中日臨海バス
“いちばん大切なことはお客様を安全にお送りすること。Salesforce はそのためにある。”
乗務員の健康管理・労働管理を徹底
Salesforce で実現した優れた安全性能
中日臨海バス
300 名を超える乗務員の管理を
紙ベースで行うことの限界を痛感
昭和 44 年の創業以来、44 年にわたり便利で快適・安全な交通手段を提供してきた中日臨海バス。レンタカー事業を端緒に、送迎バス、貸切・観光バス、コミュニティバス、観光のトータルサポートと、地域に深く根をおろしながら活躍のフィールドを広げていきました。
同社のようなバス会社にとって、大きな課題となっているのが乗務員の労働時間管理と健康管理。何よりも安全な運行を優先するために、もっと徹底した管理を遂行できないか。そんな同社の安全への思いが Salesforce の導入につながりました。
同社の森川社長は語ります。「当社には 400 人近い乗務員がいるので、紙ベースで各乗務員の管理を行うのは非常に困難でした。ファイルが増大して目的のファイルに辿り着くことすら大変な状況。過労運転を防止するために最も大切なことは、各ドライバーの労働時間管理をきちんと把握し、過労運転になる前に的確な指示を出すことです。目的のファイルを探すのに時間を浪費するようでは話しにならないわけです」。

デジタルタコメーターと
Salesforce を連想させた新構想も模索
Salesforce を導入することで、煩雑だった各乗務員の労働管理と健康管理が驚くほどスピーディになったと同社長。「スピードだけでなく、情報の共有が図れるのも非常に便利です。本社のある三重県にいても関東や関西の乗務員の情報がその日のうちにわかりますから。健康診断を行った後も、どこにいてもすぐに結果を見ることができます」。
さらに、現在のシステムを発展させた新しいプランを構想中とか。「デジタルタコメーターと Salesforce を連動させ、一日の仕事が終わった時にはそのドライバーの労働時間や走行距離が自動的にアップされるような仕組み。さらに、ドライブレコーダーという画像を撮る装置とも連動できないか。事故を起こした時の画像やヒヤッとした場面の映像をシステムに取り込めれば、より綿密な管理と事故を防ぐための教育システムにつながっていくと思います」と同社長は、自らのビジョンに思いを馳せます。
人も資金も少ない中小企業でも
大企業なみのシステムを構築できる
ドライバーの過労運転による高速道路の痛ましい事故がありました。それを契機に様々な規制ができ、業界各社は対応を迫られてきました。そうした中、クラウドを活用するのは、業界の先陣を切っていると言えます。
「大手の会社でしたら人員を導入すればいいでしょうが、中小企業ではなかなかそういうわけにはいきません。人のかわりにクラウドがカバーするという発想です」と同社長。さらに、人も資金も少ない中小企業のために、Salesforce は存在すると続けます。
「通常、システムをつくる場合、ある程度の資金としっかりとした構想ができていないと無理だと思うのですが、Salesforce なら、はじめからプランが固まっていなくても、『こういうのできないの?』という感じでやりとりしながらできる。しかも、AppExchange というマーケットプレイスを活用すればかなり低価格でシステムが実現できるのです」。
「いちばん大切なことは、お客様を安全にお送りすること」と同社長が言うように、テクノロジーの目的は安全性を高めること。Salesforce の存在は、より高度な安全性能を必要とするすべての運送会社のために、社会全体の安全性向上につながっています。