Data 360
価格見積りのユースケース

ゼロコピーでB2Bの売上を拡大

概要

Horizon Supply Chain Solutions社の法人営業チームとアカウント管理チームは、Snowflakeに保存されている膨大な運用データや利用データから、実践的なリアルタイムのインサイトを引き出す必要がありました。彼らは、これらのデータに埋もれている顧客の健全性や導入パターン、潜在的なリスクや機会を統合的に把握できず、先を見越した取引先管理や成長施策が妨げられていました。そこで、Horizon社はSalesforce Data 360とゼロコピーを導入してSnowflakeとの安全な接続を確立することで、重要な運用データに直接アクセスして処理できる環境を構築します。データの物理的な移動は発生しません。このフェデレーションデータをSales Cloud CRMデータと組み合わせることで、統合された動的な顧客プロファイルを作成します。こうしたプロファイルを基に計算済みインサイト(顧客の健全性スコアや拡張スコアなど)を生成し、それらをSales Cloud内で直接有効化します。結果として、営業チームはスマートに意思決定を下せるようになり、案件成約までの時間を短縮して、顧客定着率を高めることができます。

企業情報

Horizon Supply Chain Solutions社は、Fortune 500企業向けに、複雑なサプライチェーンのロジスティクス、在庫管理、グローバルな取引コンプライアンスを最適化するクラウドベースのソフトウェアを専門とするグローバルなエンタープライズSaaSプロバイダーです。大規模な営業チームを組織し、優良顧客との長期的な関係を管理しています。業務では、取引履歴、ロジスティクスアセットのセンサーデータ、パフォーマンスアナリティクス、詳細な製品利用テレメトリなど、膨大な量のデータが生成されますが、そうしたすべてを堅牢なSnowflakeデータウェアハウスに集約しています。

ステップ1: ゼロコピーによるデータの接続と変換

Horizon Supply Chain Solutions社は、Snowflakeデータウェアハウスに格納されている大量の運用データおよび利用データにゼロコピーでアクセスし、それらをSales Cloudのデータとあわせて統合します。

このユースケース、アクセスするデータ量、フェデレーションしたSnowflakeデータで必要となる変換の複雑度にもとづいて、主なデータアクセスと処理アクティビティを試算します。

  • Salesforce Sales Cloud:顧客レコードやエンゲージメント(連絡、商談、面談回数など)を取得する
  • Webサイトのデータ:Webサイトから顧客のやり取り(ブラウジング行動など)を取得する
  • データフェデレーション - アクセスする行: 同社のソフトウェアアプリケーションを使用するアカウントと個人の運用データと利用データ

このデータの接続と変換に関連するクレジットとコストを把握するには、これらの場所から取得するデータの範囲をまず理解する必要があります。それを以下にまとめました。

  • プロファイルデータ:800万件の非固有レコード。この範囲をベースとして、1年目に処理するプロファイルレコード関連の合計データ量を判断できます。
    • Salesforce Sales Cloudから - プロファイルレコードの1/3:270万件のプロファイルを取得し、毎日5%更新されると想定して、年間で合計約5,100万行となる
    • Webサイトから - プロファイルレコードの2/3:530万件のプロファイルを取得し、毎日5%更新されると想定して、年間で合計約1億300万行となる

  • Engagementデータ:年間1,500万件のレコード。この範囲をベースとして、1年目に処理するエンゲージメントレコード関連の合計データ量を算出できます。Horizon社が開始時に前四半期分のエンゲージメント履歴データ(全体の25%相当)を初期アップロードすると仮定します。
    • Sales Cloudから:最初に130万件の履歴レコードを取得し、1年目の残りの期間全体で500万件のレコードを取得するとして、年間で合計630万行となる
    • Webサイトから:最初に250万件の履歴レコードを取得し、1年目の残りの期間全体で1,000万件のレコードを取得するとして、年間で合計1,250万行となる

  • データ変換は、取り込んだ全データの1%に適用されます。データを適切なフォーマットに揃えてハーモナイゼーションを行うために、Horizon社は取得したデータのごく一部でデータ変換を実行し、年間で合計9,800万行を処理します

  • フェデレーションデータ(Snowflakeデータへのアクセス):年間2,500万件のエンゲージメントレコード。ゼロコピーを介したこのソースの接続に関連するコストはありません。コストは、データの有効化(計算済みインサイト、セグメンテーションなど)に関連して、Data 360内でID識別や特定の機能を実行するためにデータがアクセスされた場合のみ発生します。

  • データ共有(Snowflakeとのデータ共有)は、Data 360データの5%に適用されます。この範囲をベースとして、Horizon社はゼロコピーを介したData 360とSnowflake間のデータ共有で年間5,550万行を処理します。この合計値には、最初に共有されるレコードセットと、その20%にあたる日次更新分が含まれます。

クレジットとコストの概要表
「消費クレジット」列は、次の公式で計算しています:(処理行数 x クレジット倍数) / 倍数の単位

価格メーター 処理行数 クレジット乗数 単位 倍数の単位(100万処理行数あたりなど) 消費クレジット クレジットあたりのコスト 合計コスト(定価)
内部データパイプライン - Salesforceソースからの一括取得 57,583,333 0 処理行数 1,000,000 0 $0.005 $0
外部データパイプライン - Salesforce以外のソースからの一括取得 115,166,667 2,000 処理行数 1,000,000 230,333 $0.005 $1,152
データ変換 - 一括 97,755,000 400 処理行数 1,000,000 39,102 $0.005 $196
データフェデレーションまたは共有行アクセス 0 0 処理行数 1,000,000 0 $0.005 $0
共有行数(データアウト) 55,500,000 60 処理行数 1,000,000 44,400 $0.005 $222
合計年間コスト 313,835 $0.005 $1,569

ステップ2:プロファイルの統合

それぞれの顧客とアカウントの正確な単一のビューを作成するために、Horizon Supply Chain Solutions社は、Data 360のID識別機能を使用してソース全体でデータポイントを統合します。このプロセスには、年間約1億5,400万件のプロファイル関連レコードに対してマッチングルールを適用し、レコードをリンクして包括的なプロファイルへ統合する工程が含まれ、取引先および連絡先全体で年間260万件の統合プロファイルが生成されます。クレジット消費は、統合のために処理されたレコード数にもとづきます。

このユースケースでは、ゼロコピーでアクセスされるすべてのSnowflakeデータをエンゲージメントデータと想定しています。そのため、ID識別やプロファイル統合のコストには影響しません。

クレジットとコストの概要表
「消費クレジット」列は、次の公式で計算しています:(処理行数 x クレジット倍数) / 倍数の単位

価格メーター 処理行数 クレジット乗数 単位 倍数の単位(100万処理行数あたりなど) 消費クレジット クレジットあたりのコスト 合計コスト(定価)
一括プロファイル統合 154,000,000 75,000 処理行数 1,000,000 15,400,000 $0.005 $77,000
合計年間コスト 15,400,000 $0.005 $77,000

ステップ3:データの有効化

統合プロファイルを得たHorizon社は、計算済みインサイトを作成し、アカウントと顧客に関する実践的な情報を割り出します。これらのインサイトは、データクエリを介して、Sales Cloud内で営業担当者に直接提示されます。以下は、それぞれの有効化と想定されるデータ処理量をまとめたものです。

  • 計算済みインサイト:Horizon社は、毎日の「モジュール導入スコア」、毎日の「サービスリスク指標」、毎月の「拡張機会スコア」など、5つの主要なインサイトを構築します。
    • 計算済みインサイト向けのデータ処理には、異なるデータソースから発生する2つの異なるコストが関連します。一括パイプラインを介して取り込んだプロファイルとエンゲージメントデータで、年間30億行を処理すると想定します。さらに、Snowflakeからのフェデレーションデータとして、年間280億行のデータを追加で想定します。

  • データクエリ:Data 360関連のクエリを介して、Horizon社はこれらのインサイトをSales Cloud内の該当する取引先または連絡先レコード上に直接表示します。その結果、営業担当者は、使い慣れたワークフロー内でもっとも重要な情報を瞬時に確認できます。Horizon社は1日あたり約3,000件のクエリを予想しています。
    • 繰り返しますが、これらのクエリでは、一括パイプラインとSnowflakeからのフェデレーションデータという2つの異なるソースのデータを処理します。Horizon社は、年間1,000兆行の一括プロファイルとエンゲージメントデータを処理します。さらに、Snowflakeからフェデレーションした共有データにアクセスすることで、追加で年間850億行を処理します。


クレジットとコストの概要表
「消費クレジット」列は、次の公式で計算しています:(処理行数 x クレジット倍数) / 倍数の単位

価格メーター 処理行数 クレジット倍数 単位 倍数の単位(100万処理行数あたりなど) 消費クレジット クレジットあたりのコスト 合計コスト(定価)
計算済みインサイト - 一括 3,170,025,000 15 処理行数 1,000,000 47,550 $0.005 $238
データクエリ - 一括 1,084,050,375,000 2 処理行数 1,000,000 2,168,101 $0.005 $10,841
データフェデレーションまたは共有行アクセス 114,062,500,000 70 処理行数 1,000,000 7,984,375 $0.005 $39,922
合計年間コスト 10,200,026 $0.005 $51,000

ストレージニーズの計算

ゼロコピーで供給されるデータの大部分をベースとして、Horizon Supply Chain Solutions社では、Data 360の最小ストレージ容量である1TBのストレージが必要になります。

Data 360にデータを保管する月間コストは、テラバイト(TB)あたりの均一料金にもとづいています。1TB単位のストレージコストは月23ドルです。

ストレージとコストの概要表

必要なストレージ(TB単位) ストレージ倍数 単位 倍数の単位 単位あたりのコスト(月間) 合計コスト(12か月)
1 1 TBストレージ 1 $23.00 $276
合計年間コスト $276

1年目の合計投資額:$129,845

推定される消費クレジットと必要なデータストレージをベースとして、このData 360ユースケースを導入する際のHorizon Supply Chain Solutions社の年間推定コストは、12万9,000ドルとなります。