Cloud Agent」に依頼し、「Insurance Industry Upsell Campaign」というキャンペーンレコードが自動で作成されました。
Agentforce Coworker 💬
「ターゲットオーディエンス:保険会社の意思決定者・ステークホルダーで、業務効率化・データ活用・顧客管理の強化を求めている方々
キーメッセージ:Tableau PulseとSalesforceプロダクトが、保険業界に特化した形で業務最適化・データドリブンな意思決定・顧客エンゲージメント強化を実現する」
「アストロデータみたいな」という曖昧な言い方でも、会話の最初に調べた業種や関心事を踏まえてレコードを作成してくれました。さらに商談前ブリーフィングで見えた「Tableau Pulseへの関心」も、キーメッセージに反映されました。

Agentforce Coworkerは、業務を手助けするチームメイト
このようにAgentforce Coworkerは、業務のさまざまな場面で適切なインサイトを提示し、自らアクションを実行します。まさに、私たちの業務を手助けしてくれるチームメイトのような存在です。
まずは、明日の商談相手の名前を入れて「状況をまとめて」と聞いてみてください。そのあとに浮かんだ「次にやりたいこと」を、そのまま続けて話しかけてみましょう。
注意
- 本記事の画面はデモ組織のもので、社名・人名・数値はすべて架空のデータです。
- 本記事のプロンプトはサンプルです。回答内容や精度は、各組織のデータ量、オブジェクト構成、構成しているエージェントなどの設定状況によって異なります。
- 本記事に登場するCustomer Insights Agent、Revenue Quote Management Agent、Marketing Cloud Agentは、デモ用に構成したエージェントです。
AIエージェントの「司令塔」、実際の動きを見てみる
Agentforce Coworkerが依頼内容に応じて専門エージェントを呼び分ける様子を、実際のデモで確認できます。まずは無料デモで導入後の姿を確かめてみてください。










