

保育施設の運営を中心に子育て支援関連サービスを展開する株式会社グローバルキッズCOMPANYグループ(以下、グローバルキッズCOMPANYグループ)。首都圏の認可保育所など168施設に3,600人超の職員を配し、10,000人以上の子どもが利用しています(*)。待機児童の解消だけでなく子どもの幸せを第一に考えた保護者支援を目指し2006年に創業。2030年までに「職員に選ばれる」「保護者と子どもに選ばれる」「社会に選ばれる」3層の“信頼”を実現する「2030トリプルトラスト」をビジョンに掲げ、職員・子ども・地域との信頼関係の構築を目指しています。、職員が安心して働ける環境や会社との相互信頼が重要と考え、職員と保護者の情報を一気通貫で管理できるSalesforceを2023年に導入。デジタル基盤の構築に貢献しました。
(*)2024年6月末現在
情報の齟齬や正確な情報が伝わらないことは、組織への不信感につながります。私たちが もっとも必要とする、信頼関係を作る土台がSalesforceで構築できました。
中正 雄一氏代表取締役社長, 株式会社グローバルキッズCOMPANY
職員や保護者の情報を一元管理し可視化することで、業務効率の向上、スピーディな情報連携、ノウハウの蓄積による職員のエンゲージメント向上を実現。職員や保護者との信頼関係の構築を目指しています。安心のセキュリティ対策、多様な業務や情報連携をワンプラットフォームで実現するマルチプロダクトのSalesforceだからこそ、同社の急速な事業成長を支えるパートナーに選ばれています。
ビジョンの実現に向けて
職員・保護者とのエンゲージメント向上を目指して、相互信頼を築くためのシステム統合と情報の一元管理(一気通貫)を実現しました。今後の事業成長を考えるとシステムの柔軟性が非常に重要です。そこで、市場の変化に柔軟に対応しつつ最新技術を取り入れていくことを可能にするFit to Standardアプローチを採用。Salesforceの強みを最大限に享受しています。
IT組織不在からのCoEによるプロジェクト推進
情報システム部門のリソースが限られる中、トリプルトラストを実現するために、CoE(Center of Excellence)体制を構築し複数プロジェクトを推進しています。そのための最適なシステム開発を検討しましたが、幅広い技術的知見を持つエンジニア採用の難しさ、自社でサーバー構築をした際の管理者設置の負荷、内製化のしやすさを考えた際に、Salesforceが現実解をもたらしました。
職員のエンゲージメント向上と業務効率化
女性の就業率向上や国による支援などで保育士の数は増えていますが、保育士不足は解消していません。保育の質向上を進めているグローバルキッズCOMPANYグループは、人材確保と離職防止が経営課題の一つです。離職防止を推し進めるため、Service CloudやSlackの導入で、職員のエンゲージメント向上と現場の業務効率化を実現し、風通しの良い組織と良好な人間関係の構築に役立てています。
子どもと保護者との接点・体験強化
選考管理・売上管理などの社内システムは整いつつあるため、今後は保護者・子どもの体験価値をより向上させるための取り組みを進めていきます。各施設や職員に分散していた情報が集約できるようになったことで、新規事業を見据えた新しいマーケティング活動も本格化させていく予定です。
企業理念「子どもたちの未来のために」を貫く仕組みづくりの第一歩
現在、Salesforce上で施設に関するあらゆる情報を集約する「施設カルテ」を構築しています。今後は、ベテラン保育士のノウハウ継承と共有、保護者向けの子育て支援情報の提供など、AI活用も含めた業務効率や体験価値の向上を見据えています。将来的には保育園に限らず、子どもが大人になるまでのプロセスを支援できる情報共有を視野に入れています。その第一歩がSalesforceでした。
※ 本事例は2024年7月時点の情報です