クラウドコンピューティングで、新しい時代に向けたシステム基盤を再構築するとともに、社員の心理的な意識の高揚を図る。それが Salesforce 導入の狙いでした。”

代表取締役副社長 一泉 知由 氏
 
学校や病院をはじめとする全国のさまざまな施設で給食事業や食堂を受託運営している日本ゼネラルフード。
現在同社は、全国約 7,000 人の従業員の出退勤情報を Salesforce で管理し、人事業務を効率化させている。
もともと同社は、従業員の出勤や退勤を指紋認証システムによって管理していた。その端末の販売とサービスが終了になることとなり、新しいスタッフ管理の仕組みをつくらなければならなくなったのが 2011 年半ば。新たな仕組みづくりを模索する中で、同社が選んだのが Salesforce だった。新しい仕組みは、以下のようなものである。
タブレット PC につないだ静脈認証リーダーで従業員を認証し、本人が打刻した出勤、退勤の情報、および勤務中の食事の有無に関する情報をモバイルルーターからクラウド上に送る。それを本部の人事担当者が Salesforce の画面上で確認し、給与に反映させていく──。
 

ランニングコスト削減に成功
クラウド上でのコミュニケーションも実現

この新しい仕組みの効果について、情報システム部課長の白井祥元氏は次のように語る。
「以前に利用していた端末は価格が高く、専用線の契約が必要でランニングコストもかさんでいました。Salesforce は専用端末も専用回線も必要ないので、導入コストが抑えられるだけでなく、ランニングコストも従来と比べて大幅にダウンしました」
7,000 人を超える従業員がいると、必ず、出退勤時の打刻忘れや情報の入力ミスが発生する。今後はその修正を、打刻ミスをした従業員自身や、各拠点の責任者がクラウド上で申請できる仕組みをつくり、人事業務の大幅な効率化を図っていく予定だ。あわせて、Salesforce のダッシュボード機能を活用し、打刻修正数や修正理由などをリアルタイムで可視化することで打刻ミスを減らす取り組みも行っていくという。
また、Salesforce 上でのグループウェアの運用も始まっている。グループウェア上で各地のスタッフが交流を図れる仕組みをつくることで、情報交換を活発化することが狙いだ。

メニュー管理の仕組みも模索
トータルなビジネス基盤づくりを目指す

一方、「将来的にはメニュー管理にもSalesforceを活用したい」と話すのは、経営企画部長の青柳智広氏である。
「本社で 3000 種のベースメニューから毎日日替りの 31 種のメニューを用意し、そこから各事業所が毎日のメニューを選択していく。それが現在のメニュー管理の仕組みです。その仕組みを Salesforce に組み込み、さらに食材調達情報と連携させれば、おそらく、他社にはない独自のシステムができると考えています」
日本ゼネラルフードの従業員は、日本全国のお客さまの施設に配置され、その場で食事をつくって提供する立場である。出退勤の正確な把握を始めとするスタッフ管理は、質の高いメニューやサービス提供の基盤となる。さらに、そこにメニュー管理の仕組みが統合されれば、まさにトータルなビジネス基盤が成立することになる。
日本ゼネラルフードのクラウド活用は、食堂・給食事業を受託する企業のひとつのモデルケースとなるのではないだろうか。

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