Data 360の仕組み > ガバナンス

データとメタデータを大規模に管理

Data 360ガバナンスは、構造化データと非構造化データの管理を簡素化し、すべてのデータに一貫したポリシーを迅速に適用し、安心できるセキュリティを実現するためのツールを提供します。

Data 360のガバナンス

ポリシーにもとづく信頼性制御をネイティブに統合データ基盤に直接提供し、AgentforceのようなAIエージェントからアナリティクス、パーソナライズ、セグメンテーションに至るツールを用いて、あらゆるユースケースで安全にデータを有効化できます。

構造化データ、非構造化データ、ゼロコピー連携、さまざまなアプリのロゴやサードパーティとの連携機能を示す図。

AIによる支援で、すべてのデータを容易に管理

統合データとメタデータのタグ付けと分類を自動化し、あらゆるユースケースでポリシーベースのガバナンスを実現します。

安全で非公開接続を確立

安全で非公開接続を確立

脆弱性の予防、機密情報の保護、柔軟な暗号鍵管理を提供します。

すべてのデータソースにわたって一貫したデータアクセスを適用

すべてのデータソースにわたって一貫したデータアクセスを適用

ユーザーがクリック操作でポリシーを簡単に作成、管理し、取り込まれたデータやゼロコピーのデータ全体に一貫して適用できるようにします。

Accenture社のロゴ

私たちは、Data 360ガバナンスが、AI時代における企業のデータ管理と保護のあり方において、より安全で、スマートで、コンプライアンスを確保した飛躍を実現することを期待しています”

Stephen Nicolls氏
グローバルITマネージングディレクター, Accenture

Data 360ガバナンス機能

データ、メタデータ、プロセスをブランド、BU、地域別に分離することで、各ビジネスユニットがData 360のインスタンスを1つだけ使用しながら、自分たちのデータを管理できるようにします。

ゼロコピーテクノロジーを使用して、データレイク、データウェアハウス、ビジネスアプリなどの外部データソースを安全に接続します。これにより、データレジデンシーを強化し、データ損失を防ぐ直接的な非公開接続によって、すべてのプラットフォームで一貫したガバナンスとプライバシーが確保されます。

データセキュリティを強化します。Data 360は、お客様管理キーや外部管理キーによる直接制御に加え、AWS KMSアカウントと統合するためのExternal Key Managementなど、柔軟な鍵管理を提供します。これで、データの保護は万全です。

その他の機能

フィールド、オブジェクト、レコードレベルといったきめ細かなポリシーを簡単に作成、管理し、すべてのデータに一貫して適用できます。これらのポリシーはData 360全体に自動的に適用されるため、Agentforce、アナリティクス、セグメンテーションなどのすべての機能でデータアクセスが一貫して適用されます。

AIが推奨するタグでレコードを自動的にラベル付けして分類し、データを「HIPAA」、「GDPR」、「PII」として識別します。これらのタグは、あらゆる組織のニーズに対応できるビジネスフレームワークまたはコンプライアンスフレームワークにもとづいています。

機密情報をインテリジェントにリアルタイムで保護します。データはポリシーにもとづいて動的にマスキングまたは開示されるため、元のデータを変更することなく、ユーザーは権限のあるデータだけを閲覧できます。

Data 360ガバナンスの仕組み

タグ付けと分類

すべてのデータをタグ付け、分類して自動化し、ポリシーベースのガバナンスを実現します。

Salesforce Trusted Servicesを活用したガバナンス拡張

Trusted Services商品により、セキュリティポスチャーの強化、データプライバシー管理の簡素化、データバックアップによる損失防止を実現できます。

Data 360ガバナンスに関するよくある質問

Data 360ガバナンスは、Data 360に含まれる一連の機能であり、ユーザーがチームやプロセス全体でデータとメタデータのアクセス、利用、セキュリティを動的かつスケーラブルな方法で体系的に管理できるようにします。構造化データと非構造化データの管理を簡素化し、すべてのデータに一貫したポリシーを迅速に適用し、安心できるセキュリティを実現するためのツールを提供します。自動タグ付けと分類、ポリシー主導の信頼制御、柔軟な暗号化キー管理などの機能を備えたData 360ガバナンスは、AI時代のデータガバナンスにおいて、より安全でスマートでコンプライアンスを実現するアプローチを提供します

たとえば、ユースケースやロールにもとづいてAIエージェントによるデータアクセスや特定のアクションの実行を制限すること、レポート作成、セグメンテーション、有効化などの分野でビジネスクリティカルではないチームのデータアクセスを制限すること、ゼロコピーのデータソースとData 360の間の非公開接続を活用してアナリティクスを強化し、つながりのある顧客体験を実現することなどが挙げられます。

AIエージェントの優秀さと信頼性は、その基盤となるデータに依存します。Data 360ガバナンスにより、Agentforceが特定のユースケースにおいて、適切な人物に関する適切なデータに適切なタイミングでアクセスして活用できるようになり、機密データが誤用されないよう保証します。

Data 360ガバナンスは、コンプライアンス(GDPR、HIPAAなど)の強化、効果的で安全なAIエージェントによる従業員生産性の向上、データ品質の向上といった大きな利点をもたらします。また、データ侵害によるレピュテーションリスク(評判リスク)、ストレージコスト、データの遅延を軽減するのにも役立ちます。

Data 360は、複雑な組織が抱えるデータ管理の課題に対応する機能を提供します。データスペースは、データとメタデータを論理的に分離するため、共有データセットを必要としない異なるビジネスユニットや地域に適しています。きめ細かなアクセス制御ポリシーにより、各データスペース内でより具体的なアクセス制御が可能となり、全体的なガバナンスを維持しながらカスタマイズされたデータアクセスを確保できます。

Data 360のポリシーベースのガバナンスフレームワークはSalesforceのメタデータフレームワークに組み込まれており、Data 360におけるデータランドスケープ全体およびデータを利用するアプリケーション全体で、データアクセスと利用ルールを定義し、適用できます。これらのポリシーは動的に適用されるため、データが成長または進化しても、ガバナンスとコンプライアンスの基準が自動的に維持されます。

はい。コアCRMアプリのデータ暗号化は、Data 360におけるデータ暗号化をカバーしていません。Data 360のガバナンス機能とSalesforce Shieldは、それぞれが補完関係にあるレイヤーとして多層的に機能し、Salesforce環境全体をカバーする包括的なセキュリティとコンプライアンス戦略を実現します。