大切なのは、最初に業務要件をしっかりデザインすること。それさえできれば、Salesforce でビジネスはいくらでも伸びていく。特に弊社のようなスタートアップにはおすすめです”

クラウドクレジット株式会社 業務部長 松家史歩氏
 

ソーシャルレンディングで急成長中のフィンテックベンチャーを支える Salesforce

近年、欧米諸国を中心として急速に成長しているソーシャルレンディング。資金を借りたい個人・事業者と、貸したい投資家とをインターネット上でつなげる融資仲介サービスだ。クラウドクレジット株式会社(東京都千代田区)は、この新形態のサービスを提供するフィンテックベンチャーとして 2013 年に設立された。同社が専門的に扱うのは、これまで日本では提供される機会の少なかった、ラテンアメリカやアフリカ、東欧など、資金需要の多い海外の事業者ローンや消費者ローン。そうしたミドルリスク・ミドルリターンの新たな資産運用先を日本の個人投資家に提供し、そこで集めた資金を海外の個人・事業者に届けることによって、貸し手と借り手の双方にメリットをもたらす。同社はそうしたビジネスモデルによって幅広い層の顧客を獲得し、業績を伸ばしてきた。

そんな同社のビジネスを創業当初から支え続けているもの、それが Salesforce だ。業務部長の松家史歩氏はいう。

「弊社のようなスタートアップは、最初のうちは商品を作って売るので精一杯で、顧客管理などの業務を回すための仕組み作りにはリソースを割けない。その解決策として選んだのが、業務要件をデザインするだけで最適なシステムを構築できる Salesforce の導入でした」(松家氏)

 

口座開設からサポートまでを管理し顧客に最適な提案を実現

同社では、主に Web から申し込まれる口座開設の申請から、本人確認を含む承認業務、投資商品の組成・提案までの工程を Salesforce で一元管理。中でも、従来はきわめて煩雑だった口座開設に関する確認作業は、社内における申請の承認状況や本人限定受取郵便の受領状況等のデータの自動化により、大幅な効率化を実現している。

顧客の投資経験や投資額をもとに投資適正を判断し、必要に応じて、そのつど顧客へご連絡し改めてリスクのご説明をすることで、顧客満足度の向上につなげている。目先の売上のみにとらわれない同社のそうした姿勢は、顧客から「金融会社としての心意気を感じる」と高く評価されているという。

顧客サポートの基盤を確立 勤怠管理や経費精算も効率化

顧客サポートにおいても同社は、Salesforce の「ケース」を利用し、顧客からの問い合わせへの対応状況や履歴を把握し、漏れのない対応を実現している。

「既にご登録完了しているお客様の「ケース」は取引先に記録されるため、問い合わせ内容を後々確認することができる。また、ご購入いただいた商品についても商談と紐づいているため取引先を確認することでお客様の状態が把握でき、適切に対応ができる。弊社のような金融会社にとって、そうした“おもてなし能力”は特に大切。サポートの基盤を支えてくれていると感じています」(松家氏)

同社は勤怠管理や経費精算に関しても、チームスピリットと Salesforce の連携によって一元化し、モバイルにも対応。
「こうしたシステムの内製は絶対に無理。もし Salesforce がなければ、今でも手作業で行っていたでしょう」(松家氏)

ビジネスの可視化、蓄積データの活用により 2 年目で成約投資総額 10 億円を突破

さらに同社では、レポート機能を使い、蓄積したデータをビジネスの成長に結びつけている。顧客数や売上、投資額、顧客ランキング等のデータを分析し、商品組成やキャンペーン立案に活用。顧客ごとに投資額を定期的にチェックし、実績はあるものの投資を休止中の顧客に対して営業が連絡を取るなど、既存顧客へのサービス向上にも力を注いでいる。

そうした取り組みの結果、初年度約 1,500 万円だった成約ローン総額は、2016 年 8 月に 10 億円を突破。同社はフィンテックベンチャーとしての存在感を日に日に高めている。

最後に松家氏は、Salesforce 活用の秘訣についてこう語る。
「大切なのは、最初に業務要件をしっかりデザインすること。それさえできれば、Salesforce でビジネスはいくらでも伸びていく。特に弊社のようなスタートアップにはおすすめです」(松家氏)

 
 
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