FUJIが挑む“内製化によるAgentforce活用”の最前線
現場主導のAI革新。自律型エージェントが変える製造業の未来
現場主導のAI革新。自律型エージェントが変える製造業の未来
FUJI2035の実現に向けた、Agentforce活用による“イノベーション”
FUJIは2019年に営業部門を皮切りにSalesforceの活用を開始し、現在ではカスタマーサービス部門やバックオフィスにも展開しています。さらに、Tableauを活用した経営指標の可視化など、全社的なデータ活用へと展開しています。
こうした取り組みを基盤に、2025年2月には「生成AI活用プロジェクト」を開始し、同年7月には「Agentforce活用プロジェクト」を立ち上げました。わずか9ヵ月で「FAQ Agent」「商談更新Agent」「DX Agent」など8体のAgentを作成し、2026年3月から順次本番展開を進めています。
FUJIが生成AIおよびAIエージェント活用に踏み出した背景には、2035年に売上高3,000億円という大きな目標があります。マーケティング部長の増田氏は「これから確実に人が足らなくなる。だからこそAI Agentを活用し、一人ひとりの生産性を1.5倍に引き上げなければ目標達成が難しい」と語り、その実現手段として、AI Agentに期待を寄せています。
その具体例の一つが、営業向けに作成した「商談更新Agent」です。顧客や海外代理店とのメール、会議録画データを取り込むだけでSalesforceの商談情報を自動更新します。変更内容や、変更箇所も担当営業に通知されるため、まるでAgentが「一人ひとりの秘書」のように営業の仕事をサポートしてくれます。
また、営業部長の権田氏は、「社内に蓄積された構造化/非構造化データを活用し、営業の秘書のように一緒に仕事を進めて行けるAgentを作りたい。誰が担当しても同じ品質で提案できる体制を構築し、お客様に価値を届けたいです」と語り、その理想を実現する手段としてAI Agentの拡大に期待を寄せています。
本プロジェクトを推進した、DX推進部 SFA課の吉間氏は、Agentforce活用の PoCの効果について、「試算では、年間2,000時間の工数削減が見込まれます。空いた時間は、より付加価値の高い業務や顧客対応に充てていきます」と述べています。今後も大きな成果に向けて、Agentforceへの期待は高まっています。
Agentforce活用のPoCを通して、年間2,000時間の工数削減の見込み
吉間 氏株式会社FUJI, DX推進部 SFA課
Salesforceが提供するAIエージェント”Agentforce”は、FUJIのAI活用を大きく前進させました。DX推進部ではTrailheadやヘルプドキュメントを使いながら、ゼロからデータ整備とAI活用基盤の設計を内製で行ってきました。
DX推進部SFA課の松井氏は「Trailheadとヘルプだけで、気づけばここまで自分たちだけで構築できるようになりました。“好きこそものの上手なれ”で、Salesforceが好きだからDXを前に進められている実感があります」と話します。また、同課の吉間氏は、Agentforceの動作について「AgentforceがSalesforceのフローを自律的に実行する様子を見て、もう人間と遜色ないレベルに近づいていると正直思いました」と述べ、AIの判断と実行が従来のRPAの枠を超えつつある点を評価しています。
FUJIでは、こうした基盤を活かし、製造業ならではの活用も進めています。例えば、「TA(ターゲットアカウント)管理」を内製で実装、仕組み化し、ターゲット企業に対する営業アプローチを種まきの段階から可視化しています。事業本部会議ではTableauダッシュボードを活用し、ターゲット企業ごとの商談状況を把握できる体制を整えています。また、「VOC(Voice of Customer)データ」の活用も進んでいます。営業部門に加え、カスタマーサービスや海外駐在メンバーもVOCデータを登録し、蓄積されたVOCデータが製造や製品開発へとつながる仕組みも構築されています。
顧客の声に寄り添いながら価値創出につなげる、FUJIらしいSalesforce活用の一例です。
CRMに親和性の高い、製造業ならではの活用で、FUJIらしい活用ができています
増田 氏株式会社FUJI, マーケティング部 部長
FUJIは2035年の経営目標達成に向け、Salesforce活用のさらなる高度化を進めています。今後は、マーケティング、営業はもちろん、カスタマーサービスやコマース領域など、顧客軸×設備軸でデータを統合し、全社的なSalesforce活用を構想中です。
DX推進部 SFA課 課長の石川氏は、「FUJIは、すでに内製化体制の確立やデータの蓄積が進んでおり、Salesforce活用の優位性が高まりつつあります。Agentforceの早期の取り組みにより、社内の人材も着実に育ってきました。これからはSalesforceを競合優位の源泉とするため、より高い視座で活用を進めてまいります。」
Salesforceは、こうしたFUJIの取り組みと歩調を合わせながら、更なるチャレンジを支えるための唯一無二の基盤として、これからもビジネスを支え続けます。
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