

Salesforceを早い段階で導入したのは、営業フェーズの状況やリード情報を蓄積・共有可能にすることで、従業員数が増えても営業活動を円滑に行えるようにするためです。その基盤としてSalesforceを選択したのは、他のサービスとの連携が容易なことや、知名度が高く使い慣れた人材が多いこと、情報デザインの柔軟性が高いことなどが評価されたからです。
短期間で急増するメンバーへの対応が容易に
JOYCLEでは、創業から間もない時期にSalesforceを導入したことで、顧客情報や営業フェーズの可視化・共有や、これに基づく営業プロセスの「型」化、新メンバーへのオンボーディング期間短縮などを実現しています。ミッションを明確に掲げたスタートアップは急速に規模が拡大する傾向がありますが、その基盤として重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
Starter Suiteの採用で自社主導で小さくスタート
注目すべきは、メンバー3名という小規模体制から低コストで顧客・案件管理を開始した点です。「Salesforce経験者が初期設定を短期間で行い、数日で活用を開始しました」と小柳氏。また1ライセンス月額3,000円と低コストで効果が高く、オンラインで簡単にライセンスを追加でき、自社主導で進められることも成長企業にとっては大きなメリットだと評価されています。
IPOに向けたデータ蓄積でも不可欠な存在
もう1つ見逃せないのが、将来のIPOを視野に入れ、成長を見据えたデータ基盤としてSalesforceを不可欠と評価している点です。「以前勤めていたベンチャー企業でも株式公開準備の一環としたSalesforceの導入を見てきました。創業当初から導入することは強みになります」と小柳氏。特にパイプライン管理と営業情報の正確性がIPO時に極めて重要と指摘します。
リードや顧客の増加と共に高まる存在意義
「創業当初から使ってきたSlackと連携させ、Salesforceを使いこなしていきたい」と小柳氏。リードや顧客が増えていくことで、その存在意義はさらに高まると言います。「営業情報の共有はスタートアップにとっても重要です。Starter Suiteは低コストで始められるので、初期段階から情報を蓄積するだけでも、後に圧倒的な差を生む投資になるでしょう」。
営業情報の共有はスタートアップにとっても重要です。Starter Suiteは低コストで始められるので、初期段階から情報を蓄積するだけでも、後に圧倒的な差を生むでしょう。
小柳 裕太郎 氏代表取締役/CEO, 株式会社JOYCLE
※ 本事例は2024年10月時点の情報です