

ペッツファーストは、2008年4月に設立されたペットの総合企業です。従来の商業施設への出店に加え2013年から路面店をスタートし、現在では全国で約80店舗を展開しています。また11の「ペッツファースト動物病院」や、2拠点の「ウェルネス管理センター」、ペット関連グッズのECサイトやペットフードの定期便、ペットライフにおける「あったらいいな」を叶えるサブスクリプションサービス「ほっとサポート」なども運営しています。
「このようにビジネスを多角化しているのは、売りっぱなしにせずにペットをお迎えしたお客様に長期的に寄り添っていくためです」と説明するのは、ペッツファーストで取締役を務める荒井 敏夫氏。しかし、お客様に長期的に寄り添っていくには、そのための顧客情報プラットフォームが必要だと痛感していたと語ります。
お客様との長期的な関係を構築するための顧客情報基盤として、ペッツファーストがSalesforceを選択した理由は、大きく3つあったと荒井氏は説明します。第1は必要に応じて機能を拡張やできる発展性。第2はSalesforceからの提案内容が事業面にフォーカスしており、ペッツファーストの将来展望に沿うものだったこと。そして第3が総合的なコストパフォーマンスの高さです。
お客様との長期的な関係を構築するための情報基盤として、Salesforceを選択した理由は大きく3つあります。第1は発展性、第2はSalesforceからの提案内容、そして第3がコストパフォーマンスです
荒井 敏夫 氏取締役, ペッツファースト株式会社
段階的な機能拡張で顧客への寄り添いを強化
ペッツファーストでは、Salesforceの各種クラウドを段階的に導入することで、顧客との長期的な関係を強化し続けています。導入理由の1つに上げられていた「発展性」が、大きな貢献を果たしてきたと言えるでしょう。また、ワンプラットフォームで多岐にわたる機能を実装しているため、機能毎に個別製品を導入するよりも、高いコストパフォーマンスを実現しています。
ペットの健康管理にもSalesforceを活用
2024年2月からは、ペットの健康管理にもSalesforceが活用されています。以前は紙の管理票でペットの健康状態を管理していましたが、それをService Cloudに直接書き込むように変更したのです。これによって、遠隔地からでも健康状態の確認が可能に。問題が発生しそうな場合でも、先手を打った対応が行えるようになっています。
2024年2月には全社展開もスタート
ペットの健康管理でのSalesforce活用が始まったタイミングで、全社展開もスタートしています。以前はマーケティングやほっとサポート、アフターサポートなど、利用業務が特定部門のものに限定されていましたが、ペットの健康管理は全従業員に関係する業務だからです。
サプライチェーン全体での「死亡頭数ゼロ」を目指す
「今後はブリーダーとも情報連携し、サプライチェーン全体で死亡頭数ゼロを目指します」と荒井氏。その基盤としてもSalesforceが重要な役割を担うことになると語ります。「ペットはそれぞれが唯一無二の存在であり、お客様の思いやニーズも様々です。これからはAIの活用も視野に入れながら、多様なお客様とペットに最適な形で寄り添っていくことで幸せなペットライフを届けることを常に推進していきます」。
※ 本事例は2024年6月時点の情報です