時代を読む力: ビジネスの本質を見抜き成長するためのアプローチとは？

講演1
逆・タイムマシン経営論

「タイムマシン経営」という言葉がある。すでに「未来」を実現している国や地域に注目し、日本に持ってくるという発想だ。「逆・タイムマシン経営論」はこの逆を行く。メディアが一斉に取り上げるような言説には必ずと言っていいほどその時代特有のバイアスが入り込んでくる。「近過去」に遡って当時のメディアの言説を振り返ると、さまざまな再発見がある。同時代のノイズが洗い流されて、本質的な論理が姿を現す。「新聞・雑誌は寝かせて読め」。近過去に遡り、その時点でどのような情報がどのように受け止められ、それがどのような思考と行動を引き起こしたのかを吟味すれば、本質を見抜くセンスと大局観を獲得できる。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」による古くて新しい知的鍛錬の方法を提案する。

経営学者。一橋ビジネススクールPDS寄付講座競争戦略特任教授。
楠木 建 氏

専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。著書として『絶対悲観主義』（2022、講談社）、『逆・タイムマシン経営論』（2020、日経BP、杉浦泰との共著）、『ストーリーとしての競争戦略：優れた戦略の条件』（2010、東洋経済新報社）などがある。

講演2
ビジネスの本質に向き合った最先端テクノロジーの適切な活用法〜 陥りがちな思考の罠を避け、成長の核とするための実践的アプローチ

現代のビジネス環境において、生成AIやニューノーマルにおける働き方など最先端のテクノロジーへの関心は高まる一方です。テクノロジーは今日のビジネスの鍵ですが、その選択と導入は緻密な戦略を必要とします。本講演では、最先端技術を単なるツールを超え、企業成長の核とする方法を掘り下げます。営業現場でよく目にする「経営/ビジネス不在」のテクノロジー活用の落とし穴、それらを回避しビジネスに真の価値をもたらす技術をいかに選び、活用するか実践的なアプローチをご紹介いたします。

株式会社セールスフォース・ジャパン
エンタープライズ営業第一統括本部
第一営業本部
消費財・ヘルスケア/ライフサイエンス営業部長
白神 正洋

2012年にセールスフォース・ドットコム（現セールスフォース・ジャパン）大企業担当営業部門に入社後、主に大手消費財企業ならびに大手製薬企業を担当。2019年より両業界のお客様を専門的に担当する営業部門の創設ならびにビジネス推進をリード。
特に消費財業界向けのIndustry CloudであるConsumer Goods CloudのGo To Marketにおいて、グローバルトップレベルの実績とお客様へのご支援経験を持つ