エンジニアがインフラ管理から解放されたことによって、開発を中心にコミュニケーションを取り、新たなアイデアをどんどん実現できるようになりました”

株式会社空色 取締役副社長 最高技術責任者 小林 福嗣 氏
 

株式会社空色(東京都品川区)の提供するOK SKY」は、ECサイトの来訪者に対し、チャットを通じて接客を行うWeb集客ソリューションだ。このシステムは、来訪者の求めている商品や情報をチャットで聞き出し、それを踏まえて同社のチャットセンターもしくは顧客企業・店舗の接客係がクロージングまで対応するというもの。アパレル系や百貨店のECサイトを主なターゲットとする同サービスだが、来訪者の購入率・購入単価の高さが注目を集め、今では金融機関などの他業界からも熱視線を送られている。

代表取締役の中嶋洋巳氏は、「OK SKY」を構築・運用するプラットフォームをIaaSからPaaSのHerokuへ乗り換えたことが、課題の克服と急成長に直結した、と話す。

「IaaSを利用していた当時、エンジニアの半数以上が、肥大化したインフラの管理業務に時間を取られ、開発に専念できませんでした。また、従来のIaaSは料金体系に柔軟性がなく、利用できるリソース範囲を使い切れていないのに、問題が発生したときに備えてデータベースを別途用意しておくなどの無駄なコストが発生していました。

さらに、顧客に関するデータベースがサービスごとに分散していたため、お客様がサービスを解約したとき、ログデータを完全に消去するのに多大なコストを要するのも大きな問題でした」(中嶋氏)

 

そうした課題を解決するため、同社はHerokuへの移行を決める。もちろん、「OK SKY」のサービス開始からわずか3か月でプラットフォームの移行を決断するのは簡単なことではなかった。しかし、Herokuを導入すれば、さまざまなアドオンを利用し、かつ必要に応じてサーバの大きさを自由に選んで、アプリケーションの開発から公開までを一元的に行うことが可能になる。社内で導入の是非について激論が交わされたものの、最終的にはHerokuのメリットの巨大さが決め手になった。

取締役副社長で最高技術責任者の小林福嗣氏は、Herokuの使い勝手のよさを絶賛する。

「サーバのキャパシティを考慮しなくていいので、負荷のかかりそうなアプリケーションであってもとりあえず構築し、テスト環境で動かして検証できる。以前は頻発していた、プラットフォームの制約を理由にプロジェクトが進まないというケースがなくなり、開発期間は従来の約半分に短縮されました。思いついたことをすぐに試せるというのは、エンジニアにとってきわめて重要なことです」(小林氏)

それと同時にHerokuは、エンジニア間のコミュニケーションや社員教育においても好影響を与えているという。

「たとえば、開発中のアプリケーションをエンジニア同士でレビューし合ったり、自社の製品を通して開発チームの他のメンバーにレクチャーしたりすることができる。そのように社内のコミュニケーションが活性化され、社内教育が容易になったのも大きな変化です」(小林氏)

Herokuはコスト削減にも威力を発揮。デプロイ時に必要なセットアップやセキュリティパッチ等のメンテナンスなど、従来人手を必要としたインフラの管理・運用の大部分をHerokuに任せることができるからだ。

「以前は3日に1回ぐらいの頻度で発生していたネットワークの問題などがほぼ皆無になり、管理コストを83%も削減できました。その結果、エンジニアの労働環境が大幅に改善され、以前なら考えられなかったことですが、今ではほぼ毎日、定時前に帰宅できるようになりました。インフラ管理から解放されたことによって、開発を中心にコミュニケーションを取り、新たなアイデアをどんどん実現できるようになったことが、エンジニアとしては何より嬉しいですね」(小林氏)

管理コストの大幅なカットは、結果として営業や売上にも大きなインパクトを与えている、と中嶋氏はいう。

「管理コストを圧縮できた分を弊社の提供するサービスの価格に還元し、以前はお客様に50万円負担していただいていた『OK SKY』の初期導入費をゼロにすることができました。それによって、ようやく競合他社と同じスタートラインに立つことができ、商談を非常に進めやすくなりました」(中嶋氏)

さらに、「OK SKY」の解約時に顧客データやログデータを削除するのに手間がかかるという課題も、インスタンスを破棄するだけで簡単に実行できるようになった。

「顧客情報の流出などで既存のお客様にご迷惑をおかけする心配が完全になくなっただけでなく、金融機関などの定める高度なSSLにも対応可能になり、多様な業種のお客様のニーズに応える新たなビジネス展開が見えてきました」(小林氏)

同社は2016年から、大手コールセンターと共同で「チャットセンター」を開設。AIの活用や海外進出などの領域でも大手企業とのアライアンスを進めている。それらもHerokuに乗り換えたからこそ見えてきた展開だ、と中嶋氏。「ゆくゆくはSalesforceと連携するアプリケーションを開発・提供したいですね」(中嶋氏)

同社の見上げる空は今、どこまでも広がっている。

 
 
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