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チャットボットで、問い合わせ業務を効率化・高速化!
多くの企業のウェブサイトに導入されているチャットボット。短文で手軽に問い合わせができるため、ユーザーにとっては便利な存在です。また、設置する企業にとっても、多くのメリットを備えたしくみといえます。
ここでは、チャットボットのメリットや活用法のほか、導入のポイントについて解説します。
チャットボットとは?
企業サイトやECサイトの画面下部に、「何かお困りですか?」「ご質問をどうぞ」といったテキストとともに、メッセージウインドウが開くことがありますが、これがチャットボットです。ウェブサイトを訪問したユーザーが短文で問い合わせができ、気軽に使えることから、導入する企業は増えてきています。
チャットボットが広がった背景
チャットボットが急速に普及した理由のひとつには、技術の進化が挙げられます。チャットボットは、ユーザーの入力内容から「何を知りたいのか」を読み取り、適切と判断される回答を表示するしくみを持ちます。こうしたしくみを実現することが、技術的に可能になったことが大きな要因です。
もうひとつの理由は、SNSの普及によって、多くの人々が短文によるスピーディなコミュニケーションに慣れてきたという点です。チャット形式のやりとりに慣れた人々にとっては、見ず知らずの相手と会話する電話での問い合わせは緊張を伴いますし、メールでは文面を書き上げるのが面倒な上、やりとりに時間がかかります。
しかし、チャットボットなら、手軽に問い合わせて、すぐに回答が得られます。このスピード感がユーザーにとってのメリットであり、多くの企業がチャットボット導入を急ぐ理由にもなっているのでしょう。
チャットボットの活用のしかた
有人対応と連携させる
チャットボットは、シンプルな短文の問い合わせには対応できますが、複雑な質問を理解するのが難しいという面があります。そのため、問い合わせの中には、チャットボットには対応できないものも出てきます。その場合、チャットボットの対応が難しい質問は有人対応とすることで、より多くの質問に答えることができるでしょう。
チャットボットを動かすシステムには、こうした切り替え機能を持つものも多く、企業側の作業負荷を抑えつつ、ユーザーの複雑な要求にもスムーズに応えられるよう、配慮されています。
社内ヘルプデスクとして使う
経理や総務といった部署には、社内から多くの質問が寄せられます。「出張費の精算をどうすればいいか」「休職する場合、どんな書類が必要か」など、同じような問い合わせが連日続くと、本来の仕事がなかなか進まないという状況になりがちです。
こうした場合、社内から寄せられる「よくある質問」をFAQとしてまとめ、それをチャットボットと連携させれば、従業員からの問い合わせ対応に割いていた時間と労力を解消できます。
チャットボットの種類と特徴
シナリオ型チャットボット
すでにFAQが用意されている場合には、それに沿ったシナリオを作ればいいので、構築が容易というメリットがあります。また、質問に対して定型的な回答を出力するため、的確な回答を返せるというメリットもあります。
反面、シナリオに沿った回答しかできませんから、シナリオにない質問には答えることができず、込み入った質問も苦手です。こうした場合に備え、前述した有人対応との連携を前提にすれば、そのメリットを引き出すことができるでしょう。
AI型チャットボット
データベースを参照するだけのシナリオ型とは異なり、複雑な質問にも対応できるというメリットがあります。また、チャットボットの核となるAIは、経験を積むごとに学習するため、使えば使うほど回答精度を高まっていくという特徴があります。
反面、運用開始からしばらくは、回答が正しいかどうかをチェックしつつチューニングをしていく必要があることや、回答精度を上げるためには大量のデータが必要になることなど、シナリオ型にはないデメリットもあります。
チャットボット導入のメリット
ユーザーからの問い合わせに対し自動的に応答してくれるチャットボット。導入すると、企業にどのようなメリットをもたらせてくれるのでしょうか。
サポート業務の効率化
また、チャットボットなら、24時間365日、複数の問い合わせにも対応できますから、対応効率はさらに高まります。
顧客満足度の向上
また、チャットボットを通じて、問い合わせ内容に関する商品やサービスを新たに紹介することもできますから、問い合わせをきっかけとして、別の商品やサービスを購入してもらうことも可能です。チャットボットによる企業とユーザーとのコンタクトは、顧客満足度の向上とともに、新たな収益を生み出すチャンスにもなるのです。
マーケティングへの活用
チャットボットは、電話やメール以上に気軽に使えるという特性があるだけに、ユーザーの本音をそのまま得られるツールでもあります。それをマーケティングに活用すれば、覆い隠された市場ニーズに的確に応える商材を開発することもできるでしょう。
いつでもスピーディな対応が可能に
スタッフが対応できない土日や祝日、夜間などでも、チャットボットは対応してくれますから、企業側にとってもユーザーニーズに確実に対応でき、機会損失を避けられるという点で大きなメリットでしょう。
チャットボット導入・運用の注意点
自社に適したシステムを選定する
ここの見極めが不十分なまま導入してしまうと、「入れてみたものの、あまり役に立っていない」「使えるけれども、コストがかかりすぎる」といったことも起こりえます。
十分な準備期間を設ける
チャットボットは、導入すればすぐに使えるというものではありません。まずは、質問と回答のお手本となるFAQを、まとめなくてはなりません。チャットボットは、このお手本を参照してユーザーの質問に答えていくため、質問内容をカテゴリ別に分けたり、十分な量の情報を盛り込んでおいたりする必要があります。これを作成するだけでも、かなりの時間を要するでしょう。
また、シナリオ型チャットボットの場合は、どのような質問にどう答えるかを定義するシナリオを作成しなくてはなりませんし、AI型チャットボットであれば、類似表現の情報を登録するなどの手間がかかります。
いずれにせよ、チャットボット導入の準備から正常稼働までは数か月かかるものと考えたほうがいいでしょう。
対応できる質問は限られる
すべてのユーザーが、お手本どおりの表現で質問してくれるわけではありません。長文の質問や要領を得ない質問などに対しては、チャットボットが質問内容を理解できず、回答できない場合もあります。想定外の質問に対しても、適切に答えることはできません。
また、入力された文章に複数の質問がある場合も、それらに同時に答えることは難しくなります。
チャットボットはじっくりと育てていこう
チャットボットは、質問と回答を重ねることでデータを蓄積し、それによってより洗練された回答ができるようになるものです。導入したら、じっくりと育てていくという気持ちを持って運営していくことが大切です。
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